Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

大琳派展 ~継承と変奏~ 2

2008年11月14日 | art
大琳派展 ~継承と変奏~ 尾形光琳生誕350周年記念」に行ってきました。
またまた金曜の夜です。
しかも、仕事で就業まじかになってから「やっぱりやっておこう!」と思ってメモしたことなどあり、ちょっと遅くなって正味1時間弱★

そんなわけで、第2展示室は最初から諦めて、光悦・宗達、光琳の、後半期の展示替え品と前回残してしまったものに絞り込んで見てきました。


今回とても印象に残ったのは、養源院の杉戸。
実際に伺って拝観させていただいたこともあるのですが、展示室で正面から裏表バッチリ拝見することができました。
宗達動物の愛嬌はたまらん☆
私的イチバンは、滅多に見られない宗達の「虎図」ですが、この杉戸の象、そして唐獅子のダイナミックな四肢と表情の愛嬌はなんともいえません。
それから、唐獅子の表情と、風神雷神の表情に、何か通じるものを感じました。
動物の表情の愛嬌が、人でも獣でもない(っていうか神様なんだけど)風神雷神の愛嬌として現れている感じ。

そういえば、光琳は、人物画で愛嬌のあるものがいろいろあるけど、宗達の人物で愛嬌が感じられるものって、思い浮かびません。源氏絵とか絵巻とかだからでしょうか。カッチリした、あるいは古典的な人物の印象。
光琳は、布袋さまとか、いろいろ、楽しいのありますよね。
宗達は、お酒飲みじゃあなかったのでしょうか?(笑)


それから、宗達「槇檜図屏風」。<伝>宗達ではない方。
前期展示の<伝>宗達の槇檜図や光琳の槇檜図と比べて、画面が明るいのでびっくり。
こんなに明るい絵だったでしょうか? <伝>宗達は逆に繁った槇の葉陰の暗さを感じたのでしたが、後期のは解説に「月光を浴びた影を写したよう」というようなことが書いてあって、なるほどーと思いました。
ふしぎな、明るさでした。


光琳では「蔦図香包」。きれい…


風神雷神図の4枚並びは、確かに圧巻でした。
色、被礼の太さなんかがけっこう違って、それが全体の印象にもけっこう響いていると思いました。
でも宗達の風神雷神の前は人ごみのひくことはなかったし、あまり詳細は見ないで、4枚が見渡せる位置からしばし眺めただけで済ませてしまいました。。。

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