Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

夜なべのヨロコビ

2007年06月20日 | さんごのアクセサリー
サンゴのつやは、ダイヤモンドやサファイアのようにキラキラ光るでもなく、上品といわれる真珠のように光沢層があるでもなく、ほんとうに、「ツヤ」というのが適切と感じられる、落着いた光です。
半貴石とはいえジュエリーなのだから、光っていてアタリマエと思われるかもしれませんが、私にとって、というか、お好きでよく身につけられるような方なら多分みなさん、当然ではない手間と愛情の賜物です。
人肌の脂がつくと光沢がなくなってしまうのが有機質のジュエリーだからです。

そういう意味では、直接人肌に触れないデザインのものが、よく配慮がいきとどいているわけです。
ブローチだとか、金具だけしか触れないイヤリング、それに私の持っている中ではブレスレットがまさにその配慮がなされたデザインになっています。

ネックレスでも、十分な長さがあれば服の衿の上からかけたりしてOK。
直接肌に触れるのがここちよいネックレスは、本来は、汗ばむような季節の使用を避ければよいわけです。


・・・のはずが、それでも時には付けたくなってしまうのが愛好者というもの★
私が長く愛用しているピンクの小粒をつないだネックレスは、多くの方がK18の細いチェーンや、プチダイヤのトップをつけてプラチナの細いチェーンをされているのの私バージョンだと位置付けているものです。ほんとに気軽に、日々の生活をささやかに飾るもの。
お値段も、そのK18などよりもよほどお安いようなもので、確か¥3,000超くらい。なにせ直径3ミリくらいの玉なんですから。
しかも、買ってからそろそろ20年になろうかという、年季ものなのです。

なので、汗にしないよう大事にしておくというよりは、日々、身につけるもの。
しかし初夏~初秋の季節のこのささやかな楽しみは、光沢をなくしてしまうのと引き換えなのです。


それですっかり光沢がなくなって、マットになってしまったこのネックレスを、いつもお世話になる高知の珊瑚屋さんに見ていただいて相談したところ、細かすぎて磨けないとのことで、研磨布をいただきました。たまにこれでこすると少しはマシでしょうとのこと。

この研磨布。これがなんと、だいぶ光沢がよみがえるのです。


ひどく汗になったときは、流水でざっと流して水気を拭き、研磨布でこすって少し研磨した後、さらに柔らかい布でこすって研磨かすを落とし磨きをかけます。
すっかり脂になってしまうと珊瑚は、ちょっとざらっとというか、ねとっとというか、いかにもな手触りになってしまうのですが、これをやるとさらさらと肌に触れる感触が戻ってきて、また気持ちのよいネックレスになるのです。
大きい玉ならともかく、この小さい玉で1つ1つ磨いていくのはかなりめんどっちい仕事なのですが、その、手間をかけてよみがえった光沢を眺め肌触りをなぜるという、地味なヨロコビ・・・。

それが嬉しくて、小1時間も、夜なべして、黙々と磨いてしまったりするのでした。。。


以前紹介した記事



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