Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

大琳派展 ~継承と変奏~ 1

2008年10月17日 | art
大琳派展 ~継承と変奏~ 尾形光琳生誕350周年記念」に行ってきました。
また金曜の夜です。
困ることに展示替えがあるのでどうしても2回は行かないといけないとすると、週末1時間半外で並んで人ごみの中イライラしながら見て半日2回つぶすよりも、夜1時間半、自分が見たいものを見たいペースで見て2回のほうが百倍幸せです。

しかも、さすがに光悦・宗達のものは、見たことがあるもの/何度か見たことがあるもの、が増えてきました。
売店で買う絵葉書がない(光悦・宗達のもので絵葉書になっているもののほとんどを数枚づつ所有)、図録を買って帰ると「琳派の図録はたくさんあるのにまた買ったのか」と家族が文句を言う……。しかも、宗達でいちばん好きな「蔦の細道図屏風」とめったに出ない「虎図」は出ていなかったりする。

とはいえ、初めて見たか、以前に見ていても記憶に留まらなかったのが改めて感銘を受けたりするものはあります。
まず光悦の「詩書巻」。光悦晩年の、中風を病んで克服しての書だそうで、和歌巻の仮名の流れる書体と違って1文字1文字しっかりと力強く書いています。中風だと一筆一筆上げないと手が震えてしまうのかもしれないとは思いましたが、光悦様の柔らかさや肥痩はしっかりしていて、また違う存在感を感じました。
背景の木蓮もきれいでした。

光琳350周年記念のわりに光琳が少なく、光悦や宗達にずいぶんウェイトをかけてない?という気がしたのですが、もしかして私の時間配分がそうなっていただけかもしれません。
光琳の「波図屏風」の暗い波のうねりは印象的でした。こんなのあったんだ? メトロポリタン美術館蔵。海外流出してるんですね。
「燕子花図屏風」、有名すぎる国宝ですが、これをW折で立てた状態で左右から見たのは初めてかも。正面から観るよりいっそう立体感・奥行きを感じて、あらためて「あぁ~、いい屏風なんだなぁ」と思ってしまいました。ナマイキ。

抱一「紅白梅図屏風」。光琳が金箔地に大きな水の流れと共に紅白梅を描いたのに対し銀箔地に一枝づつだけの紅白梅を描いており、しかも紅梅の抑えた赤。
夜の梅なのでしょうか。これも非常に新鮮に見ました。
また「青面金剛像」「水月観音図」など、初期の作品を見るのも珍しいです。笑っちゃうほど普通の綺麗な日本画です(笑)。琳派が再発見による継承で引き継がれたことを思い出します。

其一は比較的見れる機会は多いし、私の好み的には繊細さが勝ってしまっているのですが、「歳首の図」なんかは何回見てもやっぱりきれいだなぁと思ってしまいます。
売店で複製を売っていて思わずお値段を見ましたが¥98,000。うーむ。。。(笑)
其一は「朝顔図屏風」が出ないのが残念ですね。



上の写真はお土産に買ってきた「風神雷神チョコ」。¥350。(笑)。
すばらしい展示に対し、ずこっときてしまうあんまりなグッズだと思うのですが、こうやって買うモノズキがいるからな~。。。

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