Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで14年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

『歴代沈壽官展』

2011年01月22日 | art
歴代沈壽官展 パリ・三越エトワール帰国記念 薩摩焼 桃山から現代へ』へ。
夜噺さんと米吉さんとご一緒させていただきました。

私たちもいただきものの招待券を持って行ったのですが、三越カードの会員は無料で見られるので、日曜美術館で紹介されたこともあり、けっこうな人出。入り口で不安になりましたが、東博平成館の企画展のように人の頭ごしにしか観られないほどではなく、きちんと観ることができてホッとしました。

作品は、少数の初代からの作品と、十三代以降(当代は十五代)の作品。
展示数が多いこともありますが、十三代の作品のすごさに感動しました。
テレビ(日曜美術館)やホームページで代表的なものは観ていたのですが、あんなに大きいものとは! そして、そんなに大きいにもかかわらず細部まであんなに細かく丁寧に作りこまれ描き込まれているとは!

薩摩焼、特に明治期の白薩摩は、骨董アンティーク市お道具屋さんで拝見したり、茶陶展の添釜でお茶をいただいたりと、このところ割とご縁が続いて目にし触れる機会が多かったのですが、それにしても沈壽官の特に形ものの造形の技術の細かさすごさ、絵付けの品のよさは格段でした。

獅子の牙がすごく鋭い。きれいに作り込まれた牙でなく、土を力強く削ってそのささくれのような牙がかえって鋭いです。
そうかと思うと鹿のやさしい毛並みや、人の子供の肌の柔らかい感じなど・・・

白薩摩は、土が象牙色がかった柔らかい白で、透明釉に細かい貫入がきれいに入ってさらに柔らかさというか浮くような感じがあるので、その上に金彩がほどよく乗ると、その土肌がいっそう柔らかく象牙色がかって見えました。
明治期の輸出用薩摩には金彩が一面に施されてキンキラなものもしばしば見て、そういうのが豪華なのかと思っていたのですが、一面に金でない良さというのがよく分かりました。

その後、本館特選画廊での「薩摩焼 十五代 沈壽官展」も観て、お値段と「約定済」のシールを観て・・・


それから、銀座へ移動してアンティークモールに寄って、帰って参りました。
アンティークモールは、最近お茶道具が少なくなってきたかな・・・ ああいうお店ではお茶道具はあまり売れないのでしょうか。ちょっと寂しい。しかし私も以前はアンティークのアクセサリーなどを見に行っていたわけですから、私の嗜好が変わってきたのかもしれません~~~

楽しい充実した一日でした。
ご一緒させていただいたお二人、ありがとうございました。

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2 コメント

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薩摩焼 (赤坂 うさぎ)
2011-01-23 01:40:12
うさぎの家内が鹿児島根占出身なので薩摩焼は知っています。鹿児島というと焼酎ですが高級品は薩摩焼に入っている事もあります。豪放で繊細、そんな感じの焼き物かな。
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薩摩焼 (ぴんくこあら)
2011-01-23 18:00:16
そうでしたか。いいものに接するのは心地よいですね。たくさん観て惚れ惚れとしてきました。
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