Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

武相荘

2015年07月04日 | 都市・街・建物
新聞に載っていたというので、武相荘を訪ねてみました。ネットで時々みているサイトでも紹介されていましたし。
話には聞きつつ、実家から近いのに行ったことのなかった武相荘。白洲次郎・正子夫妻、カッコイイですしね!


まぁもともと田舎が、次第に開発が進んでいい住宅地・マンションも立ち並ぶエリアになっているという鶴川。
私学生のころは、夏、ホームで電車のドアが開くとホーム下の田んぼからカエルの大合唱が聞こえたっけ

懐かしい、そのままの「鶴川」でした。
文人・茶人が好んだ、斜面の、水気に富んだ土地。竹藪が茂って、足元に山野草が花を咲かせています。
家(博物館)は、昔はよくあった多摩の一般的な農家でした。
縁側があって、天井は屋根裏で蚕をやった造りのまま。かやぶき屋根は比較的新しいので、最近葺き替えをしたのでしょう。職人さん、いらしたんですね~。



土間をタイル貼で床暖房はすごい斬新で暮らしやすそうだけれど、あのつくりの天井は、なにかあると天井裏の埃が落ちてくるのよね。夏は涼しいけれど、冬は、暖房がなかなか効かないし、ちょっとした板の隙間から風が吹き込んで寒い。
それにこう竹やぶに囲まれていては家が湿気て何かとメンテがかかるし、昔は囲炉裏で火を焚いたけれど今はそれをしないので、葺き替えた屋根の新しい茅がいぶされず、虫が涌くのよね。庭の手水鉢に溜まった水もボウフラが涌いて蚊がねぇ。

都会で育ち海外居住経験をしてヨーロッパ貴族のスローライフとかを知ると、こういう生活の良さが、いいと思うんでしょうか。
逆にこういう暮らしで育つと、やっぱり、湿気との闘いから開放され空調の効くマンションの暮らしに憧れるけれども。。。

などと、雪国の田舎育ちと茅葺屋根の農家育ちの二人は、多くの人の憧れに対してさんざんだったのでありました
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 洋種山牛蒡 | トップ | お茶会に助走 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私も行きたい (こもれび)
2015-07-06 22:39:08
こんばんは。武相荘いいですね。行きたいと思いつつ、ちょっと遠いのでまだ行けていません。暮らし難いのは、そうでしょうね。私も寒がりなので、冬は無理。まあ、ちょっと見学に行くくらいがちょうどいいです。でも、次郎さんと正子さんの酔狂さも何となくわかる気もします。

返信する
いいです(笑) (ぴんくこあら)
2015-07-06 23:08:51
こんばんは、ようこそ。
そうそう、手近に、見学に行って「酔狂にして風雅ねぇ。」なんて言うくらいがちょうどいい、そんな感じです。
時々見に行けるように、なくさないよう大事にがんばっていただきたいです
返信する

コメントを投稿