Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

羽衣縷紅草

2011年09月07日 | 茶道
長月にはいってお稽古が再開しました。
着付け教室以来のメンバーが再会

午前中整形外科、午後定期の病院、それからお稽古、あいまに花を摘んで… 病院が予定より延びて、お稽古に遅くなってしまいました。準備いっしょにできなくてゴメンナサイ


さて暑さがすこしだけ和らいで、ということで、水をすこしだけ遠ざけて中置。
毎年のことながら、この中置というタイミングに感心します。たしかにこの頃すこ~し暑さが和らぎ空や風に秋の気配、気配「だけ」を感じて、かといって昼の陽射しの下なんかけっこう暑くて! 「秋ですね」なんて発言する気にはまだなれないし! というタイミング。
そうして10年このかたお稽古してくると、中置という発想にこんどは導かれて、そういう微妙な移ろいを感じる季節感が養われてきたと思います。

そうしてこれも毎年のことながら、中置のお点前の手順はあやふや… 季節感を感じるようになったら、中置だなと思って予習をする思考回路も身につけたい・・・ いつかは・・・

中置で、お濃茶の通常と、お茶碗のお披露目をお稽古。
通常でも怪しいのにお披露目は…。
ただ、お借りしたすてきな木葉茶碗を使わせていただいたので、気持ちでお披露目、という感じでした。


お菓子は、紫野味噌松風と、無花果と、金萬。


松風も、実にふしぎな(笑)お菓子ながら、この「ふしぎ」なお菓子が「おいしい」ことに違いなく。


お花は、羽衣縷紅草ランタナ、薊、雀の帷子、藪蘭、風草(葉のみ)

羽衣縷紅草または紅葉縷紅草は、縷紅草の1種です。以前にも丸葉縷紅草をなんどか()紹介していますが、盛夏から夏の終わりにかけて、濃い緑茂みの中に小さいけど真っ赤な花がすっごく印象的に咲く花です。
運んでいるうちにお花がしぼんできてしまいました。葉の形も面白いので飾りましたが、その赤のインパクトをお席で出せずに残念。咲いているところの写真を掲載しておきます。
 

温暖化のせいでしょうか? 仲秋もちかいというのに、ススキの穂をまだほとんどみかけません。お月見にどうしたらいいかしら・・・。

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2 コメント

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中置 (赤坂うさぎ)
2011-09-09 07:56:55
日本語は季節感を巡る言葉が非常に多いですね。
それだけ感性が豊かということでしょうか?
海外にはこれほどきめ細かい言葉はないようです。
それにしても最近の若者の「あちゅーい!。」や「寒ーっ。」に代表される誤謬の少なさにはがっかりしますね。
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Unknown (ぴんくこあら)
2011-09-10 08:28:33
それをさす言葉があるということは、それを感じ取る感性があり、文化があり、継承されてきたということですね。若者の語彙が貧弱になるのは、上の世代がうまく伝えることができていないということではないでしょうか。
重陽の節句には菊酒を楽しむ、月曜日の十五夜にはお団子を食べて月を眺めるといったことから始めてみてはいかがでしょう。

もっとも私は当面「天高く馬肥ゆる秋」の季節感を避けたいと切実に思っておりますが・・・
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