気になっていたのですが、ようやく国宝 薬師寺展に行ってきました。
日光菩薩・月光菩薩です。要は。
いやいやいや、とにかくすごい人出。
入館30分待ちですと言われて並んでいたら、出てきた人たちが「列、短くなったね!」と言いながら帰っていくのでした。
ようやく中へ入っても、胸の高さくらいのケースに展示される大きさのものは、基本的に人の列にならんで牛歩作戦に耐えるか、よく見えないの覚悟で頭と頭のあいだから覗き込んで済ませるかです。
10年くらい前、美術館・展覧会はたいがい赤字といわれていたわけです。一緒に学芸員資格をとった友人が就職した百貨店美術館など、あちこちの美術館が閉館していった時期がありました。
それで、「事業(ビジネス)として成り立つ」コンサルティングでも流行したのでしょうか。
あちこちで魅力的な企画展が開催されるようになり、いいことなんだけど、どれもすごい人出です。
入館制限、人垣、よく見えない、絵の前で立ち止まったり少し距離をとったところから俯瞰して堪能する余地、なし!
こんなんじゃ「鑑賞」と言えないよっ
今回の展覧会は、日光・月光菩薩が目玉であることもあって、スロープをつけて一段上からも見られる、足元からも見られる、つまり人垣を2段階に分散するようにしてありましたが、それでも、前の人が鑑賞を終えて抜けていくのを待たないと頭で隠れない全体像を見ることはできません。
菩薩を見に行ったんだか、人を見に行ったんだか。
「受胎告知」が来たときもそうだったし、ナスカ展も大行列だったし、大徳川展も人垣だったし、最近の展覧会はストレスが溜まることのほうが多いような気もします。
最近、私の展覧会通いが減っているのはそのせいもあるのかも…
日光菩薩・月光菩薩です。要は。
いやいやいや、とにかくすごい人出。
入館30分待ちですと言われて並んでいたら、出てきた人たちが「列、短くなったね!」と言いながら帰っていくのでした。
ようやく中へ入っても、胸の高さくらいのケースに展示される大きさのものは、基本的に人の列にならんで牛歩作戦に耐えるか、よく見えないの覚悟で頭と頭のあいだから覗き込んで済ませるかです。
10年くらい前、美術館・展覧会はたいがい赤字といわれていたわけです。一緒に学芸員資格をとった友人が就職した百貨店美術館など、あちこちの美術館が閉館していった時期がありました。
それで、「事業(ビジネス)として成り立つ」コンサルティングでも流行したのでしょうか。
あちこちで魅力的な企画展が開催されるようになり、いいことなんだけど、どれもすごい人出です。
入館制限、人垣、よく見えない、絵の前で立ち止まったり少し距離をとったところから俯瞰して堪能する余地、なし!
こんなんじゃ「鑑賞」と言えないよっ
今回の展覧会は、日光・月光菩薩が目玉であることもあって、スロープをつけて一段上からも見られる、足元からも見られる、つまり人垣を2段階に分散するようにしてありましたが、それでも、前の人が鑑賞を終えて抜けていくのを待たないと頭で隠れない全体像を見ることはできません。
菩薩を見に行ったんだか、人を見に行ったんだか。
「受胎告知」が来たときもそうだったし、ナスカ展も大行列だったし、大徳川展も人垣だったし、最近の展覧会はストレスが溜まることのほうが多いような気もします。
最近、私の展覧会通いが減っているのはそのせいもあるのかも…
文化や歴史に興味を持つ人が増えるのはいいことですが、それにしても長い列でびっくりしているうさぎです。