Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで14年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

「文字の力・書のチカラII」展

2013年08月08日 | art
気づいたら開期が終わりに近づいていて、出光美術館の「文字の力・書のチカラII」へ行ってきました。

なんといっても、ポスターが光悦です。一目で分かります。ファン暦長い☆
それが、行ってみたら「あらっ?こんな光悦あったかしら!?」という和歌巻や色紙帖などが
よく見たら、「伝光悦」でした。

いや~。お軸は漢詩なのでちょっと分かりにくいとして、和歌巻なんかは完全に光悦な気がするけれど・・・(汗)
強いていえば、どうやら絹本。下絵が宗達ならば、もともと扇屋だし摺などを使うので、たぶん紙本ばかり。いや~しかし、書は光悦にしか見えないけれども・・・ と、ちょっと自信をなくす。。。

しかし和歌巻2巻は、やはり圧巻です。
さいきん定家様の書ばかり見ていた気がしますが、やっぱり光悦の書は美ですねぇ~。下絵と対等に一体化しているのがまた良し。
一方は個人蔵。こんないいものを個人でお持ちの方がまだおられるのですね~。うらやましい。。。


さて、今回初めて知って驚いたのが桑田笹舟氏。
なんと、室町時代の書に混じって昭和の作品! なんと繊細なんでしょう~~~。私の通常の好みとしては繊細すぎるのですが、あまりに品がよく繊細で美しく、一目惚れしてしまいました。これはきれい!

何回みても楽しいしいい絵だと思うのは光琳「蹴鞠布袋図」。

久しぶりに見たと思いますが、以前ぜんぜん分からなかったのが「いいかも」と思ったのは、山水画を見慣れてきたためか? 大雅「瀟湘八景」

雪舟に書がある? 伝雪舟一行書「南無布袋和尚」
これ楽しい。「ほっ?」と思ってつらつら眺めて楽しみました。

よく読めなかったけど最高に楽しんだのが烏丸光廣「虫歌合巻」
楽しいな~。おちゃめな人だったんだろうな、烏丸光廣。発想が遊んでいます。私がいちばん好きな屏風の、宗達の蔦細道図屏風の賛も烏丸光廣。あれも楽しい。光廣くんが独り歩いているようにも見えるんですよね。
見直しました、烏丸光廣。だいぶ。

徳川光圀「風」
この字などは、ほんとうに「書は人なり」という気がする。もちろん、絵画的に、風をはらんだような文字の美しさもあるのだけれど、同時に、こういう字を書ける人だったということはまちがいなし。


私が見始めるすこし前から、学芸員さんの説明が行われていました。
おかげさまで光悦をひろびろ、ゆっくり、見ることができましたが、説明が終わったらどどどっと見学者の方々が。
狭っ☆
「これ、ナントカって言ってらしたやつでしょ?」
「ああ~本当だ、へぇ~」
賑やか賑やか


気づいたら、2時間近く過ぎていました。
時間過ぎるのはや~い。
堪能いたしました。

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