![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/67/f3f238b31025f79e62da971dad3224da.jpg)
京都で、細見美術館で開催中の「琳派展Ⅷ 俵屋宗達-琳派誕生-」展を観てきました。
泊まるホテルの近くの甘味処を調べていて、近いと気づいたのですが、俵屋宗達展ならわざわざ出かけても観たい内容なので、ラッキーでした。
俵屋宗達は、本阿弥光悦とともに琳派の創始者とも言える、桃山時代末期から江戸初期の画家です。
琳派というと尾形光琳がたぶんいちばん有名ですが、その1つ前の世代です。
琳派というのは、狩野派などと違って、師弟制によって受け継がれた流派ではなく、先人の絵や陶磁器・漆器・出版物などを見た後世の画家が、その作風を模倣することで身に付け、新たに創作することで江戸時代を通して作風の似た画家が数々の作品を残した、その系譜を称する名称です。
そのため、同じ構図の絵の模倣が多いのも一つの特徴です。模倣といっても、模倣した人もみな一流の画家なので、それら全てが「美術品」です。
例えば、建仁寺にある、宗達の「風神雷神図屏風」(国宝)が有名ですが、これも宗達、光琳、其一他、多くの画家が同じ構図の絵を残しています。
そういう模倣の多い絵には、「三十六歌仙図屏風」などいろいろありますが、その一つに、水墨画の「虎図」があります。
今回は、宗達の「虎図」が展示されていて、感激。
私にとっては、たぶん十数年ぶりの「再会」でした。
手をなめているのか、虎が口元に手を当てているところを上半身(?)だけを掛け軸に描いたものです。
同じ構図で複数の画家が描いているのですが、宗達の虎には絶品の愛嬌がある、と私は思います。
なんというか、「うふ。」っていう、雰囲気が…。
所蔵は「個人蔵」となっていました。
美術館などが所蔵されていると、時々は一般に公開しなければいけない義務があったり、館の財政的なニーズから、諸所の展覧会に出品されて観ることができたり、図録に載ったり、絵葉書や複製が販売されていたり、それなりに接する機会や、何らかのものを手に入れる機会があります。
しかし個人が所有されているものは、作品が傷むのを嫌って、あるいは税金対策上のニーズから、滅多に出展されなかったり、所蔵されていること自体を隠しておられたりするのだそうです。
今回も、ぜひ図録くらいいただきたいものと思ったのですが、ショップになく、伺ったところ、やはりお借りした物が多いので図録は作っていないとのこと。言うまでもなく絵葉書もありませんでした。
虎さんのまえで、私も口に手をあてて「うふ。」ってしてにこにこと心を温かくし、その雰囲気を心にだけ残して、展示品を写真に撮ることもできず、いつかまたの再会を願いつつ、帰ってまいりました。
もしあの虎さんが展示される機会、本や雑誌など何らかの形で写真だけでも手に入れられるものなど、ご存知の方がいらっしゃいましたらぜひぜひお教え下さい。
泊まるホテルの近くの甘味処を調べていて、近いと気づいたのですが、俵屋宗達展ならわざわざ出かけても観たい内容なので、ラッキーでした。
俵屋宗達は、本阿弥光悦とともに琳派の創始者とも言える、桃山時代末期から江戸初期の画家です。
琳派というと尾形光琳がたぶんいちばん有名ですが、その1つ前の世代です。
琳派というのは、狩野派などと違って、師弟制によって受け継がれた流派ではなく、先人の絵や陶磁器・漆器・出版物などを見た後世の画家が、その作風を模倣することで身に付け、新たに創作することで江戸時代を通して作風の似た画家が数々の作品を残した、その系譜を称する名称です。
そのため、同じ構図の絵の模倣が多いのも一つの特徴です。模倣といっても、模倣した人もみな一流の画家なので、それら全てが「美術品」です。
例えば、建仁寺にある、宗達の「風神雷神図屏風」(国宝)が有名ですが、これも宗達、光琳、其一他、多くの画家が同じ構図の絵を残しています。
そういう模倣の多い絵には、「三十六歌仙図屏風」などいろいろありますが、その一つに、水墨画の「虎図」があります。
今回は、宗達の「虎図」が展示されていて、感激。
私にとっては、たぶん十数年ぶりの「再会」でした。
手をなめているのか、虎が口元に手を当てているところを上半身(?)だけを掛け軸に描いたものです。
同じ構図で複数の画家が描いているのですが、宗達の虎には絶品の愛嬌がある、と私は思います。
なんというか、「うふ。」っていう、雰囲気が…。
所蔵は「個人蔵」となっていました。
美術館などが所蔵されていると、時々は一般に公開しなければいけない義務があったり、館の財政的なニーズから、諸所の展覧会に出品されて観ることができたり、図録に載ったり、絵葉書や複製が販売されていたり、それなりに接する機会や、何らかのものを手に入れる機会があります。
しかし個人が所有されているものは、作品が傷むのを嫌って、あるいは税金対策上のニーズから、滅多に出展されなかったり、所蔵されていること自体を隠しておられたりするのだそうです。
今回も、ぜひ図録くらいいただきたいものと思ったのですが、ショップになく、伺ったところ、やはりお借りした物が多いので図録は作っていないとのこと。言うまでもなく絵葉書もありませんでした。
虎さんのまえで、私も口に手をあてて「うふ。」ってしてにこにこと心を温かくし、その雰囲気を心にだけ残して、展示品を写真に撮ることもできず、いつかまたの再会を願いつつ、帰ってまいりました。
もしあの虎さんが展示される機会、本や雑誌など何らかの形で写真だけでも手に入れられるものなど、ご存知の方がいらっしゃいましたらぜひぜひお教え下さい。
宗達で検索していたらこちらのブログに
たどりつきました。
虎図わたしもとっても気に入ってしまったので、TBさせていただきました。残念ながらわたしも帰りに書店や手持ちのものをめくってみたのですが
ありません。みつけたいですね。
コメント&TB、ありがとうございます。
ねー、ないですよねー。
私も、手元に12冊も「琳派展」「○○と琳派」みたいな展覧会図録があったので、あらためて全部チェックしましたが、どこにもありませんでした。いつどこで会ったのだったか…。
構図が違いますが、宗達の「龍虎図」(双幅)の方なら出ていました。こちらの虎さんも絶品ではあります。
(こちらのブログさんに写真が)
ブログも拝見しました。あちこち行っておられるのですね~。行ってみたい美術館が増えてしまいました。(^^)ゞ
ありがとうございます。龍虎図もいいですね~♪
また見つかったらお知らせいただけますか?
わたしも何か情報があったら書き込ませていただきます。
わたしのブログをのぞいて下さり、ありがとうございました。
ぴんくこあらさんは、お茶をなさってるのですね。
心誘われる色合いのお茶碗です。
よかったら時々おじゃまさせてくださいね
では失礼します