Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

水墨画の輝き

2009年05月23日 | art
終業後に出光美術館の「日本の美・発見I 水墨画の輝き ―雪舟・等伯から鉄斎まで― 」を観てきました。


いままで水墨画は「渋い」という先入観があり、あまり積極的に観に出かけなかったのですが、今年は正月から南画や、文人画の話題に触れることがあったのと、展示品リストを見たら宗達の軸が3本ほど出ていたので、気になっておりました。


昨年からあらためていいなぁと思っている等伯、ポスターになっていた「竹虎図屏風」の虎もいいですねぇ。虎の情愛とのこと。愛嬌のある虎という点では私は宗達の「虎図」が好きですが。等伯の虎は、尻尾の毛のパサパサ感が楽しかった。。。
同じく等伯「竹鶴図屏風」のうずくまる鶴の巣篭もりの暖かさもなんともよかったです。

それから面白かったのは近世の文人画で、同じような構図で重なる山を描いた軸が、池大雅、浦上玉堂、青木木米、田能村竹田、高橋草坪、富岡鉄斎と並んでいたこと。
個別に観たのでは違いが(私には)さっぱりわからない文人画ですが、さすがに並べられると個性があるのが分かります。面白いなこれ。笑。
しかし、じゃあどれが好き?まではまだ至らない私なのでした。。。


牧谿「平沙落雁図」の山の向こうの残照のほのかさもとても印象的でした。



1時間と少々観て終わり際、なんと同じフロアに勤務する女性から声をかけられびっくり。さらに閉館時間超過の帰りのエレベーターで本社勤務の女性とも乗り合わせました。
なんとみなさん、渋い展覧会に足を運ばれる造詣が深くておられるのですねぇ。
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2 コメント

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ファン (ぴんくこあら)
2009-05-24 23:08:26
水墨画ファンというか、美術鑑賞愛好家ということかもしれませんが。私も水墨画だけの展覧会に行くのは珍しいことです。
水墨画の発祥ははやり中国ですね。
でも牧谿は日本では非常に高い評価を得てきましたが、中国では評価外だったとか。茶道具なども朝鮮の雑器だったものが日本では一級品ですから、美意識というのはまったくもって文化が生むものですね。
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渋い! (赤坂うさぎ)
2009-05-24 07:35:38
水墨画ファンが同じフロアに3人もいるなんて意外ですね。
中国に行くといい水墨画がたくさん見られますよ。
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