2013年は、65冊どまりかな?というペースでしたが、10月末からの1カ月半を超える入院で一気に挽回。
70冊を超える結果となりました。
これを超えるような記録は…本の傾向をすこし変えるか、速読でも習うか、生活が大きく変わるようなことでもなければ、なかなか更新しないでしょう★
さて、ことしもお茶の本から。
『利休百話』 筒井 紘一
『茶画のしおり―百選』 中村 渓男
『鈍翁・益田孝』(上下),『三溪・原富太郎』 白崎 秀雄
『戦国茶闘伝―天下を制したのは、名物茶道具だった』 三宅 孝太郎
『茶会の顛末―小林白甫茶湯日記』 池田 瓢阿
『数寄者日記―無作法御免の茶道入門!』 小林 恭二
『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』 森下 典子
『日本の名随筆(24)茶 』 中里 恒子(編)
『家宝の行方―美術品が語る名家の明治・大正・昭和』 小田部 雄次
『茶会の顛末』はとても面白い本でした。昭和初期の東京の風情を楽しみ、お茶会が上流の男性たちの社交だったようすを垣間見、そしてお茶会を主催する楽しみを共有。10月に、お茶事のまねごとを自分でやってみて、あらためて納得する、「お茶事の楽しみは亭主七分」。
『日日是好日』もよいエッセイでした。書店で「これは茶道の本ではなく女性の生き方の本です」と手書きキャッチで、数か月にわたって平積みになっていました。そう。お茶って、お茶ではなく、文化とか価値観とか、生き方の伝承なのかもしれません。
他方、ちょっと違う意味で生き方の本だったのが『家宝の行方』。美術品の話かと思った、いや、そうなのですが、読後感としては、「大きく世の中が変わる時代に自分を変えることができなければ、それまでの状況を維持することもできない」でした。当時としては理解しがたい行動をとり、徳川美術館として家宝を維持した尾張徳川家当主の先見性はすごい。
同じくものすごい人だったのが原三渓。関東大震災で壊滅した横浜の町と人と産業を復興させることに、自家の利益を犠牲にして貢献し、先見の明をもって取り組んでいた新分野の開拓も、他に譲ることになった。多くの人が「いちばん偉い人だ」と感嘆惜しまないという由来を納得です。
いいお茶だなぁ。
『利休』 星川 清司
『小堀遠州』 滝川 駿
『覇商の門』(上下) 火坂 雅志
『おおとりは空に』 津本 陽
『雪燃え』 円地 文子
『銭の戦争 一 魔王誕生』『二 北浜の悪党たち』『三 天国と地獄』『四 闇の帝王』 波多野 聖
『卒業』 東野 圭吾
『茶室殺人伝説』 今野 敏
『京都・利休伝説殺人事件 名探偵・星井裕の事件簿』 柏木 圭一郎
『千利休・謎の殺人事件』 山村 美紗
『「お宝鑑定」殺人事件』 木谷 恭介
『骨董屋征次郎手控』『骨董屋征次郎京暦』 火坂 雅志
『アンティークFUGA』(1,2) あんびるやすこ
お茶や道具に関する小説いろいろ。
『銭の戦争』は今後の展開が楽しみです。よく勉強されていて、突拍子もないけれど、おそらくある意味ほんとうにこんな時代だったであろうと思わされます。
『きもの日和』 浦野 芳子
『きもの草子』 田中 優子
『和菓子のデザイン』 中山 圭子
『和菓子のアン』 坂木 司
『團十郎切腹事件』 戸板 康二
『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』『珈琲店タレーランの事件簿2 彼女はカフェオレの夢を見る』 岡崎 琢磨
『ザ・TEAM』 井上 夢人
『植物図鑑』 有川 浩
『陽だまりの彼女』 越谷 オサム
『すべては君に逢えたから』 橋部 敦子、 来島 麦
『四十九日のレシピ』 伊吹 有喜
『疾風ロンド』 東野 圭吾
『ナミヤ雑貨店の奇蹟 』 東野 圭吾
『雀蜂』 貴志 祐介
『感染遊戯』 誉田 哲也
『壷霊』(上下) 内田 康夫
『海賊とよばれた男』(上下) 百田 尚樹
『嫁の心得』 中得 一美
『ちょちょら』 畠中 恵
『蜩の記』 葉室 麟
『桜ほうさら』 宮部 みゆき
『鬼平犯科帳』(21,22,23,24) 池波 正太郎
『殺しの掟』 池波 正太郎
仕掛人・藤枝梅庵『殺しの四人』『梅安蟻地獄』『梅安最合傘』『梅安針供養』『梅安乱れ雲』『梅安影法師』『梅安冬時雨』 池波 正太郎
『江戸切絵図散歩』 池波 正太郎
『星野道夫と見た風景』 星野 道夫、星野 直子
『聖なる洞窟の地』(上)--エイラ 地上の旅人第六部 ジーン・M・アウル
エイラシリーズ、完結しました。残念ながら中巻の途中で入院。あまりに重い本なのでベッドで読めず、一時中断です。20年、読み継いだかな?ラストがどうなるのか…来年のお楽しみ。
『日本を作った12人』(前・後) 堺屋 太一
『葬られた「第二のマクガバン報告」』(上・中・下) T・コリン・キャンベル、トーマス・M・キャンベル、 松田 麻美子
『フィット・フォー・ライフ ---健康長寿には「不滅の原則」があった! 』 ハーヴィー・ダイアモンド、マリリン・ダイアモンド、 松田 麻美子
『おなかの赤ちゃんとおしゃべりしよう』 森本 義晴
『覚えてるよ!生まれる前のこと』 池川 明
『日本を作った12人』、古い本ですが、刺激的に読みました。素晴らしい職人技のこだわりは素晴らしい、だが、消費者の目には留らない部分の仕上がりにコストをかける日本製品のこだわりや品質管理は、国際競争の時代に過剰管理と過剰保護の原因となっているのではないか。そういった「日本独自の気質」が生まれたのは、やはり経済の成熟期にあった時代に、成長しない勤勉を受け入れるべく広まった、たった一人の思想家の発想ではないか…。
『葬られた「第二のマクガバン報告」』。チャイナプロジェクトのデータはショッキングです。「野菜は体にいい」は、この10年、ファイトケミカルの研究が進んで完全に科学になりました。では「肉食は体によくない」は、信仰なのか、科学なのか!? 10月に「病の起源」というNHKのシリーズ番組を観て、チャイナプロジェクトのデータを裏付けるような研究が進んでいることを知りました。
人はこれから何を食べていくことになるでしょうか。
『覚えてるよ!生まれる前のこと』こちらも。赤ちゃんは天の神様のところから、自分の両親を選んで生まれてくる。これも信仰なのか、科学になっていくのか…。
70冊を超える結果となりました。
これを超えるような記録は…本の傾向をすこし変えるか、速読でも習うか、生活が大きく変わるようなことでもなければ、なかなか更新しないでしょう★
さて、ことしもお茶の本から。
『利休百話』 筒井 紘一
『茶画のしおり―百選』 中村 渓男
『鈍翁・益田孝』(上下),『三溪・原富太郎』 白崎 秀雄
『戦国茶闘伝―天下を制したのは、名物茶道具だった』 三宅 孝太郎
『茶会の顛末―小林白甫茶湯日記』 池田 瓢阿
『数寄者日記―無作法御免の茶道入門!』 小林 恭二
『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』 森下 典子
『日本の名随筆(24)茶 』 中里 恒子(編)
『家宝の行方―美術品が語る名家の明治・大正・昭和』 小田部 雄次
『茶会の顛末』はとても面白い本でした。昭和初期の東京の風情を楽しみ、お茶会が上流の男性たちの社交だったようすを垣間見、そしてお茶会を主催する楽しみを共有。10月に、お茶事のまねごとを自分でやってみて、あらためて納得する、「お茶事の楽しみは亭主七分」。
『日日是好日』もよいエッセイでした。書店で「これは茶道の本ではなく女性の生き方の本です」と手書きキャッチで、数か月にわたって平積みになっていました。そう。お茶って、お茶ではなく、文化とか価値観とか、生き方の伝承なのかもしれません。
他方、ちょっと違う意味で生き方の本だったのが『家宝の行方』。美術品の話かと思った、いや、そうなのですが、読後感としては、「大きく世の中が変わる時代に自分を変えることができなければ、それまでの状況を維持することもできない」でした。当時としては理解しがたい行動をとり、徳川美術館として家宝を維持した尾張徳川家当主の先見性はすごい。
同じくものすごい人だったのが原三渓。関東大震災で壊滅した横浜の町と人と産業を復興させることに、自家の利益を犠牲にして貢献し、先見の明をもって取り組んでいた新分野の開拓も、他に譲ることになった。多くの人が「いちばん偉い人だ」と感嘆惜しまないという由来を納得です。
いいお茶だなぁ。
『利休』 星川 清司
『小堀遠州』 滝川 駿
『覇商の門』(上下) 火坂 雅志
『おおとりは空に』 津本 陽
『雪燃え』 円地 文子
『銭の戦争 一 魔王誕生』『二 北浜の悪党たち』『三 天国と地獄』『四 闇の帝王』 波多野 聖
『卒業』 東野 圭吾
『茶室殺人伝説』 今野 敏
『京都・利休伝説殺人事件 名探偵・星井裕の事件簿』 柏木 圭一郎
『千利休・謎の殺人事件』 山村 美紗
『「お宝鑑定」殺人事件』 木谷 恭介
『骨董屋征次郎手控』『骨董屋征次郎京暦』 火坂 雅志
『アンティークFUGA』(1,2) あんびるやすこ
お茶や道具に関する小説いろいろ。
『銭の戦争』は今後の展開が楽しみです。よく勉強されていて、突拍子もないけれど、おそらくある意味ほんとうにこんな時代だったであろうと思わされます。
『きもの日和』 浦野 芳子
『きもの草子』 田中 優子
『和菓子のデザイン』 中山 圭子
『和菓子のアン』 坂木 司
『團十郎切腹事件』 戸板 康二
『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』『珈琲店タレーランの事件簿2 彼女はカフェオレの夢を見る』 岡崎 琢磨
『ザ・TEAM』 井上 夢人
『植物図鑑』 有川 浩
『陽だまりの彼女』 越谷 オサム
『すべては君に逢えたから』 橋部 敦子、 来島 麦
『四十九日のレシピ』 伊吹 有喜
『疾風ロンド』 東野 圭吾
『ナミヤ雑貨店の奇蹟 』 東野 圭吾
『雀蜂』 貴志 祐介
『感染遊戯』 誉田 哲也
『壷霊』(上下) 内田 康夫
『海賊とよばれた男』(上下) 百田 尚樹
『嫁の心得』 中得 一美
『ちょちょら』 畠中 恵
『蜩の記』 葉室 麟
『桜ほうさら』 宮部 みゆき
『鬼平犯科帳』(21,22,23,24) 池波 正太郎
『殺しの掟』 池波 正太郎
仕掛人・藤枝梅庵『殺しの四人』『梅安蟻地獄』『梅安最合傘』『梅安針供養』『梅安乱れ雲』『梅安影法師』『梅安冬時雨』 池波 正太郎
『江戸切絵図散歩』 池波 正太郎
『星野道夫と見た風景』 星野 道夫、星野 直子
『聖なる洞窟の地』(上)--エイラ 地上の旅人第六部 ジーン・M・アウル
エイラシリーズ、完結しました。残念ながら中巻の途中で入院。あまりに重い本なのでベッドで読めず、一時中断です。20年、読み継いだかな?ラストがどうなるのか…来年のお楽しみ。
『日本を作った12人』(前・後) 堺屋 太一
『葬られた「第二のマクガバン報告」』(上・中・下) T・コリン・キャンベル、トーマス・M・キャンベル、 松田 麻美子
『フィット・フォー・ライフ ---健康長寿には「不滅の原則」があった! 』 ハーヴィー・ダイアモンド、マリリン・ダイアモンド、 松田 麻美子
『おなかの赤ちゃんとおしゃべりしよう』 森本 義晴
『覚えてるよ!生まれる前のこと』 池川 明
『日本を作った12人』、古い本ですが、刺激的に読みました。素晴らしい職人技のこだわりは素晴らしい、だが、消費者の目には留らない部分の仕上がりにコストをかける日本製品のこだわりや品質管理は、国際競争の時代に過剰管理と過剰保護の原因となっているのではないか。そういった「日本独自の気質」が生まれたのは、やはり経済の成熟期にあった時代に、成長しない勤勉を受け入れるべく広まった、たった一人の思想家の発想ではないか…。
『葬られた「第二のマクガバン報告」』。チャイナプロジェクトのデータはショッキングです。「野菜は体にいい」は、この10年、ファイトケミカルの研究が進んで完全に科学になりました。では「肉食は体によくない」は、信仰なのか、科学なのか!? 10月に「病の起源」というNHKのシリーズ番組を観て、チャイナプロジェクトのデータを裏付けるような研究が進んでいることを知りました。
人はこれから何を食べていくことになるでしょうか。
『覚えてるよ!生まれる前のこと』こちらも。赤ちゃんは天の神様のところから、自分の両親を選んで生まれてくる。これも信仰なのか、科学になっていくのか…。
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