久しぶりに宗達の風神雷神図屏風に会うことができました。
とにかく、琳派、特に宗達・光悦の大胆で思い切った美意識が好きです。
その宗達の「風神雷神図屏風」、有名な絵ですが、美術館にあるのは尾形光琳が宗達のを見て画いた同図屏風であって、宗達の屏風は、通常いつでも展示されているものではないので、展示されるというので、もうもう「行かなくては!!」と思っていましたので、なんとイキナリ初日に! さっそく行ってまいりました。
出光美術館
『国宝 風神雷神図屏風 ―宗達・光琳・抱一 琳派芸術の継承と創造―』展
出光美術館は、出光興産本社の最上階にのっかっている美術館なので、あまり大きな美術館ではありませんが、桃山時代を中心によいものばかりを所蔵されており、なんども足を運んでいる美術館です。
今回の展覧会は、宗達の風神雷神そのものも目玉ですが、宗達・光琳・抱一の「風神雷神図屏風」3点を並べて展示するというのがウリです。
っていうか、前から一度に見てみたかったんですよね、気になるわけです、どこが違って雰囲気が違うんだろうって!
琳派は、師から弟子へ直接受け継がれたのではなく、亡き先人の絵から感銘を受けた後の時代の絵師が、同じ絵を再現してみることで引き継がれてできていった流派であることが、大きな特徴の一つです。
そのため、数世代にわたる絵師による同じ構図の絵があるものが、いくつもあります。
「風神雷神図屏風」しかり、「三十六歌仙図屏風」しかり。
だけれども、それぞれ、雰囲気が微妙にというか明らかにというか、違うのです。古い新しいだけではない、表情や配置による、雰囲気の違い。それを、別々に見ていると、いっぺん並べて比較しながら見てみたくなるわけですよ★
その夢がかなったのが今回の展覧会です。
丁寧に、要所要所を拡大して比較解説されています。そう、それがやりたかった(笑)。
結果として、私としては、宗達のすばらしさを具体的に再認識することになりました。
確かに、人間でもなく獣でもない、彫像のような立体性を持ち、威厳のある風神と雷神、そして存在感を高める空間配置。
コンセプトが細部まで一貫して演出・描出されていること、それができる美意識と技術とが、この「すごさ」を生み出しているのでした。
さて、この展覧会の解説だけを読んでいると、抱一がなんだかしょうもないへたっぴのような印象(笑)が残りますが、後半の紅白梅図や、「十二ヶ月花鳥図貼付屏風」などをよく見てあげてください。
抱一は、琳派の花鳥画について、大胆な中に繊細さや装飾性を盛り込んでいった、それはそれですばらしい美意識と技術を持った魅力的な絵師です。
参考:
TV東京美の巨人たちホームページ
とにかく、琳派、特に宗達・光悦の大胆で思い切った美意識が好きです。
その宗達の「風神雷神図屏風」、有名な絵ですが、美術館にあるのは尾形光琳が宗達のを見て画いた同図屏風であって、宗達の屏風は、通常いつでも展示されているものではないので、展示されるというので、もうもう「行かなくては!!」と思っていましたので、なんとイキナリ初日に! さっそく行ってまいりました。
出光美術館
『国宝 風神雷神図屏風 ―宗達・光琳・抱一 琳派芸術の継承と創造―』展
出光美術館は、出光興産本社の最上階にのっかっている美術館なので、あまり大きな美術館ではありませんが、桃山時代を中心によいものばかりを所蔵されており、なんども足を運んでいる美術館です。
今回の展覧会は、宗達の風神雷神そのものも目玉ですが、宗達・光琳・抱一の「風神雷神図屏風」3点を並べて展示するというのがウリです。
っていうか、前から一度に見てみたかったんですよね、気になるわけです、どこが違って雰囲気が違うんだろうって!
琳派は、師から弟子へ直接受け継がれたのではなく、亡き先人の絵から感銘を受けた後の時代の絵師が、同じ絵を再現してみることで引き継がれてできていった流派であることが、大きな特徴の一つです。
そのため、数世代にわたる絵師による同じ構図の絵があるものが、いくつもあります。
「風神雷神図屏風」しかり、「三十六歌仙図屏風」しかり。
だけれども、それぞれ、雰囲気が微妙にというか明らかにというか、違うのです。古い新しいだけではない、表情や配置による、雰囲気の違い。それを、別々に見ていると、いっぺん並べて比較しながら見てみたくなるわけですよ★
その夢がかなったのが今回の展覧会です。
丁寧に、要所要所を拡大して比較解説されています。そう、それがやりたかった(笑)。
結果として、私としては、宗達のすばらしさを具体的に再認識することになりました。
確かに、人間でもなく獣でもない、彫像のような立体性を持ち、威厳のある風神と雷神、そして存在感を高める空間配置。
コンセプトが細部まで一貫して演出・描出されていること、それができる美意識と技術とが、この「すごさ」を生み出しているのでした。
さて、この展覧会の解説だけを読んでいると、抱一がなんだかしょうもないへたっぴのような印象(笑)が残りますが、後半の紅白梅図や、「十二ヶ月花鳥図貼付屏風」などをよく見てあげてください。
抱一は、琳派の花鳥画について、大胆な中に繊細さや装飾性を盛り込んでいった、それはそれですばらしい美意識と技術を持った魅力的な絵師です。
参考:
TV東京美の巨人たちホームページ
私は光琳作品が気に入りました。
どういたしまして、また、今後ともお立ち寄りください。