並縫い

ご結婚された方へ、お稽古仲間一同からささやかなお祝いを差し上げました。

せっかくお稽古メンバーからですからできればお茶道具を差し上げたいと思ったのですが、消耗品でも寂しいですが、あまりちゃちなものでも何ですし、いろいろ相談の結果、お茶道具としては使用頻度は高くないかもしれませんが、ふだんリング入れにでも使っていただければということで、香合をさしあげることにしました。

カタログでは真っ赤な釜敷の上に載っていてたいへん可愛らしかったのですが、実際には香合だけ。そうすると、もちろん可愛いのですが、ちょっと渋いです。カタログで見た可愛らしさを差し上げたい私たち。。。

きれいな小袱紗なども探していただいたのですが、けっきょく、京都物産展でかわいらしい赤い鹿の子絞りのはぎれを見つけ、お粗末ながら手縫いで敷物を縫わせていただきました。


芯を作って、はぎれを裁って、ちくちくちくちく、並縫い。

ボタン付けや裾上げ、かけはぎなど直しをすることはしばしばありますが、ただの並縫い、これが考えてみるとものすごく久しぶり！！
小物だし並縫いだしときちんと線を採らずに始めてしまったら、ほんの短い距離なのに、縫い目が曲がります・・・

内縫いで作り始めてよかった、アイロンをまっすぐにかけて体裁だけなんとか整え、表返して、口を綴じ合せました。



そんなお粗末なものでしたが、汚れたら替えていただくおマケであって、言うまでもなくお祝いは香合です。

お稽古のときに差し上げましたら、よかった、喜んでいただきました。