Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

夜咄 2011

2011年12月22日 | 茶道
ことしは亭主を務めさせていただいたわけですが、11月下旬にあったお稽古茶会や、庵号ドウタラ、研修会に・・・ など、いろいろやること・考えることが多く、夜咄の趣向を考えるのに集中できず、直前になって大・大・バタバタしてしまいました。
実際にバタバタというよりも気持ちが・・・


考えがまとまらず掛け物をどうしたものかもう「No Idea!!」となっていたところ、先生から「以前使っていたアレはよかった」など適切な助言をいただいて、迷走しながらも前進
どうかこうか形になりました。


点心
 
ことしは初夏のお稽古茶事から始まり、お茶事・お茶会について今までより一つ進んだきちんとしたことを勉強した年でもありましたので、懐石とはいかないまでも、遅くに集まっていただくみなさまに点心をご用意することにしました。
春のお茶会のときすずきさんがサバ寿司を1切れずつ配ってくださったのがとてもありがたかったし。
やはり、いざお茶をいただく前にオナカが「ひとごこちついた」と好評でした。

お箸が不要な程度でと考え、ミにぎり(梅かつお、おぼろ昆布巻)、鶏の串焼きナンプラー風味、酒粕サーモンと大根の生春巻、甘酒
ことしは麹が流行で本麹の甘酒がだいぶ市販されるようになったので、例年酒粕で手作りのものをお持ちしていた甘酒のほうを逆に市販品を使わせていただきました。


寄付(玄関)
 
昨年から利用の彩花灯。何度かいろいろに使ううち、去年よりはうまく飾れるようになったかなと思います。
造花ではありますが、薔薇、葡萄、銀のクリスマスベル。



 

脇床
 

点前座
 

手燭
 

夜咄の面白さのひとつは、ほの暗い中にお道具のシルエットが浮かぶことで、また、西洋のろうそくと違って揺れる和ろうそくの火で、シルエットもまたゆらめくところもあるとしみじみ思います。


主菓子
 

これ今回の最大のお楽しみの一つ。亭主自作の「ショートケーキ」です。
うす暗い中で黒い縁高の蓋をぱっと開けたときに、ホールのケーキ
  
  
期待通りの反応に亭主もホクホク。
やまと芋と白餡ですが、きれいに摩りすぎず芋の小さい粒を残して食感の楽しみも。
銀色やピンクの小さいアラザンも買ってみたのですが、デコレーションしすぎず、絞ったクリームにクコと金箔だけのほうがより“本物らしい”と判断
  

いちど試作をして、本物ぽさ、高級ケーキぽさを出すのに「高さ」がポイントと思い、本番で思い切り高く作ったら、縁高のフタがつかえて、浮いてしまいました


干菓子
 
こちらももちろん大好評でした。俵屋吉富さん「クリスマス」。


タルトタタン
 
お客様から、こちらこそ本物!のケーキ・・・お手作り・・・をご持参いただきました。

りんごがこんもりのタルトタタン。美味しく幸せにいただきました。



準備や着付けに神経が行ってしまっていたためお点前の復習ができておらず、すこし間違えました 予定外のお替りに、二服点ての手順はお薄の点前になってしまったし
筒茶碗を使ったので、例によってお茶碗のなかはナニモ見えず・・・ えいっと上げた茶筅のお茶の付き具合を見て、「ま、いっか?」
大丈夫だったですかね・・・。

ま~それでも。なんとか無事にお席を終えることが出来てよかったです。
お部屋は暗いけれど明るい楽しいお席にしていただいたと思います。

お稽古も年内これで終わり。
よい年になりました。来年もがんばろうー
ありがとうございました。

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2 コメント

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ショートケーキ (赤坂うさぎ)
2011-12-22 21:36:57
何か一味違うなぁと思いましたが、山芋と白あん、なるほど・・・。
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和菓子 (ぴんくこあら)
2011-12-25 18:46:26
お茶会ですので。本格和菓子です。
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