書きにくくてモタモタになった「ひとこと感想」その8。(結末に触れます。ゴメンナサイ)
昨年秋に高知の自主上映関係イベント「シネマの食堂」が10周年を迎え、そのオープニングに上映された作品。
オトナは金で女が買える?ということをTVで知った少女は、孤児(多分)の自分もお金を貯めれば「おかあさんが買える!」と思い込む。そのためにまとまったお金を作ろうとする一方で、「おかあさん買います」というチラシを街中に貼って回ると、それを見た女が声をかけてきて・・・
監督は日本人、製作国はイタリア、マニラのスラムを舞台に、人々はタガログ語で話し、路上で歌い踊っている・・・この映画の不思議な雰囲気(ファンタジーのようなドキュメンタリーのような、フィクションなのになぜかリアルに見えてしまう、でも「問題」を「抉り出す」ようなことは決してしない)が、観ている間ずっと気になった。イヤだったという意味ではなくて、むしろ「とても優しくて温かい」眼差しで撮られていることに、自分がついていけてない気がした・・・というか。
これが長編デビュー作という監督は、さまざまな土地を旅してきたという人で、マニラのスラムにも馴染んでいるのが画面から伝わってくる。(何も知らずに観たら、監督・脚本が日本人とは気づかなかったと思う)
キャストも現地でオーディション(というか「発見!」)して選んだとのこと。盲目のギター弾きのおじさん(おじいさん?)は実際に路上でギターを弾いていた人。少女ブランカはYouTubeの投稿から見出され、他の少年たちも現実のスラムの住人だという。彼らが生き生きとして、しかもごく自然に見えることも、この映画の魅力になっている。
こういう「旅人」?の視線と、人間としての本質的な優しさ(だと思う)を兼ね備えた作り手は、この先どんな映画を作るのだろう。相性がいいかどうかは正直判らないけれど、それでも新作が来たら観にいくと思う。この先どうなるのか見届けたくなるモノを、この人は感じさせる。ソコハカトナイ「不安」も伴ってはいるけれど。
少女は最後、お母さんを買わなくてもいいことに気づく。この人の傍に居たい・・・と思える人に出会えたら、子どもはそれだけでも生きていけるのかもしれない。そんなささやかな幸せに、みんな出会ってもらいたいと、今の私は本気で願っている。
ムーマさんの映画感想に伺う事も出来ず
失礼をしております。
早速、予告編を見させて頂きました。
これは観てみたいです。
いつも素敵な映画をご紹介頂きありがとうございますm(_ _)m
今日は少し時間があるので
過去ブログもチェックさせて頂きますね〜〜( ´ ▽ ` )
忙しい時期に、こんな拙いブログを見にきて下さって
本当にありがとうございます。嬉しいデス。
フィリピンのスラムでたくましく生きている人たちへの
賛歌のような映画でした。
現実がどれほど大変でも、そこで人は日々生きてるし
笑ったり泣いたり怒ったりしてる・・・という風な。
更年期さんもオモシロイ映画があったら
どうぞおヒマなときにでも教えて下さい。
(私もこの頃は、映画はほとんど家で観てます)
来て下さって、書き込んで下さって
本当にありがとうございました(^^)。