『みなさん、さようなら』(監督・脚本:中村義洋 原作:久保寺健彦 2012)
主人公の12歳から30歳までを同じ俳優さん(濱田岳)演じているのに感心。12歳で「団地から一歩も出ずに生きる、と決めた」男の子がその後どういう人生を歩くのか、見たいような、なんとなく見たくないような気分だったのを思い出す。
メモには、「エンタメとして楽しんで観たけれど、そのこと自体が自分にとっては一番記憶に残るかも。状況・事情が全然違うけど、主人公が見てる・暮らしてる世界は、私がずっと暮らしてきた世界と共通かもしれない(笑)」などと。主人公が、どうしても一歩踏み出せない気持ちは個人的にもよくわかり、でも「子どもは自分で成長する」のも実体験で見てきたことなので、観た後なんだか感慨があった。(メモには、珍しく、別の回に観に行った若い友人の感想もあって、「面白かったよ。伊坂幸太郎の原作かと思ってた(笑)。でも、後半のサッカー少女のトコは、ちょっととってつけたみたい?だったかも」だそーな。彼のアッケラカンとした感想がちょっと嬉しかった記憶も(^^))
☆ 『標的の村』(監督:三上智恵 2013)
とにかく、過去沖縄でこういう事実があったということ自体に、強いショックを受けたドキュメンタリー。
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/aedecc3b0a37772b3c8d7d5a24d28a99
『0、5ミリ』(原作・脚本・監督:安藤桃子 公園内特設会場にて)
ほぼ全編高知ロケした作品で、高知では(映画館ではなく)公園の特設会場で長期上映され、大ヒットした映画。「高知のオフシアター・ベストテン」でも、日本映画部門の第1位になった。
メモには、「3時間にも及ぶ長尺だけれど、終盤に近づくにつれて、むしろ加速度的に展開は速くなり、驚くべきラストを迎える。『愛のむきだし』もそうだったけれど、こういう「言いたいことがパンパンに詰まった」映画は、長くても面白い。映像も不思議に明るい空気感があって、情景として美しい場面も多く、作り手が主演の安藤サクラさん(妹さん)の美しさ・魅力をとてもとてもよく知っていて、それがスクリーンに反映されるよう気を配っているのも感じた。」(ただ、「特設会場」での鑑賞は結構大変だった。シートの座り心地の良さに助けられたとはいえ、化学物質過敏症用のマスクが、あっという間にダメになるくらいの空気環境。なるほどガスマスクがあったら便利かも・・・と初めて思った(^^;)
『60万回のトライ』(監督:朴思柔 朴敦史 2013)
メモには、「最初のうちは、ウェットな作り(作り手が自分の感情移入を隠そうとしないように見える)にちょっと困惑。でも、観ているうちにその理由も判ってきて、問題にならなくなった」などと。とにかく、高校生ラガーマンたちの明るさと、人間としての厚味(としか言いようがない)が、私には印象的だったドキュメンタリー。
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/41793218.html
4本 (オフシアターは全部で11本)
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