去年自主上映で観た映画は16本でした。(外国映画が13本、日本映画は3本だけです) 最近では1年間にスクリーンで観る本数が、自主上映・映画館の両方を合わせてもせいぜい4、50本なので、1年分の感想を書くのもだいぶ楽になりました~(^^)。
以下、鑑賞順です。
☆ 『海と大陸』(監督・脚本:エマヌエーレ・クリアレーゼ 2011 イタリア=フランス)
1年以上前に観た映画で、物語の細かいことは全部忘れていたけれど、「シチリアから遠くはなれた地中海に浮かぶ」小さな島で漁師をしている祖父と孫、突然現れたアフリカからの難民を乗せた船、もちろん島には島の事情があって・・・あまりに今日的(という言葉でいいのかなあ)なテーマと、それ以上に圧倒的な映像(恐ろしさも美しさも)に、呆然となったのは今も覚えている。ラストの、あの小さな船の心もとなさ・・・も含めて。
こういう映画は、それに相応しい画面の大きさで観ないといけないんだな・・・と改めて感じさせられた作品。スクリーンで観られて良かった!
『悪童日記』(監督:ヤーノシュ・サース 原作:アゴタ・クリストフ 2013 ドイツ=ハンガリー)
そういえば、これも「孤児たちの物語」だったんだなあ・・・と。
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/43792455.html
『おやすみなさいを言いたくて』(監督:エーリク・ポッペ 2013 ノルウェー=アイルランド=スェーデン)
去年のオフシアターベストテン上映会の打ち上げで、その直前に上映されたこの映画が話題になったのを思い出す。 (「カメラマンになったのは猛烈に腹が立ったから・・・っていう言葉が新鮮やった。そういやあ自分は、そういう素朴というか正直というか、そんな気持ちから随分遠くなってたなあ・・・って」と言った方の表情も)
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/0f44f61bbb5b71eef1dfbf97aaff2597
『ある過去の行方』( 監督・脚本:アスガー・ファルハディ 2013 フランス=イタリア=イラン)
「女」にも「(大人の)男と女の話」にも、私はきっと疎いんだろうな~と(^^;
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/128d6e53e65d87dd7f9822725b68a176
『幸せのありか』(監督・脚本:マチェイ・ピェプシツァ 2013 ポーランド)
重度の脳性マヒである主人公が、自宅の窓辺でレースのカーテン越しに「外の世界」を見ているシーンが印象的だった。
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/2015-06-28.html
『グランド・ブダペスト・ホテル』 (監督・脚本・発案・製作:ウェス・アンダーソン 2014公開 ドイツ=イギリス)
俳優さんたちが皆楽しそうで、でも「同窓会」(三谷幸喜さんの映画とかは、私にはそう見えちゃう(^^;)なんかじゃなくて、作り手の独特のユーモアにちゃんと寄与してる、「豪華で可愛い」パステルカラー映画!でした(^^)。
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/44587790.html
『世界の果ての通学路』(監督:パスカル・ブリッソン 2012 フランス)
最近家で家族みんなで観る機会があって、やっぱりこういう映画はワイワイ言いながら観ると楽しいな~と。真面目なドキュメンタリーなんだけど、子どもたちの一挙一動に、オトナはついツッコミを入れたくなって(^^)。
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/44887257.html
『唐山大地震』(監督:フォン・シャオ・ガン 2010 中国)
とにかく「中国」という国の、さまざまな意味での(規模の?)大きさ、そこで生きてきた人たちの(私などとは違う?)人間としての厚味・・・といったものに圧倒された作品。
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/45243319.html
『私の少女』(監督・脚本:チョン・ジュリ 製作:イ・チャンドン 2014 韓国)
所謂「完成度」の高い作品ではないのかもしれないけれど、イ・チャンドンが製作を引き受けた理由がよくわかる気がした。私にとってはとても印象的だった1本。
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/48598f5b9b52afd655a03384e488b26e
『博士と彼女のセオリー』(監督:ジェームズ・マーシュ 2014)
実話に基づく?伝記映画とはいえ、誰が観てもそれなりに面白いと思いそうな、よく出来た娯楽作品になっていると思った。(主人公の明るさは印象的で、ホーキング博士本人のイメージ通り~(^^))
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/1c4699c2dbcde97baf4af2bdfd483692
☆ 『妻への家路』(監督:チャン・イーモウ 2014)
チャン・イーモウとコン・リーは、やっぱりこんな映画も作るんだ・・・と。(私にとっては、去年観たオフシアター上映作品のベスト1!)
http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/30b532c78f1c6a440cb2ddf4e7b62a30
『ウェイバック -脱出6500km- 』(監督・脚本・製作:ピーター・ウィアー 2010 アメリカ=UAE=ポーランド)
「実話に基づく」というのを知らなかったら、「いくらなんでもあり得ないよ~(^^;」なんて思いそうなストーリー。「徹底的にリアリズムにこだわる」監督さんが作っているので、シベリアの氷の森ではこちらも凍える思いで、その後灼熱のゴビ砂漠を歩いていてもまだまだ寒くて、インドに出た頃やっと体温が戻ってくる感じ。(俳優さんたちも大変だっただろうな~)
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/46131403.html
『ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』(監督:マーク・バートン リチャード・スターザック 製作:アードマン・アニメーションズ(英) スタジオ・カナル(仏) 2014 イギリス)
以前、「ウォレスとグルミット」の長編作品を観たときも思ったけれど、クレイ(粘土)アニメーションの技術の高さ以上に、そのセンス!(としか言いようがない)に惚れ惚れとしてしまう。言葉(セリフとか)をほとんど使わなくても、これくらい面白いものが出来るんだ・・・。遊び心に溢れていて、有名な映画や音楽のパロディ(最近はオマージュっていうのかな?)が随所にちりばめられていて(私はあんまりわかってないかも(^^;)、幼い子どもでも大のオトナでも楽しめると思う。(同じプロダクション製作の『ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!』なんて、もう最高!だった。若い友人たちと観に行って、みんなで大笑いしたのが懐かしい)
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