眺めのいい部屋

人、映画、本・・・記憶の小箱の中身を文字に直す作業をしています。

男とオンナ(と男の子)~ ・・・・・ 『不灯港』

2011-02-17 00:12:23 | 映画・本
「ひとこと感想」その8。

「38歳。職業、漁師。嫁、募集中。」という主人公(その名も万造!)のキャラクターに呆気に取られた。口にするセリフもその振る舞いも妙に「ダンディズム~」なのだけれど、一体どこまでが作り手の作為で、どこからが「たまたま偶然」なのかもヨクワカラナイ(笑)。

所謂「ペーソス」を感じるには、本人があっけらかんとして見える(そんなもの「感じられ」てたまるか!なのかな?)。でも、「愛する者のためならどんな犠牲も厭わない・・・」にしては、肝腎の「愛する」相手を見ていなさ過ぎる(と女性側目線からは見えてしまう)気がする。

映画自体も、全体として(私なんかが言うのはオコガマシイのだけれど)上手なのか下手なのかワカラナイような感じがついて回る。「これってなんだか外国のトンデモ・コメディーみたい~」と思ったところで気がついた。「もしかして、これが字幕付きの外国映画だったら、私は安心して笑って観てるんじゃないかしら・・・。」

家に帰ってから、チラシに「ロッテルダム映画祭では場内は笑いに包まれ、上映後は拍手喝采」とあるのを見て、もう一度ひとりで笑った。万造さんも、作品そのものについても、「これってインターナショナルな魅力だったんだ~」(納得)。

第18回PFFスカラシップ作品とあるけれど、「理学部数学科卒、弱冠27歳」の内藤隆嗣監督、次はどんなの作るのかな~。(出来上がって上映されることになったら、やっぱり観に行きそうな気がする(笑)。)
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2 コメント

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狙っていると思います(笑) (お茶屋)
2011-02-18 20:45:38
>「これってインターナショナルな魅力だったんだ~」(納得)。

わはは!
だから、アキ・カウリスマキ系だと思うよ~。
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カウリスマキ作品も観なくっちゃ(笑) (ムーマ)
2011-02-19 09:22:09
そうかあ、私、カウリスマキ監督の映画1回しか観たことないけど、あのオフビート?な感じは覚えてます。
あの、見てるとちょっとハズカシイ?(でも主人公にペーソスも感じる~)っていうの、似てますね~(笑)。
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