直接的に弾く、弾かないに関わらず、
ジャズ・ギター弾きにとって非常に重要な四つ刻みの習得ですが、
リズムが直線的になったり、固くなったり、縦ノリになったりすると好ましくありません。
リズムを丸く、連続性を持たせ、スウィングするために以下のストローク奏法が
有効な手段の内の一つ(二つ)だと思います。
①サークル・ストローク(サークル・ピッキングじゃないよ)
リズムを丸くしたいんだから本当に丸を描いて弾いちゃう(笑)
いや、(笑)じゃなくて、
ジム・ホール氏が、刻みの際、この手の弾き方をしていました。
この弾き方をしているプレイヤーは多いと思います。
②フィギュア・エイト・ストローク
8を横にした∞のような曲線を描いて弾く。
奇数拍と偶数拍のトーンに変化をつけられるし、①と並んで良いアプローチだと思います。
スティーブ・ジョーダン(※)氏をはじめ、リズム・ギターが直接的に重要だった
ビッグ・バンド期のプレイヤーが、結構この弾き方をしていた印象があります。
※ ベニー・グッドマン、アーティ・ショウ、スタン・ケントン等の楽団を股にかけ、
リズム・ギターの名手として、フレディー・グリーンと並び称される。
勿論、正解は一つではないので、上記のような弾き方をしなくてはいけないわけではありません。
取り入れようと思った方々は是非。
刻みのストロークは、アクセント、裏のゴースト、各種装飾音、シンコペーション、
クロマティック・アプローチ、ダブルクロマティックアプローチなど、
自在にコントロールし、気持ちよくスウィングするのは難しい面もありますが、
やりがいがあると思います。
ちなみに、ちょっとブランクを作ってしまったり刻んでなかったりすると、
速攻でブサイクなリズムになったりします(笑)