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半導体アンプで真空管の音を出す事はできるのか?? vol.2

2019-07-14 | オーディオ部品のうんちく
『半導体アンプで真空管の音を出す事はできるのか?? vol.1』の続きです。

今回のテーマは真空管アンプと半導体アンプの素子以外の違いを考察し、

「真空管アンプの音がする半導体アンプ」が実現しないかを考えてみたいとおもいます。

真空管アンプと半導体アンプの違いですが、

素子以外での最も大きな違いは回路のシンプルさです。

某大メーカーが販売する現代の半導体アンプは数百点のパーツから作られていますが

米ウエスタンの91型アンプ(WE300Bのシングルアンプ)は数十点のパーツしか使用していません。

もちろん、現代の半導体アンプでは100w以上出力するのはあたりまえで、

91型アンプは出力8wです。

周波数特性やSN比等ほとんどの特性においても半導体アンプが勝ります。

しかし、この2種のアンプのコストが同等であるならば

真空管アンプでは部品1点あたりの価格は半導体アンプの10倍にもなります。

まず、第一のアプローチとして

半導体アンプの回路をシンプルにし、

部品点数を削減したうえで、

高級なパーツを使用することで真空管アンプの音がする半導体アンプが実現しないかを考えてみます。

もっとも簡単なゲイン1のバッファ回路で考えてみましょう。

半導体アンプの場合、バッファ回路にはオペアンプが使用されます。

オペアンプでゲイン1を実現する場合はNFBを100%かけるだけです。

回路としてはこのようになります。



とてもシンプルに見えますが、

オペアンプ内部はこのようになっており



10ケのトランジスターが使用されていることが分かります。

次に真空管アンプでバッファ回路として使用されるものは

カソードフォロアーと呼ばれる回路で・・・次回に続きます。



≪お知らせ1≫





セット販売のページ
を開設しました。

お値打ちなセットを販売しています。ぜひご覧ください。



≪お知らせ2≫

7月のイベントは『真空管アンプで試聴会』です。



日時:7月20日(土)13:00~15:00

場所:岐阜県大垣市上石津町一之瀬1996 ムジカ試聴室(ログハウス)

試聴とスピーカーの技術解説、真空管アンプ回路解説を行います。

事前申し込みはありません。入場無料です。



≪お知らせ3≫

当社試聴室(ログハウス)のオーディオ試聴とログハウス見学の混雑状況です。

7月
16日
10:00~12:00 ◎
13:00~15:00 ◎
15:00~17:00 ◎

17日
10:00~12:00 ◎
13:00~15:00 ◎
15:00~17:00 ×

◎すいています。ご連絡なしで試聴・見学OKです。

〇ご連絡なしで試聴・見学OKですが、念のためお出かけになる前にお電話でご連絡下さい。

×お電話(0584-51-6232)・お問い合わせフォームでお問い合わせください。

当社は土・日・祝日は休業ですが、試聴をご希望の方はお問い合わせフォームでご相談ください。

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