中国(無錫)の思い出と日本の日常

三年間の中国生活を終えて完全帰国
(2008年10月〰2011年9月)

帰国後の日常生活も。

停電

2010年11月30日 | 日記
昼間、突然、停電?

暖かいし、昼間なので、特別な電気は使っていなかったのだが・・・
トイレの便座が冷たいことで気がつく。

ブレーカーを見たら、やっぱり下がっている。
全部のブレーカーを上げたけど、どこも電気はつかない。

エレベーターや非常階段の電気はついてる。

受付の事務所に行って、今日は停電なのか?と聞く(中国語で)
彼女たちは不思議そうに、そうではないような事を言う。

ここからが手話のはじまり(笑)
チンプンカンプンチンプンカンプン
彼女が、紙に「工程員」と書く。
そして、備え付けの書類の一枚に、サインをするようにとのこと。
サインしたら、「意見」のところも書くようにと・・・・
どう書けばいいのかと思ったが、「停電」と、だけ書いた。
彼女たちは覗いて、みんなで笑った。

部屋に戻って少し待っていたら、無愛想な男性がチャイムを鳴らしてきた。
そしてブレーカーを上げたり、下げたり。
それでも電気はつかず。
(さっき、私がやったことと同じ事してるんだもの・・・つくはずないよね~)

しかし、やっぱり、専門家。
共同廊下の電気ドアの鍵を開けて・・・・中をガチャガチャ。

点きました~!

でも、部屋のブレーカーの仲の一つは下がったまま。
ここを指さし、手を振って帰って行きました~。
疑問は残るけど・・・・・・まあ~いいッか。
電気点いたし。

公園散策(梅園・管社山荘)

2010年11月28日 | 日記
小春日和のような秋の無錫。
中心市街を離れ、この時期には、人も少なそうな公園を歩く。

それなりに、モミジもカエデも紅葉してて秋の風情を感じる。
しかし、雨が降らない日が続いているせいか、高い木の葉にも埃がかかっているようだ。
日本の鮮やかな紅葉とはチョッと違う。(しょうがないね~・・・)

野草を摘んでるオバサン2人に話しかけビニール袋の中を見せてもらった。
1人の人は「ハコベ」。
1人の人は「タンポポ???」
日本の春の七草を思い出す。
「ハオチ―マ?」
「ハオチ―・ハオチー(*^_^*)」
しばらく「○×○×」「○×???」解らない言葉と笑顔が飛び交う。

道路の橋の傍で、オジサンが釣りをしてた。
けして綺麗な川の水とはいえないけど、しばらく眺めていた。
「ワァー 釣れた!」思わずすっとんきょうな声をあげてしまった。
オジサン、ニコニコして収穫魚を見せてくれた。
「×××?」「×××」お互い、言いたい事言いながらニコニコ会話。

管社山の公園の中で、木にゴムの輪をつないで健康体操(?)をしてるオバサンを見てた。
私に「やってみるか?」と言うように勧めてくれた。
思い切って試させてもらった。
「キモチイイ~!」うっとり大きな声の日本語。
「○○○?」「○×○×???」なんだか解らない会話だけど意気投合(笑)

楽しい日であった。
こんな時は、つくづく無錫が好きになる。

無錫市街地を歩く

2010年11月26日 | 日記
暖かいのでバスに乗らずに、遠くのスーパーまで歩いて買い物に行った。

相変わらず街は賑やかだった。

道路沿いの歩道は、人もオートバイも自転車も行き交う。
前から来たり、後ろから来たり・・・
オートバイが左側通行とか右側通行とかの決まりが無いのかもしれない。
 
しかし、2年前よりは大きな交差点の信号は守られるようになってきたと思う。
信号が変わるのを歩道上で待ってる人も多くなった。

地下鉄工事はそれなりに進んでいるのか、歩ける道路部分も変ってきてる。
歩行者のことも優先して考えてくれてるのかもしれない。
確か、中心の交差点までの道は(中山路と人民中路)は12月31までの通行止めだったはず。
本当に通れるようになるのかな~?

工事現場の側の排水管から水があふれ出してるところが何か所もあった。
別に、誰も驚く様子も無し、あわてる様子も無し。

ある美容室の前では、軽快な音楽をかけて店員たちが総出で踊っていた。
開店前の気合いを入れるのか? 
眠たくなる昼下がりの気合いなのか?
いずれにしても、なんだか、とっても楽しそうだ!
この町に生まれ、この町の言葉がわかって、この町で暮らす事は、日本で生まれたよりも幸せかな~・・・・・なんて、思った。

クラクッションが鳴り響いて車が避けてると思ったら、バスと乗用車が停まってる。
バスはエンジンかけたまま、誰も乗っていない。
運転手と運転手がなにやら交渉してるようだ。
別に怒った様子も無く、互いに車の側面を見てる。
どうも交通事故のようだ。
こんな時、バスの乗客は何事もなかったように他のバスに乗り換えるのだと聞いた。
無錫中心地では交通事故時の救急車の音など聞いた事がないけど・・・・
大きな事故などは無いのかな~?
人がいっぱい居過ぎて、車のスピードが出せないから・・・・か?

道路わきの歩道に、物乞いの母と子が居るのが目についた。
見ないで通り過ぎようと思ったのに・・・子供に目がいってしまった。
汚い顔色で虚ろな目をしてプラスチックコップを振っていた。女の子だ。
母親は地面に顔がつくほど這いつくばってお辞儀をしてた。

「こういう人たちに同情してお金を恵んではいけない」と、中国の人から聞いていたし
「福祉があるのだから~」という言葉も聞いていたし・・・。

目をそむけて・・・・通り過ぎた。

でも、でも、でも・・・・・

もしも、本当に、今夜の食べるものも、こと欠いてるのだとしたら~・・・
 
通り過ぎてきた道を数メートル戻って、
プラスチックコップと母親の前のボウルに小銭を入れた。

入れてしまった後の方が、更に気持ちが暗くなってしまった。
あの母子は、今夜、どう思って過ごすんだろう?
また明日も・・・・って思ってしまうんだろうか?
働かずに物乞いすることに慣れてしまうんだろうか?

やっぱり、自分のしたことは誤っていたのかも。

言葉が解って、福祉事情が解っていたら・・・
「こんなことはやめた方がいいよ」って言いながら福祉事務所に連れてった気がする。

なにも解らない自分なのだから、やっぱり通り過ぎるべきだった。の、かもしれない。

無錫の街を歩くと・・・・いろんな事を感じる。

今年の無錫は暖かい(11月)

2010年11月24日 | 日記
無錫へ戻ってから、連日暖かい日が続いている。
気温は下がっているのだろうが・・・・
昨年の異常に寒かった11月を思い出すと格段の差だ。

昨年11月10日頃からは真冬並みの寒さだったことを思い出す。

念の為、三年日記を見返したら、昨年の11月13・14・15日が気温摂氏4度。
16日摂氏2度。17日摂氏0度。18日摂氏4度。と、記入されてる。
21日以降は少し寒さが緩んできたようだが・・・・
ダウンコートをしっかり着込んでいた記憶がある。

今年の無錫は11月中旬過ぎても、昼間15度か・16度は間違いなくある。
過ごしやすい。

騒音や埃やゴミを気にしなければ、とても好い処だと思う。

崇安寺の公園にはたくさんの老人たちが集まってきて「ひなたぼっこ」してる。
マイクを持って歌を唄う人、楽器を弾く人、トランプしてる人、ボーっとしてる人・・・

中国も高齢者が増えてきてるのは間違いなさそうだ。
みんな、時間をもてあまし一日一日、少しでも楽しい事を求めて日をおくってるようだ。

もし、これが日本なら、私もこの仲間に入って楽しんでいるのだろうか。

そんな中を、公園の池の汚泥を清掃する作業が行われていた。
ドロドロに真っ黒になった汚泥を、スコップですくって一輪車に積んで運んでいく。
もの凄い異臭を放っているし、積まれた汚泥がポタポタと公園内に垂れてる。

異常な臭さに鼻をふさがねば居られないほどなのに・・・・

なんと、ここの老人たちは平然と、その傍で歌を歌ったり手拍子したり楽しんでいる。

臭いなんて、なんてことない。
汚いものなんて、なんてことない。
うるささなんて、なんてことない。

そういう、平然さ、強さだ。

この強さの違いは何なんだろう・・・・?

自分の弱さが、ちょっと情けなくなる今日この頃だ。


無錫に戻ってみると・・・・

2010年11月16日 | 日記
ますます工事現場が増えてきてる。

地下鉄工事も、大型ビル工事も。民家の取り壊しも・・・・
あらゆるところで工事音を出し、埃を出している。
取り壊し予定地らしい場所には、誰が捨てたのかゴミが散乱してる。
それでも道行く人たちは、何も見えないように平然と歩いてる。
工事現場の人は頻繁に箒で掃いたり、水を播いたりしてるが・・・
空気中に舞い上がる埃と音はどうしようもないのか?

みんな、我慢強いんだなぁ~・・・・

外の工事だけではなく、マンションの部屋の上か下の部屋で改装工事が始まった。
このドリルの音は凄まじい。
テレビの音も電話の声も聞こえないほどだ。
あまりの騒音に」部屋の中でゆっくりしてはいられない。
必然的に、どこかへ出かけることになる(苦笑)


早く全ての工事が終って、静かになってほしい。



臭いもない、ゴミも目立たない、騒音もない無錫市街地って、夢の夢なのかなぁ~?