中国(無錫)の思い出と日本の日常

三年間の中国生活を終えて完全帰国
(2008年10月〰2011年9月)

帰国後の日常生活も。

いよいよ・・・

2011年09月29日 | 日記
帰国近づく。

無錫の三年間は、短かかったのか長かったのか?

感慨深く、思いで深いものであったのは確か。

なによりも、無錫に住む人たちに、お礼を言いたい気持ちだ。

なにもわからずに、ここで住むことになった日本人のオバサンに
誰も意地悪な目で見るような人は居なかった。

もちろん、言葉が解らないことはあるが・・・・
いつも素振りで解る。
優しい気持ちが、それとなく伝わってくる。
かたことで話しかければ、いつだって、好意的に話が返ってくる。
異国で嬉しい気持ちになるのは、こんな時だった。

街の騒音が凄い、下水の臭いが酷い、ゴミの散らばり、たばこの煙、トイレの汚さ、・・・・
厭なことは数々あるけど・・・・。
発展途中と思えば、許す事もできる。
(かなりの我慢は必要だけど)

人間性の問題、文化の違い。
これは、交流と歩み寄りしか解決法はないと思う。
この事に関して、自分は、いくらか役に立ったのであろうか?

日本語が少しでも話せる人は
「今度は、いつ、無錫に来るんですか~?」
「また、来年、無錫に来てくださ~い」
「お金を貯めて、日本へ行きたいで~す」
「「さよなら」では、ないです~」
と、言う。


日本語を話せない人たちは、帰国することを知って、手を離さない。

幾人も、幾人もの人たちと・・・・こうして、別れる事は辛いことだ。


しかし、「時」は刻々と意思にかかわらず動くもの。
「気持ち」は、時と空間を越えて漂っているもの。


無錫の人たちに幸せあれ!・・・・・と、思う。

黄龍。

2011年09月25日 | 日記
ロープウエ―を降りると、ひたすら整備された木道を歩く。

よくも、こんなに長い距離を整備したものだと、感心するやら呆れるやら。
観光客誘致も、ここまでやったら・・・・・・文句いいようないのかな?

しかし、シーズンとあって、木道の上は人だらけ。

写真で見るとおりの、絶景。
激しく石灰岩の上を流れる水。

歩いて降りてくる距離は長いが、景色が素晴らしい為、疲れを感じない。

ゆっくりと、ゆっくりと、「水」を堪能しながら歩く日であった。

九寨溝。歩き過ぎの2日間

2011年09月24日 | 日記
水の綺麗さにつられて、森林の木道をたっぷり歩く。

ガイドは、日本語があまり上手とは言えない女の子、
はじめはどうでもいいような事を日本語でしゃべっていたけど、疲れたのか食べる処だけ案内してきた。(笑)

さすが、標高3000メートル級の山の中、
空気が綺麗で、水が綺麗!

こんなに山の中の綺麗な水だったら、美味しいだろうと思ったら・・・・
ガイドいわく。

山の奥にはチベット族の村が6ヶ所もあり、チベット族は水葬があるから水は飲めないとの事。(なんだかな~・・・)

観光客が行ける範囲に3ヶ所の村があるので、足して、九箇所の村。
よって「九寨溝」と、言うのだそうだ。

澄みきった清流、コバルトブルーの湖、池、急激に落ちる飛漠・・・・・

この世の中の「水」が、こんなにも綺麗なことに感動する。

別れの会合

2011年09月18日 | 日記
毎日のように、何人かづつ集まって食事をしたり郊外に出かけたりしてる。

少々、疲れるけど・・・・楽しい。

貴重なひとときで、ないがしろにも出来ない日々だ。

3年前、なにも分からず、まったく知り合いもない世界に入ってきたのが嘘のように思える。

今でも、中国語の会話はチンプンカンプンなのだけど・・・・

別れを惜しんでくれる気持ちは痛いように伝わってくる。

たくさんのいろいろな事が、過ぎてる現実。

にっこり笑ってくれる人たち。
かたことで「こんにちは」と言ってくれる人たち。
それだけでも、充分有難い。

文化の違い、習慣の違い、決まりの違い、空気の違いなど驚くことも多いけど・・・・
人間のこころ、って、あまり違わないものだなぁ~と、思う。

「無錫の人たちヨ、ありがとう~!」って、気持ちになる。

送別会をしてくれる人たちは、「いつか必ず日本に行きたい」と、言う。

その時、中国人を見る日本人の目は、どうなんだろう?


無錫の残暑

2011年09月14日 | 日記
中秋節が過ぎたというのに・・・・この、陽の光はなに?

先日までの暑さとは違った、眩しい暑さだ。

学校の教室の中も、クーラーが効かない。
一応、大きなエアコンが音を立ててはいるのだが・・・・
生徒たちは、顔を真っ赤にして汗かいてる。
100人ぐらいが出席できる、立派な大教室に、あのエアコンでは・・・
効き目が薄いと、思うのだが。

エアコンがあることはあるのだから、誰も不満なんて言わない。

教師も生徒も、そういう苦情は言うものではない、と思ってるみたい。

暑いときには居眠りして対策をはかる。
寒い時には、着られるものはなんでも着重ねして過ごす。
なんとも、けなげな姿だ。

みんなで、日本のお菓子を一粒づつ食べて送別会をした。
日本に対する憧れ、将来の夢が、かたことで語られる。
超、すごい夢が出てきて、みんんで大笑いする。
美国のビル・ゲイツを抜いて、お金持ちになる・・・・って(笑)
中国の若者たちと話をしてると、噴き出してしまうことがいっぱい(笑)

校門まで、みんなで送ってきてくれて・・・
いつまでも別れがたく、
1人1人の目に、涙がにじんできて・・・・

意を決して、別れた。

もう、一生、会える事は無いかもしれないけれど・・・・

再見、再見~。再見~

無錫の、残暑の光が、涙を消してくれた。

学生さんたちの中華料理

2011年09月13日 | グルメ
帰国する前に、「本当の中華料理を食べてくださ~い」だって。

つたない手つきで、包丁握って、ジャガイモをスライスしたり、
ピーマンやトマトを切ったり。

少々、悪戦苦闘に見えるけれど・・・・
ワイワイガヤガヤ、楽しそうに調理してくれる。

中国製の調味料は、ほとんど無い我が家で、どうなることかと思ったけど。

「家庭料理は、油と塩があれば大丈夫です~」って、言う。

コンソメスープの顆粒を少し使っただけで、完了。
ただし、炒め方は入念であった(笑)

チンジャオロース。トマトとジャガイモの卵スープ、トマトの砂糖漬け。
魚フライ、ショウロンポー。シイタケとチンゲンサイ炒め・・・

上手にできました!
「美味しい!」

家庭的な、さっぱりした味で・・・
「これなら毎日でも食べられるなぁ~」と、思った中華でした。

学生さんたちよ、ありがとう!

ハワイみたい?

2011年09月13日 | 日記
昨夜の中秋の名月。

公園は、多くの人の賑わい。

送別会の宴を兼ねて、公園を散策。

夜の照明と、空の月が、なんともいえないバランス。

中国の空は、日本の空の色とは、違うけど・・・・

満月を楽しむ人の姿は変わらないね~・・・

と、思った中秋節の夜でした。

出会いがあり。
別れがあり。m(__)m

つづく送別会

2011年09月11日 | 日記
いろいろな人たちとの送別会が続く。

単純にワイワイと楽しい送別会あり。


上層部の人たちだけが集まったVIP専用レストランでの送別会あり。
これは、綺麗で、立派なテーブルに、大ご馳走。
市内の権力者たちも参加しての、豪勢な雰囲気・・・
今後の国家間経済にも影響しそうな会食で、少々、気を遣う。


無錫郊外の田舎、ブドウの里に招かれての送別会。
これは、またまた、庶民の中国人らしい楽しさが漂う宴。
4世代が一つになって、伯父さん、伯母さん、叔母さん、従姉だ、姪だとか・・
誰が誰だか解らないけれど20人近い人数。・・・・みんな、ニコニコ。
丸いテーブルに、赤いクロスを敷いて、その上に、手作り中華が並ぶ。
オジサンはプロのコックさんだったとか。
無農薬の安全なものを使っているとか。
肉にも魚にも、骨があるから、気をつけて!・・・とか。
いろいろな気遣いが伝わってきて、感激。
午後には、畑から掘ってきた里芋を、庭で鉈を使ってこしらえてくれる。
その里芋は、黒砂糖のス―プ味で煮込まれて「おやつ」になった。
初めて食べた味だが、とっても美味しかった。
90歳近いお婆ちゃんまでが、一所懸命、接して下さる。


どの送別会も、楽しい。

でも、楽しければ楽しいほど、別れることが切なくなる。

国が違う・・・・なんて、ことは、問題ない。

でも、もっと簡単に行き来が出来たらいいね~・・・と、言いあった。

「どこでもドアが、ほんとにあったらいいのに・・・」と、言う彼女たち。

私は、この無錫で、数えきれないほどの優しさをもらえたのだと思う。

カタコト中国語と、つたない日本語が混ざって、こころが温かくなる。

まだまだ送別会が続きそうだけど・・・
・・・・涙は見せないようにしよう。

空はどんより

2011年09月09日 | 日記
今日も、無錫の空は、もや~っと薄暗い。
小雨が降ったり、やんだり。

傘をささない人も、さす人も・・・・同じように歩いてる。

もちろん、オートバイ専用合羽を着た人も、着ない人も・・・・
同じようなスピードで、ムチャクチャ走ってる。

ヘルメットを被った工事の人たちが、たくさん歩いてる。
朝、昼、夕方は、街なかに食事をしに行くのだろうか?
ぞろそろと、たんたんと歩いている。

人間、って。
生きていくために・・・
あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、食事をしに動く。
こうして、黙々とすごしていかねばならないんだよね~・・・

自然災害の酷いのが無い・・・・それだけでも有難いと思わなくちゃぁ。

日本の台風被害の凄まじさを思い、
どんよりした空も、しょうがないかぁ~・・・・・と、思う。

青い空、
災害の無い、青い空。
平和で安全な、青い空。

・・・・これを望むのに・・・・

無錫崇安寺地下街

2011年09月07日 | 日記
地下商店街を久々に歩く。

以前は、川のようにあった水が、なぜか、汲み上げられてて乾いでる。
沼の水のようになっていたのが、少しづつ綺麗になってきてたが・・・
すっかり汲み上げられて、バブルや配水管(?)だけが残っている。
汚れたような水の臭いがしなくなって、歩きやすい。

でも・・・また、新しい水を入れるのかな~?

いろいろ、珍しいような店も開店してるが・・・
接客態度は、それほど変わった感じはしない。

変った事は全体的に歩く床が綺麗になった事。

変わらない事は、奥のほうの店は4・5人集まってトランプしてること。
買いそうなお客が目に着くと、すかさずトランプやめて接客する。
まさに、「遊びながら仕事する」・・・・中国人らしいね~。

なんだか、楽しそう~! だ。

無錫のきらびやかレストラン「舎得坊」

2011年09月05日 | グルメ
崇安寺二期区のビルにできた新しいレストラン。

夜、行くと
「まあ~・・・・・」
店内は、あきれるほど、キラキラ明るくて煌びやか(*^_^*)

服務員(スタッフ)の対応もスマートで・・・・なかなか良い感じ。

店長お薦めの、小さな「鍋物」・・・4種類ぐらいあったが3種を食す。
どれも、よい味だ。
特に「田鶏鍋」・・・・・美味しい!
いやぁ~・・・・カエルが、こんなに美味しく感じるとは(苦笑)

チャーハンも、無錫では、はじめて美味しいと思った。
無錫へ来てからチャーハンは嫌いになっていたのだが・・・
ここの、ライスと味付けは、日本人好みだと思う。

開店試業中のようだが、そのうち、すぐに満席になるだろう・・・

2階ではあるが、新しく植えられた木々の緑を眺められる。
無錫の中心市街地にあるレストランでは、めずらしい雰囲気。

階下の庭に植木があるせいか、小さな蚊のような虫が飛んでくる。
手でたたいてても、小さすぎて、なかなかつかまらない。
カウンターの中では、ラケットのような電池式蚊取り器を使っていたが。

テーブルの上のサラダに、その虫がとまった。
料理を運んできた女性服務員、
テーブルに置かれていた私の箸を、さっと取って、素早く虫を掴んで捨てた。
そして、なにもなかったように、その箸を、私の前に置いた。

あまりにも素早いその動作に、あっけにとられ・・・・・・
こちらも、なにも無かったように平然と、食べ始めてしまった。(~_~メ)
(日本では考えられないよね~)

それでも、
綺麗だし・・・・
にこやかスタッフたちの対応を見てたら、お気に入りの店になった。(*^_^*)


呉文化公園と時代広場

2011年09月03日 | 日記
「晴天の中、吴文化公園に行く。
公園自体は。無錫中心地から北の郊外。
そこまでの道路沿いは、中心地から離れても離れても、住宅が続く。
古い民家通りと、競争のように出来た高層マンションが犇き合う。
恵山区政府が近づくにつれ道路も整備されて新しい町の雰囲気になる。

無錫の副都心として整備されてきたとのこと。
なるほど・・・・と、思える。

呉文化公園は、あまり整備されてない古そうな公園だ。
建物が中国の古さを感じさせる。
日ごろ、古そうに改装する中国の工事現場を見ているから、確かではないが・・・
観光客も居ないし、ほとんど人が居ないところを見ると、古いものらしい。
整備されては無いが、山の中にある塔は時代を感じる。

奥の方に「足浴文化」の入口・・・???
古い建物があり、按摩士募集中。
足浴って、呉の時代から始ったのかしら?

近くに出来た、近代的な時代広場。
テスコなどショッピングビルが広がっているが、まだ、賑わってるとは言えない。

いつの日か、副都心として賑わうのだろうか?


無錫のウォルマート(沃尔玛)

2011年09月02日 | 日記
久しぶりに沃尔玛に行く。
85番のバスに乗って。
満席だったので、吊革につかまってガタガタ揺られながら・・・
バス停「吴橋」下車。
ここまで行く道路脇の住宅は取り壊しが進んでいて、どこも埃っぽい。

確か、このウォルマートは2年前ぐらいにできたと思う

地下のウォルマート本体は何も変わっていないが・・・・
2階、3階の各商店が開業していたのには驚いた。

2年前、花々しく開業セールをしてた頃に、2階,3階に上がったが酷い状態だった。
工事中や、開店休業かと思えるようなところばかりで開いてるところ無し。
これで、ちゃんと出来あがるのかしら~?・・・と、思った。

いまも工事してるところや、タイルが積み上げられてるところもあるが、
なんとか、ビル内はショッピングセンターとして形ができた。

しかし、いつも思う事。
中国は、完全に全てが出来あがってなくてもオープンしてしまうこと。
すぐ近くに工事中の場所があろうとなかろうと。
開店できる部分だけ初めてしまう。
1年・2年はかかろうと
いつかは出来あがるのだから、それでいいのだろうか~?
全部出来あがるまでには、撤退する店あり、つぶれる店あり。

全てが、いつも動いている中国を表している、と、いうことか?


今は、中国の「月餅」の季節。
ウォルマートの店頭に並んだ「箱入り月餅」の数の多さ。
いろんなものがありすぎて、とても、買う気にならず。

確か、去年も、そう思ったわ~(^_^;)