甘い蜜の部屋（森茉莉）

夏だし、ちょっと刺激的なことにも手を出したい。

ということで、本当に久しぶりに森茉莉の作品を読むことにした。
森茉莉は森鴎外の娘で、相当なファザコンだと思うけど、父親の森鴎外も彼女を相当甘やかしたらしい。
なんせ１６歳になるまで、森茉莉は森鴎外の膝にのっていたらしいから。

お父さん大好きの森茉莉の描く世界は、わたしにとっては見てはいけない世界で、
よっぽど気持ちが刺激を求めているときでない限りは、あまり目に入れたくないものでもある。

甘い蜜の部屋 (ちくま文庫) 森 茉莉 筑摩書房 1996-12 売り上げランキング : 142017 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

「この世で一番きれいな愛は、父親と娘との愛」という森茉莉の強い信念は、本書の主人公の藻羅（モイラ）と
その父親の林作との関係に投影されていて、森茉莉の官能的な表現のせいで、あらぬ妄想が止まらない。
本を読んでいる最中に間違ってうちの父親のことなんか思い出そうものなら、なんだか左の二の腕あたりがモゾモゾしてくる。

うちのあの父親では、決してあり得ない話だわ。
オロロロロロロロ～。

8/15公開映画「同窓会」

友達から試写会のお誘い。
無料で、しかも公開前の映画を観るなんて、とっても久しぶりです。

脚本・監督はサタケミキオ、主演は宅間孝行と永作博美です。
映画「同窓会」は、初恋を実らせたかっつと雪の離婚からすべてが始まります。



ネタバレになってしまうので詳しいことはあまり書けませんが、映画のストーリーに素直に身をまかせていると、
最後に「わたしってば真剣に＊＊＊しちゃって・・・（赤面）」なんて感じになります。

思いっきりだまされて、泣いて笑って楽しみたい人は用意された流れに素直に身をまかせ、
話の展開を読み切りたい人（わたしはこのタイプです）は、結末につながるヒントがさりげなく出されているので、
それらのヒントを探してみてください。最終的に「I knew it!」と言えるといいね♪

「大切なものを取り戻す、心すっきり自分リセット・ムービー」ということですが、
確かに心と顔の筋肉のエクササイズになり、すっきりしました。