栄久山妙善寺おしょうのつぶやきブログ

山梨県富士川町の栄久山妙善寺は身延山久遠寺を総本山とし永代供養・水子供養・祈祷・相談占い等を行う寺院の住職です。

錫枝 (しゃくじょう)

2012年10月09日 | 教え

仏教の法具に 錫枝(しゃくじょう)という 長い棒のような杖があります。

一般的には お地蔵さんが持っている 長い杖と言ったほうが ピンッ とくるかもしれません。

棒の先に丸い輪っかが付いていて 棒を地面につきつけると チャリン チャリン と鳴り響きます。

托鉢をする僧侶が お経を唱えながら 地面をたたき 家々をまわったり 旅の修行僧が 山道や霊場を杖をつき まわるのが有名です。

現代では 錫枝は 魔除けやお経のリズムをつかむ 目的でつかわれていますが 元々は インドや中国のお坊さんが 錫杖の音を鳴らして 獣や毒ヘビを追い払うための道具として使ったそうです。

それがやがて 魔を追い払う意味になっていて 現代の魔除けの仏具になりました。

日本でも古来から音は 魔除けにきくとして 鈴の音色が大事にされてきました。

お守りに鈴が付いているのは その意味です。

お坊さんの仏具に限らず 響き渡る音色は 魔除けになります。

あ~そうそう 賽銭箱の チャリ~ン チャリ~ン あの音も お参りの人を守る 魔除けの音色って 知っていましたか・・・

       合掌   栄久山 妙善寺

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