未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

初段と二段

2019-03-17 20:13:44 | 稽古
今日は一般部で平安初段と二段をやってみました。
フルコンタクト空手には馴染みのない猫足立ちや四股立ち、前屈立ちの取り方や運足を練習していざ形へ。

さすが黒帯の皆さんは覚えるのも早かったのですが、黄帯の中学生達が四苦八苦。まず猫足立ち姿が面白い(笑)

私は少年期は糸東流を学んだのでそのスタイルしか分かりませんが、流派によっては初段と二段が入れ替わります。そして私は二段→三段→初段→四段→五段と進みました。

当たり前ですが、形はそのままでは使えません。形を通して技の成り立ちを落とし込む事が出来るので有意義なのです。覚えるだけでは至極詰まらんでしょうね。制限して制限してその中から源泉を拾う感じが私は好きです。

出来れば来年度の水曜土曜の尼崎支部では年間を通して平安シリーズ全てに取り組んでいきたいと思っています。平安を覚えられれば今は動画で動きを見られる恵まれた時代ですから自分の好きな形の動きを研究することも出来るでしょう。

平安はピアノで言うとバイエルみたいなもんです。弟はロシアで出会ったピアノの師匠に革命を披露したら私が許可するまでお前は二度とショパンを弾くなと言われたそうです(笑)それ以降は基礎練ばかりさせられたと。なんだかフルコンスタイルに通じるものがあります。技術を通さず空手着だけに袖を通して空手は名乗れんだろうなと。それに気付き始めてか単なる五輪熱か形を学ばねばという姿勢が俄かに広がっているみたいです。SNSでは俄か感の高い形動画が連日投稿されています。




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2019-03-17 11:28:42 | 雑感
今日の少年部合同クラスは準備運動、基本稽古から気合が中々出ていて大変良かったです。

しかし組手になり帯ごとに分けた時に声の小ささが露呈してしまいました。中級以上の子は促されたら一時的にでも声を出しますが下の帯はいくら言っても自分の羞恥心を優先するので聞きやしません(苦笑)折角上手いのに勿体無いなと。

集団になると強いのは人間の証でもありますがそれは固体として弱小ということ。武道を学ぶ者として群れから無作為に切り取られても強い個人であってほしいかなと思います。
個として強く、集団としてはもっと堅牢、それでいて個々が冷静で在れれば最強集団でしょうなあ。ただでさえ空手界はよく中身のない分裂を繰り返しますから集団に恩恵を受ける個ではなくその逆であってほしいと願うのです。



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