一日一生。そう考えたら、”永い一日”。いろいろ楽しいことがあると良いね!
旧福知山線の廃線跡。
最後のトンネルは短い。
先に出口が見えている。
こんなトンネルなら安心だ。
トンネルを抜けると、
日が射しているのが見える。
雨も上がったようだ。
ここまで歩いてきて、
頭の中ではずーっと、
線路は続くよ、どこまでも♪
とリフレインしていた気がする。
ともあれ、武田尾駅に到着。
ここでおしまい。
旧福知山線の廃線跡。
いくつめかのトンネルを抜けると、
鉄橋があった。
鉄橋は、鉄道が渡る橋である。
武庫川を渡るのである。
鉄橋を渡ると君の家が見えたりした
時代もあったのである。
鉄橋の上からの川の写真など、
列車が通っていた時分では
撮れなかったのである。
すごかろ。
旧福知山線の廃線跡。
雲がかかる山肌は、
武庫川渓谷の名に負けず。
川の水も急流。
その上を、
白い鳥が羽を広げて
滑るように飛んだ。
自然の中で見る動物の
なんと美しいことか。
旧福知山線の廃線跡。
生瀬から武田尾まで約7Km。
もう半分ほど来ただろうか。
道も草が茂ってきた。
線路端に残っている標識。
60の文字が見える。
制限速度だろうか。
人の営みは、
形を残すことさえも難しい。
旧福知山線の廃線跡地。
トンネルがある。
中に照明はない。
懐中電灯は必携だ。
中は真っ暗。
一人で歩いていると、
本当に出口があるのか、
不安になってくる。
誰か立ってたりしたら、
まさに絶叫もの。
やっと出口が見えた。
ほっと一安心。