失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「私たちらしいルール」 WINK 1995年

2014-05-19 | 杉佐野銀次
WINKの23rdシングル。

1988年から1995年の間に、リリースした25枚のシングルはすべて短冊8㎝。

①私たちらしいルール ABC・テレビ朝日系ドラマ「恋人をつくる100の方法」主題歌
作詞:秋元康、作曲:杉真理、編曲:門倉聡
WINKのナチュラル路線最後のシングル。薄い鍵盤をバックに、ふたりの声が前面に出たサビはじまり。フォーク調のメロディにのせ、「好きなのに 好きなのに 友達の彼じゃ 斜め前に坐るのが せいいっぱいでしょう」切々と歌う導入にキュン。アコギとリズムが入ってのAメロはややダークな展開で、「友達の彼」への思いを隠し、ふたりの前で「いい人」を演じる自分に落ち込む主人公の心情が綴られる。導入部以外のサビがすべて「ルール」で終わり、メロディ的にもきれいに着地するのがキャッチー。しかし残念ながら詞の内容がついていってない。タイトルからすると友達の彼との密かな共犯関係が描かれるのかと思いきや、単なる片想い?「ティーカップを 意味もなく 何度も手に取る ルール」その行動はとくに何のサインでもなさそうだし。「斜め前に坐る」のがルール?3人なら友達の前に坐るのは、まあ普通かな。印象的な「ルール」がひとつでも登場すれば、深みが出そうな設定だけどね。タイトルが先にあって、締め切りまでにナイスアイデアが出なかったのかも。
 
②これが恋と呼べなくても
作詞:芹沢類、作曲:Osny Melo、編曲:門倉聡
親日ブラジリアン、オズニ―・メロ作品。オーケストラルヒットを多用した攻撃的リズムのダンスナンバー。初期WINKのユーロビート路線とは違うが、いつもの無表情歌唱でクールにきめられると良くも悪くもWINK印。「♪ドンマイドンマイアイドンマイ」のサビがダサめで耳に残る。

③④カラオケ

定価1000円、中古で100円。
モノクロでふたりのアップ。セールス的には全盛期の勢いに遠く及ばなかった時期だけど、トップアイドルとしての自信が表情に現れている。

関連WINK
1st「SUGAR BABY LOVE
2nd「アマリリス
4th「愛が止まらない~Turn it into love~
5th「淋しい熱帯魚
7th「Sexy Music
20th「いつまでも好きでいたくて

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