御利益願うも楽では無い！ 鈴鹿の奥座敷は 遠かった…２

2016年5月14日(土)　鈴鹿の奥座敷　お金岩・クラシ北尾根経由・イブネ　周遊の旅





うおりゃ～！

山姥　川を渡る
…からの続きです


大瀞での渡渉場面

前回までのお話はこちらをクリックして下さい⇒　１




大瀞の渡渉を終えて
クラシ北尾根へと目指します
渡渉した所に標布があり　急な斜面に取り付きます






取付き直後は急な登りですが　直に平坦な道に変わります



　神崎川（愛知川）登山道　大瀞の標識


道なりに進みます





新緑に包まれた台地の様で　緩やかに
しばらく神崎川沿いの山腹を進みます







途中で道が不明瞭に分かれ　地図と確認をしますが…
道が崩れている部分もあり
地図とは少し異なる感じです



　左方向に見える踏み跡を確認して　進みます
　お金谷出合



この標識　しっかりと確認します

実は…　不浄な私の考える事
お金の御利益を頂きたいと　密かに考えておりまして
お金明神にお会いしたい一心でした

そのお金明神の場所を明記しているこの標識
見逃してなるものか…です

いやしい表情をしていたかもしれません…


しかし　楽して御利益を頂けるはずはありません






アップダウンのある　急な登りが続きます





障害物もあります
木の根を掴み　木の幹に掴まり
土とご対面しながら　
ただ　ひたすら　お金明神様　お金明神様と
呟きながら登って行きます

平穏にお金の御利益を願うのは都合が良いというものですが…
このお金岩までの道のりが
お百度参りでしなければならないのでしたら…

果たして　私は登るのでしょうか…

100回も毎日…　1日で根を上げそうです…







何処まで登れば…と見上げると

先にいるチチの後ろに　大きな岩が…







回り込むように登ります


　祠


木の枝が張って見えにくくなっておりますが
岩の中段に　鳥居の形をした祠が設置されております


ｍ
お金岩(お金明神）　780ｍ



天狗面の大きな盤座が　お金明神であり
その中段には　祠があり　信仰の岩である事が分かります

この謂れについて　色々と調べてみましたが
詳しく書かれているものは見つけられませんでした
しかし、どうも　この地の集落に隠されているようです

滋賀県の永源寺ダム沿いに佐目集落があったそうです　
昔　その集落はダム建設に伴い、ダムの底に沈んでしまったそうですが　
鉱山として栄えていた時に　それに関わりを持つ村人達が住んでいたそうです　
その集落を　お金村とか金の村と呼んでいたそうです　

集落には若宮八幡神社が祀られ、
その境内には若宮八幡宮と塔尾金明神（お金明神）の二つが合祀されていたそうです　
その塔尾金明神がお金明神のようです
村人たちは、
佐目子谷から拝坂尻（かいさか）→小峠→ハチス谷→水舟ノ池→大峠→北谷尻谷（きたたんじりだに）→コリカキ場という
長い道のりを経て、山深いところにある　お金明神の山宮へ参拝していたそうです。
このお金明神が、磐を積み重ねた大岩の盤座であり　この塔を　お金の塔と呼んで崇拝しているようです

それを表すかの様な
年月を感じさせる看板が立てられております





字が消えかかり　分かりにくくなっておりますが
よく見ると、

古来よりここはお金の森とあがめ、
塔尾金大明神様の神域です
書き記した掲示等一切を禁じます

滋賀県永源寺町大字佐目大字相谷

…と　書かれております


必死で拝んで御利益を期待する私…

普段の行いをみても　欲の塊のような私…
罰は当たっても、御利益はどうでしょう…
不浄な私の願いは届くのでしょうか…




一つの目的を果たしたら
次は　鈴鹿の奥座敷へ　お邪魔しなければなりません

ここから先　まだまだ長いです！


暫く天狗のお顔をしたお金岩を堪能したところで
再び急な斜面を登っていきます



つづく