ある日 書棚を整理していると 一冊のノートを見つけました
それは手書きの登山記録…
懐かしく開いてみると
鳳凰三山の記録が残されており
その時の記憶が走馬灯のようによみがえります
今年の秋のお山は…どこにしようか…
そんな チチとの会話の中で
この鳳凰三山が常に心のどこかに引っ掛かって離れません
そうした矢先の このノートの発見…
心は騒ぎます
その年は紅葉の当たり年でもあり…
朝のピンと張った冷たい空気の中で
色鮮やかなに染まった木々が山肌を染め
その美しさに 目を奪われながら登った記憶が
昨日のようによみがえります
その年のコースは
青木鉱泉から ドンドコ沢ルートを経由して 鳳凰小屋に宿をとり
地蔵岳 ⇒ 観音岳 ⇒ 薬師岳から 中道ルートへと下るコースでした
初日は地蔵岳まで登り オベリスクの頂に立つのがメインの事…
地蔵岳の岩塔の高さは 基部から26メートルともいわれ
天然の大仏塔でもあります
1904年の夏にフランスの宣教師 W・ウエストン氏が初頂上に立ったともいわれるオベリスク
賛否両論ありますが
信仰の塔を土足で汚すと云われても…登りたいと思う気持ちは強く
最初で最後の挑戦をこの時したのでした…
なぜ…?
それは今はまだ…説明する事ができませんが…
この時は 登っておきたい気持ちが強く、
チチにお願いをしたのでした…
全山総じて 尊仏となし 尊仏総じて オベリスクとなす…
賽の河原を登り見るオベリスク…
小さな地蔵さんの並ぶ前を 一礼して通り過ぎ
オベリスクの基部に立ちます
黙々と登る準備をするチチ
既に上から垂れるオレンジ色のロープが何かを問いかけようとしているようですが
その力は借りずに チチと二人で挑みます
チチがトップ
私はセカンド
確保をしているため その時の写真はありません…
冷たい灰色の岩肌の感触が 手の中に戻ってきます…
尖塔の分かれ部分に到達したとき
一気に脱力感が出てきて座り込みました
尖塔の向こうは白いガスに包まれ
何も見えない無の世界…
その白い無の世界で 自分が生きている実感を噛みしめ
涙が勝手に零れ落ちたのを覚えております
もう…思い残すことはない…
…ではなく
もっともっと…山に行きたい…
まだまだ、登りたい山があるから…
心の奥底にそんな欲が湧いてきた時でもあります
あれから3年…私は今も 山に行く事が出来ています…
チチと繋がったザイル
灰色の岩肌に置かれ
登った証のようにオベリスクの尖塔を飾ります
さて…
登ったからには 下らねばなりません…
下りは懸垂下降で一気に下ります…と言いたいのですが
怖い…
恐怖という二文字が全身を駆け巡ります
現実に戻るときでもあります…
懸垂下降では登るとき以上に 足が震え
ガスに包まれていると行っても 高所恐怖症の私…
己との戦いです…
南無阿弥陀仏…と 心の中で叫びながら身を投じたのです…
しかし、一旦ザイルに身を任せれば 何のその!
若かりし頃の感覚が戻り難なく下降は出来たのです…が… 必死でした…
そんな思い出が 心の中で湧き出てきます
私まだ…山に登っています
また、鳳凰三山登ってみたい…
そんな思いを チチは感じていたのでしょうか
今回は違うルートから登ろうか…何気に云います
はい…
違う角度からオベリスクを見るのもいいでしょう…
そして今回 夜叉神峠からのルートで秋の鳳凰三山を楽しむために出かける事にしました
初日は雨…
分かっていても 次に日が晴れるという予報を信じて
前夜発で出発したのです
色々な想いを乗せて…
車は高速を気持ちよく走って行きます
つづく…
それは手書きの登山記録…
懐かしく開いてみると
鳳凰三山の記録が残されており
その時の記憶が走馬灯のようによみがえります
今年の秋のお山は…どこにしようか…
そんな チチとの会話の中で
この鳳凰三山が常に心のどこかに引っ掛かって離れません
そうした矢先の このノートの発見…
心は騒ぎます
その年は紅葉の当たり年でもあり…
朝のピンと張った冷たい空気の中で
色鮮やかなに染まった木々が山肌を染め
その美しさに 目を奪われながら登った記憶が
昨日のようによみがえります
その年のコースは
青木鉱泉から ドンドコ沢ルートを経由して 鳳凰小屋に宿をとり
地蔵岳 ⇒ 観音岳 ⇒ 薬師岳から 中道ルートへと下るコースでした
初日は地蔵岳まで登り オベリスクの頂に立つのがメインの事…
地蔵岳の岩塔の高さは 基部から26メートルともいわれ
天然の大仏塔でもあります
1904年の夏にフランスの宣教師 W・ウエストン氏が初頂上に立ったともいわれるオベリスク
賛否両論ありますが
信仰の塔を土足で汚すと云われても…登りたいと思う気持ちは強く
最初で最後の挑戦をこの時したのでした…
なぜ…?
それは今はまだ…説明する事ができませんが…
この時は 登っておきたい気持ちが強く、
チチにお願いをしたのでした…
全山総じて 尊仏となし 尊仏総じて オベリスクとなす…
賽の河原を登り見るオベリスク…
小さな地蔵さんの並ぶ前を 一礼して通り過ぎ
オベリスクの基部に立ちます
黙々と登る準備をするチチ
既に上から垂れるオレンジ色のロープが何かを問いかけようとしているようですが
その力は借りずに チチと二人で挑みます
チチがトップ
私はセカンド
確保をしているため その時の写真はありません…
冷たい灰色の岩肌の感触が 手の中に戻ってきます…
尖塔の分かれ部分に到達したとき
一気に脱力感が出てきて座り込みました
尖塔の向こうは白いガスに包まれ
何も見えない無の世界…
その白い無の世界で 自分が生きている実感を噛みしめ
涙が勝手に零れ落ちたのを覚えております
もう…思い残すことはない…
…ではなく
もっともっと…山に行きたい…
まだまだ、登りたい山があるから…
心の奥底にそんな欲が湧いてきた時でもあります
あれから3年…私は今も 山に行く事が出来ています…
チチと繋がったザイル
灰色の岩肌に置かれ
登った証のようにオベリスクの尖塔を飾ります
さて…
登ったからには 下らねばなりません…
下りは懸垂下降で一気に下ります…と言いたいのですが
怖い…
恐怖という二文字が全身を駆け巡ります
現実に戻るときでもあります…
懸垂下降では登るとき以上に 足が震え
ガスに包まれていると行っても 高所恐怖症の私…
己との戦いです…
南無阿弥陀仏…と 心の中で叫びながら身を投じたのです…
しかし、一旦ザイルに身を任せれば 何のその!
若かりし頃の感覚が戻り難なく下降は出来たのです…が… 必死でした…
そんな思い出が 心の中で湧き出てきます
私まだ…山に登っています
また、鳳凰三山登ってみたい…
そんな思いを チチは感じていたのでしょうか
今回は違うルートから登ろうか…何気に云います
はい…
違う角度からオベリスクを見るのもいいでしょう…
そして今回 夜叉神峠からのルートで秋の鳳凰三山を楽しむために出かける事にしました
初日は雨…
分かっていても 次に日が晴れるという予報を信じて
前夜発で出発したのです
色々な想いを乗せて…
車は高速を気持ちよく走って行きます
つづく…
結構、危険な事にもチャレンジしてるんだ!
凄い凄い
オベリスクを前に踏みしめるご主人の後姿を拝見して
ざらついた砂地に足をとられとられ登った時の事を思い出しました。
オベリスクを主人は途中までフリークライミングで登りましたが
私は下で見ていただけ。
それで?今回も挑戦されたのですか?
超ビビりの私 必死でした~(汗汗)
だけど、登ってみたい気持ちに自分も負けて
チチに無理を言った時だったのです♪
ご主人もクライミングされるのですか?
私はもう…見ているだけで十分(笑)
今回は…縦走を楽しみました♪
コメントありがとうございます♪