2016年3月13日(日)鞍掛橋発・茶野~御池岳
鈴鹿北端のお山 1 茶野までのマイナールートは… からのつづきです
杉の落ち葉が柔らかな彼は色の絨毯となって
足には優しくフィットしてくれますが
踏み跡は分かりにくくなっています
浅い踏み跡を見つけながらトラバース気味に道を進むと
途中 周りを見ながら歩いていると
左側斜面に 標布がある事に気がつきます
あんなところに 標布があるよ
チチの声に顔を上げてみると
小さく見える赤い標布…
目の前に延びる踏み跡と見比べると
踏み跡はあるような無いような…
迷いながらも 地形を頭に浮かべながら考えます
登るぞ!
はい!
標布を目指して左に進路変更です
間違いは無かったようです
道らしきものが標布を添えて見えてきます
決して軟な道ではなく
険しさも伴っておりますが…
微かな踏み跡を見つける事ができても
途中で突然に消えます…
戻ってはもう一度確認して登ります…
他に道は無かったか辺りに目を光らせて登ります…
なにがなんでも登ります…?
道なき道を歩く時
標布があるとないとでは
本当に 気持ち的に違います
斜面の急な角度だけは相変わらず
容赦ないくつづきます
道は 何処を歩いてよいのやら…
時々大きくため息を漏らしては 汗を拭き取ります
判らなくなると 全体を見つめて考えます
すると自然に道らしきラインが浮かび上がってきます
それを 頭の中の地図と照らし合わせて GO!
そして迷えば 一度戻って見直して GO!
見上げれば稜線が遠くに感じてしまいます…
木の根っこを頼りに 身体を押し上げて…
地面に荒い吐息が届くほどに近づいて…
汗がぽたぽたと 地面に消えていきます
そんな急斜面で 小さな黄色の天使が微笑みます
福寿草
今年初の福寿草…
あなたを探し求めて此処まで来ました…
だけど…今はゆっくりと休んで見る事ができません
足を停めると 後ろに引っ張られて 転げ落ちそう何です…
慰めるように微笑む福寿草を惜しみながら 登って行きます
暫しトラバースの道がつづきます
しかし…
山腹を巻く様な道は本来の道のようですが
山容を見ると 峠と目標の鉄塔から離れていく様に思えます
それでも赤い標布がある山腹の道を
トラバース気味に進んでみます
しかし どう見ても 目指す峠と鉄塔が離れていく様…
やはり 不安になって、幾度か足を止めて 振り返って見上げます…
ここは分かりにくいと云うが…
思案した結果
少し戻って 山容に沿って
支尾根を一気に登る事にします
鉄塔のある稜線に出れば そこが峠…
見える稜線が 遠くに感じますが
ファイト…
ファイト…
ファイトでございます!
ここからは道らしき道はありません!
後ろへ引かれる重力に
逆らう様に登って行きます
チチの姿が小さくなって行きます
一生懸命登っているのに
一向に 前に進まない感じです
それでも 登るしかありません
チチの後を追う様に登って 登って…
どのルートが正しいのかも こうなったらありません…
ただ、目標の峠は まだですか!と チチの後ろ姿を追うだけ…
確信めいた稜線が見えてきました
そのスカイラインの先は
目標の峠はですか~?
心の中で叫びます
あるよ~!
あるある
あるから もうひと踏ん張りだよ~!
風が戦ぎ 励まします
えっ!
甲六の鉄塔
桜峠 別名一本木
本当にありました!
間違いなく峠に出ました
急な斜面から解放された時でもあります
桜峠
峠から谷間を覗くと
うっすらと踏み跡が下からつづいているのが判ります
やはりトラバースの道を離れるのが早すぎた様です
もう少し先まで進むと
登りの取り付きがあったのかもしれません
ミノガ峠への分岐
峠の中央にミノガ峠への標識を見つけます
桜峠から左に行けばミノガ峠のようですが
今回はまっすぐ直進して行きます
初お目見えのお山 茶野へと向かう為に…
ここからは天国の道のようでした♪
緩やかな丸い稜線
今までの道が嘘のように 穏やかな雰囲気に包まれます
のんびりと薄ら伸びる影法師の合間を
落ち葉の音を微かに聞きながら歩きます
貸切状態の広い尾根
何処と言って特徴はない様にみえますが
石灰岩地帯の特性を見せ始めます
しかし、この解放的な尾根は素晴らしいものです
霊仙山と奥に伊吹山
霊仙山が姿を見せています
その向こうに 伊吹山がこっそりのぞいております
何処までも広く解放感に満ちた尾根
まるで地平線…
地球は丸いんだよ と言っているよう…
カレンフェルト
石灰岩質のカルスト地形特有の雰囲気に覆われた尾根になります
石灰岩が雨水などで浸食されたことによって塊となって
点在する特有の地形です
まるでヒツジの群れがそこにあるような…
この石灰岩の表面は雨水によって溶食されたことを証明するかのように
縦に筋が入っているのが見えます
ここで チョッとメモの覚書♪
地面を覆う岩石のうち一部が溶けずに残ると、
その部分だけが地面から飛び出したようになり、岩柱になる。
このような岩石をピナクルという。
一方で、ピナクルとは逆に、溶食が進んだ岩石の表面には溝が形成される。
この溝をカレンという。さらに、多数のカレンが見られる地形をカレンフェルトという。
中央の木の横に見える三国岳
まるで魔女の様な木の向こうに
そっと こちらを覗いて見ている様な 三国岳
鈴ヶ岳 御池岳 右に離れて御在所岳 鈴鹿連山
振り返ると
鈴ヶ岳と御池岳が近くに迫り
その後ろには鈴鹿連山が連なって見えます
もっこり尾根の小さな隆起を1つ2つ超えて
最後の登り…?
その稜線のテッペンが茶野の頭でしょうか?
茶野 938m
茶野 の はずですが…
以前あったらしい標識が見当たりません
ブログ拝見でのお写真に載っていた標識を探してみますが
どうしても見つかりません…
でも、お写真に載っていた木があり ここが茶野のようです
せめて 証拠になると思われる197の標石を撮っておきましょう
遮るものがない展望が
穏やかな風を運んで一緒に堪能してくれます
伊吹山 荒島岳 白山
鈴北岳 鈴ヶ岳 御池岳
今度は あのお山…鈴ヶ岳に向かいましょうか♪
来た道を引きかえし 桜峠まで戻る事にします
常に木々の間からその姿を見せる鈴ヶ岳
待っているわよと 言ってくれているのでしょうか?
空は少し重くなり始めていますが
足取りは軽く 桜峠まで一気に戻ります
鉄塔を通り過ぎて
休むことなく 鈴ヶ岳に向かいます
桜峠
雨が先か
周回し終えるのが先か…
桜峠からの登りも
踏ん張りどころ…
しかし にわかに足元に不安が…
見た目よりも 泥が絡んでくる事に…
既にこの時から
泥の粘りに翻弄され始めていたのかもしれません…
つづく
鈴鹿北端のお山 1 茶野までのマイナールートは… からのつづきです
杉の落ち葉が柔らかな彼は色の絨毯となって
足には優しくフィットしてくれますが
踏み跡は分かりにくくなっています
浅い踏み跡を見つけながらトラバース気味に道を進むと
途中 周りを見ながら歩いていると
左側斜面に 標布がある事に気がつきます
あんなところに 標布があるよ
チチの声に顔を上げてみると
小さく見える赤い標布…
目の前に延びる踏み跡と見比べると
踏み跡はあるような無いような…
迷いながらも 地形を頭に浮かべながら考えます
登るぞ!
はい!
標布を目指して左に進路変更です
間違いは無かったようです
道らしきものが標布を添えて見えてきます
決して軟な道ではなく
険しさも伴っておりますが…
微かな踏み跡を見つける事ができても
途中で突然に消えます…
戻ってはもう一度確認して登ります…
他に道は無かったか辺りに目を光らせて登ります…
なにがなんでも登ります…?
道なき道を歩く時
標布があるとないとでは
本当に 気持ち的に違います
斜面の急な角度だけは相変わらず
容赦ないくつづきます
道は 何処を歩いてよいのやら…
時々大きくため息を漏らしては 汗を拭き取ります
判らなくなると 全体を見つめて考えます
すると自然に道らしきラインが浮かび上がってきます
それを 頭の中の地図と照らし合わせて GO!
そして迷えば 一度戻って見直して GO!
見上げれば稜線が遠くに感じてしまいます…
木の根っこを頼りに 身体を押し上げて…
地面に荒い吐息が届くほどに近づいて…
汗がぽたぽたと 地面に消えていきます
そんな急斜面で 小さな黄色の天使が微笑みます
福寿草
今年初の福寿草…
あなたを探し求めて此処まで来ました…
だけど…今はゆっくりと休んで見る事ができません
足を停めると 後ろに引っ張られて 転げ落ちそう何です…
慰めるように微笑む福寿草を惜しみながら 登って行きます
暫しトラバースの道がつづきます
しかし…
山腹を巻く様な道は本来の道のようですが
山容を見ると 峠と目標の鉄塔から離れていく様に思えます
それでも赤い標布がある山腹の道を
トラバース気味に進んでみます
しかし どう見ても 目指す峠と鉄塔が離れていく様…
やはり 不安になって、幾度か足を止めて 振り返って見上げます…
ここは分かりにくいと云うが…
思案した結果
少し戻って 山容に沿って
支尾根を一気に登る事にします
鉄塔のある稜線に出れば そこが峠…
見える稜線が 遠くに感じますが
ファイト…
ファイト…
ファイトでございます!
ここからは道らしき道はありません!
後ろへ引かれる重力に
逆らう様に登って行きます
チチの姿が小さくなって行きます
一生懸命登っているのに
一向に 前に進まない感じです
それでも 登るしかありません
チチの後を追う様に登って 登って…
どのルートが正しいのかも こうなったらありません…
ただ、目標の峠は まだですか!と チチの後ろ姿を追うだけ…
確信めいた稜線が見えてきました
そのスカイラインの先は
目標の峠はですか~?
心の中で叫びます
あるよ~!
あるある
あるから もうひと踏ん張りだよ~!
風が戦ぎ 励まします
えっ!
甲六の鉄塔
桜峠 別名一本木
本当にありました!
間違いなく峠に出ました
急な斜面から解放された時でもあります
桜峠
峠から谷間を覗くと
うっすらと踏み跡が下からつづいているのが判ります
やはりトラバースの道を離れるのが早すぎた様です
もう少し先まで進むと
登りの取り付きがあったのかもしれません
ミノガ峠への分岐
峠の中央にミノガ峠への標識を見つけます
桜峠から左に行けばミノガ峠のようですが
今回はまっすぐ直進して行きます
初お目見えのお山 茶野へと向かう為に…
ここからは天国の道のようでした♪
緩やかな丸い稜線
今までの道が嘘のように 穏やかな雰囲気に包まれます
のんびりと薄ら伸びる影法師の合間を
落ち葉の音を微かに聞きながら歩きます
貸切状態の広い尾根
何処と言って特徴はない様にみえますが
石灰岩地帯の特性を見せ始めます
しかし、この解放的な尾根は素晴らしいものです
霊仙山と奥に伊吹山
霊仙山が姿を見せています
その向こうに 伊吹山がこっそりのぞいております
何処までも広く解放感に満ちた尾根
まるで地平線…
地球は丸いんだよ と言っているよう…
カレンフェルト
石灰岩質のカルスト地形特有の雰囲気に覆われた尾根になります
石灰岩が雨水などで浸食されたことによって塊となって
点在する特有の地形です
まるでヒツジの群れがそこにあるような…
この石灰岩の表面は雨水によって溶食されたことを証明するかのように
縦に筋が入っているのが見えます
ここで チョッとメモの覚書♪
地面を覆う岩石のうち一部が溶けずに残ると、
その部分だけが地面から飛び出したようになり、岩柱になる。
このような岩石をピナクルという。
一方で、ピナクルとは逆に、溶食が進んだ岩石の表面には溝が形成される。
この溝をカレンという。さらに、多数のカレンが見られる地形をカレンフェルトという。
中央の木の横に見える三国岳
まるで魔女の様な木の向こうに
そっと こちらを覗いて見ている様な 三国岳
鈴ヶ岳 御池岳 右に離れて御在所岳 鈴鹿連山
振り返ると
鈴ヶ岳と御池岳が近くに迫り
その後ろには鈴鹿連山が連なって見えます
もっこり尾根の小さな隆起を1つ2つ超えて
最後の登り…?
その稜線のテッペンが茶野の頭でしょうか?
茶野 938m
茶野 の はずですが…
以前あったらしい標識が見当たりません
ブログ拝見でのお写真に載っていた標識を探してみますが
どうしても見つかりません…
でも、お写真に載っていた木があり ここが茶野のようです
せめて 証拠になると思われる197の標石を撮っておきましょう
遮るものがない展望が
穏やかな風を運んで一緒に堪能してくれます
伊吹山 荒島岳 白山
鈴北岳 鈴ヶ岳 御池岳
今度は あのお山…鈴ヶ岳に向かいましょうか♪
来た道を引きかえし 桜峠まで戻る事にします
常に木々の間からその姿を見せる鈴ヶ岳
待っているわよと 言ってくれているのでしょうか?
空は少し重くなり始めていますが
足取りは軽く 桜峠まで一気に戻ります
鉄塔を通り過ぎて
休むことなく 鈴ヶ岳に向かいます
桜峠
雨が先か
周回し終えるのが先か…
桜峠からの登りも
踏ん張りどころ…
しかし にわかに足元に不安が…
見た目よりも 泥が絡んでくる事に…
既にこの時から
泥の粘りに翻弄され始めていたのかもしれません…
つづく
物凄い体力でございますね
お山の写真大好きで~す。
山バカと呼ばれて
他に何もない私ですから(笑)
山から元気をもらっています♪
>お山の写真だいすきで~す
ありがとうございます
私もお山の写真大好きです
そして 野鳥の姿も…
私は山に行っても、声は聞こえども
姿は見えぬ…状態でカメラに収める事ができません
野鳥のお姿を撮られる方に憧れております
どうぞこれからもよろしくお願い致します♪
コメントを頂けて嬉しく思います
ありがとうございます♪