2016年9月17日(日)☼/☁ 台高山脈支脈 白鬚岳
前回の期待以上の白鬚岳からのつづきです
ミヤマママコナ
取り付きから 稜線にでるまでの事を思うと
稜線に出てからの道は 比較的歩きやすい道となります
しかし道が不明瞭なのは変わりなく
地形を見ながら歩かねばなりません
ただ 基本稜線歩きですので
稜線を見誤らなければ迷う事はないと思います
だからと言って…油断は禁物です
展望の望めない植林の道は ともすれば
どこをどう歩いているのかわからなくなりやすく
地形と方角 票布の確認は怠らない様に目を光らせます
尾根道を歩いていると
何時しか怪しげな音も聞こえなくなり
途中で小休憩を取る事にしました
登り始めて2時間以上経っての事です
そして厳しい道も時に癒しを携えて
色々な楽しみを与えてくれます
シダやマツカゼソウの茂る開けた尾根に出ると
優しく吹く風が 目的のお山を見せて励ましてくれます
マツカゼソウの群生
小白鬚岳 と稜線
それでも 試練は続く尾根道…
延々と続く急坂
一歩出しては 一呼吸…
数歩歩いては 振り返り…
登ってきた斜面に溜息一つ
見上げた先は 先の見えない樹林帯…
ミヤマママコナひっそりと…
登って… 歩いて… また 登る…
あれ…
初めての標識を発見 ショウジ山984mと書かれており
984m地点に付いた事を知ります
えっ…ショウジ山?
…まだ 984mなの…
地図上には ショウジ山の記載はなく
ただP984mとだけされております
何度もその標識に記されてある
ショウジ山という字とその横の984mを見直します
ここまで 大小合わせて いくつかのピークを越えておりましたから
984m地点もすでに通り過ぎていたと 勝手に思っておりました
ショウジ山
そして…時は10時44分を指しております
まだ、地図上の4分の1ほどしか歩いていない事に気づき
愕然とします…
これで…白鬚岳に着けるのかしら…
途中撤退も余儀なくされる不安が過ります
途中撤退って…来た道を引きかえす事に…
それは嫌だ~
ここから ギアを上げて歩くことにします
所で…984mのショウジ山の頂には
林業用のモノレールのレールが敷かれており
時に 人をも乗せて上がって来られるそうですが
ここまでの道のりを考えると 納得します
私たちはモノレールは使われませんので
頑張って歩くしかありません
時間も迫っておりますし ここは休憩なしで通り過ぎます
尾根を少し巻くように しっかりとした杣道があります
それを辿って稜線から外れないように進みます
アキチョウジ ヤマジノホトトギス オオシロカラカサタケ
滑車 人の存在を感じた時です
下枝の茂る尾根を進むと
二重山稜となり、その先で不明瞭な杣道が続きます
しかし右の下枝茂る尾根の踏み跡を選び進みます
多少のアップダウンのある尾根道ではありますが
基本 急登の連続尾根です
1000m程の標高しかないのに なぜか
歩けど…歩けど… 目的のお山は遠く
登れど…登れど… 前が見えてきません
高度を稼いだ感じがしません
もう…いや…
久々に 何でお山に来たのだろう…などと
弱音を吐きそうになります
そんな自分との中で 悶々と戦って登っていると…
自然林の明るい尾根になり 1131.9m三角点につきます
朴の木に吊るされた切原と書かれた赤い標識が目に留まります
切原標識
三角点
切原からは ピーク二つ超えたら 白鬚岳に着くよ
あと二つですね
2時間ほどで 白鬚岳に着くよ
チチが励ますように教えてくれます
それを聞いて少し力が出てきます…
ここで 15分ほどの休憩を取り 充電してから出発する事に…
時計の針は11時48分を指しています
痩せ尾根が続きます
木の根に加え 岩も混在し 慎重に歩きます
そして再び…
下って 登って また下る
ピーク二つ超えたら…と聞いていたものの
大小合わせると いくつものピークを越えた感があります
どれがメインのピークなのかと不信感に駆られるほど…
P1168m
小さいケルン
岩のピークに小さなケルン
ここがピークだと教えて貰わらなければ
きっと見落としていたかも…
樹林に覆われた小さなピークを確認したら
足を止めることなく先に進みます
1168mピークを越えて少し過ぎてからの事…
突然 ゴロゴロ ガラガラ…
大きな音が下の方から聞こえてきます
どこかで崖崩れが起こったようです
車…大丈夫?
駐車した車が気になります
崩れた岩の下敷きになった車を想像して
変な心配をする私です
痩せ尾根の上から下を覗きますが
谷に落ちた斜面が見えるだけで 何の変化も見られません…
その時刻は 12時31分
アキノキリンソウ 杉苔
低山なのに いつまで続く 急な坂…
痩せ尾根の先に何がある?
大きな大木 立ちはだかる…
ここは わが聖地 心して通れよ…
風格十分に迎えてくれます
P1222m
シャクナゲの茂る尾根から 少し開けたピークになり
前方に大木が現れます
ここにも森の門番が…
ヒノキの大木が目印となるピークが二つ目のピークです
さぁ~ この次が白鬚岳です
ここまでで すでに体力消耗しておりますが
これが最後 後は目的のお山までふぁいとでございます♪
残すは白鬚岳だけ…と歩を進めます
…が 甘くはありません
1222mのピークの乗り越え
更に急な登りが待ち構えております
下って 登って 時に穏やかに…
続く痩せ尾根 根の張りがお見事
だんだん…愛着がわきだす木の根っこ…
少しづつ景色が開けだすものの…
樹林帯の痩せ尾根はどこまでも…
続く 続く 延々に…
この急登を登れ返せば 大鯛山分岐に出て
それを左に進むと中奥コースとの分岐になり
ここからすぐに白鬚岳山頂にでます
中奥コースへの分岐
白鬚岳 1378m
時刻は 13時47分
チチが申していた通り 2時間弱で辿り着きました
もう~ヘロヘロです
少し休憩しようか…
チチがいう間も無く
ザックを放り出して座り込む私です
歳を重ねる毎に 体力の衰えを実感します…
これだけの距離と時間を歩いただけで
ヘロヘロになるなんて…
解放された展望も
すぐに愉しむ余裕のない私でした…
白鬚岳は北側の集落では 別名を朝倉山と呼ばれ
その昔、山頂には 白鬚大明神の祠があったといわれます
それが名前の由来と言われていますが
白髭大明神の祠は 今は見当たりません
狭い頂には 三角点と その横に
今西錦司氏の1500山目の山の石柱が 立てられております
この時の今西氏は83歳という高齢で
このお山を登られたそうです
所で…ここに祠があったという事は
古くから信仰の山であったということになります
ここまでの登山道は参道それとも修験道…?
根性のないわたしには お参りは無理かも…です
所で…白鬚神社と言えば
滋賀県の琵琶湖に浮かぶ湖中鳥居を思い出します
近江の厳島神社と呼ばれる有名な鳥居です
その鳥居の神社が白鬚神社です
その白鬚大明神の御分霊を祀られていたのであれば
祠はなくとも 拝んで 長寿のご利益に与らねば…
拝みながら見つめる先には 大峰の山々が連なり
雲の陰に見え隠れしながらも開けた展望が慰めてくれます
白鬚大明神 御神徳
大にしては国の行く手を示す神であり、
小にしては道の守り神として悪いものを防ぎ、
よき方への導きの神
この神を信じ奉ずることによって、
常にこの神が自分の前に立って善き方に導いて下さる
この神を信じ奉ずることによって、
常にこの神が自分の前に立って善き方に導いて下さる
霊言あらたかに広がる台高と大峰山系の展望に
もう一度手を合わせます
安全祈願 長寿祈願をして下りましょう
展望は南側に日出ヶ岳 そして三津河落山と続く大台ヶ原
南西側に続く尾根には 孔雀岳から弥山 大普賢 山上ヶ岳等の大峰山系
微妙に蠢く雲の合間より覗けたり隠れたり
少し休んで気力を取り戻し
再びザックを背負い 下山の準備です
後は…下りだけですか…?
いや…ピークを4つ越えて
その先に小白鬚岳があるよ
白鬚岳…に小が付く山があるって…?そこに行くの…?
行くよ!
下るだけでは 無いのですね…
今までのがプロローグで
今からが本番だったと気づきます…
この先ピークが4つ…
そう…今までよりも厳しい
激下りと激登りの繰り返しが始まるのです
ただ救いは ここからの道は標識などがあるという事
歩くことに集中できそうです…
そして記事も いつまでも つづく…
前回の期待以上の白鬚岳からのつづきです
ミヤマママコナ
取り付きから 稜線にでるまでの事を思うと
稜線に出てからの道は 比較的歩きやすい道となります
しかし道が不明瞭なのは変わりなく
地形を見ながら歩かねばなりません
ただ 基本稜線歩きですので
稜線を見誤らなければ迷う事はないと思います
だからと言って…油断は禁物です
展望の望めない植林の道は ともすれば
どこをどう歩いているのかわからなくなりやすく
地形と方角 票布の確認は怠らない様に目を光らせます
尾根道を歩いていると
何時しか怪しげな音も聞こえなくなり
途中で小休憩を取る事にしました
登り始めて2時間以上経っての事です
そして厳しい道も時に癒しを携えて
色々な楽しみを与えてくれます
シダやマツカゼソウの茂る開けた尾根に出ると
優しく吹く風が 目的のお山を見せて励ましてくれます
マツカゼソウの群生
小白鬚岳 と稜線
それでも 試練は続く尾根道…
延々と続く急坂
一歩出しては 一呼吸…
数歩歩いては 振り返り…
登ってきた斜面に溜息一つ
見上げた先は 先の見えない樹林帯…
ミヤマママコナひっそりと…
登って… 歩いて… また 登る…
あれ…
初めての標識を発見 ショウジ山984mと書かれており
984m地点に付いた事を知ります
えっ…ショウジ山?
…まだ 984mなの…
地図上には ショウジ山の記載はなく
ただP984mとだけされております
何度もその標識に記されてある
ショウジ山という字とその横の984mを見直します
ここまで 大小合わせて いくつかのピークを越えておりましたから
984m地点もすでに通り過ぎていたと 勝手に思っておりました
ショウジ山
そして…時は10時44分を指しております
まだ、地図上の4分の1ほどしか歩いていない事に気づき
愕然とします…
これで…白鬚岳に着けるのかしら…
途中撤退も余儀なくされる不安が過ります
途中撤退って…来た道を引きかえす事に…
それは嫌だ~
ここから ギアを上げて歩くことにします
所で…984mのショウジ山の頂には
林業用のモノレールのレールが敷かれており
時に 人をも乗せて上がって来られるそうですが
ここまでの道のりを考えると 納得します
私たちはモノレールは使われませんので
頑張って歩くしかありません
時間も迫っておりますし ここは休憩なしで通り過ぎます
尾根を少し巻くように しっかりとした杣道があります
それを辿って稜線から外れないように進みます
アキチョウジ ヤマジノホトトギス オオシロカラカサタケ
滑車 人の存在を感じた時です
下枝の茂る尾根を進むと
二重山稜となり、その先で不明瞭な杣道が続きます
しかし右の下枝茂る尾根の踏み跡を選び進みます
多少のアップダウンのある尾根道ではありますが
基本 急登の連続尾根です
1000m程の標高しかないのに なぜか
歩けど…歩けど… 目的のお山は遠く
登れど…登れど… 前が見えてきません
高度を稼いだ感じがしません
もう…いや…
久々に 何でお山に来たのだろう…などと
弱音を吐きそうになります
そんな自分との中で 悶々と戦って登っていると…
自然林の明るい尾根になり 1131.9m三角点につきます
朴の木に吊るされた切原と書かれた赤い標識が目に留まります
切原標識
三角点
切原からは ピーク二つ超えたら 白鬚岳に着くよ
あと二つですね
2時間ほどで 白鬚岳に着くよ
チチが励ますように教えてくれます
それを聞いて少し力が出てきます…
ここで 15分ほどの休憩を取り 充電してから出発する事に…
時計の針は11時48分を指しています
痩せ尾根が続きます
木の根に加え 岩も混在し 慎重に歩きます
そして再び…
下って 登って また下る
ピーク二つ超えたら…と聞いていたものの
大小合わせると いくつものピークを越えた感があります
どれがメインのピークなのかと不信感に駆られるほど…
P1168m
小さいケルン
岩のピークに小さなケルン
ここがピークだと教えて貰わらなければ
きっと見落としていたかも…
樹林に覆われた小さなピークを確認したら
足を止めることなく先に進みます
1168mピークを越えて少し過ぎてからの事…
突然 ゴロゴロ ガラガラ…
大きな音が下の方から聞こえてきます
どこかで崖崩れが起こったようです
車…大丈夫?
駐車した車が気になります
崩れた岩の下敷きになった車を想像して
変な心配をする私です
痩せ尾根の上から下を覗きますが
谷に落ちた斜面が見えるだけで 何の変化も見られません…
その時刻は 12時31分
アキノキリンソウ 杉苔
低山なのに いつまで続く 急な坂…
痩せ尾根の先に何がある?
大きな大木 立ちはだかる…
ここは わが聖地 心して通れよ…
風格十分に迎えてくれます
P1222m
シャクナゲの茂る尾根から 少し開けたピークになり
前方に大木が現れます
ここにも森の門番が…
ヒノキの大木が目印となるピークが二つ目のピークです
さぁ~ この次が白鬚岳です
ここまでで すでに体力消耗しておりますが
これが最後 後は目的のお山までふぁいとでございます♪
残すは白鬚岳だけ…と歩を進めます
…が 甘くはありません
1222mのピークの乗り越え
更に急な登りが待ち構えております
下って 登って 時に穏やかに…
続く痩せ尾根 根の張りがお見事
だんだん…愛着がわきだす木の根っこ…
少しづつ景色が開けだすものの…
樹林帯の痩せ尾根はどこまでも…
続く 続く 延々に…
この急登を登れ返せば 大鯛山分岐に出て
それを左に進むと中奥コースとの分岐になり
ここからすぐに白鬚岳山頂にでます
中奥コースへの分岐
白鬚岳 1378m
時刻は 13時47分
チチが申していた通り 2時間弱で辿り着きました
もう~ヘロヘロです
少し休憩しようか…
チチがいう間も無く
ザックを放り出して座り込む私です
歳を重ねる毎に 体力の衰えを実感します…
これだけの距離と時間を歩いただけで
ヘロヘロになるなんて…
解放された展望も
すぐに愉しむ余裕のない私でした…
白鬚岳は北側の集落では 別名を朝倉山と呼ばれ
その昔、山頂には 白鬚大明神の祠があったといわれます
それが名前の由来と言われていますが
白髭大明神の祠は 今は見当たりません
狭い頂には 三角点と その横に
今西錦司氏の1500山目の山の石柱が 立てられております
この時の今西氏は83歳という高齢で
このお山を登られたそうです
所で…ここに祠があったという事は
古くから信仰の山であったということになります
ここまでの登山道は参道それとも修験道…?
根性のないわたしには お参りは無理かも…です
所で…白鬚神社と言えば
滋賀県の琵琶湖に浮かぶ湖中鳥居を思い出します
近江の厳島神社と呼ばれる有名な鳥居です
その鳥居の神社が白鬚神社です
その白鬚大明神の御分霊を祀られていたのであれば
祠はなくとも 拝んで 長寿のご利益に与らねば…
拝みながら見つめる先には 大峰の山々が連なり
雲の陰に見え隠れしながらも開けた展望が慰めてくれます
白鬚大明神 御神徳
大にしては国の行く手を示す神であり、
小にしては道の守り神として悪いものを防ぎ、
よき方への導きの神
この神を信じ奉ずることによって、
常にこの神が自分の前に立って善き方に導いて下さる
この神を信じ奉ずることによって、
常にこの神が自分の前に立って善き方に導いて下さる
霊言あらたかに広がる台高と大峰山系の展望に
もう一度手を合わせます
安全祈願 長寿祈願をして下りましょう
展望は南側に日出ヶ岳 そして三津河落山と続く大台ヶ原
南西側に続く尾根には 孔雀岳から弥山 大普賢 山上ヶ岳等の大峰山系
微妙に蠢く雲の合間より覗けたり隠れたり
少し休んで気力を取り戻し
再びザックを背負い 下山の準備です
後は…下りだけですか…?
いや…ピークを4つ越えて
その先に小白鬚岳があるよ
白鬚岳…に小が付く山があるって…?そこに行くの…?
行くよ!
下るだけでは 無いのですね…
今までのがプロローグで
今からが本番だったと気づきます…
この先ピークが4つ…
そう…今までよりも厳しい
激下りと激登りの繰り返しが始まるのです
ただ救いは ここからの道は標識などがあるという事
歩くことに集中できそうです…
そして記事も いつまでも つづく…
手強い(いや足強いか)山でしたね
相変わらず ロングでハードな登山ですね
その体力に いつも感心しています
自分も
もう少し 体力をつけて頑張らなくちゃ と思いました(^^)/
本来の道も中々のものでございます
年々落ちる体力
登れるうちに…と思うものの
歩ける所に限界がありますね
いえいえ K様もなかなかのものでございます
お花を主役に書かれているブログも
コース的にはハードな所が多い様に思いますが…
お互い、お山を楽しめる体力を
維持して行きたいですね
コメントをありがとうございます♪