2020年3月21日(日)☀ 藤原岳 孫太尾根
迷いながらも花に誘われ
風に後押しされ
チチに連れられ
多志田山までやってきました
多志田山から見える藤原岳・・・
優しく無言のまま鎮座した姿は
近くにみえながらも・・・
なぜか遠くに感じるものでした
・・・が
白の絵の具を1滴落としたような
捉えどころのない柔らかな青空と
裸木の間から手招く藤原岳が
私の心を揺らします
余りにも体力の落ちた身体と
藤原岳への最後の急登を考えると
溜息が漏れます ・・・だけど
そんな心の中の葛藤など無視したように
ザックを背負う自分がおりました
・・・そして 風が囁きます
もう少しだから・・・
待っているよ・・・
福寿草が・・・
いつの間にか チチの背を追っていました
冬の落とし物?
天狗堂
山は白い衣を脱ぎ捨てて
梢の先もほんのりと色付き始め
冬の足跡すら消そうとしています
その中 忘れ物のような残雪を
見つけました
それは 今にも・・・
地面の中に消え入りそうな・・・
それ程小さなものになっておりましたが
季節の移り変わりの証人の様でもありました
目を移せば 懐かしき天狗堂が
梢の向こうから覗いています
木の門が開いて 展望台へ
ここのポイントは好きな所
チチもここは外さないようです♪
このご褒美をもらった地点から
一旦下ってから
いよいよ最後の難所に入ります
意外に急な下りの尾根道
尾根から見える景色
いなべ市の新町方面の景色が広がり
春霞に覆われた遠望は望めません・・・
難路の入口へようこそ!
ここから 気づかずに
プチ遭難の多発地点の様でもあります
本人はきっと
遭難している事にも
気づいていないのかもしれません
その理由は・・・
あっ!
そう・・・黄色い妖精の魅力に迷わされ
ルートを外れてしまうようです・・・
黄色い妖精ばかりではありません・・・
おぉ~♪
春の妖精らの世界に迷い込み
あちらにも こちらにも・・・と
写真に夢中になって
急斜面の悪路へと誘われていきます・・・
急斜面では足場も悪く
必死に登る人の姿も・・・
見上げると 無数に広がる足跡が
本来のルートを消してしまっているよう・・・
ルートを確認しつつ
足元に注意しながら登っていると
上から石が落ちてきた!
音に気付いて事無く済みましたが
上の人はただ 黙ってぼ~っと
石の行く末を見守っているだけ・・・
ここでは 石を落としても
らく~!と
大声で落石を教えてくれる人は
いないのだと
改めて身の危険を感じたときです
罪なき 福寿草
若草物語のような福寿草
親子連れの福寿草
三兄弟のセツブンソウ
愉しませてもらいながら
足場の悪さに苦労させられながら
身の危険を感じながら
ルートを見つけて 急登を登っていきます
ガンバ💦 ガンバ💦
藤原岳の南端の肩?
見下ろす先には いなべ町の風景が望め
登って来た孫太尾根が
平野へと延びているように見えます
ここから再び 開けたガレ場に変わり
カレンフェルト地帯の尾根を登っていきます
明るい岩稜帯!
急登の岩稜帯を登りきると
目の前に壮大な台地が迎えてくれます
春空に隠された先には
北アルプスや中央アルプスまでもが望めるのですが
この時期は やはり厳しいものがあるようです
振り返って竜ヶ岳
藤原山荘
避難小屋が見えます・・・
その右側にぼんやりと見える白い影は
白山方面では・・・?
澄んだ空の時は
能郷白山と白山が並んで見えるそうですが
今日の空はすっきりとは行きません・・・
藤原岳山頂・・・!
山頂に もう一つの山が出来ているよう・・・
人の山が・・・!
近づけば・・・ギョ!
大貝戸から登って来られた方も多かったのでしょう
藤原岳の山頂は大賑わいです
近寄り難く・・・
山頂の標識の撮影は順番待ち・・・
わたしは 近寄る事が出来ず
先に着いていたチチの撮った写真を拝借です↓
藤原岳 1140m
山頂から少し離れた人の少ない場を探しながら
尾根を少し戻っていくと
西面の岩場に咲くセツブンソウを発見!
群生になっており
どうもその場で写真を撮る人が多いのでしょう
踏まれてしまっているセツブンソウが
いくつが見られます
思わず 花のないスペースを見つけて
岩の上にザックを置いて
セツブンソウを起こしてみます
ついでに 花を踏まないように
ザックの上に腰を下ろして休憩することに・・・
ここに私が居る間は 人も近づかないで
踏まれる機会も少ないと勝手に思う私・・・
自然の花は弱いようで強く 暫くすると
頭を少し持ち上げているように見えます?
ただ そうした私の姿は
セツブンソウを見に来た人には
常識のない人間に見えたのでしょう
近づいてきた初老の男性に
「セツブンソウを踏まないでね!」と言われます
その方もまた
自身で見落としたセツブンソウを踏んで
通り過ぎていきましたが・・・
私も誤って踏んでしまう事 数知れず・・・
人の事は言えません・・・
ただ この時は無性に腹が立って
思わず わかっています!と
強く言ってしまいました・・・
反省ですね・・・
セツブンソウ
風は強く吹くものの
冷たさは感じず 心地よく
疲れた体が癒されます
今日の山行はこれで終わり・・・
後は来た道を戻るだけです
久々に ゆっくりと
春の陽気に誘われて
藤原岳山頂付近で
ブレイクタイムを愉しみました
セツブンソウの他にも
ロゼット状の葉を広げて
咲く小さな花を発見します
ミチタネツケバナ
春ですね~♪
終
長いブログを最期までお付き合い下さって
ありがとうございます
さて 気を付けて帰りましょう~♪
ゆっくりと・・・
一旦終了
番外編で復路の様子を・・・(^m^)
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