2016年1月24日(日)1
寒波到来!
漸く冬らしいお山の姿が見られるかもしれない
そんな思いで お山を模索して
結局は、道路事情のまだよさげな方面に向かう事にしました
比良山系のお山は雪が多く 面白い…
そして、少々吹雪いても歩けるお山…
天気図とにらめっこして、ホアイトアウトを覚悟の上で
武奈ヶ岳を選んで登る事にしたのです
だけど…
お山の女神様も
冬将軍様も…
気まぐれに何を思ったのでしょう
巷で寒波による騒ぎが拡大化されていく中
お山は別世界の装いを見せてくれる事に…
女神さま~
微笑んで下さったその奥に
含み笑いの様なものも感じますよ~
お山の上でなになさっているのでしょう…
少しご機嫌を窺いかたがた そちらに参りましょう~
コースタイム
2016年1月24日日曜日
8:00 葛川市民センター駐車場 → 坊村 登山届 8:09 → 9:26 846m地点 → 10:25 御殿山 1097m 10:42 →
10:48 ワサビ峠 ~西南稜 → 11:28 武奈ヶ岳 1214m 11:38 → 12:04 ワサビ峠 → 12:13 御殿山 12:28 →
13:30 坊村 → 葛川市民センター駐車場
葛川市民センター駐車場には
除雪された雪が隅に集められているだけで 積雪は有りません
融けた水が凍って
アイスバーンになっている所もあり
車から降りると
あらら! あらよっと! おっとと!
滑ります…
登る前からこれでは 先が思いやられますが…
冷たい空気が一気に熱を奪う様に絡んできて
吐く息が白く凍結します
そんな ひんやりした空気は
だらけた私の 身と心を引き締めてくれます
さて…(この時点では)雪は無さ気ですが
準備は完全冬装備で参りましょう…
駐車場から直の曙橋を渡り
安曇川沿いの367号線を横断すると おトイレがあり
まずはそこで用足しからの出発です
老舗旅館や地主神社へと向かう道を歩くと
Lの字に道が曲り 目の前に紅い橋が見えてきます
登山届
紅い橋の右手の少し奥まったところに
黄色のポストがあり、そこに登山届を出します
此処に来ると 駐車場とは違い
隅に残る雪が寒々しくもあり
路面は凍って 滑りやすい状態となっております
さて…滑らないように慎重に…
紅い橋を渡って入山です
気温はマイナス7℃…肌をさす様な風が
微妙に吹きぬけて 期待と不安を揺さぶるように呼び寄せます
取り付きから急な斜面の雪道となります
路面は白い残雪の凍った道
氷雪の道といったところでしょうか…
ザクザクではなくガツガツといった感じ…
チチは坪足のままですが
私は早々にチェーンアイゼンを付けて歩く事にします
歩くたびに ガリガリ ガツガツと
氷を削る様な音が森林の間に響き渡ります
綺麗に整列した樹林に朝陽が籠れて
何やら予想に反したお天気になりそう…
高度を上げるにつれ
雪は深みを増して 冬山の装いを強くしてきます
それと同時に 植生も変わりだします
植林の整列した美しさから
自由奔放な落葉の自然林に姿を変えて
一層 冬山らしい姿が広がります
冬枯れの木々
その影法師が幾重にも重なり
雪面に延びて 造りだされる陰と陽の世界
青い空のキャンバスが それを引き立て
冬という世界に引き込んでいきます
それは 稜線に出ると 一層強く引き込まれ
心を奪っていくほどに…
ブナ林が広がる急斜面をジグザグに登っていると
時々 カーン カーンという音がしてきます
最初はチチが木を叩いているのかと思ったのですが
ある1本のブナの木の傍を通ると
木から音がしてきます
カーン バキバキ
軋むようでいて 叩くような高い音が混ざって響き渡ります
そっと幹に手を当ててみると
微かな…微かな振動が伝わってきます
ブナの木に耳を当てると
水を吸い上げる ブナの鼓動が聞こえる…
そう聞いたことがありますが
今まで 一度も聞いたことがありません
この時の抱きしめ方が悪かったのでしょうか…?
しかし、今回は
手を当てるだけで伝わってきます
ブナの木の悲鳴にも似たこの音は…
この時聞いたのは この1本のブナの木だけからですが…
846m地点
稜線に出ます
山の雰囲気も少しずつ変わりだし
自然林の背丈もやや低くなり周りも明るくなります
それと同時に
隠れていた風さんが お目見えし始め
その存在を誇示するかの様に 雪煙を巻き上げていきます
雪も次第に深さを増していき 気温の低さを示すように
サラサラとした軽いタッチで 足元を取り囲みます
時折 雪塊が雪面を転がり落ち
それを受けるように風が吹き上げ
ぱっと空中に舞い散らせていきます
稜線の道もまた急な斜面が続きます
雪質の良さが軽く感じさせてくれるものの
崩れる雪に 蟻地獄のように喘ぐ事も…
チチは先をどんどん登ります
私はチェーンアイゼンとはいえ履いているのに
チチとの距離は縮まりません…
坪足のチチに なぜ追いつかない…?
技量も体力もない私には
チチの姿を追う事もままならず…
何度 山に行っても 力の伴わない自分に嫌気がさす事も…
それを見て笑うかのように風が吹き付けて
足元を崩していきます…
それでも、自分のペースを崩さず雪の感触を楽しみます
そんな私を時折見ながら
ある一定の距離を保ちつつ登るチチ…
あなたの背中は
常に私の前で大きな道標となっております
樹氷のトンネルが見えます
それを越えると…
おぉ~
なんとまぁ~
今日は吹雪というのは この事ですか~?
嬉しい誤算?
青い空と白い雪のコントラストの艶やかさ…
お天気は見事に裏切り
お山の女神様の気まぐれに
最高の登山日和という御褒美を頂けた気持ちです♪
冬のお山でこんな見事なお空
経験した事は数少なく
期待外れの興奮が 先ほどまで辛さも何処へやら…
強い北風さんと共に 吹き飛んで行きました♪
トレースがついているとはいえ
深雪の中へと足を入れれば
ズボっと嵌ってしまいます
おっとっと!
積もった雪が樹林を浅くして
枝が顔面を直撃するほどに…
ビシッ!
バシッ!
ボサッ!
ひぇ~
落雪の直撃!
大丈夫か?
笑いながら声をかけるチチ
あのピークが御前山だから そこで休憩しよう
チチのその言葉を励みに ふぁいとでございます♪
レスキューポイント
御殿山 1214
御殿山はレスキューポイント
私にすれば 休憩ポイント
最初の休憩を此処で取ります
つづく
寒波到来!
漸く冬らしいお山の姿が見られるかもしれない
そんな思いで お山を模索して
結局は、道路事情のまだよさげな方面に向かう事にしました
比良山系のお山は雪が多く 面白い…
そして、少々吹雪いても歩けるお山…
天気図とにらめっこして、ホアイトアウトを覚悟の上で
武奈ヶ岳を選んで登る事にしたのです
だけど…
お山の女神様も
冬将軍様も…
気まぐれに何を思ったのでしょう
巷で寒波による騒ぎが拡大化されていく中
お山は別世界の装いを見せてくれる事に…
女神さま~
微笑んで下さったその奥に
含み笑いの様なものも感じますよ~
お山の上でなになさっているのでしょう…
少しご機嫌を窺いかたがた そちらに参りましょう~
コースタイム
2016年1月24日日曜日
8:00 葛川市民センター駐車場 → 坊村 登山届 8:09 → 9:26 846m地点 → 10:25 御殿山 1097m 10:42 →
10:48 ワサビ峠 ~西南稜 → 11:28 武奈ヶ岳 1214m 11:38 → 12:04 ワサビ峠 → 12:13 御殿山 12:28 →
13:30 坊村 → 葛川市民センター駐車場
葛川市民センター駐車場には
除雪された雪が隅に集められているだけで 積雪は有りません
融けた水が凍って
アイスバーンになっている所もあり
車から降りると
あらら! あらよっと! おっとと!
滑ります…
登る前からこれでは 先が思いやられますが…
冷たい空気が一気に熱を奪う様に絡んできて
吐く息が白く凍結します
そんな ひんやりした空気は
だらけた私の 身と心を引き締めてくれます
さて…(この時点では)雪は無さ気ですが
準備は完全冬装備で参りましょう…
駐車場から直の曙橋を渡り
安曇川沿いの367号線を横断すると おトイレがあり
まずはそこで用足しからの出発です
老舗旅館や地主神社へと向かう道を歩くと
Lの字に道が曲り 目の前に紅い橋が見えてきます
登山届
紅い橋の右手の少し奥まったところに
黄色のポストがあり、そこに登山届を出します
此処に来ると 駐車場とは違い
隅に残る雪が寒々しくもあり
路面は凍って 滑りやすい状態となっております
さて…滑らないように慎重に…
紅い橋を渡って入山です
気温はマイナス7℃…肌をさす様な風が
微妙に吹きぬけて 期待と不安を揺さぶるように呼び寄せます
取り付きから急な斜面の雪道となります
路面は白い残雪の凍った道
氷雪の道といったところでしょうか…
ザクザクではなくガツガツといった感じ…
チチは坪足のままですが
私は早々にチェーンアイゼンを付けて歩く事にします
歩くたびに ガリガリ ガツガツと
氷を削る様な音が森林の間に響き渡ります
綺麗に整列した樹林に朝陽が籠れて
何やら予想に反したお天気になりそう…
高度を上げるにつれ
雪は深みを増して 冬山の装いを強くしてきます
それと同時に 植生も変わりだします
植林の整列した美しさから
自由奔放な落葉の自然林に姿を変えて
一層 冬山らしい姿が広がります
冬枯れの木々
その影法師が幾重にも重なり
雪面に延びて 造りだされる陰と陽の世界
青い空のキャンバスが それを引き立て
冬という世界に引き込んでいきます
それは 稜線に出ると 一層強く引き込まれ
心を奪っていくほどに…
ブナ林が広がる急斜面をジグザグに登っていると
時々 カーン カーンという音がしてきます
最初はチチが木を叩いているのかと思ったのですが
ある1本のブナの木の傍を通ると
木から音がしてきます
カーン バキバキ
軋むようでいて 叩くような高い音が混ざって響き渡ります
そっと幹に手を当ててみると
微かな…微かな振動が伝わってきます
ブナの木に耳を当てると
水を吸い上げる ブナの鼓動が聞こえる…
そう聞いたことがありますが
今まで 一度も聞いたことがありません
この時の抱きしめ方が悪かったのでしょうか…?
しかし、今回は
手を当てるだけで伝わってきます
ブナの木の悲鳴にも似たこの音は…
この時聞いたのは この1本のブナの木だけからですが…
846m地点
稜線に出ます
山の雰囲気も少しずつ変わりだし
自然林の背丈もやや低くなり周りも明るくなります
それと同時に
隠れていた風さんが お目見えし始め
その存在を誇示するかの様に 雪煙を巻き上げていきます
雪も次第に深さを増していき 気温の低さを示すように
サラサラとした軽いタッチで 足元を取り囲みます
時折 雪塊が雪面を転がり落ち
それを受けるように風が吹き上げ
ぱっと空中に舞い散らせていきます
稜線の道もまた急な斜面が続きます
雪質の良さが軽く感じさせてくれるものの
崩れる雪に 蟻地獄のように喘ぐ事も…
チチは先をどんどん登ります
私はチェーンアイゼンとはいえ履いているのに
チチとの距離は縮まりません…
坪足のチチに なぜ追いつかない…?
技量も体力もない私には
チチの姿を追う事もままならず…
何度 山に行っても 力の伴わない自分に嫌気がさす事も…
それを見て笑うかのように風が吹き付けて
足元を崩していきます…
それでも、自分のペースを崩さず雪の感触を楽しみます
そんな私を時折見ながら
ある一定の距離を保ちつつ登るチチ…
あなたの背中は
常に私の前で大きな道標となっております
樹氷のトンネルが見えます
それを越えると…
おぉ~
なんとまぁ~
今日は吹雪というのは この事ですか~?
嬉しい誤算?
青い空と白い雪のコントラストの艶やかさ…
お天気は見事に裏切り
お山の女神様の気まぐれに
最高の登山日和という御褒美を頂けた気持ちです♪
冬のお山でこんな見事なお空
経験した事は数少なく
期待外れの興奮が 先ほどまで辛さも何処へやら…
強い北風さんと共に 吹き飛んで行きました♪
トレースがついているとはいえ
深雪の中へと足を入れれば
ズボっと嵌ってしまいます
おっとっと!
積もった雪が樹林を浅くして
枝が顔面を直撃するほどに…
ビシッ!
バシッ!
ボサッ!
ひぇ~
落雪の直撃!
大丈夫か?
笑いながら声をかけるチチ
あのピークが御前山だから そこで休憩しよう
チチのその言葉を励みに ふぁいとでございます♪
レスキューポイント
御殿山 1214
御殿山はレスキューポイント
私にすれば 休憩ポイント
最初の休憩を此処で取ります
つづく
本当に贅沢なお山でした
青い空と白い雪景色
こんなに恵まれて 贅沢は言えませんね
感謝感謝で ファイト~一発でございます
新雪の奮闘する姿
見て下さいね
いつもコメントをありがとうございます♪
落雪お洗礼ですね
分かりました 頑張ります♪
冬将軍様も
お山の女神様も ご機嫌麗しかったのですが
風神様だけは 暴れん坊で振り回されましたが(笑)
久々の好天気に
感謝感謝の雪のお山でした
いつもコメントをありがとうございます♪
こんな 登山 羨ましい限りです
ただし
サラサラの新雪は足が深く埋もれて
疲れも倍増、 歩き難いですね
でもこの気象条件では
そんなことは贅沢と言うものでしょう
女神さまに感謝しながら 頑張りたいですね
ふぁいとイッパツ ~!!
冬将軍様もご機嫌麗しかったようですね。
こんな真っ白な雪と真っ青な空を提供して下さったもですから。
私まで心が舞い上がってしまいました。
落雪はこの山頂へ足を踏み入れる前の洗礼と思って
もう一踏ん張り頑張って下さい。