山に癒されて…♪

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5月の九重山  風雨の中の星生山 1

2015年05月06日 | 山登り 九州のお山
毎年長期のお休みは九州にお出かけします
今年も、例年に倣って九重山へと向かう事にしました

初夏を思わせる夏日が続く中
どうしたことか…
山に行くぞ!となった途端に崩れ出しました
初日は 雨 …

それでも、九重山の1700m級の7座全制覇達成のため
残りの星生山を目指すことにしました

しかし…

星生山は…簡単には受け入れてくれる雰囲気ではありませんでした…




前夜発で 大阪から高速を飛ばして
長者原の駐車場で仮眠をとります
そして目覚めた朝の空…
なんとも不気味な朝焼けの筋が 稜線まで伸び
怪しげに広がる雲が 行く手に暗雲をもたらすようでした

毎年この時期、身が縮まるほどの冷たい空気が纏わり付くのに
涼しい程度で、薄着の上着一枚で過ごせる暖かさがあります

今年は暖かいね…

そう呟きながら身支度をします


長者原ビジターセンターにある銅像 平治号


さぁ~行ってきますね♪

山ガイド忠犬 平治号に挨拶をして出発です




タデ原湿原に伸びる木道の先に
三俣山が灰色の雲を携えて迎えてくれています
怪しげな雲の動きに覚悟を決めて
いつでも雨具を取り出せる用意をして進みます


タデ原湿原

まだ雨はありません

野焼きの跡から新芽が出てきて
黒地に新緑のまだら模様が広がる湿原に敷かれた木道は
新しく作りかえられておりました



タデ湿原を抜けた先にある届け出のポストに
登山届を出して 新緑の自然林の中へとはいって行きます



森の中に潤いが満たされ
若葉を付けた木々が生き生きとしています

ここは別世界のもので
雑踏とした現実の世界から
切り離された空間にいる様な錯覚に陥ります

湿度の多い空気が絡み始め
ポツリと落ちてきたものを感じます




指山分岐


頭上で雨音を聞きます
雨具を着るかどうするか思案しますが
深い森の中の世界では
木々に守られ、さほど雨を感じるほどではありません
もう少し様子を見ることにします


しかし 遮るものがなくなると
雨脚の強さを感じ、途中で雨具を着ることになります


雨ヶ池

岩が目立ち
灌木となり
灰色の空を近くに感じ
一気に視界が開けると 雨ヶ池に着きます





三俣山も隠れて見えません
平治岳も見えません
雲は山々の頂で遊んでいるのでしょう
姿をかくして見せてくれません



雨ヶ池を過ぎるとクサボケの名所に出ます。同時に
九重山名物の黒泥!グリップも効かないズルズル道になります
しかし、今年はクサボケの花が満開で目を楽しませてくれました



暖かく感じるのは
人ばかりではないようです
どうしたことか、気の早いミヤマキリシマの花が咲いています
咲いてしまってどうしようかと 
雨に打たれながら しな垂れているように見えました



再び樹林帯の中に入って行きます



雨に打たれ、幻想的な森の雰囲気が強く漂います
足もとはズルズルで滑りそうになるのを 踏ん張ってこらえます
薄暗い樹林帯が再び開けます




その眼下に飛び込むのは 坊ガツル しかし、
平治岳や大船山は灰色のベールの向こうで姿を隠したままです

今日の宿泊場所の坊ガツルのテン場へと急ぎます

こんなお天気の為か
テントの花を見ることはできませんが
ところどころ ポツリポツリと咲いては いました


坊ガツル テン場


早々に設営をして
今夜のお宿を確保します





九重のお山に雨は似合うものの…
泊まりのテントが濡れるのは…厳しいな…
そんな事を思いながら
必要な荷物だけを持って、後はテント内にデポしていく事にします

このお天気に
10時間以上の運転に チチも少し疲れ気味
ゆっくりと進む事にしょう…

雨は容赦なく振り続けます…


つづく






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