「先生お元気ですか?」と突然訪れた若者。
平手道院で修行したS本君。すっかりスリムになって見違えた。
先月まで海外留学をして帰国したばかり。先生がお元気なうちに一度お目にかかりたくてと訪ねてくれた。
岐阜大学大学院から東京大学大学院を経てやっと就職活動に入る。
小学生のころ本山の鏡開きに連れて行ったとき、一緒に食べた平野屋さんのうどんが懐かしいと思い出話をして昔を偲んだ。
大学入学以来道場を離れていたが、こうして思いだして訪ねてくれたことに喜びを感じる。
多くの門下生が卒業していくが、彼らの中には少林寺拳法を修行していた時の思い出が強く印象に残っているようだ。
7月に入って、高校受験で休院していた2名の拳士が復帰した。
これも大変うれしいことです。
小坂井道院に於いて、中導師道院長対象の教区研修会が開催された。
総本山宗務局長を講師にお招きして、新築の小坂井道院で約50名の対象者を集め、次僧階取得のため、宗務局長のユーモアあふれる解り易い講義を受講し、人として宗教人としての生き方を学ぶことができ、有意義な時間を過ごす。
前日には、10名の仲間で浜名湖湖畔のホテルで温泉につかり、酒を酌み交わし、語り合って楽しい時間を過ごすことができた。
仲間の有難さ、大切さをしっかりと感じ、次の企画を楽しみにすることができた。
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栄枯盛衰・会者定離
すべてのものが移ろいゆく中で、諸行無常と悟りきって成すべきことをなさず、時に流されるまま身を委ねることも仏教の教えであろうか。
自分の栄華を誇るでなく、今の衰退を嘆くでなく、あるがままに構えることの難しさ。
すべてが移ろいゆく中で悲しいものは、人の心の移ろいである。
昨日まで信頼しきっていた人が、まったく間逆の考え方を持っていたことを知った時の驚きと落胆は、諸行無常で流すことが出来ないのは凡人である故なのか。