甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

SIX GUNS (16/10/29)

2016-10-29 23:55:00 | Weblog
***
『SIX GUNS』
16/10/29(土) 21:30~ @神保町花月
出演:ライス、しずる、サルゴリラ

サルゴリラ:オーディション
しずる:強盗
ライス:残業がえりの夜道

ユニットコント:『テレビショッピング』(中村元樹さん作)
        『最強の男』(池田作)
***


SIX GUNSへ行ってきました。
OPで、改めてライスのKOC優勝を拍手でお祝い出来て嬉しかった。
ありがたいことに最近ライスをメディアで見ることも多くなってきた訳ですが、
このライブはいい意味で本当にいつも通りで、家に帰って来たような安心感を感じられました。まさにホーム。

ライスのネタは残業帰りの夜道。いやー嬉しい!
このネタは4月の復活ライスドキャストの時にやっていたもので、
その後何回か幕張でもやっていたようですが、私はそれ以来見れていなかったので2回目でした。
本当に大好きなネタなんですー!またやってくれて本当に嬉しい!
でもこのネタ、ライスドでやっていた時とは全然違っていました。
残していたのは設定と笑いどころの仕掛けだけで、後はガラッと変えていた。
ストーリーも違うし、キーワードとなるあの言葉も違う!
忙しい中でも、ここまで手を加えてネタを直しているところが好きだなぁって思います。
正直に言うと私は、変える前の方が、ストーリーとしての厚みがあって、起承転結があって、妙に味わい深くて好きなのですが。
でも、そういう部分をバッサリ切った今回の方が、笑いどころが定まってポイントが絞れて、初見の人にも見やすい感じはあるかもしれませんね。
関町さんが登場してから最初の1分くらい、関町さんも喋りつづけて、田所さんも喋りつづけて、客席もずっと笑い続ける、あのものすごいパワーあふれる感じがすごく好きなんですよね。
わけわからないのに笑っちゃう、会場全体がカオスな空気に包まれているあの感じ(笑)

ユニットコントは、作家の中村さんが書いた「テレビショッピング」と、池田さんが書いた「最強の男」。
テレビショッピングは、ツッコミなしで淡々と続いていく世界観が好きだったなぁ。
最初の池田・村上・児玉の3人が、大量のセリフをほぼ噛むことも止まることもなくやり切ったのは本当に圧巻でした。
池田さんの「最強の男」は、先月同じく池田さん作のペンションでのコントとはまた全然タイプが違った感じで、本当に圧倒的な引き出しの多さ。
闘いとか、ボスとか、そういうワードが出てくるのが池田さんらしくてまた嬉しかったな。


優勝は、ライス

2016-10-04 03:23:04 | Weblog
ライスさん、
キングオブコント2016、優勝本当に、本当に、おめでとうございます。

こんな日が来てほしいと、ずっと思っていた。
でもなかなか来なかった。
こんな日って、本当に来るんですね。

ライスのネタも、結果発表部分も、何度も見返したのに、間違いなく優勝を見届けたのに、
未だに実感がなくてふわふわしていますが、
取り急ぎ、今思っていることを書いてみますね。
あんま整ってなくて、だいぶ雑多なメモのようになると思いますが、
よろしければお付き合いください。



ずっと優勝してほしいと思っていた。報われてほしいと思っていた。
ずっとこんな日が来てほしいと思っていた。
けれど、「優勝してほしい」と口にするのは抵抗があった。
優勝できるだけの実力がある、そして今までそれに見合う努力をしてきたのを知っている。
けれどその一方で、努力を重ねて、全力を尽くしても、上手くいかなかった2人を見続けてきたのも事実で。
私はいつの間にか、信じることが怖くなってしまったのかもしれない。
だから決勝前も、いっぱい保険をかけて、「本番ではどうなるかわからない」と言ったりして。
「結果は一回置いておいて、とにかくウケますように」ということだけを祈っていた。
でも2人は、一切怯まずに、本気で優勝を獲りに行ったね。
すごかった。
すごい気迫で、でもその一方で、どこか余裕も感じられる出来だった。
優勝を信じられなかったダメなファンでごめんね。




お笑いは残酷な面がある。
その日ウケるかどうかなんて、誰にもわからない。
その日までどんなにネタを磨いて努力しても、ウケるかどうかは、それとは全く別の次元の問題。
そんな中で、この日のお客さんの空気をしっかりと掴んで、
みんなが納得するウケ方で優勝できたことが、本当に素晴らしいです。


この結果を残せたのはきっと、今まで積み重ねてきた一つひとつが、自信になっていたからですよね。
いい意見ばかりではないとわかりつつ、ついつい色々な方の感想を検索して見てしまうのですが、
今回の大会について、「子供だましのネタばかり」とか「レベルが低い」的な意見が散見されて。
うーん、まぁ確かに、そういうご意見もわかります。言いたいことはわかります。
私も正直に言って、セミファイナリスト芸人審査員時代のキングオブコントの方が、どちらかと言うと好きでした。
でも今、この審査員及び客層で、2013年や14年のようなネタを求めても、ウケ辛いのは事実だと思うのです。
かつてのKOCは、性格が悪かったり、発想が飛んでたり、斬新で見たことないようなネタが評価されていた。
それはセミファイナリスト審査員達が現役で戦っている芸人だから、最先端の人達だから、
どうしても、自分達が思いつかなかったような角度のネタに唸らされ、高く評価をしていたのだと思うのです。
しかし、2015年からは、セミファイナリスト達は客席にいなくなり、
その代わり、普段お笑いライブに足を運ばないような若いお客さんばかり。
その方達には、ベタ寄りで、何度も繰り返していくフレーズがあるようなネタがウケやすい。
それはもう、客層の変化、及び運営側の方針だから、残念だけど仕方がないと思うのです。
どちらがいいか悪いかとかではなく、とりあえずは受け入れるしかない。
だから、近年、このお客さん達に照準を合わせていったライスはすごいと思うのです。
だって、今回のライスのネタ(特に2本目)について、ネット上の厳しい意見では、
「子供向けのネタだな」とか「こんなの素人にも思いつくわ」とか「浅い」とか言われているけれども、
昔のライスを知っている人達からしたら、こんなこと言われる日が来るなんて、想像もつかないですものね。
今回、ライスというコンビを初めて見た方には信じられないかもしれませんが、
昔のライスは、エロ・グロ・ブラック・シュールっていう言葉が、代名詞みたいな人達だったんですよ。
和食屋の大将が、材料がなくなってお客さんに提供する料理がなくなっちゃったから、
自分の頭を切って開いて、客に自分の思い出を食べさせる
……なんていう、だいぶ狂気なネタやっていたりしたんですよ(笑)
だから逆に、昔AGEAGE黄金時代にライスを見ていて、けれども少し離れてしまって、
今回久しぶりにライスの姿を見た方の中は、
なんかライスすごく変わったな、って思われた方もいるんじゃないかなって思います。

つい数年前まで、「ポップ」とか「子供向け」とか「単純なネタ」とか、
そんな言葉とは無縁だった人達が、そんな言葉を言われているんです。
その対極にいた人達が、そんな批判を受けているんです。
だからこういうご意見があるということ自体が、ライスが変わったっていう、
何よりの証拠なのじゃないかと思ったのです。

キングオブコントという大会として、
セミファイナリストのようなお客さんがいいか、今回のようなお客さんがいいかというのは、一旦置いておきます。
けれど、今回のようなお客さんにもウケるように鍛えていたから、だから勝てたんだ。



では、なぜ変わることができたのか。
決勝前の「お笑いファブクリップ」というサイトのインタビューで、2人がその一因を明かしてくれていました。

  ライス「やっと戦いの舞台が用意できた」同期しずるに挑戦状!?
  ――7〜8年位前に、ヨシモト∞ホールでよくライスさんのコントを拝見していました。
  今はどの劇場に出られているんでしょうか?
  関町:今は幕張(千葉県)とか大宮(埼玉県)の劇場とかですね。
     最近、東京でネタやる機会があんまなくなってますね(笑)。
     でも、一見のお客さんの前でネタをやる機会が多かったのが幸いしたと思うんですよ。
  田所:僕らのことを全く知らない人に笑ってもらうという環境、
     例えば幕張だったらデバートで買い物をするお客さんが来たりする。
     そこでネタをやって、「ここウケたな」というところを調整できたのが、
     強みになったのかもしれないですね。
  ――感覚がお笑いファンに向けてではなく、一般の方向けになってきたんですね?
  二人:そうですね!
  田所:ヨシモト∞ホールに出ている時は、お客さんが僕らのことを知っている状態の方が多かったんですよ。
  ――その時、お客さんがビックリするようなネタをされていましたよね?
  関町:そうですね。そういう風に思ってもらおうという気持ちでやっていた時期もあったんですけど、
     初めて見る方からすれば受け入れられないんです。
     その部分を知り調整するうちに、鍛えられたかなと思います!


ライスが主に無限大ホールにいた時代。 
同世代の若手芸人が集まって、みんなで仲良くわいわいコーナーライブやって、会場はいつもいっぱいで。
一番私がお笑いに没頭していた時期。毎日本当に楽しかった。
けれど、「~期以上は一斉卒業」という制度によって、彼らは無限大ホールのレギュラーライブに出られなくなり
その結果、今までのような同世代でわいわいやるようなライブは極端に減った。
ライブが追加されたと思ったら、幕張や大宮の寄席ばっかり。
この時期に心折れて、ライブ通いをやめてしまった方も多いと思います。
いくら好きでも、供給が少なくなってしまったら、こちらの熱量を保つのは難しいよ。
私は、自分の好きなタイプのライブが少なくなってしまったこと、通常の寄席の出番ばっかり入れられること、
っていうか遠い場所でばかりライブをやるので通いづらいこと、どんどん不満が募ってしまいました。
今までのように、無限大で、仲いい芸人でわちゃわちゃやってて、
客席も埋まって、配信で見る方もいるから地方のファンの方もいて、
それで十分だったじゃないか。
彼らの何が悪かったんだ?

……ただその一方で、「これ以上どうなれば彼らにとって幸せなんだろう」と思い始めていた頃だというのも事実で。
グランジのDVD1万枚を売る挑戦を見ていて、
私達の世界で人気があっても、それを外の人に伝えるのは本当に大変なんだと感じて。
ライスもそう。実力は申し分ないとあちこちから言われる。
ライスが企画するライブにハズレなしと言われる(本当はそこそこありますけども・笑)
東京グローブ座という、700人キャパの、お笑いでは最大規模の会場での単独ライブも成功させた。
それなのに、どこか感じる、行き詰まり感、閉塞感。
私自身、ファン向けの世界だけでわいわいやってくれているところが見れればそれでいいのにと思いつつ、
外の世界に発信していかないと、彼らは次のステージに行けないのではないかと思い始めていました。

そんな中でライスも、幕張の出番が増え、
必然的に「自分達を見に来たわけではない」人達の前でやらなければならなくなった。
外の人達の目を意識しなければならなくなった。
私はあまり幕張や大宮の寄席には行っていませんが、
でもこの頃から、2人の人間性が見えてくるようなネタが増えたというか、
「どんな場でもお客さんを巻き込む強さ」みたいなものを感じられるようになってきた気がしました。
通常寄席のお客さんは、普段からそんなにお笑いライブに足を運ぶ人達ではない、
まさに今回の決勝観覧のお客さんと同じような人達だった。
「幕張に飛ばされた」って、いっぱい文句言ってごめんね。
今でも、AGEAGE時代が一番楽しかったって思いは、正直あるよ。
けれどきっと、その時代のライスでは勝てなかった。
今までのライスらしさを大切にしつつも、「外の目」を意識するようになったからこそ、変われたんだよね。
変われなかったらきっと、今回のお客さんの前ではウケをとることができなかった。
今だからこそ言えることだとはわかっているけれども、
大きな環境の変化も、結果が出なくてもがいた日々も、全部無駄ではないね。
全部、今に繋がっているんだね。



これからどんな未来が待っているだろう。
まあね、平場でのコメントがあんまり得意じゃないだろうことはわかっているので…(笑)
もちろんね、頑張ってほしいです。
ロケとか行かせてもらえるような、
「バラエティタレント」的なお仕事のチャンスが頂けるなら、全力でやってほしい。
田所さんに「関町は死にかけが一番面白い」って言われてるけど、
ケガしない程度に体を張ってほしい(笑)
けれども、それだけじゃなくてね。
ENGEIグランドスラムとか、お正月の爆笑ヒットパレードとか、
そういう、超人気芸人さん達が出るネタ番組に、呼ばれる日が来るのが、とても楽しみなんだ。
今回のKOCでの2本がハマらなかったという人も、もちろんいるでしょうが、
そういう方にもぜひ別のネタを見てもらいたいな。
そして、ライスの単独DVDを出してもらいたいな。
私はライスに出会って、人生変わったんですよね。
今回のKOCで初めてライスを見て、恋に落ちた方にも、楽しめるようなDVDを。
あと、どうやら流れちゃったらしいシチサンライブのDVD-BOXの話!
お願いだから復活して!売ってください!!
…今まで、どうにもしようがない閉塞感でできなかったこと、
全部全部、やってください。
だって、チャンピオンなんですもの。
次のチャンピオンに、お笑い界に、仲間達に、夢をつないでください。


  ライス「ネタには自信あった」一番いいパフォーマンスで掴んだKOC優勝
  関町「ハングリー精神がなくて、(ここまで)時間がかかっちゃったのかも。楽観的なんです。
    でも面白い芸人がどんどんやめてっちゃってて、俺たちもいずれこうやってやめるときが来るのかなって。
    本当に面白い人がやめてっちゃってたので、焦りもありました。」

上手くいかない焦りを感じながら、
自分たちもいつかは辞める日が来るのかもしれないと思いながら、
でもそれを表には出さずに、なんでもないようなフリをして、
ずっと頑張ってきてくれてありがとう。

きっとファンの見えるところには出てこない、
苦しいことも、悔しいことも、理不尽なことも、一杯あったと思うけれど、
それでもずっと頑張ってきてくれてありがとう。
本当におめでとう。

ライスが好きだ、大好きだ。
心の底から幸せだ。
今までありがとう、
そしてこれからも、よろしくね。

ライスLIVE ~ネタを試したり調整したりするライブ~ (16/7/24)

2016-07-24 23:30:00 | Weblog
***
『ライスLIVE ~ネタを試したり調整したりするライブ~』
2016/7/24(日) 13:00~ @新宿シアターモリエール
出演:ライス、ピクニック
***


まずこのライブが発表になった時、本当に嬉しくて、震えるくらい嬉しくて。ずっと楽しみにしていました。
そして、会場で配られたアンケート用紙にも、
「本日やったコントの中で、キングオブコントの予選でやるとしたら、どのコントが良いと思いますか?」
という、ド直球の質問が書いてあって。
普段表に出さないあまりの本気度に震えました。
どうかこの思いが報われてほしいなぁ。

MCに来てくれたピクニックさんは、竹内健人さんの代理疑惑がある中(笑)、様々なトークで盛り上げてくれました。
その結果、ライスのファンの名前は「米当番」になりました(笑)
オープニングのMCでピク兄が教えてくれたのですが、ライスが袖で緊張していると。
なんでも、ゲストなしのライスだけで、こんなにネタを続けてやるのは、グローブ座の単独以来だと。
そっかぁ、それがもう2年前ですよ。そんなにやっていなかったんだねぇ。



まずはネタリストから。

ネタリスト(タイトルは私がつけたもの)
(2018年5月25日 追記
 このライブの映像が、ライスチャンネルで公開されました!
 すごい、2年近く経って、まさかその時の資料映像を世に出してくれるとは。嬉しすぎる。
 公開されたネタだけはリンクを貼ることといたします。
 なお、「ケンカの強い友達(カツアゲ)」、「リハビリ」は、ネタコレクションライブ時のバージョンが公開されています。
 「名探偵(探偵の推理)だけはこれから公開かな。)


1.キャバクラの呼び込み


2.ケンカの強い友達

3.名探偵

4.潔癖症


5.屋敷の侵入者(命乞い)


6.コンビニ強盗


7.リハビリ


②は6月のSIX GUNS⑤は14年12月のライスド、⑦は14年7月のライスドで初披露。
それ以外は多分新ネタ……かな? 他のところでやってたらすみません。

どのネタをKOCでやればうまくいくかというのは、私にはまったくわからないのですが、
個人的に大好きなのは潔癖症でした。
本当にすーごいネタだった。
基本はちょっとズレた2人の会話劇で、自然な日常の風景を描いているように見えるのに、
こんなに爆発力があって、こんなに面白い。これはすごい。
KOCでは小ボケを積み重ねるようなネタは評価されにくく、
笑いどころが多く設定されつつも、一本のストーリーとして筋が通っているか、起承転結があるか、人物が描けているか……
そういうところがポイントとしてあるのではないかと思います。
その点においても、潔癖症のネタは受け入れられやすいんではないかと。
ただなぁ、ちょっとだけ品のない(笑)ワードが入っていて、
そういうのがマイナスポイントになってしまうかもしれないなぁとも思います。
だからといって、それを抜いてしまっては意味がないから難しいところですよね。

屋敷の侵入者もいいコントですよねぇ。
毎回このネタをやるときって、一発目の笑いでドカンと来るのですが、
今回はなぜかそれが弱く、少々スロースタートな印象。見たことある方も多かったのかな。
でも、中盤からさらにぐっともう一段階押し上げるようにウケのレベルが上がって行ったように感じられて。
これが、近年のライスの強さなんだと思います。
コントの内容だけではなく、「人」で笑わせられるようになってきた。
本人達が乗ってくると、客席が乗ってきて、さらにその笑い声に押されるようにして本人達も一層乗ってくる。
KOCでは、そういう、人の魅力が出やすいネタの方がいいんじゃないかなと感じます。

名探偵も大好きでした。
最初のボケで十分笑わせたと思ったら、もう一ひねりあるネタの構造!
「そういうことか!」という快感がたまらない。
田所さんが、焦ったり、困ったり、戸惑ったり、泣きそうになったり。多彩な表情を見せてくれるのがとてもいいですね。

どのコントも本当に面白くて、ベタな表現ですが、
こんなに面白いのにキングオブコント予選で出来るネタって1本しかないんだよなって。それが本当にもったいなく思えてしまいました。
どれもこんなに面白い、これをたくさんの人に知ってほしい。
たくさんの人に、ライスを見て幸せになってほしい。
MCの途中で、ピク兄が言ってくれていました。
「関町を見るとなんか笑顔になっちゃうよね。コメディスターなんだろうなぁ」って。
そうですよね。
関町さんのそういうところは、誰でも持ってる能力ではない。一種の才能だと思います。

会場の満員のお客さんの中で、爆笑を巻き起こして、愛されている2人の姿を見られるのが本当に幸せでした。
もっともっと多くの人に、ライスのことを知ってもらいたいです。
ライスを通して幸せになってもらいたいです。


「夏が終わったらゆっくりする」なんて発言もあって、どうやら今年も単独の話はなさそうで。
それが、本当に本人達がそう決めているのなら、
こっちも「お願いだからやって!」と思い切り言えるのですが。
もし、本人達の意向ではどうにもならないことなのだとしたら、どうしようというのは、ずっとある。
2013年のこと。
単独をやろうとしたのに会場を押さえてもらっていなかったこと。
それに対して、2人で公の場で不満を言ったこと。
それが、今でも尾を引いているのではないかと思えてならない。

「やらせてもらえない」のかもしれないし、
「ああいうことを言った手前、自分達からやりたいと言いづらい」のかもしれないし、
「単独とは違うやり方でアプローチしたいから今はやらない」のかもしれないし、
「単純にやりたくない」のかもしれないし。
……でも、最後だったら、やっぱちょっと怒るなぁ(笑)

でもまぁ、1時間とはいえ、
こういうライブをしてくれたのは、良い方向へ進んでいるのだと思いたいです。信じたいです。
ライスが素敵な夏を過ごせますように。
ライスが好きだよ。
大好きだよ。

SIX GUNS (16/7/23)

2016-07-23 23:30:00 | Weblog
***
『SIX GUNS』
16/7/23(土) 21:30~
出演:ライス、しずる、サルゴリラ


しずる:米粒アーティスト
サルゴリラ:相談
ライス:人質

ユニットコント:『君がくれたもの』(村上作)
***


本日はSIX GUNSへ。
毎回素晴らしいライブですけれども、今回はさらに、各コンビのネタも、ユニットコントも、濃かったなぁ。
本当に濃かった。いいライブです。

しずるは、米粒に絵を描くアーティスト。
導入の設定を聞いた後に「こういうネタかな?」と想像してしまって、
正直それをあまり超えられていなかったかなという印象。しずるには珍しいな。
しかし、仕掛けの巧みさはやっぱりさすがです。「茨城」という設定にもまた凝ってるんだろうなぁ。

サルゴリラは、相変わらずシュールで異世界感漂う空気感だったけれども、
そんな中で突然繰り出されてきた終盤のベタなボケに大笑い。
やりたい世界観は残しつつ、
こういうボケもちょこちょこ入れていったほうが、受け入れられやすくなるのではないかなーと思いました。
普段はシュール成分が強すぎる。

そして、ライスのネタは人質。
正直言って、今年ライスを見ていた中でトップクラスじゃないかなぁ、と思うほどのウケ具合でした。
もう、シーズンに入っているので言っちゃいますね。
今年はこのネタが見たい。このネタが赤坂BLITZで見たいです。どうか、どうか。
……とはいえ、小道具や表情が肝となってくるネタなので、
BLITZの広さに耐えられるネタかと言うと微妙なのですが。
でもさ、2014年に人質のネタやっていいところまで行った人たちが、
2016年にまた違う人質のネタやって決勝に行けたら、ストーリーとして完璧じゃないですか?
まぁそういう、私のような痛ファンの妄想は置いておくにしても、本当にいいネタだと思うのです。
関町さんの冷静なのに狂気的な役柄と、
田所さんのマンガに出てくるようなコミカルなキャラクターの対比が素晴らしい。
導入でひきつけてからの最初の笑いの爆発。
起承転結の流れも綺麗だし、終盤にしょうもないダジャレを持ってきてスキを見せるところまで完璧。
ライスはいつも面白い。
けれどその上で、確変に入ったかのような爆発的な笑いが続く時があって。
今日はその、1年に数回のチャンスに立ち会えた感じがしました。
私、笑いの渦の中に入ってる、って思うんですよね。ライスが更にかっこよく見えるんですよね。
ライスを追いかけているのは、そういう、心が震える瞬間に立ち会えるからなのだよなぁと、改めて思います。


今回のユニットコントは村上さん作。
名曲「secret base」に乗せて、セリフなしのサイレント芝居で、青春の甘酸っぱいラブストーリーを展開
……と思いきや。音楽が消えて、本当は何を言っていたのかがわかると、
エロ・グロ・ブラックなんでもありのひどい話だったというコントでした(笑)
村上さんはとにかくこの曲に乗せて本気で良い芝居がしたかったそうで、
後半になってやっと笑いどころが入ってくるコントなのに、「後半いらない」と言い放っていました(笑)。
しかし、本当は前半は一切笑いを入れていなかったはずなのに、
ライスが女装で登場するだけで笑いが生まれてしまう失敗(笑)

でもなぁ、本当にいいコントを見せてくれて感謝ですよ……。
最近全く神保町の出番ないし、このメンバーのガチ芝居を見られることがなくなってしまったので。
特に、村上・児玉の殴り合いって、なんであんなに画になるんでしょうね。
サイレントなのに2人の気迫がビリビリ伝わってきてドキドキしました。
何よりも、こうやって、前半は笑いなしで、でも同じことやってるのに後半は笑いありっていうこの構造が……
もう、もう、テルニを思い出さずにはいられませんでした。
考えることはみんな、同じなんだなぁって。
テルニが恋しくなって、9期が愛しくなって、そしてちょっぴり切なくなって。
そして、関町さんの圧倒的主人公感。
この人の、主人公としての引力の出所は一体なんなんだろう。
見た目あんななのに(失礼・笑)、ストーリーの中心として動き出す時の説得力。感情を揺さぶられる魅力。
あと、後半の池田さんのキャラの強さ半端じゃなかったなぁ(笑)
淡々と狂ってる役が本当に上手い。



田所さんに謎のキャラが生まれるも4回で飽きられたことも含め(笑)、
大満足の楽しいライブでした。

しずるのトークライブ (16/3/2)

2016-05-26 22:25:23 | Weblog
***
『しずるのトークライブ』
2016/3/2(水) 19:30~ @阿佐ヶ谷ロフトA
出演:しずる・ライス
***

しずるのトークライブへ行ってきました。
しずるとライスが2組だけで話しているのを見るのは本当に久しぶり。
相変わらず悪ノリ多めだけど(笑)、
この、坂道をコロコロ転がっていくボールのようなトークのスピード感、テンポ感は、他の組み合わせでは見られない。
やっぱり、この4人は、運命的なんだなって思います。

前半はしずるだけのトーク。
チャットモンチーさん主催の「こなそんフェス」という、音楽とお笑いが一体となったフェスに呼んでもらった時の話、
年上の人とメールやLINEをする時に記号は使っていいのか問題、
お金を払って物的なものをもらうわけではなくサービスをもらうというのは頭がおかしいと言い放つ池田さんなど(笑)、
様々な話があってとっても面白かった。
しずるの2人は、お互いの感覚が正反対の時もあるんだけど、
それでもどんな時も変わらないのは、
それぞれの感性で、普通の人とはちょっと違う角度から物事を見ているということ。
そして、お互いの考えを「なるほどね」「確かにそういうところもあるね」と、受け入れることができること。
聞いていて、どんどんトークが広がっていって、次はどんな話題になるのかがとても楽しみです。

そして、しずるのトークの中で一番衝撃的だった話を抜粋して書きますね。
トークの流れの中で、
「『面白い』と思うものも時代によって変わってくる。
 例えば俺らだったらダウンタウンさんとかに憧れて面白いと思っていたけれども、今の世代はまた違う」
という話になる。
そこで、村上さんが最近遭遇して衝撃だった事実があったらしい。
村上「こうやって時代が変わってくると、何が起きるかというと、
   今のNSC生は、5GAPのネタで爆笑が起きるんですよ!!
   みんな『こんな斬新なネタ見たこと無い』って!!」

客席「えー!!」
この時の客席、ちょっと悲鳴交じりの驚きの声(笑)
村上「そりゃそうだよね。今の若い子って、ラーメンズさんみたいな、シュールなコントを見てきたわけだから。
   そういう人達が、5GAPを見て、『ホワイト赤マンだー』ってやっているのを見たら」(笑)
池田「確かに、疑問だろうね。『あの人(秋本さん)は、何であんな変な人にずっと付き合ってるんだろう?優しいなぁ』って思うのかな」
村上「『もっと有効に時間を使ったほうがいいのに』ってね」
池田「『あいついるところいつも事件起きる』って思ってるかもしれない」
村上「それに、ラーメンズさんみたいな、黒シャツ・黒ズボンでコントやっている所を見てると、
   『なんであんなカラフルなんだろう』って思ってるかもしれないよ」
……便乗して色々と言っているしずるも、ちょっとひどいよ(笑)
いやーでも、この話は本当にびっくりしました。
今のNSC生って、私より4、5歳くらい年下くらいの人達が多いと思うんですけど、
彼らの時代って、シュールコント全盛ってほどじゃなかったと思うんですよ。
ラーメンズさんは少々世代が上な気がする。私でもリアルタイムでオンバトを見ていた世代ではないから。
それこそ、そういう人達の中には、昔見ていた憧れがレッドシアター組っていう人達もいるんじゃない?
だからまさか、そんなことになっているとは意外。
NSC生って、トガっている人が多くて、5GAPのネタとか絶対に笑ってやらないぞっていう人が多いんじゃないかと思っていたからさ。
でも、例え一周回っているからとはいえ(笑)、そういう時代の人達の心も掴める5GAPすごいですね。



そしてここからライス登場。
確か、「一緒にいすぎてお客さんも飽きてる」みたいな話をしていたと思うんですけど、
そんなこと無いですからね!!
もちろん、他のライブでちょくちょく一緒にやっているのを見ることはありますが、
でも4人だけでやるのは、本当に久しぶりだったんだもん!!
冒頭、最後にこの2組でやったのはいつかという話で、みんなの記憶が混乱してたんですけど、
おそらく、2012年の12月にやったのが最後のケチャップナイト名義だったんじゃなかったでしたっけ。
関町さんの第一子のお名前を考えるという悪ノリ(笑)はこの回かと。
 「関町カリッ」 12月4日 阿佐ヶ谷ケチャップナイトvol.16
そして田所さんが、その第一子の名前を考えるというノリをした時が最後じゃない、
「打ち上げの席で関町に『2人目の子供が出来た』って言われた」と言っていたのは、
おそらくケチャップ名義ではなく、2014年11月のしずるのトークライブゲストだった時なんじゃないでしょうか?
っていうか、田所さんは2人目のお子さんのことを、その時に知ったんですね。
私はそのことを今回知りました。
だから、最後のケチャップナイト→2年空いてしずるのトークライブ→また1年半近く空いて今回
という感じだったのではないかと思います。

元々この2組は一緒に「ケチャップナイト」というトークライブをやっていたんだよという話。
だけど、だんだんしずるが忙しくなってきてしまい、スケジュールが取れなくなってしまった。
その当時のしずるのマネージャーさんが、ライスのことをよくわかっていなかったのでは?
なんだこの売れない芸人とつるんで…って思っていたのでは?
その証拠に、ある日スケジュールに「ケチャップライス」って書いてあった(笑)
……っていう話なのですが、
これと全く同じ話、5年半前にしていましたよ。懐かしいね(笑)
 「ちょうど一年前」 9月17日 阿佐ヶ谷ケチャップナイトvol.15 前編


そしてこの日に発表されたのが、しずる池田さんのドラマ出演!
3/14の『民間科捜研 桐野真衣の殺人鑑定』というスペシャルドラマ。
なんだけれど、なんと撮影は2年前に行われたもので「もう放送しないのかな」と半ば諦めかけていたのだそう。
この件、最初にしずるのマネージャーさんに連絡が来たんだけど、
撮影してから2年も経ってるのでマネージャーさんも入れ替わってしまった。
そのため、最初にこのドラマが放送されるという連絡を受け取ったマネージャーさんは
池田「まず、『何のことですか?』って言ったらしくて」
何のことですか(笑)
このドラマには、亡くなられた今井雅之さんもご出演していた。
なぜ2年経ってこのタイミングなのかは、池田さんにもわからないけど、追悼の意味合いもあるのかなと。
村上「でもそれって再放送が多いよね。新ネタ…新ネタっていうか新しいのは珍しい」
『新ネタ』ではない(笑)

この放送が決まったのも、池田さんが引っ越ししてから。
引っ越してから運が向いてきてるんじゃない?という話に。
池田「恵比寿はよくないよ、関町」
引っ越す前は良くないこと続きだったそう。自転車がパクられたり、おばあさんが亡くなったり…
関町「えっ、また!?」
3人「『また』ってなんだよ!!」
村上「一回死んで生き返ったの?」
関町さん曰く、前に池田さんのおばあさんが亡くなったと聞いたことがあったから、
それで「もう1人のおばあさんが?」という意味だったらしいけれど、それにしても「また?」はおかしい(笑)

池田さんの家族は少々変わっている話。
田所「昔、実家に遊びに行った時に、池田のお母さんが、布一枚みたいな格好で出てきて
関町&村上「部族なの??」「金ないの??」
ほんっとひどい!言いたい放題(笑)
池田さんのお姉様の旦那様は外国の方で、オハイオのゲーマーらしい。
そしてその旦那様が、納豆を食べないことを不満に思う池田さんのお父様(笑)
池田「『あいつ納豆食わねーんだよな』って」
村上「外国人なんだから仕方ないだろ!」
田所「そういうバラエティに富んだ家族なんですよね」

池田さんの地元も面白い。
田所さん曰く、あるお団子屋さんの前を通った時、
みたらし団子が山盛りになっていたそうで、しかもお団子屋さんは無人(笑)
田所「どうやって買うんだよこれ!!」
他にも田所さん曰く、道路に書いてある『止まれ』が東京の5〜6倍あるらしい(笑)
田所「近くで見たら何書いてあるかわからないの。だから、バケモノがいるんじゃないかって。
   4mくらいの高さから見たらちょうどいい」
関町「お団子もそいつが食べてるんじゃないの?」

田所さんは去年の4月から一人暮らしを始めた。
池田「実家は蒲田だよね。で、一人で住んでるのは…?」
田所「……まぁ、蒲田」
関町「なんなの?蒲田の役所とかで仕事があるの?」(笑)
蒲田から離れられない理由を探る3人。ゆるキャラなの?
村上「確かにこの中だったら一番ゆるキャラっぽい」

池田さんの「パチスロやってない人って、時間が空いた時とかどうしてるの?」という素朴な疑問。
そこから池田&田所と、村上&関町でディベートのようになる。
買い物したり、街をぶらつくだけで楽しいという村上関町の発言が理解できない、池田田所(笑)
村上「あそこのラーメン屋にちょっと寄ってみようとかさ」
池田「えっ…お前…東京のラーメン屋って全部…」
田所「出禁になったんじゃないの?」
村上「なってねーわ!!」
関町「確かに最近、車であの店の前通る時、ちょっと屈んでる」
もう、ひどいよ。全員、このくだりが好きすぎでしょ(笑)

田所&池田vs関町&村上の、空き時間トーク。
田所「例えば、仕事の空き時間が5時間ありましたってなったら、どうするの?」
池田「俺らはもうパチスロしかないよな」
村上「だから、まずそこだよ。『5時間空いた』って設定で、場所も何も指定しないじゃん。
どこにいても結局、パチスロに行こうってなるんだろ!」
あぁ確かに!と気付く田所・池田。「どの駅行っても大体あるもんな」と言いあう(笑)
田所さんが「じゃあ新宿!」と改めて場所を指定する。
村上「まず飯食うよね。それで1時間」
信じられない田所池田。
関町「だって、そういう店って、作るのが遅せーんだもんあいつら」
関町さん、謎の突然の暴言(笑)

なんなら、お店を歩きながら探していたらそれだけで1時間くらい経ってしまう関町・村上。
田所「あぁ、それなら俺らも同じだ。俺らもパチスロの台を探しながら歩いてたら1時間くらい経ってるから」
池田「結局一緒だってことだよね」
村上「一緒じゃねーわ」

お店とか交通情報の情報に詳しい関町さん。
池田「前に、浅草の劇場に特殊な行き方で行ってたよね?」
上野駅から都営バスに乗って行く方法が一番便利だったとのこと。
関町「みんな、都営バスの可能性すごいんだから!」
ここを通ってここへ行けるんだ、とかを調べるのが好きな関町さん。
都営バスは90分以内に乗り継ぎをすれば2回目の路線は100円割引で行けるらしい。
3人「それどうやってわかるの?」
関町「Suicaに記録されてるの」
全員「えー!すげー!」
……と、素でびっくりしてしまい、しばらく間があったあと笑い出し、
「なんだお前」「気持ちわりー」と言い出す一同(笑)

関町さんはスーパーとかのお得情報にも詳しい。
コツはまず店員さんと仲良くなって、タイムサービスの時間を教えてもらうこと(笑)
池田さんが前に、関町さんの車に乗せてもらった時、
トランクに入っていたスーパーの袋の中身は、全部半額売りの商品だったそう(笑)

スーパーの昼間のタイムサービスに行く関町さん、
関町「周りおばちゃんばっかりだよ。『おばちゃん・おばちゃん・関町・おばちゃん』って感じ」
田所「でも、関町もおばちゃんみたいなもんじゃん」
村上「だから、『関町・関町・関町・関町』だよね」
……もう、この流れが最高に面白かった(笑)

スーパーの買い物話で盛り上がる4人。
田所「この前、スーパーでハーゲンダッツが40%オフになっててさ~、8個も買っちゃったよ~」
それをまだ1個も食べていない田所さん(笑)
池田「普段ハーゲンダッツ食べないでしょ?だったら得したと思っても、本来0円のものなんだよ、余計な出費」
手厳しい(笑)
そんな池田さんも、スーパーで牛乳を買ったところ、次の日に同じ牛乳が特売で安くなっていて、
思わず買ってしまい、最初に買った牛乳を慌てて飲んだことがあるという(笑)
田所「バカだなー!」
池田「ハーゲンダッツに言われたくねーよ!!」

関町さんの主夫スキルが半端ない話。
以前ライブの空き時間に、幕張イオンのスーパーで関町・村上・竹内健人さんの3人で買い物をしたら、
村上・竹内が悩んでいるところを、ポンポン手に取る関町。
村上「こいつ、30秒くらいで最良の選択をしていくの!カブトムシ取り名人みたいだよ」

……と、夢中でスーパーの話をするアラサー4人、気付けばあっという間にライブ終了時間に。
村上さんが「4年前はスーパーのスの字も出てこなかったのに!」と言い、
全員で、「なんだこのトーク」「俺らも年を取ったな」と言い合って終わったのでした(笑)


***

発言は正確ではありませんので、ニュアンスでご理解ください。
でももうとにかく楽しかった、楽しかった、幸せしかないあっという間の時間でした。

一人ひとりがただエピソードトークを披露するんじゃなくて、
4人が4人、お互いの話を受けて、どんどんトークが転がるように展開していくところが本当に好きで。
今回で言うと、お団子屋さん~大きい怪物のあたりとか、関町関町おばちゃんの流れとか、カブトムシ取り名人とか(笑)
そうやってお互いの話に反応し合って、どんどん加速がついて展開していくんだけれども、
それが無理してやってる感じが全然ないんですよね。
力入れて「面白いこと言ってやろう」なんていう感じは全然なくて、あくまでも自然体。
それなのにこんなに面白い。
ただ仲良しの4人が喋っているだけにも思えるけれども、
やっぱりこの人達はプロで、一種のショーなんだなって思うよ。
9期と言えば茶番とグダグダ、ってところは実際以前あったし、私自身もそれが好きでしたが、
でも最近はみんなが集まれる機会も減ってしまったし、やっぱり茶番ではなくストレートに笑わせてほしくて。
その点で今回のトークの面白さとスピード感は大満足で、またすぐにこの2組を見たいって思いました。
ライスもしずるも、それぞれのコンビだけで話している時は、トークのテンポ感がそこまで速いとは思わないのに、
それが4人になると、どうしてこんなに速くなるんだろうね。
それが不思議で、素敵だなって思う。

「何年前の話してるんだよ~」
「昔さ~」「あ~、あったあった!」
「最近よく車で一緒に行くんだけどさ」
「この前~で……」
今も昔も、仕事でもプライベートでも、一緒にいるのが当たり前。
それをことさらに強調しない。それがいい。
トークの端々からこちらが伺える程度がちょうどいい。
好きになった当初から何年も時間が経ってしまって、
一緒にいるところを見られる機会もどんどん減ってしまって、
私の熱量も下がってしまって、
それでも、私が好きになったところ、4人は何にも変わっていなかった。
それがいい。

また近いうちに、4人だけのトークが見に行けたら嬉しく思います。
他の芸人さんと一緒にいるのもいいんだけれども、
やっぱりこの4人だけの空気感は特別だ。
あなた達は、私の、青春の一部だ。


「書くこと」が好きです。

2015-02-08 01:20:11 | Weblog
すっごく遅くなってしまいましたが、みなさま、あけましておめでとうございます。
今年も、ゆるゆると雑記ブログを続けていきたいと思います。
よろしければ、ぜひお付き合い頂けると嬉しいです。
さて、今回は、とあるご報告をさせて頂きたいなと。

先日、ルミネtheよしもとのHPにおいて、2014年のライブ感想文を一般募集した「ルミネtheよしもと 感想文大賞」の結果が発表され、
私が応募した作品を、優秀賞に選んで頂きました!
やったー!めっちゃ嬉しい。
本当にありがとうございます!
この作品は、後日、ルミネのHP上やチラシなどで紹介して頂けるかもしれないとのことなのですが、
その前に個人のブログに掲載してもいいとの許可を頂いたので、先にここに載せることに致します。
もし興味を持ったかたがいらっしゃったら、読んでみてくださると、とても嬉しいです。
こちらからどうぞ。



「ルミネtheよしもと感想文大賞」は、今回初めて実施された企画。
このような取り組み、とてもいいなと思います。
最近は、どうしてもツイッターが主流になっちゃって、もちろんそれも楽しくて手軽でいいんですが、
やはり私は、文の長さや「まとめること」を意識せずに、思いの丈を書き綴った長文が読みたい。
だから、お笑いファンの方のブログとかが大好きです。
そういう熱い思いが込められた文章を読むと、そのテーマが自分の守備範囲ではない芸人さんでも、
「ちょっと面白そう」「私こういうライブ好きかも」「今度行ってみようかな」という気持ちになるんですよね。
そのため、すごくいい企画だと思ったし、
これを知った時、私もぜひ出したい、参加したいと思うようになりました。
同じアホなら踊らにゃ損ってやつですね(笑)
ぜひ、今後ルミネ以外の劇場でもやってほしいな。
他の劇場で行われたライブでも、書きたいと思ったこといっぱいあるよ。

それで、じゃあどのライブについて書こうかと思った時、やはり頭に浮かんだのは、ロシモンマキパーの解散ライブでした。
もし、入賞したら、HPとかチラシにも掲載されるかもしれない。
普段ライブに足を運ばない人も、ごらんになるかもしれない。
そう思った時に、ライブならではの熱量を感じたものを書きたいと思ったし、
「テレビに出ない芸人は売れてない」「テレビに出れないなら面白くない」みたいな価値観に、それは違うんだよと伝えられるものを書きたかったのです。
ただ、正直、若干抵抗はありました。
私は、ロシモンとマキパーをメインで追っていたわけではない。
だから、「そんな私が、偉そうに知ったかぶって書いていいのだろうか」という思いもあって。
普段全然書かなかったくせに、解散の時だけ「寂しい」とか言うのは、ズルいのかもしれない。
それでも、やはり二組はとても大きな存在だったから。
AGEAGEライブで、2期~13期あたりの芸人勢がわちゃわちゃしていたなかで、いつだって楽しませてくれた。
彼らは、私の青春の中にいたんだよ。
その最後のステージ、やっぱり書いておきたくて。
私の文章で、こういう思いや感謝がどれだけ表現出来たかはわかりませんが、
でもそういう思いを持ってやり切れて、入選作に選んで頂けたことはとても光栄です。


小学生のころから、「書く」ことが大好きでした。
小学5年生の頃には、県内の読書感想文コンクールで入選したこともあります。
でも、私自身が高校生になったあたりの時期に、急に、文章を書けなくなってしまいました。
特に、読書感想文なんてもってのほか。
小学生の頃は、読書感想文で読む本も、そこまで長くないし、そこまで難解ではない。
でも、学年が上がるにつれて、読む本のレベルもあがってくるため、
私はあらすじをまとめるだけで精一杯になってしまい、「感想文」にならなかった。
ただただ、長々とストーリーを書き写しただけ。何を書いたらいいのかわからなくなってしまったんです。

そんな時期に出会ったのが、ピース又吉さんのエッセイでした。
よしもと無限大ホールの劇場内で配られていたフリーペーパー、「YOOH!」(名前書いてるだけで懐かしいな)。
その中に、又吉さんのエッセイ、「第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)」はありました。
このエッセイは、又吉さんがお勧めの本を紹介しながら、その本に関連した自身のエピソードを紹介していくもの。
正確に言うと、これは「書評」ではないし、「読書感想文」でもない。
自身の体験を語るエッセイで、本の内容にはあまり触れない。
でも、私にはこの文章が、とてもしっくりきたんです。
これ、すごく面白いって。
本のあらすじを、全て説明しなくてもいいんだ。
その本に関連して、自分がどんなことを感じたか、どんなことが琴線に触れたか、
それが書ければ、本の内容を完璧に記述しなくても、面白い文章になるんだと。
又吉さんみたいになりたい…なんて、おこがましいけれど。


この体験が、私のブログの形態を形作りました。
本のあらすじをまとめるのが苦手なように、ライブのレポを書くのは本当に苦手。いつまで経っても上手くはならない。
だけど、文章の中に、自分の気持ちを込めることは、少しは出来るようになってきたかな。
ライブの内容よりも、ライブを見て私がどう感じたかは、書けるようになってきたかな。
「書くこと」が苦手になってしまった私に、
お笑いライブは、もう一度そのきっかけを与えてくれました。
伝えたいことがなければ、書くことはできないから。
これからも、苦手だけれど、上手ではないけれど、
好きな人を見て、好きなライブを見て、たくさんのことを感じて、
「書く」ことを続けたいな。

2014年ライブ総括&みなさまへの御礼

2014-12-31 18:30:52 | Weblog
<1月>
5日 BEST9 ~ネタとコーナー~
17日 うしろシティのライブ
25日 さらば青春の光トークライブ おでかけさばのゆ
26日 ジューシーズライブ『元を正せば新鮮コンピューター大っ嫌い!』


<2月>
12日 さらば青春の光トークライブ 職務質問
13日 さらば青春の光ふぁいなるプレゼンツ 東口バンドデビュー
28日 さらば青春の光東口企画ライブ「ぐっちり」


<3月>
8日 さらば青春の光トークライブ 職務質問
18日 ライスドキャスト
29日 さらば青春の光 全国コントツアー『外回り』 静岡公演


<4月>
27日 BEST9 ~ネタとコーナー~ Vol.2
28日 血塗られた放課後の仲良しクラブ
29日 人前でまだ1,2回しかやったことないネタをやるライブ


<5月>
5日 山里亮太の不毛な議論プレゼンツ さらば青春の光単独公演おまけつき
10日 さらば青春の光全国コントツアー 『外回り ツアーファイナル ~帰社~』
11日 さらば青春の光全国コントツアー 『外回り ツアーファイナル ~帰社~』
17日 さらば青春の光トークライブ 職務質問
18日 さらば青春の光 ザ・森東2014年外回り報告会
24日 うしろシティ第5回単独ライブ 『それにしてもへんな花』
31日 月極コント批評 #5
    神保町花月『甚雨』


<6月>
20日 さらば青春の光ネタライブ「まっさら」
22日 BEST9 ~ネタとコーナー~ Vol.3
28日 ライスドキャスト


<7月>
5日 月極コント批評 #7
11日 神保町花月『ロシュ・リミット ~奇抜探偵・四条司の婉然たる面影~』  初日
17日 神保町花月『ロシュ・リミット ~奇抜探偵・四条司の婉然たる面影~』  千秋楽
20日 さらば青春の光 GEKIBA JACK(1部・2部)
    ジューシーズのわくわくのんびりツアーズ
21日 ライスドキャスト
29日 ライストークライブ『耳愛撫』
30日 トッパレ


<8月>
9日 さらば青春の光単独ライブ『野良野良野良』
10日 さらば青春の光単独ライブ『野良野良野良』
11日 ライストークライブ『耳愛撫』
14日 賞レースもうすぐ2回戦ですねライブ
21日 血塗られた放課後の仲良しクラブ
22日 Simple Set Party
24日 ジューシーズの脱出ゲーム
28日 キングオブコント2014 2回戦 東京2日目
29日 キングオブコント2014 2回戦 東京3日目
31日 BEST9 ~ネタとコーナー~ Vol.4


<9月>
1日 さらば青春の光コントライブ「ごっそり」
9日 キングオブコント2014 準決勝1日目
13日 ジューシーズ単独ライブ『個人的ウサギ跳びTV』
28日 ライストークライブ『耳愛撫』


<10月>
9日 しもきた大旋風
26日 BEST9 ~ネタとコーナー~ Vol.5
28日 漫才5・コント5


<11月>
2日 法政大学学園祭お笑いライブ
    神保町花月『斜本』
5日 しずるのトークライブ
23日 CONTE人
30日 ライスドキャスト


<12月>
11日 犬の心単独ライブ『冬犬』
12日 しもきた大旋風
18日 ライスドキャスト
22日 ライストークライブ『耳愛撫』
28日 BEST9 ~ネタとコーナー~ Vol.6
29日 ロシアンモンキー・マキシマムパーパーサム解散ライブ『スパイダーおかんがハゲとるやないか!』



本年のライブは60本でした。
今年の最初の方は、もろもろ忙しくて全然ライブに行けなくて、今年は大幅に減るだろうと思っていたのですが、
こうやって書き出してみると、ひと月に10本とか行ってる時もあるので、結局あまり変わりませんね(笑)
行ける時と行けない時の差が激しいことがよくわかる(笑)

今年はとにかく、BEST9の存在が私の中でとても大きいです。
「小粒揃いの9期」と言われていたあの9期が、今やそれぞれのフィールドで堂々と大きく活躍して、
このメンバーが集まるところが二ヵ月に一度見れたなんて、本当に幸せだったなと改めて感じています。
9期は今年で11年目。
それぞれに、いい時も、悪い時もあって、
でも誰かの調子が悪い時は、誰かがそれを拾って、笑いに変えて、
また次へと進んでいく。
そんなところが見れるから、だから9期が好き。
12月のBEST9の感想、今年中に書いておきたかったのですが、終わらなかったので、
続きはまた年始に(笑)

今年は解散するコンビが本当に多くて、
今見れる幸せが、当たり前のことではないってことを、何度も思い知らされました。
「何でもないようなことが幸せだった」と、後から言うのは悲し過ぎるから、
「何でもないようなことが幸せだ」と、今この時に何度でも言うよ。
ファンにできることは、何もなくても、
一つひとつのライブで「面白かった」「楽しかった」と言い続けることが、
少しでも芸人さんの支えになったら嬉しい。
だから、こんな変なブログを7年続けてきたし、
8年目も続けることにします。

今年こんなブログへ来て下さった皆様、読んで下さった皆様、大変にありがとうございました。
よろしければ、来年もお付き合いください。



2年間夢中で追いかけたあるコンビの話

2014-12-31 03:00:46 | Weblog
今年中に書いておきたいと思ったので、勢いで仕上げておきます。
深夜のひとりごとです。
ご了承ください。



私は大体、2年とか3年おきくらいに、好きなものが移り変わる周期がある。
新しく好きになったものがあると、最初の1年は結構夢中で楽しくて、その人の情報を調べたり、ネット上のレポを熱心に探して読んだり、そういうことを楽しくやっている。
でも、1年半~2年くらいしてくると、好きな人の嫌な面も色々と見えてくる。
好きだからこそ、よく見るからこそ、
直してほしいところとか納得できないところが出てくる。
そこを、どう自分の中で、折り合いをつけていけるか。
適度な距離感を保てるか、自分なりに理由をつけて納得できるか。
それができれば、ひと山越えたという感じで、またしばらく好きな時間が続く。
そんな感じのことがずっと続いているのが、私の人生です。
で、2012年の10月くらいに本格的に好きになり始めたあるコンビ、もうすぐ本格的に好きになって2年ということで、そのひと山がくるというタイミングで、
あー、私、多分ここは越えられないなぁと思っている、
という話です。


詳しくは知らない。視聴者側、ファン側に来る情報は限られてる。
だから一概に悪いと言いたくない気持ちもある。
けれど悪いのは事実だから仕方ない。
ただ、そういう事実関係は関係なく、「世間の目」というものがあると思うのだ。
世間は間違いなく、向こう側に同情するし、彼のことを冷たい目で見るだろう。
つい数時間前まで放送されていた番組もそうだった。
世間様を敵に回して、多くのお笑いファンからも「さすがにないわ」という目で見られて、
ただでさえ未だに前の事務所とは確執があって、
そうやって、あらゆる人を敵に回してる人達のことを好きで居続けること、
はっきり言ってもう無理だ。
水面下で繰り広げられる、双方のファンの主張戦、情報戦、
直接リプライはしないけれど他ファンの価値観を否定するような雰囲気、
そういうのにもう疲れてしまった。
好きになるのは一瞬だ。
でも、好きで居続けるのは本当に難しい。

そもそも、彼らのことを純粋に、なんの曇りもなく応援できていたのなんて、2012年の後半から2013年の1月中旬までの、たった4ヶ月ほどだった。
それからは、ただ怒涛の日々だった。
彼らの決断と置かれた状況を理解して、着いて行くのに必死で、
私自身の考えとは合わないところがあったとしても、そこはあまり気にしないようにしてライブに追いかけた。
それほど、コントは面白かったから。
でも、やはり見続けていると、ネタ以外のところで、嫌なところ、直したほうがいいところ、納得できないところが色々出てきて、
少しずつ歪みがあらわれていたのかもしれない。
私が、そういうのを気にしない人間なら良かったのだろう。
「私生活はどうでもいいから面白いコントが見たいだけ」と割り切れればいいのだろう。
それとも、「何があっても応援する」といった、すべてを受け入れ肯定するある種の盲目的なファンならばいいのだろう。
でも私にはそれができなかった。
頭では、「私生活がどうであろうが私は何もできないんだから、これまでと同じようにライブを見に行けばいいじゃないか。コントを見れなくてもったいないのは自分だよ」と思っている。
頭では割り切ってる。
けれど、心がついていかない。
心は、「こんな人のことを応援するなんて無理だ」という信号を出し続けている。

頭と心が一致しないことは、2年ほど前にもあった。全然内容は違うのだが。
好きな芸人が結婚した。
頭では、別に結婚しようがなにも変わらないんだし、これまでと同じようにファンを続ければいいと思っていた。
頭ではわかってる。けれど心がついていかなかった。
寂しくて、ショックで、動揺して、ライブに行けなくなって。
そんな自分がバカらしくて、早くライブを見に行きたい、ファンに復帰したいと思っていたのに、結局すぐにはできなかった。
頭と心が別の方向を向いている。
そういう時は、もう、時間が過ぎるのを待つしかないのだと、悟った。
世の中には、時間でしか解決できないこともあるのだと、身にしみてわかった。

2年前のことを、冷静に捉え、色々な絡まった感情をほぐすことができるようになったのは、今年のことだ。
だから、今のこのモヤモヤも、葛藤も、どんなに焦ってもすぐに解決するのは無理だ。
本当は、離れるのは残念だけど。
すぐにファンに復帰できるならしたいけど。
単独すら行かないなんてもったいないのはわかってるけど。
しばらく時間が経ったら、また会えたらいいな。

色々書いたけど、怒涛の日々だったけど、2012年の後半~2014年の前半までの2年間、
本当に楽しかったから、そこに恨みや後悔はありません。
さらば青春の光さん、
まあ、また、2年後くらいに。

面白くても、なんともならない世界で

2014-09-11 02:00:00 | Weblog
久しぶりに、ちょっと強いお酒を飲みました。
そんなに酔ってるつもりはないんだけど、時々ふっとまぶたが重くなって、それをよいしょと持ち上げる。
今から、本当に個人的な、何も実のない話を書いていこうと思います。
なんか、今日みたいな寝たいけど寝付けないような夜とかに、だらだら読んで頂くのがいいかもしれません。
何も面白くないですが、何となく眠れない方、よろしければお付き合いください。
時は、今から約1年10ヶ月前に遡ります。
その頃私がどんなことを思っていたのかを、今さらながら書いてみようかな―と思います。



2012年、11月1日のライスのシチサンライブ。
いい意味でいつも通り、楽しい仲間とのわちゃわちゃコーナー。
それが終わった時、お客さん一人ひとりに、一枚のDVDが渡されました。
田所さんは、それが「過去のライスのシチサンライブがダビングされたDVDだ」と言って配った。
しかし、それは全部、ウソでした。ダミーでした。
客に仕掛けられたドッキリでした。
自宅に帰ってそのDVDを再生すると、関町さん一人だけが映っている映像。
関町さんはカメラ目線で、客に向けたビデオレターのよう。
そして、衝撃の事実を告げました。「僕、結婚しました」と。
DVDを見た最初の印象は、びっくりした。
まぁそりゃそうだ。シチサンのDVDって言われてたのに、結婚発表だったんだから。
でもその後に、おめでとうっていう感情が沸いてこなかった。
寂しくて、ショックで、
そしてそんな自分に動揺した。
今から考えたら、このDVDを見たその瞬間から、
熱狂的ライス好きとして過ごした私の平和な4年間は終わり、激動の時代へ突入して行ったのかなと思います。

私は中学生の時にオンバトを見てお笑い好きになり、今までこれ以上に入れこんで好きになったジャンルはありません。
だから、昔から、不思議だったんです。
例えばアイドルとか、若手俳優さんとかが、熱愛発覚したり、結婚発表したりした時に、
「ショック」「もうファン辞める」とか言っている人の気持ちが、昔からわからなかったんです。
バカにしてるわけじゃないんだけど、ただただ本当にわからなかった。
仮にその人がその女の人と付き合ってなかったとしても、あなたと付き合える可能性なんて少ないと思いますよ…?って。
その人の歌や演技やパフォーマンスが好きだから好きになったんじゃないの?って。
だから、熱愛発覚しただけで、ファン辞めるっていうのが繋がらなかった。
でもね、当事者になってみて初めて分かったんだけど、
こういう時にファンを辞める人には2パターンあるんじゃなかろうか。
一つは、本気で付き合いたいと思って、本気で好きだったから辞めてしまう人。
もう一つは、別にそうとは思っていなかったはずなのに、なぜかショックで、素直におめでとうが言えなくて、
そんな自分がショックで、受け入れられなくて、自己嫌悪で、ファンでいるのがつらくなって辞めてしまう人。
私は今まで、世の中には前者のパターンしかないと思っていたんだけど、自分は多分後者で、そしてそんな自分が受け入れられなかった。
DVDを見た後、なぜか胸のざわざわがおさまらなかった。

え?わたし、関町さんのこと、本気で好きだったの…?
そんな訳ないじゃん、関町さんだよ?あの関町さんだよ?
いや、バカにしてるわけじゃないけど(笑)、みんなに愛されてるあのマスコット的な関町さんだよ?
素直にお祝いするべきじゃん。
それに私はライスのコントが好きなだけで、関町さんをそういう意味で好きなわけでは……。
頭ではわかってる。なのに、全然寝れない。あれ、涙止まらない。なんで?なんで?

DVDを見てすぐ、夜11時半ごろにベッドに入ったはずなのに、こんな感じで全然寝れなくて、気付いたら朝5時になっていました。
秋も深まってきた頃だというのに、夜が明け始めていました。


ショックを受けている自分が許せなかった。
こんなんなら好きでいる意味がないと思った。
それまで、放送禁止用語言って無限大のスタッフに怒られた時でも、
シチサンで賛否両論企画やって物議を醸した時も、
KOCで結果が出なかった時も、もう無理だと思ったことはなかったのに、
このおめでたいことで気持ちが離れるなんて、
私の4年間は何だったんだろうと思った。
みんながお祝いムードの中、それに乗れない自分が信じられなかった。
今でも鮮明に覚えているんだけど、このシチサンの3日後に、ジューシーズとかアームとかが出る神保町本公演があって、
それをジューシーズファンのお友達と見に行く約束をずっと前からしていて。
その終演後に、神保町のサイゼリアで、
「みんな、『ライスはすごいことするね』『ライスファンはこんなサプライズ発表してもらって幸せ者だね』みたいなこと言うけど、当事者は全然幸せ者じゃないよ!!そういうこと言うのはみんな外野なんだ!こっちの気持ちを全然知らないで!!」
と、テーブルをガンガン叩きながら半泣きでグチったりしてました(苦笑)
あの時に付き合ってくれたお友達本当にありがとう(苦笑)

そんなこんなで、いつかはこの気持ちも晴れるだろうと思っていたのですが、それでも一ヶ月以上そんなことばかり思う日々で、
実はこのエントリも、自分の気持ちに相当嘘ついて、見栄張って書いて(笑)、
自己嫌悪でつぶれそうだった私は、これ以上自分も傷つきたくないし、こういう気持ちを持ったまま応援されてもライスも迷惑だろうと思って、
もうはっきり、ここで辞めよう、と思いました。
そういう精神的にズタボロだった時期に、ロケットライブという番組が始まり、
その初回放送で1000万円をひたすら運ぶというシンプルなロケをやっていた、とあるコンビがとんでもなく面白くて、
私の心を潤してくれて、ひたすらリピートして見ているうちにだんだんハマってしまったりするわけです。
そのコンビが、近年稀にみる問題児お騒がせコンビだということがわかるのは、もう少し後のわけですが、
それはまた、べつの、おはなし。(笑)

いや、また別のお話って書いたんだけど、これも関係してるというか。
2012年の突然の結婚発表から、
ショックを受けたこととか、
ショックを受けた自分への自己嫌悪とか、
自己嫌悪から逃れるためのさらば青春の光への推し変とか、
でもさらばがあんなことになって私が推し変しなければよかったのかとか、
ライスを裏切った罰なのかとか、
調子がよさそうなコンビに乗り換えて、でもそのコンビが調子が悪くなったら好きでいるのがつらいなんて、
そんな身勝手な話があるかとか。
2012年後期から2013年前半のことは、もう思い出したくない。
とにかく常に自己嫌悪がつきまとって、毎日何も楽しくなかった。
お笑いなんて好きにならなければよかったと、初めてはっきりそう思った。
今でも思う、これらの色々なことのタイミングが、何か少しでもズレていたら、
私はここまでこじらせなかったんじゃないか。
まぁ、結果的に、色々楽しかったこともあるから、後悔はないんだけど。

「ショックを受けていた自分がいた」ということを、冷静に受け止められるようになったのは、つい最近の話。
2年近く色んな感情を何周も何周もして、
ようやく、色んなことを、落ち着いて、客観的に見れるようになったのかなーと思います。
2013年に6本しかライスのライブに行かず、言わば「ライスファンをお休み」していた時期があったからこそ、
今はちょうどいい距離感で、これでよかったのかなという気もします。


すみません、長くなってすみません。
やっとここからが本題です。
なんでこんなことを、今さら書いたかというと、
こんな私でも、ごちゃごちゃした思いをすべて捨て去って、ライスのコントを見に行きたいと思ったほど、
今年のキングオブコントにかけるライスは、今シーズンのライスは、素晴らしかったということを書きたかったからなんだ。

2013年の10月から、ライスはブロードキャスト!!と一緒に、「ライスドキャスト」という毎月新ネタを2本ずつおろすライブを始めた。
終演時間が遅くて、私はなかなか見に行けなかったんだけど、
このライブを始めてから、明らかに強いネタが生まれる打率が上がったと感じた。
そして、何より、「客を自分達の世界に巻き込む強さ」を身につけたと感じた。
だから、ライスドは片手で数えられるほどしか見に行けなかったけど、他のライブで面白そうなものは出来るだけ足を運んだ。
ゲンキンでごめんなさい。
ミーハーでごめんなさい。
でも、今年のライスは、見ないともったいないと本当に思ったんだ。
ランキングライブや、NSC9期が集まるライブ、そして「月極コント批評」という東京吉本勢がKOCに向けてネタを調整するライブなど、
各所のライブで投票1位を取り続けた。
ライスを好きになってから、こんなに決勝に近いと思った年は今までなかったんだ。

そしていよいよKOC予選開幕。
運のいいことに、ライスの2回戦も準決勝も見に行くことが出来た。
8/29の2回戦。
決勝進出経験もある組、テレビ的に名の知れている組もたくさんいる中で、
そんな中で、ライスがその日イチのウケを取った瞬間に立ち会うことが出来た。
この日のライスは神がかっていた。
明転した瞬間に客席の心をつかみ、そのまま4分間ずっと失速することなくひたすらウケ続ける。
途中から、あれ、私、夢見てるのかなって思ったくらい。それくらいすごかった。
毎年緊張する準決勝進出者発表。
今年は、全然心配しなかった。
落とされる訳ないと思った。
初めての感覚だった。

そして、昨日の準決勝。
それは、初めて見に行ったライスドキャストで、ライスが爆笑をもぎ取ったネタだった。
一回しか見たことがないけれど、それでも私が大好きなネタだった。
とてもよくウケてて、もしかしたら決勝あるかもしれないってラインに乗ったと感じた。
「準決勝に来れて良かったね」ではなく、そのもう一歩上のラインに進んだライスだと感じた。
この一年の総決算を見る事が出来て本当に良かった。
今までは、準決勝に来ることが精いっぱいだったKOCで、
ずっと悔しい思いばかりさせられてきたKOCで、
ついに、ついに、ここまで来たね。
6年間越えられなかった壁を、ついに越えたね。
このネタは、関町さんが演じる子供がわんわん泣くんだけど、私はそれを聞きながら、ネタの終盤で涙があふれていた。
いくら泣きの演技につられたからって、コント見てる途中に泣く奴があろうか。自分で引いた(笑)

結果は残念だった。決勝の舞台は、あともう一歩遠かった。
悔しいけど、納得はする。
よくウケていたけど、客観的に見て、もうひと押し欲しい、それがないとちょっと難しいと思った。
悔しいけど、でも、期待させてくれるほどの出来だったことは、素直にとても嬉しい。
そして、犬の心が決勝進出したことで、また新たな望みが生まれたような気がする。
シソンヌ、チョコプラも合わせて、KOCで勝てないと言われ続けていた東京吉本勢が3組も行ったことは本当に嬉しい。
きっと来年もいい風が吹くと信じたい。



私はこのブログで、もう飽きるくらい言っています。
「本当に面白ければ何とかなる」みたいな言葉が大嫌いです。
こんなの、最終的に売れた人の言葉だ。
どんなに面白くても、どんなに努力していても、どうにもならない人達を沢山見てきた。
結果、今回、ライスだって、「面白くてもどうにもならなかったじゃないか」と言ってしまえば終わり。
だけど、だけどね。
面白くても、いきなり爆発的に売れたり、将来の活躍が保障されてるかって言われたらそうではないけどね、
本当に面白ければ、人の心って動くんだなって。
人の心が動いた瞬間に立ち会えるんだなって。
2回戦で味わった、あの夢の中にいるのかと錯覚させられるほどのウケ。
準決勝で味わった、震えるほどの感動。
ごちゃごちゃとこじらせていた私に、それを感じさせてくれてありがとう。
本気で決勝に行けるかもしれないって、夢を見させてくれてありがとう。
今シーズンのライスが、大好きでした。



2013年ライブ総括&みなさまへの御礼☆

2013-12-31 19:30:00 | Weblog
1月 (4)
12日 THE☆ネタ座
16日 うしろシティ単独ライブ『アメリカンショートヘア』
19日 うしろシティ単独ライブ『アメリカンショートヘア』
31日 大爆笑!角座新生塾

2月 (3)
2日 血塗られた放課後の仲良しクラブ
20日 大爆笑!角座新生塾
27日 さらば青春の光・うしろシティ・オジンオズボーンDVD発売記念イベント

3月 (1)
6日 ライスのシチサンLIVE

4月 (3)
23日 ペイジワンZ
27日 さらば青春の光単独公演『野良』大阪公演
28日 さらば青春の光単独公演『野良』大阪公演

5月 (10)
1日 ライスのシチサンLIVE
2日 さらば青春の光単独公演『野良』東京公演
3日 さらば青春の光単独公演『野良』東京公演 (昼公演)
   さらば青春の光単独公演『野良』東京公演 (千秋楽)
11日 ラフボックスZ
17日 うしろシティのライブ
23日 裁縫男子と料理男子
25日 さらば青春の光トークライブ
   舞台『仮装童貞』
30日 血塗られた放課後の仲良しクラブ

6月 (1)
9日 さらば青春の光企画ライブ『まっさら』

7月 (8)
3日 ライスのシチサンLIVE
5日 ベストエンタ!
7日 1/365 七夕だから特別に…
8日 さらば青春の光企画ライブ『まっさら』
16日 むじゃき
22日 六代目
23日 うしろシティDVD『アメリカンショートヘア』発売記念イベント
27日 ライス結成10周年記念傑作選ライブ『スイップ』

8月 (11)
1日 うしろシティ第4回単独ライブ『うれしい人間』
    ロシモンの裏SP
2日 お台場合衆国 バチバチエレキテるイベント
10日 さらば青春の光単独公演『野良野良』
11日 さらば青春の光単独公演『野良野良』(昼公演)
   さらば青春の光単独公演『野良野良』(千秋楽)
18日 キングオブコント2回戦
23日 うしろシティのライブ
27日 THE MANZAI2回戦
28日 月刊コント納涼号
30日 キングオブコント準決勝2日目

9月 (4)
2日 ベストエンタ!
8日 ライスのシチサンライブ最終回
12日 さらば青春の光企画「ごっそり」
18日 奇抜探偵
26日 キャンパス寄席

10月 (3)
4日 さらば青春の光トークライブ「職務質問」vol.2
13日 ずしゃる
29日 ロビンフット半独ライブ

11月 (6)
9日 さらば青春の光&三四郎「昼下がりの宴」
10日 産業能率大学学園祭「産能祭」
   校境なき文化祭
16日 ミリタリーチャリティーライブ
17日 ジグザグジギー単独ライブ「2012-2013 BEST ~新ネタもやります~」
27日 PPT

12月 (4)
2日 さらば青春の光トークライブ「職務質問」vol.3
9日 うしろシティDVD『うれしい人間』発売記念イベント
10日 うしろシティ×ラブレターズトークライブ
27日 さらば青春の光企画「ごっそり」



今年のライブ総数は、全58本だったようです…。
数えていて自分で引いてしまいました。
わたし、そ、そんなに行ってた…!?(笑)
50を自分の中の超えてはいけないラインにしているのですが、2年ぶりにそこを超えてしまったようです。
もう本当に減らす。来年は減らす。


今年は本当に、本当に、例年以上に新鮮で刺激的で、波乱万丈な一年となりました(笑)
今だから書けますが、去年の今頃の私は、少し迷っていました。
それまで4年間追いかけさせてもらったライスに訪れた、関町さんのご結婚という大きな出来事。
本当におめでたいことなのですが、ご結婚されたことで、なんだか、「私が出来ることはもうないんだな」と思ってしまったんです。
きっとそれまで心のどこかに、「私が支えている」という身勝手で思い上がりな気持ちがあったんだろうなと。
でも支えてくださる方ができたということで、じゃあもう私がやる必要はないんだな、と思ってしまって。
最初から、私が本人達のために何かをやる必要などないんですけど。
そんな自分が薄情で、痛々しく感じられて、
いちいち悩んでいる自分がまたバカバカしくて自己嫌悪。
無駄な時間に思えて仕方がなかった。
それなら、全く新しい環境で、全く新しい人達に身を任せてみたいと思った。
そんな時にハマってしまったのが、さらば青春の光でした。
私はライブに通い始めて以来4年以上、ほとんど東京吉本のライブにしか行っていなかったので、少し迷いがありました。
この人達を追いかけるという道でいいのだろうか、
ライスを追っていた4年間を捨ててこれでいいのだろうかって。
でも、勇気を出して、新しい世界に飛び込んでみました。
そしたら、何か知らないけど、ご本人達も新しい世界に飛び込むことになってました(笑)
この先にどんな道が広がっているのか、どんな道を進んでいくのか、本人達ですら知らない。
誰にもわからない、前例などない。
でも、本人達も、ファンも、業界関係者も、みんな何もかも初めてで手探りだもんね。
何が正解かなんてわからないから、来年も自分の思うまま、
自分の熱が続く限り、見に行きたいなと思います。

世間ではおそらく、「あのイタトンのコンビ消えたな」「どこ行ったんだろうね」というくらいの評価なんだろうな。
それは、ご本人達の自業自得な面も多分にあるから何もフォローできませんけれども(笑)、
それでもね、どう思われても、二人は腐らず頑張っていらっしゃいますよ。
見る度にどんどんコントの魅力に引き付けられて、ハマったところから抜け出せない。
今の私のブログが誰かの役に立つとも思えませんが、それでもかろうじて何か意義があるとすれば、
それは彼らがこんなに面白いよって、
メディアから干されかけていても、ライブで地道に頑張って、こんなに面白いことやってるんだよっていう、
彼らの存在証明くらいにはなるのではないかなと、おこがましくも思います。


今年も、ほぼ多方面への悪口を繰り返すばかりのブログにお越し頂き(笑)、本当にありがとうございました。
来年は、ライブの本数を減らし、そして悪口を減らし(笑)、
そしてブログの更新頻度を、もう少しでも上げられればと思っております。
一年間本当にありがとうございました、そしてみなさま、よいお年を☆