***
『しずるのトークライブ』
2016/3/2(水) 19:30~ @阿佐ヶ谷ロフトA
出演:しずる・ライス
***
しずるのトークライブへ行ってきました。
しずるとライスが2組だけで話しているのを見るのは本当に久しぶり。
相変わらず悪ノリ多めだけど(笑)、
この、坂道をコロコロ転がっていくボールのようなトークのスピード感、テンポ感は、他の組み合わせでは見られない。
やっぱり、この4人は、運命的なんだなって思います。
前半はしずるだけのトーク。
チャットモンチーさん主催の「こなそんフェス」という、音楽とお笑いが一体となったフェスに呼んでもらった時の話、
年上の人とメールやLINEをする時に記号は使っていいのか問題、
お金を払って物的なものをもらうわけではなくサービスをもらうというのは頭がおかしいと言い放つ池田さんなど(笑)、
様々な話があってとっても面白かった。
しずるの2人は、お互いの感覚が正反対の時もあるんだけど、
それでもどんな時も変わらないのは、
それぞれの感性で、普通の人とはちょっと違う角度から物事を見ているということ。
そして、お互いの考えを「なるほどね」「確かにそういうところもあるね」と、受け入れることができること。
聞いていて、どんどんトークが広がっていって、次はどんな話題になるのかがとても楽しみです。
そして、しずるのトークの中で一番衝撃的だった話を抜粋して書きますね。
トークの流れの中で、
「『面白い』と思うものも時代によって変わってくる。
例えば俺らだったらダウンタウンさんとかに憧れて面白いと思っていたけれども、今の世代はまた違う」
という話になる。
そこで、村上さんが最近遭遇して衝撃だった事実があったらしい。
村上「こうやって時代が変わってくると、何が起きるかというと、
今のNSC生は、5GAPのネタで爆笑が起きるんですよ!!
みんな『こんな斬新なネタ見たこと無い』って!!」
客席「えー!!」
この時の客席、ちょっと悲鳴交じりの驚きの声(笑)
村上「そりゃそうだよね。今の若い子って、ラーメンズさんみたいな、シュールなコントを見てきたわけだから。
そういう人達が、5GAPを見て、『ホワイト赤マンだー』ってやっているのを見たら」(笑)
池田「確かに、疑問だろうね。『あの人(秋本さん)は、何であんな変な人にずっと付き合ってるんだろう?優しいなぁ』って思うのかな」
村上「『もっと有効に時間を使ったほうがいいのに』ってね」
池田「『あいついるところいつも事件起きる』って思ってるかもしれない」
村上「それに、ラーメンズさんみたいな、黒シャツ・黒ズボンでコントやっている所を見てると、
『なんであんなカラフルなんだろう』って思ってるかもしれないよ」
……便乗して色々と言っているしずるも、ちょっとひどいよ(笑)
いやーでも、この話は本当にびっくりしました。
今のNSC生って、私より4、5歳くらい年下くらいの人達が多いと思うんですけど、
彼らの時代って、シュールコント全盛ってほどじゃなかったと思うんですよ。
ラーメンズさんは少々世代が上な気がする。私でもリアルタイムでオンバトを見ていた世代ではないから。
それこそ、そういう人達の中には、昔見ていた憧れがレッドシアター組っていう人達もいるんじゃない?
だからまさか、そんなことになっているとは意外。
NSC生って、トガっている人が多くて、5GAPのネタとか絶対に笑ってやらないぞっていう人が多いんじゃないかと思っていたからさ。
でも、例え一周回っているからとはいえ(笑)、そういう時代の人達の心も掴める5GAPすごいですね。
そしてここからライス登場。
確か、「一緒にいすぎてお客さんも飽きてる」みたいな話をしていたと思うんですけど、
そんなこと無いですからね!!
もちろん、他のライブでちょくちょく一緒にやっているのを見ることはありますが、
でも4人だけでやるのは、本当に久しぶりだったんだもん!!
冒頭、最後にこの2組でやったのはいつかという話で、みんなの記憶が混乱してたんですけど、
おそらく、2012年の12月にやったのが最後のケチャップナイト名義だったんじゃなかったでしたっけ。
関町さんの第一子のお名前を考えるという悪ノリ(笑)はこの回かと。
「関町カリッ」 12月4日 阿佐ヶ谷ケチャップナイトvol.16
そして田所さんが、その第一子の名前を考えるというノリをした時が最後じゃない、
「打ち上げの席で関町に『2人目の子供が出来た』って言われた」と言っていたのは、
おそらくケチャップ名義ではなく、2014年11月のしずるのトークライブゲストだった時なんじゃないでしょうか?
っていうか、田所さんは2人目のお子さんのことを、その時に知ったんですね。
私はそのことを今回知りました。
だから、最後のケチャップナイト→2年空いてしずるのトークライブ→また1年半近く空いて今回
という感じだったのではないかと思います。
元々この2組は一緒に「ケチャップナイト」というトークライブをやっていたんだよという話。
だけど、だんだんしずるが忙しくなってきてしまい、スケジュールが取れなくなってしまった。
その当時のしずるのマネージャーさんが、ライスのことをよくわかっていなかったのでは?
なんだこの売れない芸人とつるんで…って思っていたのでは?
その証拠に、ある日スケジュールに
「ケチャップライス」って書いてあった(笑)
……っていう話なのですが、
これと全く同じ話、5年半前にしていましたよ。懐かしいね(笑)
「ちょうど一年前」 9月17日 阿佐ヶ谷ケチャップナイトvol.15 前編
そしてこの日に発表されたのが、しずる池田さんのドラマ出演!
3/14の『
民間科捜研 桐野真衣の殺人鑑定』というスペシャルドラマ。
なんだけれど、なんと撮影は2年前に行われたもので「もう放送しないのかな」と半ば諦めかけていたのだそう。
この件、最初にしずるのマネージャーさんに連絡が来たんだけど、
撮影してから2年も経ってるのでマネージャーさんも入れ替わってしまった。
そのため、最初にこのドラマが放送されるという連絡を受け取ったマネージャーさんは
池田「まず、『何のことですか?』って言ったらしくて」
何のことですか(笑)
このドラマには、亡くなられた今井雅之さんもご出演していた。
なぜ2年経ってこのタイミングなのかは、池田さんにもわからないけど、追悼の意味合いもあるのかなと。
村上「でもそれって再放送が多いよね。新ネタ…新ネタっていうか新しいのは珍しい」
『新ネタ』ではない(笑)
この放送が決まったのも、池田さんが引っ越ししてから。
引っ越してから運が向いてきてるんじゃない?という話に。
池田「恵比寿はよくないよ、関町」
引っ越す前は良くないこと続きだったそう。自転車がパクられたり、おばあさんが亡くなったり…
関町
「えっ、また!?」
3人「『また』ってなんだよ!!」
村上「一回死んで生き返ったの?」
関町さん曰く、前に池田さんのおばあさんが亡くなったと聞いたことがあったから、
それで「もう1人のおばあさんが?」という意味だったらしいけれど、それにしても「また?」はおかしい(笑)
池田さんの家族は少々変わっている話。
田所「昔、実家に遊びに行った時に、
池田のお母さんが、布一枚みたいな格好で出てきて」
関町&村上「部族なの??」「金ないの??」
ほんっとひどい!言いたい放題(笑)
池田さんのお姉様の旦那様は外国の方で、オハイオのゲーマーらしい。
そしてその旦那様が、納豆を食べないことを不満に思う池田さんのお父様(笑)
池田「『あいつ納豆食わねーんだよな』って」
村上「外国人なんだから仕方ないだろ!」
田所「そういうバラエティに富んだ家族なんですよね」
池田さんの地元も面白い。
田所さん曰く、あるお団子屋さんの前を通った時、
みたらし団子が山盛りになっていたそうで、しかもお団子屋さんは無人(笑)
田所「どうやって買うんだよこれ!!」
他にも田所さん曰く、道路に書いてある『止まれ』が東京の5〜6倍あるらしい(笑)
田所「近くで見たら何書いてあるかわからないの。だから、バケモノがいるんじゃないかって。
4mくらいの高さから見たらちょうどいい」
関町
「お団子もそいつが食べてるんじゃないの?」
田所さんは去年の4月から一人暮らしを始めた。
池田「実家は蒲田だよね。で、一人で住んでるのは…?」
田所「……まぁ、蒲田」
関町「なんなの?蒲田の役所とかで仕事があるの?」(笑)
蒲田から離れられない理由を探る3人。ゆるキャラなの?
村上「確かにこの中だったら一番ゆるキャラっぽい」
池田さんの「パチスロやってない人って、時間が空いた時とかどうしてるの?」という素朴な疑問。
そこから池田&田所と、村上&関町でディベートのようになる。
買い物したり、街をぶらつくだけで楽しいという村上関町の発言が理解できない、池田田所(笑)
村上「あそこのラーメン屋にちょっと寄ってみようとかさ」
池田「えっ…お前…東京のラーメン屋って全部…」
田所「出禁になったんじゃないの?」
村上「なってねーわ!!」
関町「確かに最近、車であの店の前通る時、ちょっと屈んでる」
もう、ひどいよ。全員、このくだりが好きすぎでしょ(笑)
田所&池田vs関町&村上の、空き時間トーク。
田所「例えば、仕事の空き時間が5時間ありましたってなったら、どうするの?」
池田「俺らはもうパチスロしかないよな」
村上「だから、まずそこだよ。『5時間空いた』って設定で、場所も何も指定しないじゃん。
どこにいても結局、パチスロに行こうってなるんだろ!」
あぁ確かに!と気付く田所・池田。「どの駅行っても大体あるもんな」と言いあう(笑)
田所さんが「じゃあ新宿!」と改めて場所を指定する。
村上「まず飯食うよね。それで1時間」
信じられない田所池田。
関町「だって、そういう店って、作るのが遅せーんだもんあいつら」
関町さん、謎の突然の暴言(笑)
なんなら、お店を歩きながら探していたらそれだけで1時間くらい経ってしまう関町・村上。
田所「あぁ、それなら俺らも同じだ。俺らもパチスロの台を探しながら歩いてたら1時間くらい経ってるから」
池田「結局一緒だってことだよね」
村上「一緒じゃねーわ」
お店とか交通情報の情報に詳しい関町さん。
池田「前に、浅草の劇場に特殊な行き方で行ってたよね?」
上野駅から都営バスに乗って行く方法が一番便利だったとのこと。
関町「みんな、都営バスの可能性すごいんだから!」
ここを通ってここへ行けるんだ、とかを調べるのが好きな関町さん。
都営バスは90分以内に乗り継ぎをすれば2回目の路線は100円割引で行けるらしい。
3人「それどうやってわかるの?」
関町「Suicaに記録されてるの」
全員「えー!すげー!」
……と、素でびっくりしてしまい、しばらく間があったあと笑い出し、
「なんだお前」「気持ちわりー」と言い出す一同(笑)
関町さんはスーパーとかのお得情報にも詳しい。
コツはまず店員さんと仲良くなって、タイムサービスの時間を教えてもらうこと(笑)
池田さんが前に、関町さんの車に乗せてもらった時、
トランクに入っていたスーパーの袋の中身は、全部半額売りの商品だったそう(笑)
スーパーの昼間のタイムサービスに行く関町さん、
関町「周りおばちゃんばっかりだよ。
『おばちゃん・おばちゃん・関町・おばちゃん』って感じ」
田所「でも、
関町もおばちゃんみたいなもんじゃん」
村上「だから、
『関町・関町・関町・関町』だよね」
……もう、この流れが最高に面白かった(笑)
スーパーの買い物話で盛り上がる4人。
田所「この前、スーパーでハーゲンダッツが40%オフになっててさ~、8個も買っちゃったよ~」
それをまだ1個も食べていない田所さん(笑)
池田「普段ハーゲンダッツ食べないでしょ?だったら得したと思っても、本来0円のものなんだよ、余計な出費」
手厳しい(笑)
そんな池田さんも、スーパーで牛乳を買ったところ、次の日に同じ牛乳が特売で安くなっていて、
思わず買ってしまい、最初に買った牛乳を慌てて飲んだことがあるという(笑)
田所「バカだなー!」
池田
「ハーゲンダッツに言われたくねーよ!!」
関町さんの主夫スキルが半端ない話。
以前ライブの空き時間に、幕張イオンのスーパーで関町・村上・竹内健人さんの3人で買い物をしたら、
村上・竹内が悩んでいるところを、ポンポン手に取る関町。
村上「こいつ、30秒くらいで最良の選択をしていくの!
カブトムシ取り名人みたいだよ」
……と、夢中でスーパーの話をするアラサー4人、気付けばあっという間にライブ終了時間に。
村上さんが「4年前はスーパーのスの字も出てこなかったのに!」と言い、
全員で、「なんだこのトーク」「俺らも年を取ったな」と言い合って終わったのでした(笑)
***
発言は正確ではありませんので、ニュアンスでご理解ください。
でももうとにかく楽しかった、楽しかった、幸せしかないあっという間の時間でした。
一人ひとりがただエピソードトークを披露するんじゃなくて、
4人が4人、お互いの話を受けて、どんどんトークが転がるように展開していくところが本当に好きで。
今回で言うと、お団子屋さん~大きい怪物のあたりとか、関町関町おばちゃんの流れとか、カブトムシ取り名人とか(笑)
そうやってお互いの話に反応し合って、どんどん加速がついて展開していくんだけれども、
それが無理してやってる感じが全然ないんですよね。
力入れて「面白いこと言ってやろう」なんていう感じは全然なくて、あくまでも自然体。
それなのにこんなに面白い。
ただ仲良しの4人が喋っているだけにも思えるけれども、
やっぱりこの人達はプロで、一種のショーなんだなって思うよ。
9期と言えば茶番とグダグダ、ってところは実際以前あったし、私自身もそれが好きでしたが、
でも最近はみんなが集まれる機会も減ってしまったし、やっぱり茶番ではなくストレートに笑わせてほしくて。
その点で今回のトークの面白さとスピード感は大満足で、またすぐにこの2組を見たいって思いました。
ライスもしずるも、それぞれのコンビだけで話している時は、トークのテンポ感がそこまで速いとは思わないのに、
それが4人になると、どうしてこんなに速くなるんだろうね。
それが不思議で、素敵だなって思う。
「何年前の話してるんだよ~」
「昔さ~」「あ~、あったあった!」
「最近よく車で一緒に行くんだけどさ」
「この前~で……」
今も昔も、仕事でもプライベートでも、一緒にいるのが当たり前。
それをことさらに強調しない。それがいい。
トークの端々からこちらが伺える程度がちょうどいい。
好きになった当初から何年も時間が経ってしまって、
一緒にいるところを見られる機会もどんどん減ってしまって、
私の熱量も下がってしまって、
それでも、私が好きになったところ、4人は何にも変わっていなかった。
それがいい。
また近いうちに、4人だけのトークが見に行けたら嬉しく思います。
他の芸人さんと一緒にいるのもいいんだけれども、
やっぱりこの4人だけの空気感は特別だ。
あなた達は、私の、青春の一部だ。