甘酸っぱい日々

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木曜日のミレニアルズ #23 「TCC新人賞を獲得したお笑い芸人グランジと考える笑いと広告コミュニケーション」 (19/4/25)

2019-04-25 23:55:00 | お笑い全般
4月25日は、「木曜日のミレニアルズ」というセミナーに行ってきました。
広告会社の方が主催されていて、グランジの遠山さんと五明さんがゲスト。
お二人がラジオCMに関わるようになった経緯や、CM制作とコントのネタ作りの共通点、どんなところから発想するのかなど、
貴重なお話が色々と聞けて本当に大満足のイベントでした。

今回、このイベントには「ログミー」という会社の取材が入っていたようで、
そのサイトで、今回のトーク部分はほとんど詳細なレポがされています。全文とも言っていいくらい。
すごいですよね。こんなに文字起こししてもらっちゃって贅沢だな、本当にありがたいです。
なので、もはや私のブログに意味ないのですが(笑)、
一お笑いファンとして聞いていた私の感想をメインで書かせてもらおうと思います。
よろしければお付き合いください。
先にログミーさんの記事を貼っておきますね。


コピーライターのお株を奪う、TCC受賞芸人のクリエイティブ 吉本芸人グランジと考える、笑いと広告のコミュニケーション
TCC受賞芸人のグランジが語った、「日常のズレ」がネタに変わる瞬間
M-1グランプリの予選が、昨年優勝コンビに似たネタであふれる理由 「傾向と対策」に走りがちなクリエイティブの弊害


そもそも、遠山さんと五明さんがラジオCMに関わるようになったのは、電通の澤本さんとの出会いがきっかけ。
澤本さんは、ラジオCMの賞の審査員が、毎年同じようなメンバーでは業界が停滞してしまうと考え、新しい人材を入れたいと思っていたところ、
若い人向けのラジオをやっている遠山さんのことが頭に浮かんだそう。
「その時点では、お恥ずかしながら澤本さんのことを知らなかったんだけれど、
 この話をした方から、『お笑い界で例えるとダウンタウンの松本さんのような方だよ』と言われた」と、遠山さん。
そういう経緯で、ラジオCMの賞の審査員に加わることになった。
その賞の審査で、いろいろなCMの音源を聞いている時に、澤本さん曰く、
遠山さんが「芸人だったら誰でもできそうですけどね…」みたいなことを言ったそうで
(遠山さんは未だ「絶対そんな言い方はしてない!」と言い張っている・笑)、
それなら作ってみればいいじゃないということで、東京ガスのラジオCMのコンペに呼んでくださったそう。
面白そうだしやってみたいと思った遠山さんは、大喜利が得意な五明さんもきっとこういうの好きだろうと声をかけ、
2人で東京ガスのコンペに挑戦することになったのだそうです。
そのあたりの経緯はこちらにも書いてありました。
広告クリエイティブに新しい風を吹き込むのは誰だ? 澤本嘉光×五明拓弥×遠山大輔

このような経緯でラジオCMの業界に飛び込んだ遠山さんと五明さん。
二人とも、CMの台本を考えるときと、コントを書くときと共通することが多いとおっしゃっていました。
五明さんは、昔のボツネタをひっぱり出してきて、リメイクしたら面白くなったりすることも多いとのこと。
逆に遠山さんは、ラジオCMを作ろうと台本を書いている時に、これグランジでもできるんじゃないか?3人でやろうかな?と思うことも多いそうです。
ネタはどんなところから着想してるの?という話題では、
二人とも、「ネタを作ろう」と籠って作るときもあるけれど、そうじゃない日常の何気ないところから発想がでてくるところも多いとのこと。
特に、何かしらの違和感がヒントになっていることが多い。

グランジ『すぐ帰ろうとする』


例えば、前回の単独でやったこちらのネタは、遠山さんが、たまたま東京ラブストーリーの再放送を見ていた時に、鈴木保奈美がすぐ帰ろうとするのが面白くなってしまったと(笑)
「そんなことで帰る!?」みたいなシーンが多く(笑)、それをコントにするんだとしたらどうしよう?とやってみたそう。


話題は、二人がそれぞれ好きなCMや、印象的なCMを聞いて行くコーナーに。

五明さんの好きなCM、その1。初めて見た時に衝撃だった、何かのハプニングが起きたのかと思ったと。
村田葬儀社CM 「時代劇」篇30sec


五明さんの好きなCM、その2。FM群馬のラジオCM、無許可編。
五明「これ、思いついた人、脳汁ドバーッって出たでしょうね!」
ACC賞ラジオ部門で、エフエム群馬CMがグランプリ受賞!!
(このHPのリンクの中から音声が聞けます)


遠山さんの好きなCM。
当時は小学生で、正直CMの意味も、どんなゲームなのかもよくわからなかった、けれどみんな学校でマネしていたと。
五明さんや、セミナーの主催のプランナーさん達も盛り上がる。
五明「これ、カラオケでこの曲入れたら盛り上がるんじゃない?前奏もないし」
『前奏ないし』(笑)
CM 任天堂 ファミコンウォーズ (FC) [ Famicom Wars ]



こちらは、フジサンケイグループ広告大賞で、五明さんが作ったCMがラジオ部門最優秀賞を獲得した時の作品。
メディア部門ラジオ最優秀賞 東京ガス株式会社 サプライズ篇
そして、その時の受賞コメント。
制作者のことば


……さて。
そしてここからはちょっと変わり、芸人グランジのファンとしての目線の感想…。
久しぶりにお二人をお見掛けすることができたんですけれども、
いやあ……私、遠山大輔さんが好きだなあ……(笑)。
いや、自分でもまさか、こんな、2019年に、改めて遠山さんに惚れ直すなんて思っていなかった(笑)
今回のイベント、広告業界の方々や、バリバリ仕事ができるというような雰囲気で。
みなさん、トークセッションを聞きながら、膝の上でノートパソコンを広げて、タイピングしながらメモを取るような方々ばかりで。
正直、私がヘラヘラと来るような場所じゃなかった……と大変肩身が狭かったのですが、
それでも、そういう方々の前でトークするお二人の姿が見れて良かった。
少し戸惑いつつも、ゆったりとトークを繰り広げるお二人。
随所に参加者の皆様に問いかけたり、司会をされているプランナーの方々に話を振ったりして、
本当に全方向にさりげなく気遣いをされているところが見えました。

グランジ『THEヤクザ』


冒頭で、参加者のみなさんにまずはグランジのネタを見てもらうとなった時、この「THE ヤクザ」を見せていたんですけれども(笑)
反応を確かめるように、真剣な表情で参加者の方にチラリと視線を向ける遠山さんが最高だったなあ。
そして、終わった後、「ちょっと飛んだの見せすぎましたね(笑)でも俺は好きなんですよね」って笑うその姿もまた良かったです。
……でもやっぱりいきなりこれはダメ!(笑)
僧コンにしておけばよかったんじゃないかな!(笑)

後半は、IPPONグランプリのパロディで、参加者の方と一緒に商品のキャッチコピーを考えてみるみたいなイベントがあって、そちらもとても面白かったのですが。
シンキングタイムの間に遠山さんがナチュラルにトークで場をつないだり、参加者の方々に話を振ってたりして、本当にかっこよかったんですよ。
観客(IPPONに参加しない見ている人達)に「みなさんも考えてますか?難しいですよね」って言ったりとか、
主催の方達に「みなさんだったら、普段キャッチコピーってどうやって考えてるんですか?」って話を振ったり。
このイベントの主催のプランナーさん達よりも、当然遠山さんの方が、こういうシチュエーションに慣れてるから、
頼まれているわけじゃないのに、自然と話を回して、場をつないでいたんです。
そうやってガンガン場を回した最後に、ハッと気付いたのか、
「すみませんね、(主催の方がいるのに)僕がうるさくて(笑)」という感じで笑っていて。
その笑顔が、あまりにもその……私の癖に来て(笑)。
萌えが堪えきれなくて、思わず自分が座っていた場所の床を片足でガンっと蹴り上げてしまいました(笑)
そうしないと萌えが発散できなかった(笑)
私…基本的に、芸人さんがアウェイの場で頑張っている姿が、性癖なんでしょうね……グッとくるのです………。
長々と何の話をしているのでしょうか(笑)



遠山さんと五明さんがラジオCMに関わられていることは知っていましたが、その経緯や思いをじっくり直接聞けたのは今回が初めてで。
本当に興味深かったです。
そしてその後に、このインタビュー読んだら感謝しかなくて。

芸人で初めてのTCC新人賞を受賞で話題、グランジ・五明インタビュー
 『CMの現場に芸人を連れていくと、結構喜んでもらえるんですよね。
 吉本にはたくさんいるんですよ、テクニックは持ってるけど仕事に困ってるヤツらが。
 信頼できる人に仕事を回すこともできますし、僕もクオリティーを上げたいですし、
 芸人仲間みんなが少し潤ってもらえればいいですね』
芸人に軸足を置きつつも、様々な挑戦をされて、そして仲間の可能性も広げようとしてくれているお二人のことを、
これからも陰ながら応援させていただきます。


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