映画とかでよくある、「ラスト10分、衝撃の結末!!」みたいなキャッチコピー。
それを地で行っている作品でした(笑)
そして、今回のフライヤーのあらすじ。
楽しいお引っ越し♪
今日は引っ越し業者が見積りに来るぞ!!
始まる前にこれを見ても、どんなお話か全くピンと来なかったんですが、終わった時にはあぁなるほど、と。
これが全てだし、こうしか言いようがない。
そりゃぁ、日下部には楽しいお引越しになるわけだ。
というか、なるはずだったわけだ。
いつものように、詳しいあらすじは楽屋裏ブログにおまかせして、勝手に自分の感想をつらりつらりと。
今回、もう見ている途中から、というか、だいぶ序盤から、
関町さんを見ていて、「今回の役にはどうも感情移入できないなー」と思っていました。
それは、引っ越し業者3社も一気に呼んで、価格を競合させるという、元々の計画の意地悪さももちろんあります。
引っ越し業者の3人が一度落ち着きましょうとなった時に、「失敗したー!!」とか言っているのを見て、「そりゃあなたが悪いよ」とか思っていました。
加えて、なんで彼女の部屋の中なのに、コート着たままなの?という疑問も。
(これは後から考えてみると、外から無断で侵入した直後だったからなのかなぁと)
でもそれだけではなくて、どうもこの人には共感できないという、上手く説明できないけれど、肌で感じる違和感があって。
今までの関町さんの役は、たとえそれがちょっと悪かったりひねくれた役でも、この人はそういう人なんだね、と納得できる何かがあったけれど、今回はそれすら全くない。
その理由が最後に明かされて、終わった時に、あぁなるほどと思いました。
ストンと腑に落ちた感じがした。
本当の自分を隠している人を演じてたんだね。
だから初めの方は、違和感があったんだ。
ついに関町さんは、目とか耳とかで理解することじゃなく、第六感に訴える演技ができるところまで行ってしまわれたようです。本当にすごいなぁ。
ただ、この役の怖いところは、本当の自分を隠している意識があまりないところ。
普通、いくら自分がストーカーしている子の彼氏だと妄想していたって、お兄さんに自分が彼氏ですとは言わないと思います。
そう言ったところで、事実がバレるのも時間の問題ですし。
けれども、そういう先を見通した考えや、罪の意識が欠落してしまっている。
本気でそう思い込んでいるところがある。
それが怖いなぁと思って見ていました。
「僕がどこに引っ越そうと勝手じゃないか!!」もすっごく良かった。
そりゃあ西島さんに、「関ちゃん本当にストーカーやってたんじゃないか」と言われるわけです(笑)
あーぁ。またこうやって、結局関町さんをベタ褒めしてしまった。
「箸が転がっても笑う年頃」なんて言いますが、私はそのうち、関町さんが箸を転がしただけでも褒めるんじゃないだろうか。
田所さんは本当に器用だなぁ。
久々に、その器用さが前面に出てきた気がします。
日下部の家で、家具の大きさをはかっているときの、あのスムーズに仕事をこなしていく感じ。
単独の時にも思いましたが、本当に細かいマイムがうまいんだよなぁ。
そして、日下部にもっと安く出来ないかと詰められているときに、「他社のことはわかりかねますが…」とさらっとかわしていくところ。
出来る人感がすごい。
自分がなぜ好きでもないのに映画マニアになってしまったかを切々と語るところも、真剣なのにバカバカしくて(笑)
この舞台が終わった時の一番の感想は、「まともな人が一人もいないな!!」だったんですが(笑)、
それは、最後の砦と思ってたこの人が崩れてしまったからかも。
最後に、うちが引っ越しやりますよと言いだしたときに、なんで!?と思ってしまって。
この人も日下部相応に狂ってるんじゃないかと思ってしまったんですが、仕事人間一筋なところが、そうさせてしまったのかな。
そう考えると、こちらも同じように、罪悪感とかは欠落してしまっていて、ただ自分の思うままにって感じだったのかもしれませんね。
あとはやっぱり林さん!
物語の中盤で、「夜逃げっすか?」とさらっと言ったところで、おっ話が動くぞ!とわくわく。
注目させているのに、あざとくならないところがいいですよね。
最後に日下部に語る、ブラックな感じもすごくよかった。
占いの「一度言ったことは変えない」という注意の通り、最終的に本当に6万3千円になったところも、綺麗でよかったなぁ。
橘さんの、ちょっとふがいないけれど、妹を守ろうとするかっこいいお兄ちゃん。
西島さんの、後輩に頼られる仕事もプライベートも順調なやつっぽい雰囲気、そしてインポッシブルと遊ぼう(笑)
インポッシブル二人の、部下に食われかけながらも奮闘する上司っぷり。
枝村さんの、かわいらしいけどところどころ無神経にふるまうところ、そしてあの笑いかた(笑)
みんなとってもよかったです。
最後に、脚本の春名さんのブログの締めの言葉がとっても素敵だったので、
そのまま拝借してしまいます。
「ね、皆でまた、ここに集まろうよ!!」
何回もライブや神保町に行っていると、なんだか行くのが当たり前になってしまっていますが、
でも冷静になって考えてみたら、演者さんもお客さんも、こうやってみんなが集まって、一つの場所で同じものを見てるって、とても貴重なことだなぁって。
また、集まりたいな。毎回、新鮮な気持ちで。
それを地で行っている作品でした(笑)
そして、今回のフライヤーのあらすじ。
楽しいお引っ越し♪
今日は引っ越し業者が見積りに来るぞ!!
始まる前にこれを見ても、どんなお話か全くピンと来なかったんですが、終わった時にはあぁなるほど、と。
これが全てだし、こうしか言いようがない。
そりゃぁ、日下部には楽しいお引越しになるわけだ。
というか、なるはずだったわけだ。
いつものように、詳しいあらすじは楽屋裏ブログにおまかせして、勝手に自分の感想をつらりつらりと。
今回、もう見ている途中から、というか、だいぶ序盤から、
関町さんを見ていて、「今回の役にはどうも感情移入できないなー」と思っていました。
それは、引っ越し業者3社も一気に呼んで、価格を競合させるという、元々の計画の意地悪さももちろんあります。
引っ越し業者の3人が一度落ち着きましょうとなった時に、「失敗したー!!」とか言っているのを見て、「そりゃあなたが悪いよ」とか思っていました。
加えて、なんで彼女の部屋の中なのに、コート着たままなの?という疑問も。
(これは後から考えてみると、外から無断で侵入した直後だったからなのかなぁと)
でもそれだけではなくて、どうもこの人には共感できないという、上手く説明できないけれど、肌で感じる違和感があって。
今までの関町さんの役は、たとえそれがちょっと悪かったりひねくれた役でも、この人はそういう人なんだね、と納得できる何かがあったけれど、今回はそれすら全くない。
その理由が最後に明かされて、終わった時に、あぁなるほどと思いました。
ストンと腑に落ちた感じがした。
本当の自分を隠している人を演じてたんだね。
だから初めの方は、違和感があったんだ。
ついに関町さんは、目とか耳とかで理解することじゃなく、第六感に訴える演技ができるところまで行ってしまわれたようです。本当にすごいなぁ。
ただ、この役の怖いところは、本当の自分を隠している意識があまりないところ。
普通、いくら自分がストーカーしている子の彼氏だと妄想していたって、お兄さんに自分が彼氏ですとは言わないと思います。
そう言ったところで、事実がバレるのも時間の問題ですし。
けれども、そういう先を見通した考えや、罪の意識が欠落してしまっている。
本気でそう思い込んでいるところがある。
それが怖いなぁと思って見ていました。
「僕がどこに引っ越そうと勝手じゃないか!!」もすっごく良かった。
そりゃあ西島さんに、「関ちゃん本当にストーカーやってたんじゃないか」と言われるわけです(笑)
あーぁ。またこうやって、結局関町さんをベタ褒めしてしまった。
「箸が転がっても笑う年頃」なんて言いますが、私はそのうち、関町さんが箸を転がしただけでも褒めるんじゃないだろうか。
田所さんは本当に器用だなぁ。
久々に、その器用さが前面に出てきた気がします。
日下部の家で、家具の大きさをはかっているときの、あのスムーズに仕事をこなしていく感じ。
単独の時にも思いましたが、本当に細かいマイムがうまいんだよなぁ。
そして、日下部にもっと安く出来ないかと詰められているときに、「他社のことはわかりかねますが…」とさらっとかわしていくところ。
出来る人感がすごい。
自分がなぜ好きでもないのに映画マニアになってしまったかを切々と語るところも、真剣なのにバカバカしくて(笑)
この舞台が終わった時の一番の感想は、「まともな人が一人もいないな!!」だったんですが(笑)、
それは、最後の砦と思ってたこの人が崩れてしまったからかも。
最後に、うちが引っ越しやりますよと言いだしたときに、なんで!?と思ってしまって。
この人も日下部相応に狂ってるんじゃないかと思ってしまったんですが、仕事人間一筋なところが、そうさせてしまったのかな。
そう考えると、こちらも同じように、罪悪感とかは欠落してしまっていて、ただ自分の思うままにって感じだったのかもしれませんね。
あとはやっぱり林さん!
物語の中盤で、「夜逃げっすか?」とさらっと言ったところで、おっ話が動くぞ!とわくわく。
注目させているのに、あざとくならないところがいいですよね。
最後に日下部に語る、ブラックな感じもすごくよかった。
占いの「一度言ったことは変えない」という注意の通り、最終的に本当に6万3千円になったところも、綺麗でよかったなぁ。
橘さんの、ちょっとふがいないけれど、妹を守ろうとするかっこいいお兄ちゃん。
西島さんの、後輩に頼られる仕事もプライベートも順調なやつっぽい雰囲気、そしてインポッシブルと遊ぼう(笑)
インポッシブル二人の、部下に食われかけながらも奮闘する上司っぷり。
枝村さんの、かわいらしいけどところどころ無神経にふるまうところ、そしてあの笑いかた(笑)
みんなとってもよかったです。
最後に、脚本の春名さんのブログの締めの言葉がとっても素敵だったので、
そのまま拝借してしまいます。
「ね、皆でまた、ここに集まろうよ!!」
何回もライブや神保町に行っていると、なんだか行くのが当たり前になってしまっていますが、
でも冷静になって考えてみたら、演者さんもお客さんも、こうやってみんなが集まって、一つの場所で同じものを見てるって、とても貴重なことだなぁって。
また、集まりたいな。毎回、新鮮な気持ちで。