甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

さらば青春の光全国コントツアー 『外回り ツアーファイナル ~帰社~』 (14/5/10,11)

2014-05-12 23:00:00 | 単独ライブ
***
さらば青春の光全国コントツアー『外回り ツアーファイナル ~帰社~』
5/10(土) 19:00~
 11(日) 14:00~ 19:00~
@シアターモリエール
***


全国10ヶ所を周り、単独ツアーを行ったさらば青春の光。
そのツアーファイナルである、東京公演の「帰社」に行ってまいりました。
毎度のことながら、今後この中のネタをやることもあると思いますので、感想だけを書きます。
あまりネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。
また今回は、ちょっと読みづらいかもしれないのですが、土日合わせて3公演、その時々で起こったハプニング等を、
時系列はバラバラで、ネタ順に合わせて書いていきたいと思います。

加えて…今までも私のブログは、好き勝手なことを書いてきていますが、
今回の感想は、それに輪をかけて好き勝手書いております。
ネタについて色々と私の意見を述べているので、すごく評論かぶってしまってると思われるかもしれませんが、
そうではなくて、個人的な感想なので、私がハマらなかったからといって≒ダメなネタという訳ではないことはご理解頂けると幸いです。
「ここをこうしてほしい」とか「直してほしい」みたいなことも結構書いていますが、
例えさらばご本人達がここを読んだとしても、自分達のポリシーに反するところは、いくら言われたって直さないだろうしね。
そう思っているので、私も好きなこと書いてる、という前提です。
前置きが長くなってすみません。
では、初日である土曜日の開演前に起きたハプニングから。



[土曜]
19時開演の予定なのですが、時間になってもなかなか開演しない。
5分くらい押したところでまだ動きがなく、これはしばらく押すだろうなぁと思っていたら、
突如、「どうも~」と言って、舞台上に登場するさらばの2人!
何が起きたのかわからずびっくりしていると、森田さんから説明が。
なんと、映像を流すためのプロジェクターが開演2分前に故障!!(笑)
全く動かなくなってしまって、どうにもならないので、今から新しいものをスタッフさんが買いに行くと。
だから、「その間、お前ら前説で繋げ!」ということで舞台に放り出されたそうです(笑)
そんな状態なので、衣装は1本目のコントのスーツで出てきた2人。
そのプロジェクターは、全国ツアーを一緒に回ってきたもので、今まで調子が悪くなったことはなかったのに、
ついさっき突然壊れたという。
「ホンマ呪われてるとしか思えない」などと言い出す森田さん。
森田「よう考えたら、去年くらいからずっと呪われてたわー!!」
東口さんばちこーん。

以前の事務所の時には、前説に行かせてもらう機会が全然なかったので、前説というものがほぼ初めてだそう。
そこで前説に憧れている森田さんが、客席に拍手をやらせたり、掛け声をやらせては、
「声がちいさ~い」とニヤニヤしながら言ってみたりする(笑)
プロジェクターを買ったスタッフさんが帰ってきて、セッティングをして、
やっと準備が整い、帰社スタート!



・OPコント 帰社
若手社員(森田)と、外回りから帰って来た副社長(東口)。
森田「外回り!?外回り行ってたんですか!?
   ……社長と2人で?一ヶ月も?」(笑)
東口「まあ、初めは静岡行ったやろ、それで、名古屋…大阪……」
という感じで、全国ツアーの思い出をなぞっていくようなコントでした。
そして最後は散々佐賀をいじって終わる(笑)


・OPVTR
全国ツアー中の舞台裏、そして帰社までの全10公演の最後に撮った写真を取り入れた映像を、
ザ・ハイロウズのミサイルマンにのせて。



・催眠術
<僕はねー、かかりにくいタイプだと思うんですよー>
うーん…しつこいのが持ち味だし、この尺でねちねちやるからこその良さがあるとは思うんだけど、
それにしてもさすがに、ちょっと展開がなさすぎるし、一つひとつに時間かけすぎてる。
森田さんの最初のツッコミ、もうひとくだり早く来てほしかったなぁ。
ネタの冒頭から、客席みんな笑ってるけど、ずっと笑いきれないもやもやというか、森田さんのツッコミ待ちなところがあったのに、
そのツッコミに行くまでにもうひとくだりたっぷりやるから、客席の笑いたい気持ちが一回ピーク超えちゃってるんだよなぁ。
あと、この森田さんの役がなんでそこまでやるのかという理由が見えてこないというか。
後半の2人ともヤケになってくるところになって、やっと勢いついてきた感じがしました。
***
[日曜昼]
OPコントが終わった後、OP映像が出るはずだったのに、その映像が出ない(笑)
暗闇の中で曲だけが流れているという事態に。
そこから明転して、この催眠術のコントは、「テレビのトーク番組」という設定。
司会者役である森田さんの、「森ちゃんのウキウキトーキングー!!」という台詞から始まるのですが、
森田「まぁ、あの、本当は、さっきOP映像が出るはずだったんですけどね!昨日も、開始2分前にプロジェクターが壊れるということがあったばかりなんですけど!!」
客席ざわざわ。
そして、催眠術師役の東口さんが、
東口「ちょっと、この番組、大丈夫なの?」
ここでドカンと笑いが(笑)
こういうのを自然に組み込んで、そしてさっと本筋に戻せる2人の力を目の当たりに。


・美食家
<テレビで紹介すると言ってるんだよ?>
これも個人的にはハマらなかったなぁ…。
やりたいことはわかる、肝となる部分をここにしたいんだなということもわかる、
でも、その部分に納得がいかない。
さらばのコントというのは、そのコントを端的に表すキーポイントがあると思うんですが、
その箇所に対して自分が納得いかないと、そのあとずーっとハマらなくなってしまうんだなぁと改めて感じた。
今回も、キーポイントに対して、「それとそれって関係ある…?」と思ってしまって。
ただそんな中でも、結構緻密な仕掛けを組み込んで、重層的な展開にしているところはとても好きでした。
海外のくだりとか最高だったなー。
「そういうことか!」とストンと理解したときの気持ちよさ。
***
[日曜夜]
このコントの森田さんの役名が「こばやし」なのに、東口さんが普通に「森田さんは~」と言ってしまう超凡ミス(笑)
思わず森田さんが素で、「今回の単独、一回も(全て)うまくいったことがなかった!!」と叫んでしまう(笑)
***
ここからは超個人的な話なんですけども。
初日である土曜にこのコントを見た時に、ちょっと気になったところがありました。
このコントの終盤に、美食家である森田さんが、東口さん店長のレストランの外観を褒め、内装を褒め、料理の盛り付けを褒め……というくだりがあるのですが、
そこで森田さんが料理に対して、「この食欲をそそるにおい」と言ったんです。
それがどうにもこうにも気になってしまって。
でも、そんな細かいこと指摘したら嫌われるかなと思って(笑)、土曜はスル―したんですけれども、
次の日の日曜昼に見てもやっぱり引っ掛かって、もう嫌われてもいいやと思って、アンケートに書いてみたんです。
「料理に対して『におい』っていうのはおかしい。『香り』にした方がいいと思う」って。
そうしたら、日曜夜の公演では、この部分を「食欲をそそる香り」と言い換えていました。
びっくりした。そして嬉しかった。
もちろん、きっと同じような指摘が他にもあったんだろうとは思うんです。さすがに一人の意見じゃスル―するだろうなと。
だから別に私が言ったからって訳じゃないとは思うんですが、それでも嬉しかった。
それは、私の意見を取り入れてくれたからとかではなくて。
私は、コントの中で、本人達の意図するところ以外で不自然な箇所を作って欲しくないんです。
あくまでも日常でありそうな自然なシチュエーションのコントが見たい。
だから、笑いどころ以外での演技は、徹底的に丁寧にやってほしいし、
話の流れとして辻褄が合わないところは直してほしい。
言葉の選び方にも注意を払ってほしい。
そしてきっと、向こうもコントに対してそういうことを思っているから、直してくれたんだと思う。
コントに対して求める物が同じだと感じられた、それが嬉しかった。


☆ブリッジVTR 全国ツアー記録① 「タイムリミット」
今回の幕間は、ツアーでの印象的な出来事をまとめたものでした。
さらばの2人、作家の廣川さん、渡辺さんの4人が乗る、名古屋公演に向かう車内での出来事。
深夜4時までに、東名高速の料金所に入らなければいけないため、車をかっとばす運転手の東口さん。
さらに、記録用のビデオテープの残り時間も同時に迫ってくるという、二重のタイムリミット。
スイッチが入ってしまい、ガンガンに飛ばしていく東口さんに対し、
渡辺「東口、無理せんでええから!ここで死にたくない!!」
本当にごもっとも(笑)
最終的に、料金所を通過するのも、ビデオテープの時間も間に合った。
感想を求められた東口さん、
東口「思った以上に笑顔やな」
……???


・島
<この島、人口100人ちょいの小さい島や>
すっごい好きなネタです。
この前の2本が個人的にハマらなかった上、ちょっとギスギスした攻撃的な感じだったので(笑)、
このタイミングでのほのぼのネタはとても心が温まって、なんだかリラックスして見れました。
おっさんと警官の2人が、ゆったりしたテンポでやいやい言い合っていく感じ。ゆっくり時間が流れていく感じ。
だらだら喋っているだけにも思えるのに、そこからどんどん話が展開していくのがさすが。
そして、いまいちつかめない警官のキャラクターが、オチ前の一言で全部明らかになるのもすごい。
可愛らしいコントだな、みたいなほのぼのとした気持ちを一蹴する性格の悪さ(笑)


・試食
<新商品のお菓子なんです~いかがですか?>
今回の単独で私が一番好きだったのは、もう断トツでこのネタです。
他のネタもみんな面白いんだけど、ちょっともうレベルが違う。本当に本当に面白かった。
ネタの肝となる部分は本当にシンプルで、こんなシンプルなことでよく一本のコントに仕上げられるなぁって驚かされるんだけど、
とにかく巧みで予想を裏切り続ける展開と、森田さんの表情の勢い(笑)と、東口さんの飄々とした感じのコントラストで
最初から最後まで全く飽きさせずに駆け抜けていく感じ。
コントの登場人物には、その行動をしなければいけない理由をつけてほしいと思っている私ですが、
それも森田さんのセリフの中に「俺も何でこんなことせなあかんのかわからんけど」という一言があるからすごく納得する。
それ自体が笑いになるのと同時に、「確かに、なんでこんなくだらないことでって思うことに熱中しちゃうことあるよね」みたいな、
妙なあるあるネタのようになるのも最高です(笑)
いやー本当に面白かった。
コントでこんなに笑ったことって、本当に久しぶりかもしれない。
どうしてもコントって、「すごいなー!」「そうきたかー」みたいに構えて見てしまう性格の悪い客なのですが、
今回はそんなのを思うヒマもなく、呼吸困難になって涙あふれてくるくらい笑ってしまいました。
***
[土曜]
初日である土曜夜の公演では、なんと東口さんが、試食のお菓子(マシュマロ)が入っているお皿を傾けてしまい、
中に入っていたマシュマロを全部ぶちまけてしまうというハプニング(笑)
森田「呪われとるなー」(笑)


☆ブリッジVTR 全国ツアー記録② 「北海道で…」
簡単に言うと、北海道公演において、森田さんが食べた海鮮丼が、
微妙だった、ハズレだったとただただグチるVTR(笑)



・謝罪
<オレはな!オカンとか、妹とか……>
これも好きだったなぁ。とってもいいネタ。
「謝罪」というタイトルなのに、実際は謝罪ではなく、謝罪を受けた側の話になっているのがとても面白い。
ただ、それが本質のテーマではないことはわかっているにしても、「医療ミス」ということが若干引っかかって笑いづらい気もしないでもない。仕方ないことなんですが。


・打ち上げ
<お笑い芸人なんやったらさぁ、おもろいことやってーや>
なんて性格の悪いネタ!!
あらゆる方面への悪意に満ち溢れてる!!(笑)
そして、「ここが仕掛けなのか」ということが判明した時の衝撃というかカタルシスみたいなものは、
このネタが一番あったような気がしました。
帰社の3回公演の中で、一番改良を加えていたのがこのネタで、
初日に見た時はちょっとだれてるなと感じたのですが、回を重ねるごとにわかりやすくなっていました。
でもちょっと気になったのが、普通こうやって飲み屋で酔っ払いが絡んできた時って、お店の人が止めに入ったりしない?
それじゃなくとも、テレビ番組の打ち上げという設定なんだから、下っ端の若手のADさんがその役割をやるとか。
どうして誰も止めに入らないんだろう。それがわからないから、笑いどころに至る前に本気でイライラしてしまう。
その理由がほしい。


☆ブリッジVTR 全国ツアー記録③ 「謎多き男 東口インタビュー」


・出待ち
<じゅげむ、時そば、饅頭怖い……>
東口さんのピンと来てないキャラは、時に恐怖を感じさせますね(笑)
森田さんと一緒に、伝わらないもどかしさを味わって面白がる感。


・放課後
<先生は、このクラスにいじめがあるのは、ご存知ですか…?>
このネタは昨年12月のごっそりでやっていたネタで、最近ライブでよくやっているんですけども、
個人的な印象では、「12月のあの5本からこれを残すかーそっかー」って感じ。ちょっと意外でした。
このネタは後半、森田さんが東口さんをずっと泳がせ続け、なかなかツッコまないなんてところもあったりして(笑)、
これはこれで面白いんですけど、なんていうか…すごく……軸がぶれてるように感じる。
さらばのコントって、
例えばオカリナだったら「契約で社長をおだてたいのにオカリナの相場がわからない」とか、
Rockだったら「尖ってる歌詞を書く青年に説教」とか、一言で表せるような軸があると思うんですが、
このコントはなんか、軸がぶれてきて、「結局どういうテーマなんだっけ?」ってなってしまう感。
こういうコントがあってもいいとは思うのですが、
なんか印象に残らないというか、すーっと通りすぎるような気がしてしまうんですよね。
面白いのに、どことなく感じる薄味感。
ただ、今回はオチを今までと変えていて、それがバカバカしくてすこーんと気持ちよく終わったので、
そこで一気に回収した感じもありました。


・EDVTR
スタッフロールが流れる中、右端には、全国ツアー各地の感想をつぶやいた、一般の方のツイッター画面が映し出されるという!
いい映像だったなー。やっぱり、実際に見に行った人の感想以上に感動が伝わってくるものってないよね。
最後に画面の中央にでかでかと映し出されたのは、

  制作
 ザ・森東

という文字。
そういえば、去年8月の「野良野良」の時には、まだ事務所立ち上げてなかったから、
これをエンドロールで見るのは初めてだった。
色々と思うところはあるけれど、
とりあえず、森東としての初の大仕事、本当にお疲れさまでした。


・エンディング



今回の「帰社」はほぼオール新ネタで臨むということは事前に聞いていて、
始まる前は、もう賞レースに照準を合わせるのかなとびっくりしたのですが、
始まってみると、今回はまだそこまでではなさそうな感じでした。
尺が長いネタや遊ぶネタも結構多くて、賞レースというよりは、自分達の今やりたいことを形にしてみたという感じ。
フラットな気持ちで楽しめる感覚でした。
ここから、残すネタは残して、細かく磨いて打率を上げていってほしいですね。
賞レースに向けてギアを入れるのは、もう少し後になりそうだ。


土曜初日の、ハプニングからの前説のことが、なんだかとても印象に残っています。
普通、どんなライブでも、開演する時って、
客電消える→BGM大きくなる→暗転→明転→コント始まる
って流れだと思うのですが、
そういう流れが一切なく、客電がガンガンについているところに、いきなりさらばの2人が現れたもんだから。
完全に気を抜いていたので、思わず「え!?なに!?」と、声が出てしまったことを反省します(笑)
その時に見たさらばは、何だか、いつものさらばじゃないように感じました。
それは、不意打ちで登場したからというのもあるんですが、それだけじゃないような気がしていて。
後から何でそう思ったのか冷静に考えてみてわかりました。
スーツだ。

さらば青春の光は、基本的に、客席と対峙する状態で、スーツを着るコンビじゃありません。
もちろん、スーツを着るコントは色々ありますが、その時は、コントの中の人物を演じている状態。
そして漫才もしますが、その時は、漫才師が着るようなスーツを着てネタをやるコンビではありません。
東口さんがちょっとジャケットを羽織るくらいかな。森田さんはだいたいTシャツに短パン。
何が言いたいかと言うと、「さらば青春の光」の「森田」と「東口」という状態で、
スーツを着て観客の前に出ていくことは、ほとんどないということです。
だから、あのハプニングがあって、急遽前説と言われて、OPコントのスーツの衣装のまま出なくてはいけなくて…という、
様々な状況が重なったからの、あの状態だったんだなということ。
本当に、すごかったですよ。
スーツ着て舞台上でトークしてるさらば青春の光。
たったそれだけなのに、華があるというのはこういうことなんだ、って、強烈に見せつけられた。
色んなことがあっても、この2人は、自分達の体ひとつで、強烈に人々を惹きつけてしまう魅力と引力があって、
だからこそ、全国を回って、各地の人に楽しんでもらうことができたのかなって思った。
それを改めて思い知らされた。
普段、30人とか50人キャパのトークライブで、ラフな格好してリラックスして喋ってるさらばの2人は、
アットホームな感じがあって、それはそれでいいんですけど、
なんか、視覚的には、その辺りを歩いてるおもろい兄ちゃんと大差ない感じがしたりして(笑)
最近、森田さんもトークライブの冒頭なんて、
「僕らのライブに初めて来たって方いますか?まあ、もう大体顔見知りな感じなんですかね」
と、固定客に飽き始めているんじゃないかというような発言するし(笑)
私もその距離感に慣れ始めていたけれど、今回の単独で、それは感覚がマヒしてるんだって思った。
土曜はちょっと後ろの席から引いて見ていたんですが、そこから見た前説のさらば青春の光は、
その辺のおもろい兄ちゃんではなくて、華しかないテレビスターだった。
私とさらば青春の光の距離感は、本当は、これが正解なんじゃないか。
今は無理なことはわかっている。
でも、何年かかってもいいから、
この人達は、お笑い界のセンターにいるべきだ。
一度、足を踏み入れたはずの場所に、もう一回戻るべきだ。
何年かかるか、わかんないけど。


「面白ければ何とかなる」「面白い芸人はいつか必ず売れる」
みたいな言葉が嫌いだ。
どんなに面白くても、どんなに頑張っていても、何ともならない人達をたくさん見てきた。
こんな言葉を無条件に信じているとしたら、ちょっと甘過ぎる。
……面白くたって、何ともならないっつーの。
でも、今の彼らには面白いコントをやることしか選択肢がない。
他の場面で信頼できないことも、頭に来ることも多いけれど、
単独の翌月に新ネタ5本のライブやるとか言うし、
1ヶ月に渡る全国ツアーを5月に終えたのにまた8月に単独やるとか言うし、
その努力を見ていたら、甘かろうが、青くさかろうが、信じざるをえなくなる。
「面白ければ何とかなる」みたいな言葉は、一切信じていないけれど、
その可能性を最後に賭けるなら、あなた達だと思ってる。


彼らの面白さが、魂が、熱量が、沢山のお客さんに届いたなら、
きっとそれが何よりだと思います。
全国13公演、本当にお疲れさまでした。

BEST9 ~ネタとコーナー~ (14/4/27)

2014-05-03 01:47:00 | ライブ感想♪
***
『BEST9 ~ネタとコーナー~』
4/27(日)14:30~ @ヨシモト∞ホール
囲碁将棋、エリートヤンキー、えんにち、しずる、ジューシーズ、天狗、ゆったり感、ライス
***




東京NSC9期生が、ネタとコーナーを行うシンプルなライブ。
2回目の開催に行ってまいりました。
無限大に入ると、もうニューヨークやジャンポケの代の写真ばっかりで、
あー、本当にわかんなくなっちゃったななんてしみじみ(笑)
そんな中でも、無限大でこのライブを続けてくれるのはありがたいです。
やっぱりここでみんなのこと見ていたいな。


・オープニング  MC:エリートヤンキー
簡単にライブの趣旨を説明した後、
「今日ここに来てるのは全員えんにちのお客さんですよね!」などと煽りまくる(笑)
前回のBEST9にはなかったのですが、今回は投票用紙があり、ネタが面白かった3組に○をつけてくださいという説明が。
9期だけのライブで、ここまでなかなかガチな投票をするとは思わなかった。

早速一組ずつネタなので、ざっと感想を書いていきます。


・天狗 ラーメン屋をやりたい
ラーメン屋という導入ですが、途中からそんなの関係なくなってくるくらい、二人とも自由にやりたい放題(笑)
本当に楽しそうにやってるのが伝わってくるのがとてもいいなぁ。


・ライス 銃弾
面白かった。とにかく面白かった。
そして、大好きだなぁって思った。
ネタの基本となる部分は一つの仕掛けで引っ張るんだけど、
そのなかに展開があり、感情の変化があり、ワード選びや口調で笑わせるところもあり、
こういうところがライスなのだよなぁと。
後半の田所さんのセリフでドカンと沸いたところで、笑いながら本当に感動してしまいました。
すごい。それまでもウケていたのに、その一言でさらにダメ押しというように、
空気を不動のものにする感じ。
確かにシュールでもある、確かにグロいところもある、
でもその分量を絶妙に調整できる感じ。
シュールの中に、みんなが共感できるような部分やワードを、自然に取り込んでいける感じ。
もう、「寿司屋の亭主が自分の頭を切り開いて客に自分の思い出を食べさせる」などという、
トチ狂ったネタをやっていたころのライスではないんだなって(笑)
それもそれでもちろん好きですけども(笑)
それにしても最近、ライスのネタを見ると、以前には感じなかったものを感じるような気がしています。
一言で言うと、「勢い」なんだろうけど、それだけじゃ言い表せないというか。
ライスっぽさはそのままに、観客を自分達の世界に引き込む強さが増しているように感じます。
あまりハードルを上げるのもよくないけど、
今年、十分あるよ。
今までこんなこと思ったことなかった。
でも、客観的に見ても、今年十分あるよ。


・囲碁将棋 指差し確認
うーん、一つのことで引っ張って、そんな狭い所から広げるの!?っていうのがいごしょのネタだと思うのですが、
今回はその広がった展開があまり感じられなかったというか。
途中の文田さんが自由にやるところとかめっちゃ面白かったんだけどね(笑)


・えんにち ラーメン屋と暴走族
OPMCのエリヤンのフリにより、超盛り上がり、拍手が鳴りやまない客席(笑)
アイパー「みんな笑金世代なのかな?」
ネタは天狗とラーメンかぶり(笑)
でもまぁ、どちらもラーメンは後半からあんまり関係なくなってきますが(笑)
時事ネタとか芸能人の持ちギャグみたいなものを自然に取り込める上手さと面白さ!


・しずる 枠
しずるの最近の代名詞的存在と言ってもいいのではないかと思うこのネタ。
村上さんのうさんくさいキャラに拍車がかかっていて、そりゃもうキレッキレで、
池田さんの淡々とした感じもテンポも絶妙で、もう本当に面白かった!
私が何回も見ていることもあるだろうけど、今回は今までよりもセリフが洗練されてる感じがして、
訳わかんなくなりそうなセリフの応酬も、結構すんなりと聞けました。


・ジューシーズ  新しい社長
なんだこのネター!!(笑)
面白いんだけど、ひたすら気持ち悪いし、本当に頭がおかしい(笑)
あと、せっかく面白いのに、松橋さんと児玉さんによるネタ冒頭のセリフが安定してなくて、ごちゃごちゃしててもったいない。
もう少しセリフきっちり決めて、短いセリフで設定わからせるようにシンプルに振ってほしい。
ただ、「こんなことやったら面白いだろうな」を、散漫にならずに
ちゃんと完成形に仕上げられる力はやっぱり圧巻。
ちょっとズルいよと思っちゃいそうなオチでも、ジューシーズがやると、上質なエンターテイメントに思わされてしまう感じがすごかったです。


・エリートヤンキー 戦隊もののレッドをやりたい
いやー面白かった!
ベタっちゃベタな展開なのに、その一つひとつのくだりが面白いし、
途中から「普通」のはずの橘さんがおかしなことになっていくのも最高だった。


・ゆったり感 オシャレの話
すごく面白くて、ネタ自体には本当に言うことがないくらい笑いました。
でもここからは本当に私の勝手な意見なのですが…。
なんていうかゆったり感のネタって、感情が見えてこないんだよなぁ。
今回のネタも、面白さは文句ないんだけど、
あまりにも整いすぎていて、そして基本ずっと怒っている感じだから、二人のキャラクター性があまりわからないというか。
特に9期ライブの平場において、中村さんの存在感って絶大で、
基本ずーっと喋ってるし、大体この人が流れを作るし、逆に流れをぶっ壊すこともあるし(笑)
いつもヘラヘラ笑いながらとっても楽しそうで、9期の中で言えばザキヤマさんみたいな存在だと私は思っているんだけど、
そういう感じがあまり漫才に出ないのは、ちょっともったいない気もします。


全組のネタが終わった後、お客さんは投票用紙に○をつけて劇場の方に渡す。
その間をつないで軽くトークしていたのがライスで、
最初は「ゆっくりでいいですよー!」「書き終わった方は手を挙げてー」って感じだったんだけど、そのうち、
関町「僕たちは今日、わざと黄色で合わせて着てきたわけではありません!!」
田所さんは黄色のカーディガン、関町さんは黄色のTシャツで来ていたライス(笑)


・企画 似顔絵クイズ
今回のBEST9のコーナーはライス企画、ライスMCでした。
その企画というものがまた…すごいもので……。
インターネット上に自分の描いたイラストをアップして、誰でも閲覧したり共有することができるサイト、pixiv。
そこには9期生のイラストも多数投稿されているんだけど、田所さん曰く、「美化されすぎたりしていて、誰だかわからないのもある」と。
ということで、今からその絵をスクリーンに映し出して、誰のことを描いた絵かあてるというもの。
……もう、この趣旨説明を聞いた時に、軽く血の気が引いたよね(笑)
まぁ、この企画自体に対して私がどう思うかということは最後に書くとして、今回も流れをざっと書いて行きます。
さすがにこのブログに絵を貼るわけにはいかないから、どんな絵か文章だけじゃ全然伝わらないと思うのですが、
みんなの面白いワードをメモするような感覚で書いて行きますね。


主旨説明が終わった後、ここにいる全員の絵があったのかときかれて、ありましたと答える田所さん。
田所「ただ、えんにちだけは、どうやって検索しても一枚もなかったです」(笑)
全員「えー!!」
田所「色々な言葉で検索したんですよ。『えんにち』だけじゃなくて、『アイパー』とか。でも一枚もなかったです」
そこから、検索ワード大喜利がはじまる(笑)
関町「『もっちー バツイチ』でもなかったです」
根建「『もっちー 嫁 1200cc(?)』でも?」←いかついバイクに乗っているという意味らしい
文田「『もっちー 嫁 本当は居ない』は?」
中村「急に恐いこと言うなよ!!」
アイパー「『えんにち 大好き』で検索すると何が出てくるのかな?」
田所「はい、次行きまーす」


まずは例題として、どんな感じの絵なのかを見てみることに。
田所さんだということを知らされてから絵を見たんだけど、その絵が美少年タッチで、
芸人達みんな、「えー!?」と叫びながら総立ち(笑)
「こんなんじゃない!!」という感じで大騒ぎ(笑)
村上「みんなには仁君がこんな風に見えてるの!?」
中村「村ちゃん、だって、仁は9期のナマーシャランキングで1位だったんだから」
村上「狂ってるよー!!」
田所「いや、9期ナマーシャランキングじゃなくて、9期キス顏ナマーシャランキング。」
村上「イジられてるだけだって!!」
その田所さんの絵に、汗が飛んでるような描写があったんだけど、
田所「ま、口からね、豆2粒出してますけども」
池田「そこだけは本当だよね」


ここから本問題へ。
初めに客席に誰の絵なのかを知らせてから、芸人さん達と一緒に絵を見ます。
1問目の答えは橘さん。
すごくかっこいい感じになっているんだけど、雰囲気や衣装の色で分かった人が多かったもよう。
西島「昔こういう服着てたんだよ」
 橘「いや、それを言ったら、今もこういう顔だよ?」(笑)
根建さんも橘さんだと思っていた見たいなんだけど、フリップに書いた「橘」の字がなんか変。口がいっぱいある。
 橘「そんな漢字中国にもねえよ!!」
このワードめちゃめちゃ笑ったー!!
中村さんは、「文田はメガネ外すとこんな感じだ」と言い始め、メガネを外した文田さんが絵と同じポーズをやらされる(笑)
正解が橘さんだと知らされると、
村上「この人には、みのちゃんがこういう風に見えてるってことだよね。幸せだねー。
    だって、誰も損しないじゃん。本人だって嬉しいしさー」
この言い方!!(笑)
本当にライスしずるは、4人が4人とも性格悪いわ(笑)


2問目の答えは根建さん。
この絵を出した時の客席のリアクションが一番大きかったかもしれない。
ブラウンっぽい色の布団をかぶって寝っ転がってるような感じの絵。かわいい笑顔が印象的。
もう絵を見た直後に、村上さんは「わかった、これすぐわかったよ!」と自信満々。
全員がフリップを出すと、池田さんの名前が多い様子。
村上さんは、絵の中にいちごオレが描いてあったことを指摘し、「池田、いちご好きだから!!」と言い出す(笑)
根建さんも池田さんだと答えたんだけど、文田さんは根建さんじゃないかと思っていた様子。
ところが、
中村「メガネ取った文田に似てる」
と言い、先ほどと同じようにポーズをやらされる文田さん。
恥ずかしくてやったあと顔を伏せる(笑)
その後、なぜか根建さんも同じことをやったんだけど、変顔して戻って行く。
いつものベージュスーツを着てる根建さんに対し、
松橋「太一、段ボール着てきてんじゃねぇよ!」
根建「段ボールじゃねーよ!オートクチュールだよ!」
村上「オートクチュールって誰がわかるんだよ!10代誰もわかんねーだろ」
この一連の流れが最高に面白かった(笑)

正解が根建さんだとわかり、唖然とする村上さん(笑)
村上「オレだったらこう描くよ!」
結果、ただ池田さんが大好きだということを表明してしまっただけの恥ずかしい村上さん。
当てた赤羽さんになぜわかったかと聞くみんな。
赤羽「だってこの絵、段ボール着てるじゃん」

根建さんのその絵が、隣で寝ているであろう人に話しかけている感じになっている。
根建「これ、隣で寝てるのなかむなんじゃない?」
中村「ちょ…おま…本当に付き合ってるんだからやめろよ//」
なんだこの二人(笑)


3問目の答えは中村さん。
今回も当たり前のように絵と同じポーズをやらされる文田さん。
橘さんは回答のフリップに、「天才」と書いたところに二重線を引いて上から消した後に「中村」と書く(笑)
答えが中村さんだということで、絵と同じポーズをやってみた中村さん、客席の反応が芳しくなく、
中村「文田、お前ハートつえーな」
確かここだったと思うのですが、村上さんが「本当にみんなの絵あったの!?本当にみんなのこと描いたものなの?」みたいなことを言ったのに対して関町さんが、
関町「『しずる村上』で検索したら、一件だけラーメン次郎の絵が出てきましたよ」
崩れ落ちる村上さん(笑)


4問目は、早いもの勝ちだという田所さん。
田所「もうフリップにも書かなくていいです!いいですか、行きますよ!!」
そして映し出された絵は、髪が長くてメガネをかけている人が、漫才のサンパチマイクを後ろ手に持っている感じのもの。
もう明らかに天狗の川田さん(笑)
みんな一斉に手をあげて大騒ぎ(笑)
田所「じゃあ、中村!!」
中村「椿鬼奴さん!!」(笑)
池田「ラブサイケデリコ!!」
江崎「アンジェラアキ」
なぜか江崎さんの時だけ、客席しーん(笑)
川田「マイクこんな持ち方したことないけど、ぼくです」
川田さんが実際にサンパチマイクを持って同じポーズをしてみた後、結局やっぱり文田さんもやらされる(笑)
西島さんが、「天狗の存在を知らなくて、この絵を見てファンになった人は、実物を見てどう思うんだろうね?」みたいなことを言っていて、その発想はなかった(笑)

ということで、以上でコーナーは終了となり、エンディング。
EDMCは、OPと同じくエリヤン。
ここで、ネタの観客投票結果の発表。
西島「あんなに言ったんだから、えんにちが1位に決まってるでしょう!!」
などと引き続きいじる(笑)
結果発表は上位3組だけとのこと。
そして、赤い布がかけられた状態で運ばれてくるあの小さなボード。
懐かしい。AGEAGE全盛期を思い出します。
客席がそれだけでちょっと浮足立っていたのがわかったよ。

そしてその赤い布が外され、結果は1位ジューシーズ、2位ライス、3位エリヤン。
私が○をつけた3組とぴったり一致でびっくりしました。
1位になれなかったえんにちを責めるメンバー(笑)
で、結局えんにちが何位だったのか知りたいということになり、全メンバーの順位を発表することに。
4位しずる、5位ゆったり感、6位 囲碁将棋で…
西島「7位えんにち、8位 天狗!!」
 橘「なんでだよー」
西島「こういう時、普通最下位だろー」(笑)
望月「(客に)少し票入れんなよ」
少しっていうのも(笑)

天狗は24票だったそう。
松橋「そういうこと言うのやめようよ」
西島「ジューシーズは124票」
松橋「……そういうこと言うのやめようよ」(笑)
1位のジューシーズと2位のライスは1票差だったそうです。すごいな。
最後に、次回は6月に決まっているので、またお越し下さいとのことで終演となりました。


やっぱり9期ってすごいよなぁと思うのは、わざわざ打ち合わせしなくても、
それぞれが自分の味を出して、くだりや流れを完成させることができるところだと思う。
以前のライスシチサンの9期集合した「知らなかったら知らんデリバリー」もそうでしたが、
ライスの企画って面白いし斬新だけど、実は結構ゲストの裁量次第な時間も発生するもので、
でもそれをきちんと面白いものに仕上げる事ができるのはすごいと思う。
小粒揃いの9期、なんて言われていたのは今や昔。
その場の空気を感じ取り、自分のフィールドに持ちこみつつも、全体のバランスを考える。
9期は全員がエース級だよ、そう思う。

また今回は、ネタの中で投票があるということで。
9期の和気あいあい雰囲気に似つかわない、なかなかシビアなところもありました。
まさかこんなガチ投票をするとは思わなかった。
なんか、このメンバーに順位をつけるのはもったいないと思ってしまうというか。
みんな面白いのにこんなことするなんて、すごい贅沢な感じがするんですよね。
でも、こういうシビアな一面も取り入れることで、みんなが相乗効果で、
さらに刺激しあい、面白くなっていってほしいなと思います。

今すぐにというのは無理だと思う。
けれど、いつか9期が、このくくりごとメディアに出られるようになってほしい、もっと注目されるようになってほしい。
それはきっと夢物語ではないはず。
このライブは、未来へ続く滑走路のように感じている。
どんどん速度を増して、いつか大きな空へ羽ばたいていく、
そんな姿をイメージしてる。
だから、その空に飛び立つ姿が見れるまで、このライブが続いてくれたら嬉しいな。



……さて、ここで終わってもいいんですけども……(笑)
今回の企画について、ちょこっと私なりの意見を残しておきたいかなぁと思いまして…。
長らく私のブログを読んで下さっている方ならお分かりかと思いますが、
私がこういうことをいちいち書くときには、たいていこの後にネガティブなワードが続きます(笑) すみません(笑)


今回の企画は、pixivというサイトにあがっている、ファンの方が描いた絵をみんなで見ていくというものでした。
余談ですが、おそらく今回スクリーンに出した絵の作者の方々には、ライブで使いますよなんて事前連絡はなかったと思うんですよ。
だから、もしあの場に絵を描いた方がいらっしゃってたら、ほんと、血の気が引いただろうなぁって(笑)
私も、もう3年半前になりますが、
ライスシチサンレギュラー最終回の時に、私がブログにまとめたものがそのままボードとして出てきたことがあったので。
あれは焦るよね。しかも特に何も連絡ないですしね(笑)

ライスや、舞台上の芸人さん達にとっては、別にバカにしてるつもりは全然なかったとは思うんです。
あくまでも、「美化されすぎてる」ってことが言いたかったみたいだし。
でも、みんなでよってたかって、これは誰だの、似てないだの、こんなんじゃないだの(笑)
私だったらちょっと傷つくよ(笑)
私も、絵じゃないけど、感想という文章をここにアップすることをしている人間なので。
今回と同じように、私の書いたものをたまたま読む機会があったら、
「そんなこと考えてネタ作ってねーよ」とか、「こんな感想、的外れだよ」
みたいに思われて、笑われてることもあるのかなぁって。

もちろん、ネット上にアップする以上は、ご本人達の目に触れる可能性ももちろん考慮していますし、見られても失礼の無いように最低限の言葉づかいには気をつけています。
さらに、私が書いたものを芸人さんが読んだ結果、ご本人にどんなにバカにされようが、見当違いだと思われようが、別にいいと私は思っています。それは読み手の自由。
それが嫌なら、仲のよいメンバー限定公開とかにすればいい。
ちなみに私は、そうやってご本人の目にとまる可能性と、それでも一般公開したいということを天秤にかけて、一般公開を選んでいます。
別に自分のブログが大した効果になるとも思っていませんが、
それでも、ライブの雰囲気が知れてよかったとか、このライブが次もあったら行ってみようかなとか、
一人でも思ってくれたら嬉しいから。
楽しいことは、みんなで共有したいじゃない。
あとは、「ブログで公開する」という目標がないと、私は結局感想を書かずに終わっちゃうなまけものだから(笑)

脱線してしまいましたが、そんな感じで、ご本人が検索して簡単に見られるようなところに載せておいて、
それを「なんで見たんだ!」とか言ったとしたら、それはおかしいと思います。
でもだからと言って、絵の作者さん達は、舞台上で芸人にいじられることまで了承してネットにアップしているわけではないんじゃないかなぁ。
描き手は芸人に見られる可能性があることをわかっているし、
芸人も自分達が見ていることを描き手は勘付いていることも知っている、
でもそこには触れてほしくない、それを表には出さないでほしいと思うのは、
こちら側のわがままでしょうか。
このギリギリのラインは、ここで保っておいてほしいと思うのは、
ファン側のわがままでしょうか。

でも、その一方で、こういうことやるのがライスだよな、とも思っています。
別に特別なことじゃない、ライスは昔からこうだった。
この人達は5年前、後々まで伝説として語り継がれる、「事故死ドッキリ」というものをやって、
舞台上の芸人を泣かせ、怒らせ、「これはダメだってー!」と言わせた。
ギリギリのラインに踏み込むのが好きなのか、
それとも、ギリギリのラインが存在することに気付いていないのかわかんないけど(笑)
けどそれがライスだ。そういうもんだ。
私が、忘れてただけだ。

ライスが繰り出す斬新な企画には、いつだって賛否両論がつきもので、
私はだいたいそのうちの否につくことが多いけれど(笑)、
でも、新しいことをやるためには、そこは避けて通れなくて、
ライスは正面からそこを突っ切って来た。
だから、これからもライスは、誰に何と言われようと、斬新な企画を追い求めるのだろうし、
私はそれを見てまた文句を言うのでしょう(笑)
それは冗談としても、私も本当は、自分じゃこんな企画考えられないくせに、
ライスに文句ばっかりになってしまう自分が好きではないんです。
でも、やっぱりできれば、「否」の意見を減らしてほしいから。
せっかくのライブで、複雑な気持ちになる人を出してほしくないから。
次にこのような企画をやる機会があれば、出来るだけ人を傷つけないような工夫、バカにしているように見えない工夫を、してくれたらいいなと感じたのでした。