甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

「戦争でもおっぱじめるんじゃないのかと」  10月18日  東京シュール5 ~秋の新人採用試験~

2008-10-25 23:45:39 | ライブ感想♪
MCはカリカ林さんと関町さん。
あっ、林が二人いるので、林と言ったらカリカ林さんのことにします。かたつむり林さんは、大介で(笑)
このイベント自体がオーディションですが、実はこれに出るメンバーを決めるオーディションがあったらしく、それには六十数組集まったそうです。すごいな。
審査員として、メンバーを呼びこんでいきますが、それには一つひとつ謎のキャッチフレーズがついています。
林「『オレの前にシュールはない、オレの後ろにもシュールはない!』、家城さんどうぞ~!!」
じゃあどこにシュールがあるんですか(笑)
犬の心と田所先生のキャッチフレーズ忘れてしまいました…。
ただ、犬さんは「恥ずかしい!」「自分たちで考えたんじゃないですからね!」と必死に主張していました(笑)
田所先生は、今日はどんなところに注目しますか?というようなことを聞かれた時に、
田所「僕は脚本家としても見てますから。次の神保町では、メンバーが総入れ替えになるかもしれませんから。」
関町「…完全に裏方に徹するということですか?」(笑)
舞台に立っていない時間が長かったので、緊張しているらしい先生。
最近、セリフの少ないネタをやりたがる先生(笑)
林「じゃあリハビリもかねて見てください」
そしてかたつむりのキャッチフレーズ!!(笑)

林「『キングオブコントの前説をやったかって?あぁやったさ。
   でもオレ達がやったのは前説じゃなくて伝説だ!』、かたつむりどうぞ~!!』



簡単にこのライブを説明しますと、オーディション形式で16組の若手が出てきます。
審査員はそのネタを見て、シュール5に欲しかったら「欲」と書かれた札を挙げます(この札がなんとも)
1組終わるごとに質疑応答で、審査員が質問攻めにしたり、褒め殺したり、いじり倒したりします(笑)
舞台向かって左側から、中澤さん、大介さん、田所さん、押見さん、池谷さん、そして中心に一番近いのが家城さんという順番で座る。
今回私の席が、真っ直ぐ前を向いた先には田所さん、という感じだったため、ネタをやっている人達よりメンバーのリアクションが気になってしまった時もありました(笑)
加えて、ネタをやった16組の出番順とか何も配られなかったため、自分の気になった人達だけ書いていきます。


シソンヌ  郵便局員のポーカー
明転してからの一言目。
「僕たちは!」
「ライスより!」
『シュールです!』
会場爆笑、笑いながらも戸惑うメンバー(笑)
突然叫んだ後、「コント~」と普通にコントに入っていく様子に、どうリアクションをとったらいいかわからない会場全体(笑)
ネタは、あ~これぞシュールだ~っていう、シュールの中の王道って感じがしました。
関町「(審査員に向かって)どうですか~?この他事務所臭~?」
なんだか落ち着きのない二人に、「シソンヌにはトークライブに来てもらってるけど、こんなんじゃなかった」と語る押見さん(笑)
そんな中、隙あらばの池谷さん。
池谷「とりあえず、池谷一門に興味ある?」

ネタをやる前に、必ず自分たちは誰よりシュールか宣言するそうです(笑)


桃男
「僕たちは!」
「犬の心より!」
「僕たちは!」
「シュールです!」
反応に困る犬の心(笑)
……これは…シュールなのか??
とりあえず、立て付けが悪いのかギシギシいっている舞台を、やたら心配する田所さんが気になった(笑)
ネタが終わった後、なんだか不思議なキャラを貫く感じに、思わず押見さんが
押見「シソンヌとも桃男とも絡んだことあるんですけど……こんなんじゃなかったじゃん!もっと普通の子だったじゃん!今日みんなおかしい!!(笑)」
関町「それほど受かりたいってことですよ」
家城「みんなシュールの意味を取り違えてる!!ちょっとお客さんに休憩してもらって、裏でみんなと話そう?オレあと2時間これは無理だよ!!」


ベンジャミン
すごいネタをしたわりには、とっても純粋な子だということが判明。
色々と話を聞いていくうちに、押見さんが
押見「ヤバい、あの、どんどん好きになっていくんですけど(笑)」
11期ということで、同期のエドはるみどう思う?という質問には、「あの、すごく親切で…」みたいなことを言いだし、田所さんと押見さんは顔を見合わせて大笑い(笑)
「いい子っ!」「さわやかだよね」「シュール5にはいなかったタイプ」と絶賛するメンバー。
家城さんの「彼女はいるの?」という質問に→2年間いないと。
家城「前の彼女にはフラれたの?」
ベン「あぁ……はい」
家城「なんて言われてフラれたの?」
ベン「……『キモい』って…」
メンバー椅子から崩れ落ちて大爆笑!!
家城「ひどいよ、こんないい子に!!」
笑いすぎてなかなか起き上がれない田所さん(笑)
減点方式に関してアツく語る押見さん(笑)
林「では、これをふまえて、札をお挙げください。どうぞ!!」
……なんと誰もあがらない!!
今まで散々絶賛してたのにっ!!(笑)
押見「もっといい人生があると思う」


スーパーパン
今までのキャラを無視して、普通に喋り始める姿に笑った。
シュール5とは共通項がある、というリッキーさん。しずる池田さんと同居していて、しずるのシュールイズム(?)がしみついているらしい。
池田さんは、お風呂に入る時に必ず電気を消すらしい。
「え?なんで?」となるメンバーに、関町さんが
関町「あの、風呂の鏡で、自分の体を見るのがイヤらしいんですよ」
みんな「へぇ~」といったリアクション。
関町さんが「それで?」と話の続きを促すと、
リッキー「今、その話しようと思ったんだけど……」
え~!?
「オチ泥棒!!」と言われる関町さん。まさかの展開(笑)
ハケる時、林さんが「リッキー、この前、代田橋で会ったよね」
関町「友達紹介の時間ですか?」


クレイジーフォーユー
もう喋りも動きも、全てみんなのツボだったみたいで、笑いが止まらない。
ネタが終わると、一目散に札を上げる家城さん(笑)
家城「『歯ぐきから血が出てる』って流れのところで、一人写真撮ってたお客さんがいるんだよね。撮ってどうすんだろって。オレもうその時から上げようと思ってた」
もうこの後は質問攻め(笑)
青山さんになんでコンビ組もうと思ったの?と聞くと、
「誰もコンビを組もうとしていなくてかわいそうだったから」。
中井さんは35歳で145cmだそう。
それを聞いた林さんが
林「145で35って……アウトでしょう(笑)」
メンバー全員に責められる(笑)「なんてこと言うんだ!」


ハローケイスケ
ハロケイさんが出てきた時、会場の半分は爆笑、半分は唖然(笑)
最初の一言は、
「私達は、シュールよりかたつむりです」
あの、つっこみどころが二つあるんですけれども(笑)
最初から最後まで、全く意味のわからないネタをしていました。しかも結構長く。
札を上げる時間になって、かたつむり中澤さんが上げた札には「お花」!
林「それはどういう意味ですか?」
中澤「お話にならないよ。おはなちゃんだよ!!」
待ってましたとばかりに大拍手!!(笑)
きっと「おはなちゃん」でこんな空気になるのはシュール5のイベントだけだ(笑)
林「(ハロケイさんに)どうですか?おはなちゃん出ましたけれども」
ハロケイ「……おはなちゃん…いいねぇ(笑)」
全員立ち上がって手を叩きながら大笑い。


遠藤はやと(ごめんなさい、表記がわかりません)
淡々と落ち着いて喋っていく遠藤さん。
途中の
「戦争でもおっぱじめるんじゃないのかと」
このフレーズに全員大笑い。
特に田所さんは大分気に入った様子。
ネタが終わった後、年齢を聞くと、なんと19歳!ええっ!?私と同い年??
卒業したばかりの13期だそうです。
言われてみれば確かにちょっとつまったところはありましたが、すごく堂々としていました。


囲碁将棋
囲碁将棋が呼ばれた瞬間、個人的に強烈な違和感。
なんというか、急に子供の中に大人がまぎれこんだような。
だって、囲碁将棋はもう、自分達のスタイルを確立して、磨き上げてるもん。
オーディションとか、そういうことじゃないよ。
家城さんが呼んでくれさえすれば、いつだって入れる感じ。
……とか言ってて、Cage落ちたんだ!?何で!?(笑)

最初の一言。
「僕達は!」
「POISON GIRL BANDより!」
『シュールです!』
これだけで爆笑の会場(笑)
お客さんみんなの中に、囲碁将棋とポイズンは何か似てるって意識があるんでしょうね~。
ところがその後、文田さんが言った
「ソフトバンクのCMよりシュールです!」
が、あまりにも微妙な反応(笑)
そんなのはあったものの(笑)、その後はすごかったです。
とにかくホーム感が尋常じゃない。一言ひとことクリーンヒットで、会場が沸きに沸いていました。
途中の「たまらんなぁ!!」で、誰よりも笑っていた田所さん(笑)
家城さんは途中から、ネタを楽しむお客さん、ではなく、後輩のネタをチェックする先輩、に目が変わったような気がしました。
ネタが終わった後、「いやすごいよ!」と林さん。
面白くてすねはじめるかたつむり(笑)
関町「ソフトバンクのCMよりって何?」
家城「あれがすべってるから、借金からのスタートなんだよね。それであれだけ受けたってすごいよ」
本気でシュール5に入りたい、と訴える二人でした(笑)

余談ですが、
私、9月から今まで、9回ほどライブに足を運んでいる中、囲碁将棋を5回見ています。
しかもそれ全て、他の人をメインで見に行った時で…
今回なんて出ること知りませんでしたからね。どんだけ囲碁将棋と縁があるんだ(笑)
こうやって見ていたら、いつの間にかファンになっていそうです(笑)

林「さぁ、次はいよいよトリです!」
中澤「今のがトリじゃなかったんだ」


DH億
最初の一言。
「シュールより、野球でしょ!!」
それだけ言ってハケる(笑)
メンバー立ち上がって総ツッコミ(笑)
ネタは野球選手の形態模写。
池谷さんが飛び抜けて笑っていました。
ネタの後、家城さんに振られて、池谷さんも披露することに。「いいですか?」とノリノリ(笑)
それなのに、古田や二岡やった後、DH億にダメ出しされる(笑)
そんな池谷さんを、苦い顔で見つめる押見さんなのでした(笑)


このまま、本日の出演者全員集合して、エンディングでした。
もしシュール5に追加したいメンバーがいれば、今後の活動で入ってくるかも知れない、というフワっとした感じで終わっていきました(笑)

いや~、最初に家城さんが2時間これは無理と言い出した時にはどうなることかと思いましたが(笑)、でも終わってみればすごく楽しかったです。
この他にも、同期のはずのかたつむりすら知らない「闇10期」が出てきたり、田所さんの「僕終わった後に、お客さんから『え~』っていう反応が来るの大好きなんですよね」という発言だったり、この人とこの人のツボって似てるんだなと気付いたり、色々と気になる所ポイントがありました。
でも、シュールって難しいんだなって、このライブを見て改めて感じました。
わけわからないことや、自分達のやりたいことをやるだけではダメなんですね。
自分達が楽しむのはもちろんですが、それがある程度お客さんにもわかってもらえるようなものではないと。
20日のAGEAGEで、犬の心のネタを見た時、私ははっきり言って衝撃を受けました。
すごく面白かった。
終始全く意味わからないのに、すごく笑った。すごく楽しかった。
この線引きが出来るのは、やっぱり経験なんでしょうか。
今回出てきたシュール芸人さんも、もっと経験を積んで、もっとネタを磨いて、愛されるシュール芸人となってくれることでしょう☆
楽しかったな~!!
「超若手版キワモノ演芸」という感じは否めませんでしたが(笑)

新しいシュール5Tシャツに身を包んだメンバーは、とてもスタイリッシュな感じがしてカッコよかったです。
来月の∞もこれを着てやってくれないかなぁ。

「オレが思うに~」  10月17日  2期会

2008-10-24 23:44:14 | ライブ感想♪
個性の強い人達が集まりに集まっているのに、なぜか売れない東京NSC2期生。
タレント図鑑の、このライブの紹介文にはこんなことが書いてありました。
「ウルトラメジャーが生まれることなく、10年来の足踏みをしてきた彼らが今、ついに立ち上がる」
……かっこよすぎる!!(笑)
そんなわけで、行ってきてしまいました2期会でございます。
案外ネタメインだったので、主に感想のみ書いていきます。



1.Bコース 馬跳び
ネタを飛ばすナベさん(笑)
もう一度やり直した時のややウケ具合にタケトさんが、「ほらこんな感じになるじゃねぇか!!」
舞台を端から端まで使って、時には袖まで使って(笑)、自由な漫才でした。

2.デッカチャン こんな人にはなりたくない

3.レイザーラモン お葬式
途中から、HGに本気の「フォー!!」を求めるRG。
もはやコントの内容関係ない(笑)


3組ずつネタをやり、その後でボックストークです。
自分のためだけにフォーをやらせるハブさん(笑)
そして、次のブロックを紹介する時タケトさんが、「さぁ、次は地獄のゾーンです」って(笑)
気になるそのメンバーは、
くまだまさし
しんじ
増屋キートン
……本当に地獄かもしれない(笑)
ところがタケトさんは「ただ短いです。3組で5分ぐらいで終わりますからね!」って、えっ!?



4.くまだまさし   口の中でクラッカー
レッドカーペットと全く同じ長さ!!
短すぎてお客さんから「え~!?」とびっくりされてました(笑)

5.しんじ
……説明不可能(笑)
なんだかもう、笑うとかそういうことではなく、どうリアクションをとったらいいのかわからない(笑)
本当にこの人には、危険生物という言葉がぴったりだな……

6.増屋キートン   エロノート
なんてまったりした空気なんだろう(笑)


ボックストークを仕切るのはキートンさん。……普通ならありえない状況(笑)
しんじさんは「くまださんの娘さん、食べていいですか~?」
会場ドン引き。
そんな中で響く、袖にいるリーダーの笑い声(笑)
リーダーに限らず、このライブ基本的に、みんな袖で笑いすぎ(笑)

なぜか次の3組を紹介したのはしんじさん(笑)



7.カラテカ入江   詩を書いてみた

8.ガリットチュウ   オーディション
正直、やってることは難しくもなんでもないネタなんですが、楽しいな~(笑)

9.カリカ    列島ツバメ、あずさ2号
このネタ大好きです(笑)
なんと、家城さんがネタを飛ばす!
林「あなたがネタ飛ばすから、わけわかんないことになったでしょうが!」
家城「俺だって、取り返しのつく飛ばし方と、取り返しのつかない飛ばし方があったら、取り返しのつかない方だってことくらいわかってますよ!」
そんなこと言わないで(笑)
オチが迷子になりながらも、なんとか終われてました(笑)


ボックストーク仕切りは林さん。
入江さんが、熊谷さんが実は暗いと言い出し、それに反論したい熊谷さんはギャグをやりだす。
突然のギャグに林さんは「え?何やってんの?」
入江さん・ガリチュウと一緒のグループにされたことがちょっと不満なカリカ。
入江「なんで!?だって、みんな『カ』から始まるじゃん!」
そんなくくり初めて聞いたとツッコむみなさん。大体、ガリチュウは違う(笑)
入江さんについて、家城さんは
家城「たぶん芸人みんな、入江君のことちょっとだけ嫌いなんだよね」
どういうことだという入江さんに対して、
林「みんな、ちょっとだけ嫌いなんだよ。いや、そりゃもちろん、お客さんはもっと嫌いだよ?」(笑)



10.井上マー   曖昧なラブソング

11.佐久間一行   放浪の旅
笑った~本当に楽しかった!!
「おかしな所あったら、隣の人と話し合っといて」(笑)

12.あべこうじ   イタ~リア~ン
このネタ大好きなんだけどなぁ。本当にどうして中笑いだったんだろう(笑)


仲良しピン芸人3人は、カラオケの話で盛り上がる。
T-BOLAN大好きなさっくんは、絶妙な「ひゃ」を披露(笑)
マーさんに「風邪気味の五木ひろし」(でしたっけ?)を振られたあべちゃんが、ひとしきり笑った後、急に真面目な顔で、
あべ「ちょっと待って。そんなの出来なくない?」
が最高に面白かったです(笑)
あべちゃんは全く覚えていないそうなのですが、昔カラオケに行った時にやっていたと主張するマーさんとさっくん。
結局、やってみたけれどよくわからない感じに(笑)



13.バッドボーイズ ラーメン屋
なんて自由すぎる漫才なんでしょう(笑)
もはや何が論点なのかもわからない。どこがおかしいのかもわからなくなってきます。

14.ハローバイバイ金成  オレあるある
「オレが思うに~」というフレーズから始まる、「オレあるある」を披露していく金成さん。
途中から「今日は2期会ということなので、2期あるあるを言いたいと思います」と。
「Bコースナベの猫好きキャラは定着しないと思う」
「バッドボーイズは、本当はグッドボーイズだ」
袖から怒りながら出てくる佐田さん(笑)
金成「今こんな風に言ってるけど、後で楽屋で謝ってくる~」(笑)

15.ニブンノゴ!  コンビニのバイト
リーダーの「じゃあ、今から休憩時間だから、自由にしていていいよ」というセリフの後、
森本「オレが思うに~」(笑)
その後、森本さんと大川さんで金成さんのあるあるを言い始める(笑)
押しているのに、なかなか辞めてくれない二人に怒るリーダー。
宮地「閉館時間があるんだってさ~っ!!」


この後のボックストークでは、佐田さんがグッドボーイズという話を披露(笑)
そして、好き放題なニブゴ!と金成さんの絡み(笑)


この後はやっと企画!!
イス取りゲームをやった……そうです。
本当は見たかったんです。
というか、これこそ見たかったんです。2期みんなでワイワイやっているのこそ楽しみにしていたんです。
ところが色々ありまして、これを最後まで見ていたら、次の日にラフォーレに行けなくなってしまうんじゃないかという懸念がありまして……泣く泣く諦めてしまいました。
あぁこれこそ見たかったのに……次こそは!


終わった後思ったこと。
2期は、仲がいいから売れてないんじゃないと思うんです。
みんな仲良く、売れてないだけなんです(笑)
いやいや、嫌味じゃないですよ。
2期は多分、テレビで売れるようなタイプの人達じゃないと思うんです。
カリカのあずさ2号にしろ、ニブゴの畳み掛けるテンポにしろ、Bコースの舞台いっぱい使う感じにしろ、ガリチュウやら金成さんやらの好き勝手やる感じにしろ(笑)、みんな、ライブで観る方が面白いんです。
だから、これからウルトラメジャーは出ないかもしれない。
けれど、ライブでは確実に面白さを届けてくれる。
お笑いって楽しいなぁって思わせてくれる。
これからも、そんな2期であってほしいです。

金成さんは個人的にガリチュウを「超面白れぇ」(本人談)と思っているらしく、今度一緒にライブをやりたいと言ったら、社員さんに止められたそうです(笑)
金成さんは「でもやろうと思う!」と。
いいじゃないですか、そういうの。
色んなイベントで色んなこと試して、色んな笑いを作るってこと、2期にはできると思う!
楽しかったなぁ。


終わった後、そろいも揃ってブログを更新するみなさん。
素敵なことを書いていらっしゃいます。
とりあえず、私が一番印象に残ったお三方をご紹介して終わります。



ニブンノゴ!・宮地

カリカ・家城

ハローバイバイ・金成


キングオブコント 裏総括

2008-10-20 23:48:41 | お笑い全般
・籠の城(7日)のエンドトークで、前説でスベったことをバラされたかたつむり(笑)
「舞台ではそこそこウケていた『おはなちゃん』が、会場ではキーンでしたからね」(by押見)
「浜田さんが一言目に『全然盛り上がってへんやないか!』って」(by関町)
一体、裏に控えていたカリカ・犬の心・しずるは、どんな思いでこの前説を聞いていたんだろう……

・幕が下りたとたん現れた、準決勝敗退者の豪華さに、驚きを通り越してちょっと引いた……
こんなメンバーが一堂に会するなら、いっそ全組でネタ祭りやればいいんじゃないかとちょっと思った

・この並び順誰が決めたんだろう

・どこに誰がいるかを探すのが、ウォーリーを探せみたいでちょっと楽しい(笑)

・これは私だけかもしれないけれど、ギースは「ファンが見たいネタ」と「賞レースウケするネタ」と「自分たちが好きなネタ」の全てが違うように思える

・ロバートバカだなぁ(笑)

・もう、点数発表の時にいちいち見切れるグランジが面白いのなんのって……
泣きそうになるほど笑った(笑)

・2700、堂々としていてすごい
後半ちょっと手数が少なくなってしまったのがとっても残念

・審査している芸人さんにコメントを求めてもね……
なんて言ったらいいんだろうというのもありますよね。
自分たちが「大御所」と呼ばれているならまだしも。そりゃボケに走っちゃいますよね

・最終決戦で、自分と相手どちらが面白かったか言う必要があるのかと、散々疑問に思っておりましたが、これは盛り上がったからよしということでよろしいでしょうか?

・最後にリットンさんのお名前を出されたバッファさん、素晴らしいと思います



個人的な好みの話をします。
私は、コントというものは、伏線を張ったり、予測出来ない展開をしたり、オチにこだわったり……そういうものこそがコントだと思っているふしがあります。
バッファさんやバナナマンさんを批判するつもりは、みじんもありません。実際、すごく面白かったですし、すごく笑いました。
ただ、こういう感じなのか~、とも思ったりはしました。
それが悪いとは思いません。これはこれでいいと思います。

だから、いつかこれとは別に、キングオブシュールコントなんていう大会をやってくれないかなぁ。
カリカ・犬の心・POISON GIRL BAND・しずる・ライス・かたつむりはもちろんのこと、
キンコメ、ラバガ、ギースとか、
ナナイロやアルコ&ピースなんかを集めて……(後半は完全に個人的趣味です)
事務所の枠をこえて、ルミネのプライムライブあたりでやってくれないかなぁ(笑)


来年もし開催されるのなら、この中から2組は決勝に行ってほしいな、なんて、妄想はふくらむばかりです。
本筋の流れ以外でも、いろいろな楽しみ方がありました。

キングオブコント 総括

2008-10-20 23:15:24 | お笑い全般
すっかり遅くなってしまいましたが、簡単にキングオブコントの総括をしたいと思います。



まず何よりも、バッファロー吾郎さん、優勝本当におめでとうございます!!
最後の涙を見て、色んな思いがあったんだろうなぁって、何だか感慨深くなってしまいました。
すっごい面白かった。
本気でバカやってる姿って、なんだかカッコイイです。
QJでおっしゃっていたように、これがD関のさらなる発展につながればいいですね。
色々なお笑いがあってほしいと思いますから。


バナナマンは惜しかったなぁ。
設楽さんの「超悔しい!!」には、もちろん冗談っぽい口調ではありますが、でも本気の思いがあったんだなって感じさせてもらいました。
来年からこの大会自体、どんな風になるのかよくわかりませんが、でもまたバナナマンには出てほしいなって思ってしまいます。


で、これはたくさんの方がおっしゃっていたので、別に私が書かなくてもいいかと思ったんですが、でもやっぱり書いちゃおう。
最終決戦の審査、ど~なんでしょう?
あぁやって一組ずつ発表していくことによって、ちょっとやりづらい部分も出てくるだろうし……
どなただったか、「そもそも裏があるんじゃないかと思わせる審査方法があること自体がおかしい」みたいな話をされていた方がいらっしゃって、一理あるかなと思ってしまいました。
面白いのに、それを素直に信じられない審査になってしまったら、誰にとってもよくないですしね。

本当は、審査のシステムについて言いたいことは、い~っぱいあります。
でも本当に収拾がつかなくなりそうなので、やめておきます。
だって、そもそもなぜライスは1回戦で落ちたのかというところからはじまりますよ!!(笑)
なんだかんだ言っても、結局は「楽しかったなぁ」で終わるのでした。

尊敬、かぁ…

2008-10-16 22:52:09 | お笑い全般
もう一週間以上が経つのに、まだ籠の城の余韻が抜けません。
自分で後から考えて、味わえば味わうほど、色々と新しい解釈が生まれてきて更に虜になります。
あぁ…やっぱりもう一度行きたかったな…。


そんな中、その神保町でもらった今月のYOOH!が、私の好きな人達ばかりだったので、ちょっと書いてみます。


おっ、ついに来ました、徳井さんのインタビュー。
また「聡かわいい」って言ってる(笑)
これを読んで、さらにコントとはまた違った「演じている」徳井さんを見るのが楽しみになりました。
「おもしろみがない。ただ、ないと生活できないから困るんですけどね」かぁ。
なるほど。
でも、おもしろみがないことはないんじゃないかって気もします。
だいぶ特殊な白物家電ですね(笑)

今月の又吉さんの写真、今までで一番かっこいい気がするんですけど!
なんだろう、この角度(笑)

しずるのインタビューも面白かったです。
「コントという存在があって初めて、僕らの関係は成立する」。
かっこいいなぁ。
趣味も性格も違う二人が、コントによって成立する。でも、この二人がやらなければ、コントは成立しない。
一見矛盾しているけど真実なんですね。

そうなんだ。村上さんは、目立ちたいとか前に出たいとか、そういう意識でやっているんじゃないんですね。
ただ、喋りたがりなんですね(笑)
だから、先輩に対してもガンガンいけるんですね。
だから、すごくハマることもあれば、「……今の何?」みたいな空気になることもあるんですね(笑)

それにしても、村上さんがあらゆる場所で「気になる芸人は?」とか「尊敬する芸人は?」みたいなことを聞かれた時に、ことある毎にピースと答えているのが非常に気になります。
もう3回ぐらいは、雑誌でそんなのを読んだと思うんですよね。
いつかこの二組の絡みを見てみたいな~。
誰かが∞お休みした時に、ピース&しずるの60分なんて実現しないでしょうか。
そんなことになったら、村上さんが何を言うのか楽しみだなぁ。


そう、私だって尊敬する人はいるはずなんだ。たくさんいるんだ。
何が違うかっていったら、尊敬するだけなんです。
尊敬する人に、少しでも近づこうっていう意識がない。だから何も変わらないんだ。
田所先生は、私みたいな人に対して何かを訴えたかったのかな。


本日、原宿にも阿佐ヶ谷にも行けなかったこの悲しさ。
行きたいところがあるはずなのに、なぜかバイト先にいた悲しさ。


もはやYOOH!のことだけではなく、あらゆる話題入ってきましたが、最後にこれだけ。
11月12日の∞「シュール5スペシャル」、なんでしずるがいないの~!!
私がしずる好きだからということもありますが、でもそういうことではなくて、全員集合してほしかったのに。
シュール5はラゴリとは違って、全員集合できなくても、結構イベントをやってしまう感じなのね。
籠の城にしろ、あさっての秋の新人採用試験にしろ。
それが嬉しくもあり、でも少し物足りなさもあり。
とりあえず、行けるかどうかもわからないのに、AGEAGEのチケットを買ってしまっておりますよ。

「なんだこの敗北感はっ!」 10月7日   神保町花月『籠の城』

2008-10-08 01:33:39 | 神保町花月
まだまだ公演は続きますし、私の拙い文章では申し訳ないので、内容は書きません。
どうせ詳しく書かないならいいか、ということで、上がりきってしまったテンションのまま書いてしまうことにします。
ネタバレは避けますが、少しでも雰囲気を知ってしまうのが嫌だという方はご遠慮下さい。





あぁ、もう言いたいことはただ一つだけ、
最高!!
脚本が光って、演出が光って、一人ひとりの熱演が光って、本当に素敵なお芝居でした。
田所仁さんって、一体何者なんでしょうか。
かたつむり、最後先輩達に色々といじられていましたが(笑)、すごく頑張っていたと思いますよ。
池田さん、あの大事な所で噛んだの悔しかったんだろうなぁ。
犬の心だけのシーンが本当によかった。
そして、中盤の関町さんのセリフで、ちょっと泣いた(今月二回目)
言いたいことは一つと言っておきながら色々出てきましたが(笑)、とにかく最高で、とにかく素敵という言葉がぴったり当てはまるお芝居でした。
本当に行ってよかったです。
……明日からご覧になる方々のハードルを確実に上げてる気がしますが…(笑)
実際、賛否両論ある内容だとは思います。
でも、私にとっては本当によかったです。
これから回を重ねるにつれて、演者さん自身はもちろん、お芝居そのものが、どんどん成長していくんだろうなと思います。
その課程を見られないのはとても残念ですが、でも、今日見に行けたことに感謝します。



感動を与えてくれたことに感謝。
田所仁という天才が、この世に生まれたことに感謝。
押見さんが芸人の道を選んだことに感謝。
しずるが徴兵にとられていた時に(笑)、かたつむりが入ったことに感謝。
しずるが帰ってきてくれたことに感謝。
そして、カリカがシュール5を結成してくれたことに感謝。

この公演に関わった、全ての方に感謝。
「生きる」って何か、しっかり考えてみようって、そんな気持ちにさせられる公演でした。



(10月18日 追記)


楽日も過ぎましたので、個人的な感想を追記したいと思います。
もはや自分用のメモ書きで申しわけないですが、ご了承いただけると幸いです。



もう初めの村上さんが素晴らしい。
口調から表情から、「これからお芝居が始まりますよ~」って、一気に引き込まれた感じでした。
みなさんそれぞれ、ぴったりの役どころでしたが、一番ぴったりだと思ったのは村上さんでした。
これは、他の人にはなかなか出来ないと思うなぁ。このメンバー以外の人達を含めても。

中澤さん最高(笑)
あれだけバカっぽい役に徹せられるってすごいと思う。
「あんまり、頭がよさそうじゃないな」(笑)

「お前、めちゃめちゃ喋るな!」って言い方が、あっ、いつもの押見さんだ(笑)

ウミネコの、「今度から自己紹介の時に、そういうこと言ったらいいよ」っていうセリフが好きすぎる。
とってもシンプルで、飾らなくて、真っ直ぐな言葉。

関町さんのダンス輝いてたなぁ(笑)
ヤツガシラの「映画を見てみたいんだ!」辺りが、本当にダメでした。完全に泣きのスイッチ入ってしまいました。
そしてカリカ林さんがうますぎるんです。
「これは、あなたたちの大好きな命令です」で、背筋が凍りました。
まさか途中のウミネコのセリフが、ここで繋がるとは。
あそこは単純に押見さんの見せ場なのかと思っていたので、実際かなりかっこよかったので(私はそう思いました笑)、後で効いてくるとは思ってませんでした。

それでこの後ですよ!
押見さんの熱演が…すごく感情を持っていかれました。
全編を通して、とにかく押見さんが素晴らしかったです。
さらに誘われたのは、村上さんの
「わかんねぇよ。価値ある人生って何だよ?」
これが追い打ちをかけて、さらにイライラしているモズが、このどうしようもないもどかしさを伝えていて…
本当にこのシーンの3人上手すぎます!
そんな、あとちょっとで号泣してしまいそうだ…っていう時に、ぴったり笑いどころを持って来るのでねぇ(笑)
しかも、あれはねぇ(笑)

全体を通して、ところどころ重要な所で噛んでしまっていたのが、ちょっともったいなかったかなぁと思います。
最初の村上さんは、ちょっと崩れたけどぐっと持ち直した感じ。
あと、途中の中澤さんが惜しかった。
そして、このシーンの直後の池田さん。
噛んでちょっとグダクダになってしまっていました。
でもこれは仕方ないですよね!きっとあんなにいいシーンの後で、すごく緊張されたんだと思います。
ただ池田さんは相当悔しかったらしく、終演後「噛んで申し訳ございません!!」と土下座しながら、一人で客出ししていました(笑)
けれどこれ以外は、池田さん本当に素敵だったんです。
あの気持ち悪い笑顔も(笑)、捕まった時の「よく気づいたねぇ」も。

ヤツガシラの時と評価の時が、対応するようになっているんですね。
色が逆転しているので、視覚的にもおもしろかったです。
家城さんは、こういう些細なところで遊びを加えていて、楽しいところが何箇所もありました。

始めの映像で、一番印象に残ったのが「なんだこの敗北感はっ!」というセリフで、これを見てテンションがかなり上がったんです。
どんなストーリーになるんだろう、これがどこで使われるんだろう、と気になっていたんですが、まさか城側の人間の言葉とは。
一番期待を裏切られたので、一番印象的でした。
他にも好きなセリフは山のようにあるのですが、あまり内容に触れたくはなかったので、今回の記事のタイトルはこれにしました。
いや~裏切られた。

で、林さん楽しそうだ。
鳥6匹とか絶対面白がってる。
マシンガンのところとか絶対はしゃいでる。
ちょっと押見さん笑いそうになってたもん(笑)
「撃ちましたよ~?」

最後、犬の心だけのシーンいいなぁ。すごくいいなぁ。
池谷さんが本当に素敵。
そう、そうなんだよね。
後から考えてみたら、伝達だけあまり感情をあらわにしていなくて、とても淡白な感じがしていて、すごく不思議なんですよね。おかしいんですよね。
その理由が、最後の最後に明かされるとは。
トークライブではここを笑いどころにしたかったと言っていたそうですが、こちらとしては全然笑いどころに見えませんでした。
なんだか切なくて、でも味わい深くて。



開演直前に、入ってこられた若い男の人が二人。
ちらっと見て、一人はわかりました。LLR伊藤さん。
もう一人は本当に少ししか見えなかったので確信がなかったのですが、でも、あの方だと思いました。
振り返って確認。
そこにいらっしゃったのは、脚本家・田所先生。
びっくりしました!
普通に客席で観るんだ……。
途中で田所先生の笑い声がすごく聞こえてくることもあったりして、なんだかいいなと思いました。
自分の作品がこうやって形になっているのを観るのって、うれしいんだろうな。



私としては、ストーリーが結構、意外、でした。
なぜならこれが、田所仁脚本だから。
私はもっと、つきぬけたシュールや、ブラックなテイストのものを持ってくると勝手に思っていました。
だって、AGEAGEの妖精の印象が強くて……(笑)
でも実際は、とても壮大なテーマで、とても温かくて、とてもメッセージ性にあふれた作品でした。
驚きました。
そして、自分の今までとこれからを、ちょっと考えさせられました。
海とか山とかがどれくらい大きいかを知っている私って、幸せなんですね。
新しい気持ちで自分の前の壁を見たら、何か変わっているかな。




DVD化はしないと明言されたそうです。
ただ、ポイズンを加え、脚本を直して、大阪で再演するかもしれないと。
今のところ実現する可能性は低いそうですが、私は期待しますよ。
何度でも観たい、何度でもこの空気を味わいたいと思いましたから。
本当に再演してくれるなら、日本全国どこへでも行くよっ。




10月7日~10月13日
神保町花月 『籠の城』

ウミネコ   押見泰憲
ヤマシギ   村上純
モズ     林大介
ヤツガシラ  関町知弘

伝達     池谷賢二
評価     池田一真
監視     中澤章吾
刑罰     林克治


脚本     田所仁
演出     家城啓之


一応これでも19才

2008-10-07 18:44:47 | ライブ感想♪
少し前、神保町楽屋裏ブログに、「楽しみで毎晩寝れません。遠足の前の小学生みたいです」というようなことを書き込んだ方がいらっしゃいまして、私はそれを見て「なんだかかわいいなぁ」なんて思っておりました。
ところが昨日の夜、それが人ごとではなくなりました。
私も、楽しみすぎて寝られなかったんです。
「明日どんなものが観れるんだろう」と思うと、自分でも驚くくらいテンションが上がってしまい、全く寝付けませんでした。
まさに、遠足を前にした小学生のよう。
……一応これでも19才です(苦笑)
そんな訳で、現在神保町の前です。
今の状況には、「胸が高鳴る」なんて素敵な言葉は当てはまりそうにありません。
どちらかというと「心臓が破裂しそう」という方が適切かと…。
それくらいドキドキしています。
ここまで上がりきった期待を、あえて抑えずに観たいと思います。
死ぬほど楽しみにしてきた舞台なので!

これこそが Day of the Legend じゃないでしょうか?

2008-10-02 23:33:23 | お笑い全般
伝説が生まれちゃいましたね~!!
まさかのBageからの、まさかの大逆転勝利。
すごい、すごすぎる!!ちょっと泣いた~(笑)
思えば、色々あった9月でしたね。
まさかの降格、
∞スケジュールから一時期名前消える、
ブログのコメント欄ちょっとした騒ぎ、
スケジュールに名前戻る、
∞でちょっと自虐的なことを言う、
∞やらせてもらったけど罰ゲームかと思うくらい部屋荒らされる(笑)、
そしてパーフェクトでAGESAGEへ!!
すごいなぁ…まさに伝説。
本当におめでとうございます。
これは、チケ取るしかないでしょう!!
頑張ります。楽しみにしてます。
あぁ嬉しい。



何もかも素晴らしい。
グランジも上がってくれたし、ライスも残ってくれたし、何も文句なし。
後は……
この歴史的な瞬間を生配信でもリピートでも一秒も見られなかった、この2日間の殺人的スケジュールをひたすら恨むだけです……
もう嫌……
時間戻って……
ファンダンゴ復活して……

nijiko

2008-10-02 23:00:26 | チュートリアル☆★
徳井義実監督作品 「nijiko」
内容を詳しくレポするつもりはございませんが、だいぶネタバレ含みます!!ご了承ください。




このあらすじを簡単に述べてしまうと、寿司アーティスト・川向虹子さんのドキュメンタリー風映画です。まるで情熱大陸(笑)

徳井監督曰く、
「主人公の女性は僕が女装しているので、最初は女に見えないですが、後半にはこんな女の人が本当にいるんじゃないかと思うはずです」。
HPより

でも私は、びっくりするくらい「徳井さんが演じている」という意識が消えるのが早かったです。
最初こそ何やってるのと思いましたが(笑)、でも少し見ていくと徳井さんではなくなり、そこにいたのは川向虹子さんでした。
徳井さんがどうこうというより、私が見ていたのは確実に虹子さん。
彼女がお寿司のことを語るキラキラした目がすごくかわいくて、信念を貫いてしっかり喋っていてすごいなと感じて、あぁこの女性ステキだなって、普通に思いました。
明らかにおかしい状況ですね(笑)
でも、それくらい虹子さんというキャラクター自体が好きになってしまったのです。
お寿司を取られて逃げられたところとか、(前半の)最後の方で小杉さんに怒られて、わんわん泣きながら地べたに寝っ転がっていた姿なんて、なんだかもう悲しくて。
徳井さんは実際泣いていたわけではないのに、泣きそうになってしまって。
どう考えても小杉さんが言っていることの方が正論なのに(笑)
それくらい、虹子さんに感情移入してしまいました。

お気に入りのシーンはたくさんあります。
この、虹子さんが小杉さんと言い合っているところもすごく好き。アドリブ対決で、どちらが負けるかわからない感じが(笑)
そして、ちょっとぐだぐだになっている感じが(笑)
でも毎回思うんですが、本当に徳井さんって何者なんでしょうか。
どうしてあんなアドリブっぽいシーンでも、つっかえることなく、そしてイントネーションが変わることなく、あんなに標準語の、しかも女性の言葉遣いが、スラスラ出てくるんでしょうか。
自分がもし、関西弁で男性風に喋れと言われたって、あんなに自然にできない。

友近さん…本当に楽しそう…(笑)
7月に神保町で行われた舞台挨拶で、監督は友近さんと感性が合うというようなことをおっしゃっていたそうですが、確かにそうなんだろうなと思いました。
友近さんが喋っているところは、もうドキュメンタリーじゃなかったもんね。

大吉さんのあまりにも自然な演技が本当にステキです。
一番初めの登場シーンで、虹子さんと二人で映っていたところなんて、いいカップルだなって素直に思ってしまいました。
それなのに、別れを告げる時の残酷さ(笑)

何を差し置いても、中盤のあのくーちゃんのナレーションでしょ!!(笑)
ひどいってひどいって。
ひどすぎて、笑いすぎて、途中から内容が全く頭に入ってこなかった(笑)
特に、散々何度も言い直した後の、
「虹子の個展は、大成功だったよ。」←なにこれ(笑)
あぁ笑った。

あと、これはどうでもいい話と言えばそうなんですが、あえて言わせて頂くと、柏原収史さんが出ていらっしゃったのが本当に嬉しかったです。
徳井さんとしては、そんなに深い意味もなかったのかもしれません。せっかくドラマで仲良くなったんだから出てもらおう、という。
けれど私は、過去と現在が繋がった気がして。
昔からずっと続いている、一本の流れを見られたような気がして。
なんだかすごく嬉しかったです。


100本映画は、監督の個性がそのまま出るなと感じましたが、やはりそれを一番感じたのは徳井さんの作品でした。
独自の世界観を築いて、そこでしかありえないことを存分に表現していました。
不思議なことに、途中から、「寿司アーティストって何?」なんて全く考えなくなりました(笑)
この映画を見た今、はっきり言えます。
私は、徳井義実という人のセンスに惚れ込んだ。
感性に憧れた。
自分のやりたいことをやっている、キラキラした目を素敵だと思った。
だから、好きになったんだ。