甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

「大喜利やるんですか!?」 11月3日 文化学園大学学園祭

2011-11-30 00:40:29 | ライブ感想♪
今年も去年と同じように、学園祭に足を運んでみました。
しかし今回の文化学園大学は、今までとは一味違ったところで。
有名デザイナーさん達を数多く輩出していらっしゃる、服飾やものづくりにおいての時代の最先端を行っているところ。
なので、構内を歩いている学生さん達も、おしゃれで鮮やかな服装や髪形の方々ばっかり!
地味な服装の私の方が目立ちそうなくらいでした。
会場は野外で、イスは満席で立ち見も出るくらい!
お客さんのノリもよく、とても楽しかったです。
だいぶ時間が経ってしまって、しかもメモとかも残っていないので、曖昧で申し訳ありませんが少し書いてみます。
ほとんどライスのことばかりになってしまいますが、ご了承ください…。

・少年少女
 この日、ライブの始まりに間に合わなくて、少年少女はほとんど見れなかったんです…。
 会場に着いた時には、「あんげな~い♪」の声が響き渡っていました(笑)

・ライス 
 「ど~も~!!」と元気よく声を張って登場した二人。
 客席も盛り上がっていて、手を振ったりして、それに対して振り返す二人。
 そこで、「さっそく聞いてみましょうか?僕たちのこと知ってる人~?」
 というと、パラパラと手が上がる。
 お二人も「お~!」と言ったりしていて、まぁまぁ上がっているほうじゃなかったでしょうか。
 で、次に「じゃあ知らないっていう人~?」と聞いてみると、すごい上がる(笑)
 田所「あぁぁもういいもういい!!」
 関町「袖でチャリンチャリンって、小銭落とす音聞こえましたよ」
 スタッフの学生さんがびっくりして落としたんじゃないか、とか言い出す(笑)
 関町「じゃあ今日、関東以外から来たよ~って方!」
 というと、鹿児島から来られた方が。
 田所「鹿児島から!わざわざ僕らを見に!?」
 関町「違う違う!」(笑)
 そしてここから、営業や前説定番のくだりへ。
 関町「鹿児島の何市ですか?」
 お客さん「○○市…」
 関町「あぁ~、○○市の何町ですか?」
 お客さん「△町」
 関町「あぁ~……何丁目何番地何号!?」
 田所さんばちこーん!!(笑)
 それまでゆっくり喋ってるのに、関町さんが「何丁目何番地何号!?」の時に急に早口になるところがいいよね(笑)
 実は私の周りのお客さん達が、「何町ですか?」のあたりから、なんかおかしいと思ったのか(笑)、クスクス笑ってたんですが、
 それでも最後のところですごいウケてました。

 次は、東京都23区、すべての区からお客さんが来ていたらすごいよねということで、一つずつ聞いていく。
 関町「じゃあ、足立区から来た人~?」
   「荒川区~?」
 結構続いて、「ほらいるんだよ!!」とか言う関町さん。
 いや、確かにいることもすごいですが、それ以上に23区を50音順で全て言える関町さんもすごいと思う。
 結局、「墨田区」あたりで止まってしまいました(笑)

 そしてここから田所さんが切り出す。
 田所「まぁ先ほど、みなさん僕らのこと知らないって言ってましたけど、実はうちの相方、ドラマに出ていたんですよ」
 客席「へぇ……」
 関町「そうなんですよ。Q10ってご存知ですか?それに出ていたんですよ」
 客席「えぇ~!?」
 すごい湧き具合!
 しかし私の隣の男性の方は、「知らねぇ~」と呟いていました(笑)
 それでは、その中の一シーンをやってみます。
 関町『……うわ~ぁ!!!』
 田所「はい、以上で~す。」(笑)
 関町「9話全部合わせて30秒くらいしかでていないんですけどね」

 この後、大学生と言えばコンパですよね~という話から、コンパでよくやる山手線ゲームをやってみよう、という流れにして、漫才につなげていました。
 これがなんというか、びっくりするくらいウケていて。
 すごい嬉しかったです。
 最後の中華のところで、田所さんの「今からボケますよ」感漂うドヤ顔がすばらしかったです(笑)
 ネタ終わりには、関町「ありがとうございました。次は、2700で~す!」と振ってあげる優しさも。


・2700
 登場した瞬間からすごい歓声!
 やそさんはいつもの黒いスーツ、ツネさんはいつものデニムのいでたちで。
 この野外ステージの近くに校舎があって、そこのベランダみたいなところに立って見ていた人達が何人かいたのですが、そこを見て「2階席~!!」と呼びかけたり(笑)
 ネタは桃太郎、途中でモノマネを挟んで、このダンスをする♪って流れでした。
 とても盛り上がって楽しかった!


3組のネタが終わり、ありがとうございました~!と全員集合。
司会役の女子学生さんが出てきて、これからエンドトークをするのかと思いきや。
司会「それでは、ここから3組のみなさんにお題を出していきます。『文化の学生がおしゃれじゃなくなった、なぜ?』」
そして運び込まれてくる、ペンとスケッチブック。
急激に始まった大喜利!!(笑)
しかも、舞台上の芸人さん達が「え、大喜利やるんですか!?」「今からですか!?」と、笑いながらも戸惑っていて。
……えっ、知らなかったの?(笑)
そんなわけで、戸惑いながらも大喜利スタート。
しかしやっぱりねぇ、営業で、普段お笑いを見慣れていないお客さん達の中だし、
加えて野外ステージで周りがざわざわしているので、なかなかの苦戦。
そこそこいい回答でもあまりウケず……。
覚えてるのだけ少し書いてみます。

<文化の学生がオシャレじゃなくなった、なぜ?>
田所『家が燃えてそれどころではなかった』
やそ『みんなpumaのトレーナーを着ている』

<ツイッターを始めたのにフォロワーが一人もいない。その理由とは?
ツネ『@follow shinaide だから』
関町『アカウントが@hanzaisha』
ちょっとかぶった!(笑)

<地デジカは今何してる?>
やそ『pumaのトレーナーにプリントされている』
かぶせた!(笑)
田所『刺身にされてどこかの料亭に出されている』
……無反応な客席を見て、
「ダークなのはダメだね」と思わず小声で言って、自分で笑っちゃう田所さん(笑)
(意外だったなぁ、こういう姿あまり見たことない)
そこでやそさんが、
やそ「仁さん、今日なんか調子悪いですねぇ。みなさん、普段はこんなことないんですよ!もっとウケてるんですよ!」
田所「いやいや!!そういうのやめて!!」(笑)

関町『かくかくしかじかあった』
これ私結構好きだったんだけどなぁ!ダメ?(笑)
こうして、苦戦しつつも大喜利は終了しました。

最後に、プレゼントをかけてのじゃんけん大会。
しかし、大喜利での微妙な空気が影響したのか、始まりに比べてお客さんがすごく減っている(笑)
関町「ライブの終わりに、こんなお客さん減ってることある!?」
2700の時にやそさんがいじっていた、小さな2階席の人達もいなくなっている(笑)
じゃんけんを何回か続けて、残りの人が少なくなってきたところで、
田所「じゃあ、この中のみなさんで殴り合いですね」
……これは恒例なの?(笑)
そして、プレゼントは5名に商品券、1名に商品券+サイン色紙だったのですが、
商品券を入れているのが、普通の茶封筒(笑)
関町「茶封筒って!!なんかあやしいものに見えますよ!もうちょっとなんかなかったんですか!」(笑)
こうしてライブは終了。
歓声につつまれながら、最後まで手を振りつつはけていった3組なのでした。


2700が来るということで、客席の雰囲気はすごく盛り上がっていたし、とても温かかったと思う。
しかしそれにしても、ライスがこんなにウケるとは思ってなくて。
この3組の中だったら、明らかに一番知名度がないだろうし……(笑)
でもそんなこと関係なく、とても盛り上がっていて嬉しかったです。
普段行っているライブというのは、もちろんファンの方々が集まっていらっしゃる場所だから、ウケて当たり前というか、
自分が楽しいし面白いというだけで、それ以上どうということもないのですが、
そうではない場所でこれだけ沸いているのを見ると、すごく嬉しくて幸せな気持ちになりますね。
ファンだけに好かれるような、マニアックな人達ではないんだと思うよ、多分。
もっと色々な場所で笑いをとれて、色々な人を楽しませることができる人達だと証明されたような気がした。

構内を出るところで、留学生の方々が、タイの洪水被害に対する支援の募金活動をしていらっしゃいました。
タダでこんな素敵なライブを見せてもらったお礼として、
本当に少額ではありますが、小銭を箱に入れさせてもらいました。
本当に少しのことだけど、私のこの幸せな気持ちが、いつか誰かのもとに届いたら。
あぁ、幸せ。

10月26日 うしろシティ単独ライブ『ヘラヘラ』

2011-11-24 00:03:07 | 単独ライブ
DVD発売を記念して、オール新ネタの単独ライブ。
2日間あったのですが、初日に行ってきました。
今後この中のネタをやることもあると思いますので、感想だけになっています。
また、コントのタイトルは私が勝手につけています。
あまりネタバレになるようなことは書かないつもりでおりますが、どこかで見るまで待ちたいという方はご注意ください。




・不良
 <吸っているものは……>

・上京
 <どうするんだよ!?>

・警部の殉職
 <愛する女一人、幸せにできないなんて……>

・VTR 桃太郎 ~アメリカ編~
 やたらと激しい桃太郎

・ヤンキーの面子
 <お前、今見てたよなぁ!?>

・笑っちゃうよな
 <オレ、ゆうこと別れた……>

・最後の一球
 <お前がいなければ、ここまで来れなかった>

・VTR 桃太郎 ~少女マンガ編~
 やたらとドラマチックな桃太郎

・始業式
 <お前の名前は?>

・VTR 桃太郎 ~格闘ゲーム編~
 (正直、これはなんだったのかよくわからない……笑)

・ヒーロー
 <必殺技は……>

・VTR 金子編集 DVDの没ネタ
 
・道案内
 <不動産屋さん、どこにありますか?>

・走馬灯



ナタリーさんに、全ネタの素敵な写真が掲載されてるという素晴らしいお仕事っぷり。ありがとうございます。
今までうしろシティを色々と見てきましたが、それでも、「まだまだこんな切り口があったのか!!」と感動させられるほどのクオリティ。
終わった後、ちょっと怖くなりました(笑) 
この人達、「ネタが尽きる」という言葉を知らないんじゃないだろうか。

個人的な印象ではありますが、この単独の柱となったのは、ヤンキーの面子と、始業式の2本なのではないかなと感じました。
特に、ヤンキーの面子は素晴らしかった。
これを磨いていけば、今後の彼らの勝負ネタに成長するんじゃないかなぁと勝手に思ってしまいました。
だって、こんなこと考える人達いないし、もしいても、面白いか悲しいかのギリギリのラインをここまで見極められる人達はいないと思う。
悲しいんだけども、それが悲しくならずに、2人の絶妙な絡みで面白くなっていく。
ナタリーさんのインタビューで金子さんも語っていますが、セリフとしては一切ふざけてないし、それ自体が笑いどころではないですもんね。
いやしかし、この登場人物を、金子さんが単独の中で一番好きなキャラだと言ったのは少し驚いたなぁ。
意外と淡々とやってそうなイメージだったのですが、こんなに思い入れてたんだって思うと、また違って見えそうだ。

そして始業式。
明と暗、陰と陽。
ポップでハートフル。悪者も悪者になりきれていない。
これぞうしろシティ、という感じの代表作に感じました。
もうこれは、とにかく金子さんが名乗った瞬間に限る!
この時の笑いが、瞬間最大風速の笑いだったと思います。ものすごい爆発力でした。
この瞬間を味わえてよかったなぁ。

全体を通して思ったのは、プレイヤーとしての幅の広さ、そして相変わらずのワードの強さでした。
幅の広さに関しては、特に金子さん。
か弱い純粋な少年も、ちょっと意地悪な刑事の部下も、文化系オシャレ男子も、なんでもこなせるんだよなぁ、素晴らしいなぁ。
最後の道案内での、ちょっと大人な雰囲気のオシャレ男子は、絶妙なインテリ雰囲気加減でした。
あんな奇抜な色のシャツ着こなせるの、この世に金子さんくらいしかいないんじゃない(笑)
そして、今回も書き記したいワードたくさん出てきました。
刑事コントでの、金子さん演じる部下の「完璧じゃないっすか」すっごいよかったぁ(笑)
笑っちゃうよなの「最近は5分くれないから、せいぜい3分だから」は、この流れで急にメタ的な話を盛り込んできて、そしてその切実な主張が本当に面白くて。
何より、阿諏訪さんもインタビューで語っていますが、これだけでちゃんとわかって、笑っちゃうお客さんもすごいよね。

道案内での終盤、阿諏訪さんの「どっちが近いかなんてねぇ、わかんないんですよ!!」にちょっと泣いちゃいそうになりました。
やってやるという強い決意が、見え隠れしたような気がして。
うん、どっちがいいかなんてわからないよ。人それぞれ。
そしてうしろシティは、もうそういう次元を飛び越えて、多くの人に愛されていると思う。
彼らの今歩いているその道が、何よりの近道だ。
誰も成し遂げたことのない、新しい道を作っていると、そう感じた。
さぁ、ドラマチックコントで、前に出ろ!!