甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

「ネタ祭り!2019夏!!」

2019-08-20 23:30:00 | お笑い全般
本日放送された、「ネタ祭り!2019夏」、本当に楽しかった。
本当に素敵な番組にライスを呼んでいただいて、ありがたさでいっぱいです。
今回、通常のネタとコラボネタ、どちらも披露する機会を頂いて本当にありがとうございます。

ライスのネタはchaku。まさかのchaku!

【ライス】コント/chaku【ネタ】


このコントが地上波のネタ番組で放送されるなんて本当に嬉しい。
chakuの、いわゆる「バラシ」に行くまでの妙な違和感、それが明かされたときの爽快感。
さらに、何度も予想を裏切られる展開。
ありそうでなさそうなストーリー、なんだかポップに見えつつも隠し切れないサイコパスみ。
本当に、様々な点から魅力があるこのコントを、たくさんの方に見て頂けて本当に嬉しかったです。

そして、まさかの麻里子様とのコラボ!!
……なんで!?(笑)
麻里子様が楽しそうにやってくださって本当に良かった。ありがとうございます。

また、芸人さんが仲間にキャッチフレーズをつけるという企画も大変面白く、まさに芸人さん自身が主役の番組だと感じることができました。
ぜひまたこのようなネタ番組に呼んでいただけるのを楽しみにしています。

木曜日のミレニアルズ #23 「TCC新人賞を獲得したお笑い芸人グランジと考える笑いと広告コミュニケーション」 (19/4/25)

2019-04-25 23:55:00 | お笑い全般
4月25日は、「木曜日のミレニアルズ」というセミナーに行ってきました。
広告会社の方が主催されていて、グランジの遠山さんと五明さんがゲスト。
お二人がラジオCMに関わるようになった経緯や、CM制作とコントのネタ作りの共通点、どんなところから発想するのかなど、
貴重なお話が色々と聞けて本当に大満足のイベントでした。

今回、このイベントには「ログミー」という会社の取材が入っていたようで、
そのサイトで、今回のトーク部分はほとんど詳細なレポがされています。全文とも言っていいくらい。
すごいですよね。こんなに文字起こししてもらっちゃって贅沢だな、本当にありがたいです。
なので、もはや私のブログに意味ないのですが(笑)、
一お笑いファンとして聞いていた私の感想をメインで書かせてもらおうと思います。
よろしければお付き合いください。
先にログミーさんの記事を貼っておきますね。


コピーライターのお株を奪う、TCC受賞芸人のクリエイティブ 吉本芸人グランジと考える、笑いと広告のコミュニケーション
TCC受賞芸人のグランジが語った、「日常のズレ」がネタに変わる瞬間
M-1グランプリの予選が、昨年優勝コンビに似たネタであふれる理由 「傾向と対策」に走りがちなクリエイティブの弊害


そもそも、遠山さんと五明さんがラジオCMに関わるようになったのは、電通の澤本さんとの出会いがきっかけ。
澤本さんは、ラジオCMの賞の審査員が、毎年同じようなメンバーでは業界が停滞してしまうと考え、新しい人材を入れたいと思っていたところ、
若い人向けのラジオをやっている遠山さんのことが頭に浮かんだそう。
「その時点では、お恥ずかしながら澤本さんのことを知らなかったんだけれど、
 この話をした方から、『お笑い界で例えるとダウンタウンの松本さんのような方だよ』と言われた」と、遠山さん。
そういう経緯で、ラジオCMの賞の審査員に加わることになった。
その賞の審査で、いろいろなCMの音源を聞いている時に、澤本さん曰く、
遠山さんが「芸人だったら誰でもできそうですけどね…」みたいなことを言ったそうで
(遠山さんは未だ「絶対そんな言い方はしてない!」と言い張っている・笑)、
それなら作ってみればいいじゃないということで、東京ガスのラジオCMのコンペに呼んでくださったそう。
面白そうだしやってみたいと思った遠山さんは、大喜利が得意な五明さんもきっとこういうの好きだろうと声をかけ、
2人で東京ガスのコンペに挑戦することになったのだそうです。
そのあたりの経緯はこちらにも書いてありました。
広告クリエイティブに新しい風を吹き込むのは誰だ? 澤本嘉光×五明拓弥×遠山大輔

このような経緯でラジオCMの業界に飛び込んだ遠山さんと五明さん。
二人とも、CMの台本を考えるときと、コントを書くときと共通することが多いとおっしゃっていました。
五明さんは、昔のボツネタをひっぱり出してきて、リメイクしたら面白くなったりすることも多いとのこと。
逆に遠山さんは、ラジオCMを作ろうと台本を書いている時に、これグランジでもできるんじゃないか?3人でやろうかな?と思うことも多いそうです。
ネタはどんなところから着想してるの?という話題では、
二人とも、「ネタを作ろう」と籠って作るときもあるけれど、そうじゃない日常の何気ないところから発想がでてくるところも多いとのこと。
特に、何かしらの違和感がヒントになっていることが多い。

グランジ『すぐ帰ろうとする』


例えば、前回の単独でやったこちらのネタは、遠山さんが、たまたま東京ラブストーリーの再放送を見ていた時に、鈴木保奈美がすぐ帰ろうとするのが面白くなってしまったと(笑)
「そんなことで帰る!?」みたいなシーンが多く(笑)、それをコントにするんだとしたらどうしよう?とやってみたそう。


話題は、二人がそれぞれ好きなCMや、印象的なCMを聞いて行くコーナーに。

五明さんの好きなCM、その1。初めて見た時に衝撃だった、何かのハプニングが起きたのかと思ったと。
村田葬儀社CM 「時代劇」篇30sec


五明さんの好きなCM、その2。FM群馬のラジオCM、無許可編。
五明「これ、思いついた人、脳汁ドバーッって出たでしょうね!」
ACC賞ラジオ部門で、エフエム群馬CMがグランプリ受賞!!
(このHPのリンクの中から音声が聞けます)


遠山さんの好きなCM。
当時は小学生で、正直CMの意味も、どんなゲームなのかもよくわからなかった、けれどみんな学校でマネしていたと。
五明さんや、セミナーの主催のプランナーさん達も盛り上がる。
五明「これ、カラオケでこの曲入れたら盛り上がるんじゃない?前奏もないし」
『前奏ないし』(笑)
CM 任天堂 ファミコンウォーズ (FC) [ Famicom Wars ]



こちらは、フジサンケイグループ広告大賞で、五明さんが作ったCMがラジオ部門最優秀賞を獲得した時の作品。
メディア部門ラジオ最優秀賞 東京ガス株式会社 サプライズ篇
そして、その時の受賞コメント。
制作者のことば


……さて。
そしてここからはちょっと変わり、芸人グランジのファンとしての目線の感想…。
久しぶりにお二人をお見掛けすることができたんですけれども、
いやあ……私、遠山大輔さんが好きだなあ……(笑)。
いや、自分でもまさか、こんな、2019年に、改めて遠山さんに惚れ直すなんて思っていなかった(笑)
今回のイベント、広告業界の方々や、バリバリ仕事ができるというような雰囲気で。
みなさん、トークセッションを聞きながら、膝の上でノートパソコンを広げて、タイピングしながらメモを取るような方々ばかりで。
正直、私がヘラヘラと来るような場所じゃなかった……と大変肩身が狭かったのですが、
それでも、そういう方々の前でトークするお二人の姿が見れて良かった。
少し戸惑いつつも、ゆったりとトークを繰り広げるお二人。
随所に参加者の皆様に問いかけたり、司会をされているプランナーの方々に話を振ったりして、
本当に全方向にさりげなく気遣いをされているところが見えました。

グランジ『THEヤクザ』


冒頭で、参加者のみなさんにまずはグランジのネタを見てもらうとなった時、この「THE ヤクザ」を見せていたんですけれども(笑)
反応を確かめるように、真剣な表情で参加者の方にチラリと視線を向ける遠山さんが最高だったなあ。
そして、終わった後、「ちょっと飛んだの見せすぎましたね(笑)でも俺は好きなんですよね」って笑うその姿もまた良かったです。
……でもやっぱりいきなりこれはダメ!(笑)
僧コンにしておけばよかったんじゃないかな!(笑)

後半は、IPPONグランプリのパロディで、参加者の方と一緒に商品のキャッチコピーを考えてみるみたいなイベントがあって、そちらもとても面白かったのですが。
シンキングタイムの間に遠山さんがナチュラルにトークで場をつないだり、参加者の方々に話を振ってたりして、本当にかっこよかったんですよ。
観客(IPPONに参加しない見ている人達)に「みなさんも考えてますか?難しいですよね」って言ったりとか、
主催の方達に「みなさんだったら、普段キャッチコピーってどうやって考えてるんですか?」って話を振ったり。
このイベントの主催のプランナーさん達よりも、当然遠山さんの方が、こういうシチュエーションに慣れてるから、
頼まれているわけじゃないのに、自然と話を回して、場をつないでいたんです。
そうやってガンガン場を回した最後に、ハッと気付いたのか、
「すみませんね、(主催の方がいるのに)僕がうるさくて(笑)」という感じで笑っていて。
その笑顔が、あまりにもその……私の癖に来て(笑)。
萌えが堪えきれなくて、思わず自分が座っていた場所の床を片足でガンっと蹴り上げてしまいました(笑)
そうしないと萌えが発散できなかった(笑)
私…基本的に、芸人さんがアウェイの場で頑張っている姿が、性癖なんでしょうね……グッとくるのです………。
長々と何の話をしているのでしょうか(笑)



遠山さんと五明さんがラジオCMに関わられていることは知っていましたが、その経緯や思いをじっくり直接聞けたのは今回が初めてで。
本当に興味深かったです。
そしてその後に、このインタビュー読んだら感謝しかなくて。

芸人で初めてのTCC新人賞を受賞で話題、グランジ・五明インタビュー
 『CMの現場に芸人を連れていくと、結構喜んでもらえるんですよね。
 吉本にはたくさんいるんですよ、テクニックは持ってるけど仕事に困ってるヤツらが。
 信頼できる人に仕事を回すこともできますし、僕もクオリティーを上げたいですし、
 芸人仲間みんなが少し潤ってもらえればいいですね』
芸人に軸足を置きつつも、様々な挑戦をされて、そして仲間の可能性も広げようとしてくれているお二人のことを、
これからも陰ながら応援させていただきます。

有田Pおもてなす  ~Produce4 土屋太鳳~

2018-04-29 23:00:00 | お笑い全般
ゲストの芸能人の方に大量のアンケートに答えてもらい、
それをもとに、その方のお好みにあったネタを芸人たちが考えるという番組、「有田Pおもてなす」。
4/28オンエアの回にライスを呼んでいただいたので、その覚書きを簡単に。


ライスのネタ、本当に本当に素晴らしかったです。
多数の無茶振りを受けながらも、それを自然にネタの中に組み込み、ストーリーや世界観を壊さないその圧倒的な手腕に脱帽。
本当に本当に天才だなあと思うし、そういう瞬間に出会えるから、ライスのコントから離れられません。

このネタのベースになっているのは、2010年の単独ライブ「ビリンバウ」からやっているネタ、「5万返せ」。
大好きな大好きなこのネタが、テレビで見られるとは。
この番組に合うように変えているけれども、ネタの肝となる仕組みはそのまま、世間のみなさんに見てもらえるとは。本当に嬉しくて仕方がない。
そして、「なんで5万から4千円にしたんだろう。ちょっと半端な金額じゃない?」なんて思っていたら、それが最後に効いてくる。
もう、鮮やかでたまらなかったなぁ。私の思考なんて遥かに飛び越えてしまう。
土屋太鳳さんに、いっぱい笑ってもらって、「お芝居が上手」なんて言ってもらえるなんて。
2人の自然な空気、ナチュラルなやりとりの妙を感じてもらえたかなぁ。嬉しいなぁ。

さらに、ライス2人だけのロケVTRまで流していただいて、感謝しかありません。
ライスがベリーダンスやってるだけの数分間の映像が公共放送で流れたなんて、なんだか嘘みたい。
身内のライブで流れてるVTRのような雰囲気だった(笑)

ライスが番組のコンセプトに合わせてネタを作るっていうとき、
元ネタの仕組みは大事にしつつ、その番組にフィットしたものを作るのが本当に上手いなってしみじみと思うのです。
今回の有田Pおもてなす、
KOC優勝直後に出た「爆笑キャラパレード」、
古くは、2015年の唯一のテレビ出演だった、「4コマコント起笑転結」、
さらには今でも芸人の間で語り継がれる、懐かしの「ワラッタメ天国」とかね(笑)

爆笑キャラパレードyoutube298(#21)『とにかくわがままな男/ライス』


そういう姿を見られるとビリビリ来るし、その刺激を宝物に生きていきたいと思います。
今後もこういう姿に出会えるのが楽しみです。
ご本人たちは大変だとはわかってるのですが(笑)、ぜひまた呼んでいただきたい番組です。

ライスがテレビで披露したネタ一覧表

2018-04-28 23:00:27 | お笑い全般
キングオブコント2016以降、ライスがテレビで披露したネタの一覧表を作ってみました。
ワイドショーなど、短い時間のものは除きます。
また、私が関東圏に住んでいるので、違う地域の見ることが出来ない番組については書くことが出来ません。
(ネット配信などで公式に見られる手段があるものは書いております)
新しい番組が放送されたら随時更新します。
完全なるわたしの自己満足および個人的趣味です。
間違いや抜けがあるかもしれませんがご了承ください。


2016年
10/2 :キングオブコント(TBS)⇒命乞い、クレーム
10/29:ネプ&ローラの爆笑まとめ!(TBS)⇒命乞い
10/29:前略、西東さん(中京テレビ)⇒入れ替わり
11/11:KYO-ICHI(フジテレビ)⇒バナナ
11/19:超ハマる!爆笑キャラパレード(フジテレビ)⇒コンビニの万引き(わがままな男)
11/20:徹子×さまぁ~ずの爆笑芸賓館 イチオシ芸人GP2016(テレビ朝日)⇒気になる
12/15:内村てらす(日本テレビ)⇒誘拐
12/24:エンタの神様(日本テレビ)⇒借金○○円の関町
12/25:バナナマンの爆笑ドラゴン(NHK)⇒バナナ
12/25:吉本お笑いオーケストラ(テレビ東京)⇒入れ替わり


2017年
1/1:朝まで爆笑寄席2017(テレビ東京)⇒我慢
   爆笑ヒットパレード(フジテレビ)⇒クレーム
   ドリーム東西ネタ合戦(TBS)⇒命乞い
3/18:お笑い演芸館(BS朝日)⇒探偵の推理
5/14:にちようチャップリン(テレビ東京)⇒幼なじみ(田所と知子と成金の松村)
5/19:ネタパレ(フジテレビ)⇒屋上(田所と知子と成金の松村)
6/24:極上空間(BS朝日)⇒クレーム
8/6 :ネタ祭り2017夏の陣(テレビ朝日)⇒誘拐
8/30:エンタの神様(日本テレビ)⇒2人の刑事(殉職まで後少し)
10/7:お笑い演芸館(BS朝日)⇒気になる
12/21:ネプ&ローラの爆笑まとめ!(TBS)⇒バナナ
12/26:吉本お笑いオーケストラ(テレビ朝日)⇒キャッチボール
12/29:エンタの神様(日本テレビ)⇒年収〇〇円の関町(「借金〇〇円の関町」の改変)


2018年
1/1:ドリーム東西ネタ合戦(TBS)⇒音楽(又吉直樹ユニットコント)
1/6:UWASAのネタ(日本テレビ)⇒別れ(又吉直樹ユニットコント・関町さんのみ)
4/28:有田Pおもてなす(NHK)⇒「なんの話してたっけ?」(「5万返せ」の改変)

ライスネタコレクションライブ(17/11/30) & YouTube公式チャンネル第1弾

2017-12-25 23:30:00 | お笑い全般
***
『ライスネタコレクションライブ』
2017/11/30 19:30~ @ルミネtheよしもと
ライス
MC:ピクニック、竹内健人
飛び入りゲスト:LLR福田、しずる村上
***

それは、突然の発表でした。
8月のライストークライブ「耳愛撫」で、ライスが今後の動きを話してくれた時に、
今度ルミネでライブをやるんだけれど、今度公式のYouTubeチャンネルを開設しようと思っていて、
そこでやったネタをアップしようと思う、と。
それを聞いた時に、本当にびっくりしましたが、本当に嬉しかったです。
いつでも、どこでも、ライスのコントが楽しめる。
気になったところや好きなフレーズは何度も繰り返し再生できる。
公式動画だからお友達にも堂々とお勧めできる。
ライスのネタが、これまでよりもっと多くの人に届くようになる。
こんな幸せなことはありません。


今回は、ネタコレクションライブの感想という形をとっておりますが、ライブの感想というよりも、
そこで披露され、そしてYouTubeで公開してくれた一つ一つのコントの感想を書いていきたいと思います。
なので、この記事の公開日の設定も、YouTubeにネタが公開された日といたしました。
一つ、ご留意頂きたいことがありまして、私は今回、ネタの感想を、存分にネタバレしながら書くことにいたします。
なので、ぜひ、私の感想を読む前に、ネタを必ずご覧になってから読んでいただけると幸いです。

……お前、何様だって感じですよね(笑)。
いや、わかっています、なんか、こんなことをわざわざ言うのもおかしいですよね。
でも、私、ネタバレを気にせずに存分に感想を書けるのを、ずっと心待ちにしてきたんです。
普段の私のブログって、このネタを初めて見る人の楽しみを奪いたくないという思いで書いていたので、
できるだけネタバレしないように、遠回しに書いていました。
今回、こうやって公式でネタが見られる環境が整ったことで、それを気にせず書いてみることにします。
ただ、私のブログって、ライブに行きたくても行けない方、少しでもライブの雰囲気を知りたい方が多く読んでくださっていたと思うので、
こうやってネタが見れるようになったところで、私の感想なんかいったい需要があるのかって感じなんですけどね(笑)。
それでもよろしければ、どうぞ、お付き合いください。

***

・ドリーマー


今年の単独ライブ「ブラン」の、オープニング明け1本目のネタ。
長い時間をかけて導入し、最初の笑いどころまで約2分半。こういう時間の使い方ができるのも単独ならでは。
設定はすごくシンプルなのに、終盤への盛り上がりが見事で、最後まで全く飽きさせない美しい構成。
私はこのコントを、ブランの東京公演5回と、大阪公演1回の計6回見たことがあり、このライブが7回目だったのですが、
そのどれも、ほとんどアドリブを入れずに、最初から最後まで変えるところなく丁寧に演じていたのが印象的です。
ちなみに、ロッソの「最近さ~むっちゃ天気いいよな。記録的な真夏日らしいよ」というセリフは、
このネタを初出しの7月でも、そこから季節が変わっても、セリフには変更を加えていませんでした。
11月に行われたブラン大阪公演のエンドトークでは、「季節感がない」と自らネタにしていました(笑)。
ブラン東京公演の3日間は、まさにこのセリフの通り、本当に焼けるような真夏日で、
そんな中、熱気に満ちた渋谷を駆け抜けたことが本当にいい思い出です。


・変装


本当にとんでもない強さのネタだ。
一発目の笑いが全然引かなくて、笑い待ちしてるのがよくわかる。
そしてその面白さを中盤まで持続させて、そこからさらにもう一段盛り上げるのが素晴らしい、本当にかっこいい。
その、中盤の、関町さんが「警察辞めちまえー!!」と怒鳴るところなのですが、
ここが近年のライスっぽいところの象徴なのかもしれないなーなんて思って。
ちょっと前のライスだったら、こういうネタ、関町さんが突っ込まないで最後まで行きそうな気がして。
以前のように、明確なツッコミを置かないネタももちろん大好きなのですが、
こうやって、バシバシとツッコミを入れるほうが、客席を巻き込むパワーは一層強くなるように思います。
ところで、このネタ、ファンはみんな「怪盗エース」って言ってると思うんだけど
本人達は「変装」って言ってたんだ!?(笑)


・動物


2012年の単独ライブ「カヴィ」で初出しのネタ。(私は「動物の研究者」って呼んでいました)
本当に大好きなネタなので、見れてめちゃめちゃ嬉しかったー。
私は本当に昔からこういうコントが大好きで、それはどういうネタかというと、
ストーリーだけ見たら「ただのいい話」っていうネタ(笑)。
コントの笑いどころとは別に、ストーリーがしっかり描けているところが好きなんです。
緩急の付け方も素晴らしくて、溜めて溜めてからの「バッファロー!!」が最高です(笑)。
個人的には、「アルマジロ行為」を積極的に使っていきたい。

ちなみに、このネタにちなんだ昔の思い出話をちょっとしてもいいですか?
2012年の4月、下北沢で「コントバトルG1」っていうライブがあって、
いろいろなコント師が出てネタを披露し、投票制で1位を決めるっていうライブがあったんです。
その時に、ライスはこの動物の研究者のネタをやってくれて。
冒頭からめちゃめちゃに受けてたんですが、
ネタの最中、まさに田所さんが「フォックス来てるぞ」って言って、ちょっとだけ静寂になるまさにその瞬間に、
緊急地震速報が鳴ったんです。
あちこちのお客さんの携帯からけたたましい音が鳴り響いて、その直後にかなり強い横揺れも来て、
私は本当に怖くて、一緒に行っていたお友達の手をぎゅっと握って、まわりをきょろきょろ見渡していました。
でも、舞台上のライスは、すっごい堂々としてた。
「大丈夫だ!」「そんなに揺れてない!」みたいなこと言って。
さらに関町さんは、「みんな大丈夫だ!この研究所は安全なシェルターの中なんだ!」みたいなことを言って、
コントの役から降りないまま、客席を落ち着かせてくれたんですよ。
そして、揺れも、客席の空気も落ち着いてきたなというところで、関町さんが
「わー!!ヒョーかわいいー!!」
で、強引に流れを引き戻してました(笑)。
あの時のお二人の振舞い方、本当にカッコよかったなぁ。
堂々とした振舞い方もそうだし、何よりも「コントの役から降りずに」これをやりきったということが。
もうこれが5年以上も前の話だし、おそらくお二人も覚えていないんじゃないかと思いますが、
私は本当に、一生忘れられないです。
多分、生きているうちにあと100回くらいこの話すると思うので、みなさまよろしくお願いいたします(笑)。


・カツアゲ


このYouTubeチャンネル、もちろんコント自体を見るのも楽しみなのですが、
ネタのタイトルがどうなっているんだろうっていうのを見るのも楽しみで。
このネタ、2人は「カツアゲ」って言ってるんだね。
私は「ケンカの強い友達」って呼んでいたよ。
ネタの呼び方によっても、どこに焦点を当てて見ているかっていうのが違う気がするから、面白いですね。
このネタは2016年6月のSIX GUNSが初出しだったと思うのですが、その時に静かに興奮したのを覚えています。
最近のネタだけど、かなり初期のライスの雰囲気に振っているネタ。
「日常の中の非日常」ではなく、「非日常の中の日常」、と言ったらいいのかな。
傍から見たらちょっとおかしな状況でも、この2人の中では、何度も続いていく当たり前の日常。
他のコンビだったらもっと厳しいツッコミにしてしまいそうだけども、それが存在せず、本当にナチュラルに話す田所くん。
そして、なんだか可愛らしくて、ほっこりしてしまうストーリーが、一本綺麗に通っているのも見事。
こういうのこそ、ライスの真骨頂だなあって思わされてしまいます。
しかし、こうやって動画をアップしてくれると、何度も見返せるので、今まで気づかなかったところに気付けるのが楽しい。
特に、2:50くらいからの、関町さんが「本当にごめんなさい……」っていうところは、
もちろん次のくだりのフリになっているんですが、
それと同時に、田所さんが着替える時間を稼ぐっていう意味合いもあるのかな。
こういう視点で見るの、嫌な客だろうなとはわかっているんですけどね(笑)

そして、忘れられないのが、この収録ライブ中、関町さんが最初の
「そこの本屋で参考書買ってたら……」
というセリフを大幅に間違え、
「そこの参考書で本買って……」と言ってしまったこと(笑)
田所さんも笑いが止まらないし、客席もざわざわがおさまらない。
しかし、12月のトークライブで言っていたのですが、関町さん本人は、何が悪いのか全く気付いていなかったそう(笑)
いやー、あれは今思い返してみてもひどかった!
田所さん、せっかくだから、このシーンも、「NGシーン集」としてYouTubeにアップしませんか?(笑)



・chaku


11月の単独ライブ「ブラン」大阪公演で初出しだったこのネタ。
いやー、もう、とにかく、ウケ具合がすごかったなぁ。
会場にいるときに、このネタを見ていて、「爆笑の渦の中にいる」って感じられたんです。
もちろんどのネタも面白かったんですけれど、このネタはさらに、一段階深いウケ具合になっているような感じがして。
笑いの圧とか、重さとか、そういうのをひしひしと感じた。
舞台の上にいる2人にも、それが伝わったかなあ。
今回披露された10本のネタの中で、このネタが一番新しいネタで。
いつだって、最新のライスが一番すごくて、一番面白いんだなあ。かっこいいなあ。

前置きが長くなってしまいましたが、大阪で見た時に本当に大好きなネタだったので、
それをここで持って来てくれるの、「こんなに早く出してくれていいの!?」と思いつつ、本当に嬉しかったです。
とにかくストーリー運びが美しい。
明転した瞬間、なんだか違和感のある2人の体勢。
全然関係なさそうな話が始まり、その理由が明かされるまでの鮮やかさ!
そこからさらに何段構えにもなっている裏切りで、全く飽きさせないストーリー展開がさすがです。
それだけではなく、関町さんの椅子とか、招き猫のパワーで持って行くくだりも最高です。
余談ですが、私は「にゃんでお前が」のところが大好きで(笑)
大阪ではもっとウケてたと思うんだけどな、ここではいまいちだったのでさらっと流してましたね(笑)
そして、ひたすらに口が悪い関町さんのキャラの演技が最高でした。カツアゲとのギャップが大きすぎる。


・まぎらわしい


私はこのネタのこと「すかしていくやつ」って呼んでます(笑)
ツッコミが存在せず、ただただ淡々とスカシていくくだりが続いていく。
様々な仕組みで、様々なくだりで、見せ方を変えながらも、ただただスカシていく。
もちろんこういうネタだとはわかってるんですが、ところどころ、「あああ!!!」って叫びたくなるくらいもどかしくなるので、
一回でいいから、ツッコミトッピングやってほしいです(笑)スカッとしたい(笑)
オチも印象的で最高です。これ以上ないくらいのオチ。


・入れ替わり


色んな劇場や色んなテレビ番組でもやっている、最近の通常公演ローテ最前線のネタ。
こちらも、カットされていますが、
このネタ散々やってるのに、関町さんが最初のくだりを大幅に間違え、一回暗転してやり直しに(笑)
田所さん、そのNG集を(以下略)

まあ本当に散々やっているネタではありますが、このネタが出来た2014年の前半、
私はこれをその年のKOC予選に持って行ってもいいんじゃないかと、思っていたくらいで。
だって、本当にすごい発想だと思ったんだもの。
今まで数多の芸人さんがやってきたであろう、ド定番の設定である「入れ替わり」。それがこんなネタになるなんて。
さらっとやることも多いけれど、本当にすごいネタだと思います。


・銀行にて


会場で見ていた時、2人がコート姿で出てきて、このネタだと分かった瞬間に声を上げてしまいそうになりました。
初めて見たの、2011年の単独だよ…今はなき品川でさあ……
あの時、このネタの作りの美しさを大絶賛して、
「こんなに面白いネタなのにKOCでできないジレンマがつらい」と書いていた私。
まさか、それから6年後。あんなに苦しめられていたKOCで優勝して、このネタが世界に向けて公開されるなんてね、思ってなかったね。
本当に良かったね。(私はずっと誰に話してるんでしょうか笑)
何度見てもとにかく構成が綺麗で、そこを本当に褒めたくなってしまう。
特に、最初はそれぞれがバラバラに話を進めていくのに、
1:53くらいからの、2人のセリフが被っていくところが最高。
そしてやっぱり、ただただシンプルにかっこいい役やっている関町さん、大好きです。
「言うことが聞けないだと?」あたり、本当にたまらない。


・雷


2015年のライスドが初出しでしたっけね。
これはとにかく発想と、そのネタの肝の部分を最初に見せるところの見せ方が絶妙で。
ここから、ネタの内容を全部書いちゃうんですけど、
ネタを見ている側の私達としては、『驚くたびにそれに連動して雷が落ちる』というところに面白さを感じていて、
そこに対するツッコミを待っているわけですよね。
でも、田所さんの一言目のツッコミは、その一歩先を行っていて、
『驚くたびに連動して雷が落ちて車に当たって炎上している』という事実が明かされる。
一発目のツッコミで、もう見ている側の一歩先を言ってるんですよね。
こういう、最初の一言で裏切られてしまうのが、見ている側としては快感だし、それが大きな笑いに繋がる。
ただ、それが観客の先を行き過ぎてはいけない。その辺のラインが絶妙だなと思うんですよね。
ライスのネタ、特に最近のネタはそういう、ネタの肝となる部分がお客さんにわかる部分、
いわゆる「バラシ」において、こういう見せ方のものが多いように感じますが、
このネタはその中でも特に秀逸だと思っています。
……返す返す、こういうことをいちいち勝手に分析する客って、本当に嫌だろうな、ごめんなさい(笑)



・リハビリ


多分、2014年7月のライスドキャストが初出し。
丁寧に振って、巧妙に展開を積み上げていって、着実に笑いを取る前半。
そして、そんな前半からは予想もつかないほど、パワーで持って行く後半(笑)
高低差で耳キーンなりそうですね(笑)


***

という、合計10本のネタでした!
今回の、ネタコレクションvol.1のラインナップは、2012〜15年くらいに作られたネタが多い印象でした。
その時期というと、無限大を卒業し、ネタを配信で見られる機会が極端に減ってしまった時期。
このセレクションは、AGEAGE時代からKOC優勝するまでの、狭間の時期を埋めるような、そんなチョイスのように思えて。
例えば、
「地方に住んでいて、ライスが好きだけどなかなか見に行けなくて、生配信が終わってしまった。
 見られる機会が少なくなってしまったので、自然とライスへの興味が失われてしまった。
 でも、彼らがKOC優勝して、そこからまた熱が再燃して、もっとネタを見たくなった」
というような方にも、届くチョイスだったんじゃないかと。
その間に彼らが何をして、どんなネタを作っていたかが、伝わるチョイスだったんじゃないかなと思うのです。
私はもう少し、それこそ、バナナとか、チャーリーとか(笑)、
そういう、AGEAGE全盛期の代表作を持って来るのではないかと思っていたんです。
だから今回のチョイスは、少し意外だった部分もありましたが、
そういう方にも、ある種、空白の時間を埋められるような、そんな思いが込められたようなチョイスにも感じられたのでした。
ご本人達が本当にそう感じていらっしゃったのかどうかは、わからないけどね。
でも、きっとそういう方達が見ても楽しめる。
進化している部分を感じつつも、ライスってこういう感じだよなって思えるような、10本なんじゃないかなと思います。

そして、今回出ていたネタの多くが、ライスドキャストで生まれたものなんだなあって。
ライスドキャストは、2012年の後半から、2015年までやっていたライブで、
ブロードキャスト!!とライスが、賞レースでの活躍を目指して、それぞれ毎月2本新ネタをおろすというもの。
後に、ライスご本人達から、「賞レースでのネタと単独のネタは真逆だから、KOC決勝に出れるまでは単独をやめていた」という話を聞くことができますが、
そこまでの想いだったとは知らなかった私は、ずっと「どうして単独やってくれないの」と思っていて。
もちろん今でも、当時単独があったら、どれほど精神的に落ち着けただろうかとは思いますが(笑)、
でも、これだけパワーのあるネタを毎月作り続けていたんだな、本当にすごいことだったんだなって、
単独なしだったけれど、すごいことを続けていたんだなって、改めて思い知らされました。
ライスドは、開催する曜日や時間帯も全然安定しなかったので、私もそんなに見に行けたわけではなくて、
それもあって、あまりありがたみに気付いていなかったのかもしれません。
ライスはKOC初出場でいきなり優勝したから、もしかしたら世間の皆様にはまだあまり魅力が伝わってないかもしれない。
でもそんな時こそ、この期間にひたすらに磨いてきた、4分尺のネタを見てほしい。
奇跡じゃないですよってわかってほしい。
田所さんの作るネタも、関町さんの演技力も、天才的なんだけど、それだけじゃなくて。
飄々とした表の顔の裏で、地道な努力を続けてきたから、今があるんだなあと、しみじみと思ったのです。
……あーあ、こういうことを言ってしまうから、私はまた迷惑な客になってしまうんだろな(笑)

これだけのネタを一気に公開してくれて、いつでも見られる状態にしてくれていること、本当に嬉しいです。
まだ、ライスを知らない人のところへ、届け、届け。

ライス出演メディア記録 2016年11月

2016-11-30 20:01:00 | お笑い全般
ライス出演のテレビ・ラジオ・ネット配信の記録をまとめました。
間違いや抜けもあるかと思いますがご了承ください。


11/5:さんまのお笑い向上委員会(フジテレビ)
11/11:KYO-ICHI(フジテレビ)
11/12:さんまのお笑い向上委員会(フジテレビ)
11/13:KUSU KUSU(bayfm)
11/16:水曜日のダウンタウン(TBS)
11/18:生うどんザ☆生(LIVE)(KawaiianTV)
11/19:超ハマる!爆笑キャラパレード(フジテレビ)
   さんまのお笑い向上委員会(フジテレビ)
   ほぼほぼ ~真夜中のツギクルモノ探し~(テレビ東京)
11/20:KUSU KUSU(bayfm)
   徹子×さまぁ~ずの爆笑芸賓館 イチオシ芸人GP2016(テレビ朝日)
11/21:めざましテレビ(フジテレビ)
11/24:アメトーーク! ハリセンボン同期芸人(テレビ朝日)
11/25:マヨなか笑人(読売テレビ)
11/26:ほぼほぼ ~真夜中のツギクルモノ探し~(テレビ東京)
11/28:ぶちぶちシソンヌ(広島ホームテレビ)
11/30:ナカイの窓(日本テレビ)


爆笑キャラパレードyoutube298(#21)『とにかくわがままな男/ライス』

笑わせたもん勝ちトーナメント KYO-ICHI (16/11/11)

2016-11-11 23:55:00 | お笑い全般
感想を一言で言うと、「すみませんでした」という気持ちでいっぱいです……(笑)
前日の夜、私、すごく不安になってしまって。
勝てなかったらどうしようとか、チャンピオンバブルが弾けたら嫌だとか考えていたのですが、
なんか……そういうことじゃなかった(笑)全然そういうことじゃなかった(笑)
上手く言えないけれど、「そういうことじゃなかった」という表現が一番しっくりきます(笑)。
本当にライスさんは、私の想像のずっと上を行く。
いつだってそうだ、私なんかの想像には及ばないところにいる。次元を飛び越えてしまう。
心配なんかしても無駄だって、ちゃんとわかっていなかったな。
記録より記憶。試合に負けて勝負に勝つ。
爪痕を残せるかどうかという「勝負」においては、これ以上ないくらいの捨て身の結果の残し方ですよね(笑)。

しかし本当に何が起こったかわからなかった。
オチで有り得ないくらいの噛み方してそのまま下がっていく姿を見ながら、
「これ…何らかの夢……?」と思っていました(笑)。現実味のない終わり方(笑)。
関町さんがあんなひどい噛み方するところ初めて見たかもしれない。リカバリできなくなってしまうほどの。
でも、そんな派手な噛み方をしている所を見て、初めて、このバナナのネタのセリフ回しのテンポの速さに気付きました。
怒涛の速さなんだなぁって。そしてそれを感じさせない自然さ。
逆に、ふだんよく最後まで噛まずにやっているよねぇ…なんて、甘すぎるファンかな(笑)
オイシイし、ある意味結果残したし、関町さんの派手な噛み方に後ろで肩笑いしている田所さん可愛かったし、ファンとしては満足な気持ちもあるけれど、
その一方で、このネタの純粋な評価を見てみたかったというのも事実で。
勝ち負けではなく、純粋に、どのくらいの人が面白いと思ったのか、知りたかった。
あんな終わり方したからもう投票に値しないと思った方もいらっしゃるだろうし、
逆に噛んだ所が面白かったから投票した方もいらっしゃるだろうし、その時点でもう純粋な評価を知ることはできない。
それが残念で、やっぱりどうしても悔しくて。

そう思ってしまったから、放送直後の2人のツイートに、少し安心した。
そりゃ多少はオイシイと思っているだろうけど、それでも「悔しい」というのを全面に出してくれているから。
当たり前のことだけれど、でも、悔しさを表出するのも恥ずかしいと思うんだ。そこを真っ直ぐやってくれたこと。
最後の関町さんの表情、なんか、まるで悟りを開いたような感じ(笑)。
でもこの一個前、自分が噛んだことを自覚して、苦笑いを浮かべながら顔をカメラから背けたところ、
悔しさを必死に殺して切り替えているように見えて、そこもまたいいです。
関町さんの声、まだ完全復活とまではいかないけれど、だいぶ戻ってきてくれたようでよかった。
何度見ても、「撃ってみろほら撃ってみろ!!」というセリフが大好きで(好みが狭すぎますね・笑)、ここの声が響いてるほど乗っているように思います。

しかし、ちょっと話題は逸れるのですが、今回久しぶりにバナナを見てみて、なんてシステマチックなんだろうと思って。
ものすごい速さで淡々と進んでいく。
最近よく言われる言葉を使うと、「人」が見えてくるネタではないんだなぁと思って。
今までそんなこと、私、意識してなかったかもしれない。
バナナのネタに対して文句を言ってる訳ではないんです。
むしろ私はもともと、こういう、感情が見えてこないような、システマチックなネタが大好きで。
でも最近のライスでは、かなり2人の人間性が見えてくるようなネタを見せてもらっていたから、逆にこういう「初期」っぽいライスが新鮮でした。
そういう意味では、最後に関町さんが盛大に噛み倒したところで、お客さんには初めて「人」が見えてきたのかもしれないなぁと思ったのです。
そしてそういうネタの方が、親しみやすさを感じてとっつきやすくなるのかもしれないなぁ。



なにはともあれ、チャンプとなった今のライスで、地上波生放送で、綺麗な映像で、素晴らしい環境で、バナナをやっているところが見られるなんて感無量です。
今改めてここで「代表作」を定着させる意味。
KOCで初めてライスを知った方にも、このネタが響いてくれると嬉しいなぁと思ったのでした。

ライス出演メディア感想 2016年10月 ~雑誌・新聞・ネット記事編~

2016-11-10 23:00:44 | お笑い全般
10/2、キングオブコント当日が、今年初めてのテレビ出演だったライスさん。
もっと言えば、去年・2015年も、日本テレビの「起笑転結」という番組1本だけだったライスさん。
そんな状況が、4分のネタ2本やったあの日から、一変しました。
その直後からたくさんの番組に呼んでもらえるようになり、この一ヵ月だけで、ここ数年の出演本数を追い抜いてしまいそうになるほど。というかもう追い抜いているのかもしれない。
ライスさんが9代目KOCチャンピオンとして過ごすこの一年も、
そして私が、9代目KOCチャンピオンのファンとして過ごすこの一年も、もう二度と戻ってくるものではない。
だからこそ、今の感情を忘れないように、出演メディアの感想をできるだけ書き留めておきたいなと思っております。
ですが、私はもともと本当に書くのが遅いし、根がナマケモノなので、
一体これがどこまで続くのか…(笑)
まぁ、「こんなメディアに出ていたんだ」「こんな雑誌に載っていたんだ」というデータという感覚でご覧いただければと思います。
それでは、まずは雑誌編から。
とにかく、世の中にこんなに雑誌があるんだ……ってひたすらびっくりするような日々でした(笑)


【10/7公開 Yahoo!検索インタビュー】
こちらのリンクから
 →「キングオブコント2016」優勝のお笑いコンビ・ライスが、鬼龍院翔さんに祝福された感想は?
 「スケジュールをもらったのですが、ありがたいことに9月までの僕らとは別人かのようなスケジュールになってきています。
 キングオブコント翌日の休みは会社からのプレゼントだったと思っています。」
こういうちょっと洒落たことをさらっと言えてしまう関町さんが好き。
 「(Yahoo検索を)いつも使ってます。
  ニュースなどもいつも見てるので、自分の優勝の記事が出た時は感慨深かったです。」
田所さんのこの一文を読んで私も感慨深い。おめでとう。
しかし、関町さんの検索ワードに笑ってしまった。『ライス、健康ドリンク、保険、人間ドック。』って(笑)
まぁ、でも、健康は何より大切ですよね。長生きしてね。


【10/11発売 女性自身 10月25日号】
写真とインタビュー掲載、白黒見開き2ページ。
ネット上にも同じテキスト&カラー写真がアップ。
  KOC王者ライス 13年日の目見ずも「解散の危機なかった」
写真もテキストも「ライスらしさ」が詰まっていて嬉しいです。
ここでも「ネタの面白さにかけている」と直球勝負を誓ってくれる2人。早くネタ番組の出演が見たいですね。
しかし、短いテキストの中にも、なかなか深い話まで切り込んでくれていて興味深い。
田所さんが「お笑いは顔じゃない」って熱弁していた雑誌って、いつのどの雑誌だろう。
今のところ思い当たらないのでぜひ出典を探してみたい。
私はこの部分を読んだ時、ちょっと違うんですけれども、2015年10月のライスのよしログでのトークを思い出して。
(その時のツイートこちら。)
 『もし今のメンバーに誰か1人足すなら?』
 田所「やっぱ男前を入れたいですよね。芸人の世界でも、男前がいるとめっちゃその…楽!
    最初から知ってたら、お前となんか組まなかったよ!」
 関町「お前、男前じゃん」
 田所「1人じゃ足りないんだよ~」
このくだりにめちゃめちゃ笑いながらも(笑)、私はこのトークがなかなか衝撃で。
田所さんがここまで明確に、口にしたことを聞いたことがなかった気がしたんです。
 「昔はあったじゃないですか、男前いなくてもイケるっていうのが。
  もちろん今もそうですよ、めちゃめちゃ面白ければ。
  でも、男前がいるとめっちゃその…楽!」
 「2人とも男前だったら売れるのも速いだろうし」

お笑いは顔じゃないという気持ちはもちろん本当だろうけど、
その一方で、こういう気持ちも、ほんの1年前まで本当にあったんだろうなぁ。
でもそれを振り切って、自分達を信じて一直線に進んできた。そんなところが好き。
あ、そうだ、確かに一般的な男前じゃないかもしれませんけど(笑)、
でもコントしている時の2人は誰よりもかっこいいし魅力的だと思っていますよ。それじゃだめですか。


【10/12発売 ザ・テレビジョン 28年10/21号】
カラーで1ページ。KOC終わった直後、衣装のままの写真で本当に貴重。
この記事を見て、もう本当に感慨深かったなぁ。
そもそもお笑い芸人さんが、テレビ雑誌のカラーの1ページを1組で飾ることがどんなに大変なことか。
どんなに頑張っている芸人さんでも、一生に一度あるかないか。本当に宝物だなぁ。
やっぱりどうしても、使いやすいフレーズが目立つので、各所取材でも1本目のネタについて語ることが多いのですが、テレビジョンの記事は2本目に焦点を当てて。あのズボンの濡らし方の裏話が聞けます(笑)
そして関町さんの「しずるがいたからこそ頑張れたので、感謝してます」という一言に涙。

かもめんたるさんとの「さしめし」では、今後のテレビへの出方を考える流れの発言で
「俺は全然こっち(関町)メインでいいんです」。
テレビジョンでは
「ひいき目抜きにしても、キャラ的に相方は皆さんにかわいがってもらえるんではないかと…」。
田所さんの関町愛がすごい。
ライスというコンビの外見的なキャラ付けは、田所さんS、関町さんMの上下関係。
けれども田所さんの中で関町さんは、高校時代にクラスで一番の人気者だったイメージのままなのかなと。
その良さをみんなに伝えたいっていう、どこまでいってもそのシンプルな気持ちなのかもしれないなと思ったのでした。



【10/12発売 TVガイド 2016年10月21日号】
カラーで1ページ。インタビューとコラムを混ぜたような分析的記事。こちらもネットにアップされています。
 TVガイド新書 今年テレビ初出演で優勝!!ライスとは何者なのか?
TVガイドの記事では、KOC本番だけではなく、ネタづくりやネタ合わせの話まで。
「ちょっと高めの喫茶店に行く」と言っていて、
以前moneyでバッファロー吾郎・竹若さんに「ネタ合わせの場所は大事だよ。俺らはジャズ喫茶でやってる」
というお話を伺っていたこともあったなと思い出して。
竹若さんがゲストで来てくれたmoneyは2015年4月。
その年は結果が出なかったけれども、一つひとつの積み重ねが今なんだよなぁと改めて思います。
何よりも、ライスの「強み」は何かと聞かれて、2人揃って「仲がいいこと」って答えるコンビって……
13年やってきて自ら「仲がいいこと」って……
萌えすぎて軽くめまいがしてきました。
人間って、許容量を超える萌えを摂取すると、具合が悪くなるのですね……。(何の話)
ちなみに、TVガイドは地方ごとに内容が違うのですが、関西版にはライスの記事は掲載されていないそうです…
一応お買い上げの際には注意です…。(回し物みたいな発言ですみません。何の関係者でもありません)


【10/19発売 テレビブロス 2016年10月22日号
カラーで見開き2ページ、片面は写真、片面はインタビューテキスト。
山里さんとの関わり、当日の裏話、ネタの裏話、優勝できた勝因、
今までやってきたライブの話、ネタ作りの話、NSC時代の話……。
幅広く色々聞いてくださって、ライスを知っている人にも知らない人にも優しい記事だなと思いました。
しかし、せっかくインタビュアーさんが企画力に言及してくれているのに、
よりによってその回の話をしなくても!なんでそれを選んだ!(笑)
それこそ目覚まシチサンとか!お呼ビンゴとか!いろいろあるでしょ!(笑)
あと、インタビュアーさんが当然のように「関町さんは刺繍も好きなんですよね」と仰っているのですが、そ、そうなのですか…?
これ、もしかして、ボケで言っちゃったことが、本気のニュアンスで伝わってしまったパターンなのでは…?
もし本当に刺繍が好きなら、ぜひアイパーさんと一緒にライブやってください(笑)
そして一番気になってしまった箇所、
  関町「(僕らのお客さんは)100%黒髪ですね。
     地味めのカーディガンを羽織り、僕らのネタライブにだけお金を使ってくださる…」
……よ、よくご覧になってますね(笑)
今まであまり、向こうからこちらへの目を意識したことないので、ちょっとドキっとしてしまいました。


【10/19発行 読売新聞夕刊】
1面の半分くらいの大きさ、白黒で写真&テキスト。
新聞記事にライスが…感動……(こんな感じでいちいち感動してしまいます)
写真は優勝直後の赤ジャケット&トロフィーを持った姿。
少し上から撮ってくれているので、2人とも上目づかいになっていてとても可愛らしいです。
テキストも新鮮な内容で、田所「お客さんを騙す設定作りが楽しい」とのこと。
さらに、記事の最後では、記者さんが素敵な言葉で締めくくってくださっています。
『テレビ界ではまだ新米でも、立派なブランド米になった』


【10/25発売 週刊女性 2016年11/8号】
白黒3ページ。インタビュー&なんと密着記事!密着記事!!(驚きすぎて2回言いました)
こちら全部ネットにアップしてくださっています。本当ありがたい。
 キングオブコント優勝、ライスの結成秘話「高校時代、関町に田所が接近した理由」
  キングオブコント優勝、ライスの1日に密着「今日だけで僕らの7年間分ぐらいの経験」
10/7、ラジオ1本、テレビ2本、そしてよしログの合わせて4本の収録となった大忙しの1日を追ってくれています。
  田所「相方はすごい人気者だったんですよ。女子からゆるキャラ的な感じで“可愛い”って言われていたので、
     男子も、こいつを敵に回しちゃダメ、という感じで。
     それで僕も高校生活を華やかにするには、仲よくしていたほうがいいなと思って声をかけたのがキッカケですね」
  関町「そこは普通に仲よくしたいなと思ったでいいじゃん!」
  田所「心の底ではつまんないと思っていたし(笑)。高校生活のために仕方なくだったんだよ」

読んでいる私「はいはい、わかったわかった(笑)」
そんなこと言っている人が「僕ら本当に今でも仲がいい」って言っちゃうんだから、また面白いですよねぇ。


【10/28 よしもとJOOKEY】
ライスへの100問インタビュー!田所さんこちら関町さんこちら。スマホ閲覧推奨かな。
  『人生で最も嬉しかったことは?』
   田所:KOC優勝
   関町:KOC優勝
……(/ _ ; )

   『今までで一番感動したことは?』
    田所:相方が子どもを抱いている写真を送ってきた時
    関町:日本代表が98年にW杯に初出場したこと
……関町さんってなんなの?(笑)(褒めています)



世は出版不況、そしてお笑い氷河期と言われて久しい。
ほんの5,6年前は、エンタやレカペの影響でお笑いブームまっただなかで、お笑い専門の雑誌も多数発売されていたのにね。
「お笑いポポロ」とか「お笑いタイフーン」とか……
今、名前出しただけで面白くなっています(笑)
そんな夢のような日々は今や昔。
お笑い雑誌は続々と休刊になってしまったため、芸人さんのインタビューを雑誌で読めるような機会はほとんどありません。
だから本当に、一つひとつが貴重で嬉しかったです。
改めてライスの歴史を聞けたり、KOCに挑んでいた時の心境を聞けたりして、
今まで私が何となく見ていたことの答え合わせをさせて頂いているような気持ちにもなりました。
でも、答え合わせはまだまだ続く。
来月の雑誌もまたまとめてみようと思います。

ライス出演メディア記録 2016年10月

2016-10-31 23:55:55 | お笑い全般
ライス出演のテレビ・ラジオ・ネット配信の記録をまとめました。
間違いや抜けもあるかと思いますがご了承ください。


10/2:キングオブコント2016(TBS)
10/4:さしめし ライス×かもめんたる(LINE LIVE)
10/5:不毛な議論(TBSラジオ)
10/7:よんぱち(TOKYO FM)
   ライスのよしログ(動画①
   SCHOOL OF LOCK!(TOKYO FM)(関町さんのみ)
10/8:オールスター感謝祭(TBS)
10/10:ノンストップ!(フジテレビ)
10/15:京都国際映画祭リポート
10/18:渋谷のナイト(渋谷のラジオ)
10/19:Skyrocket Company(TOKYOFM)
    東京生まれ都会育ち芸人のよしログ(動画①
10/20とんねるずのみなさんのおかげでした(フジテレビ)
10/27:タカオアトシ(AbemaTV)
  ダウンタウンDX(日本テレビ)
  ダウンタウンDX裏会議(LINE LIVE)
10/29:ネプ&ローラの爆笑まとめ!(TBS)
   前略、西東さん(中京テレビ)


ライスのよしログ (16/10/7)

2016-10-07 23:00:00 | お笑い全般
キングオブコントで優勝を手にして5日後。ライスのよしログを見ました。

KOCの裏話を、自身の振り返りでたっぷりと。心から嬉しそうな2人が見られて何よりです。
冒頭では、スタッフさんがお祝いを用意してくださっていて、それを渡すところが見られました。
自分の好きな人達が、スタッフさんに愛してもらっているのを見るのは幸せですね。
ここ最近は、ほぼ1ヶ月に1回のペースで呼んでくれていたよしログ。
そのおかげでライスの近況を知ることが出来ていました。感謝が尽きません。




録画を見返して、審査員が自分達へくれたコメントのところを30回くらい見ている田所さんと、35回くらい見ている関町さん(笑)
もらったコメントやそれに対する返しまで暗記しちゃっている2人(笑)
浮かれているの見るの幸せだし、だいぶ面白いので、もう少し続けて頂いても全然かまいません!
設楽さんの「なんで今まで評価されなかったんだろうね」という言葉に、
今日のネタだけではなくて、それまでの13年間も褒めてもらえたという気持ちになった田所さん。
ここまでやってきて良かったと思える瞬間が彼に訪れて、本当に良かった。
ご本人によるリアクション再現。



大舞台でネタもコメントもハマり、堂々としていた関町さん。
確かにあの日の関町さんは、何かゾーンに入っているというか、
今までとは別人のような安定感と安心感を感じられましたよね。
それが特に表れていた、1本目のネタ前のCM直前の場面の話も聞くことができて。
1stステージネタ前CM直前の、関町さんのカメラ目線アピール。
田所さん再現してみる。



 関町「今だから言うけど、見てくれてる人いっぱいいる。芸人もお客さんも含め。
    あのライスが決勝、ネタ1本目いよいよやるって時に、みんな不安がってたと思うのよ。
    だからそのみんなに向けて、大丈夫だよって」
きっとそういうことだと思ってた。
その気持ち、本当に表情から感じ取ることができたんです。
そう思ってくれていたことも嬉しいし、それを本人の口から聞けたことも嬉しいなぁ。
これだけじゃなくて、今日何回も「お客さんのおかげ」「今までよくついてきてくれた」って言ってくれて。
関町さんが「みんな連れて1000万でどこか行きたい」とまで言ってくれて。
こちらのことをそこまで思ってくれて本当に嬉しい。
でも、もちろん、こちらも無理していたわけじゃなくて。
面白いから、また見たいから足を運ぶっていう、その繰り返しだったんですよ。
だから2人がずっと諦めず、ずっといいコントを作り続けてくれたからですよね。

これは本当に私の個人的なことなんですけれども、ここ数日間でずっとうだうだと考えてしまっていたことがあって。
それは何て言うか、当たり前だけれども、
ファンって、いくら好きでも、その芸人さんを「売れさせる」ことはできないんだなぁということで。
「売れる」という状態は、頻繁にお笑いライブに来る人達ではない層にも届くことだと思うんです。
だから、そういう人に伝わった時が売れ始める時であり、一歩次のステージに進める時。
でも「ファンじゃない人」に支持されるかどうかが重要なら、ファンって必要なのかなぁとか、思ってしまって。
もちろん、ファンが芸人さんのために何かできるなんて、そう思うこと自体がおこがましい。
けれども、いっぱい楽しませてもらってる分、何かしら返したいと思ってしまう気持ちもあるのは事実で。
だけど、そういう感情を持っていたところで、それは別に売れるために必要ないものなんだろうなぁ、とか。
……はぁ、私、面倒な人ですね(笑)
でも、お2人が「今までついてきてくれたから」って言ってくれたから。
ファンは売れるためには必要じゃないのかもしれないけれど、
続けて来るまでの道程には、少しでも力になれていたとしたら嬉しいです。
もちろん、これもおこがましい考え方なので、あまり過剰に意識せず、慎ましく。

しかしまぁ、何につけても、とにもかくにも、関町さんの喉が絶不調で、本来の声の良さが全く発揮されないのが残念。
でもそんな関町さんに「耳障りだから喋んなくていい」なんて、表面上はキツいことを言いつつ、
よしログ前半をほとんど一人で喋ってフォローしていた田所さんの姿に胸打たれました。
どうか大変なピンチを何とか乗り越えてほしいです。
また落ち着いたら、改めて色々なお話を聞かせてほしいなぁと思ったのでした。