2022年3月1日。ロシアがウクライナに侵攻して6日目となりました。
ベラルーシ大統領は、対ウクライナ国境地帯にベラルーシ軍を集中し、特に防空システムを強化する命令を出しました。
ロシアのウクライナ侵攻前にベラルーシ大統領はロシア大統領から、ウクライナ軍がベラルーシ南部の都市、ゴメリとモズィリにミサイルを撃ち込む計画を立てていたと教えてもらっていたそうです。
もし2月24日にロシアがウクライナに侵攻(特別軍事行動)をしなかったら、今頃、ベラルーシの二つの都市が壊滅的被害を受けていたので、ベラルーシはロシアに感謝しているということです。
そして2月20日に終わるはずだったロシア軍との合同軍事演習について、上記のような情報を事前に得ていたため、演習終了後もベラルーシ国内にロシア軍が残ってほしいと大統領自らロシア政府に依頼していた、と語りました。
演習後、ロシア軍は自国へ撤収するとベラルーシ大統領は言っていたのに、最終日が近づくと、ロシアが残りたいなら残れば良い、と発言の内容が変わり、ウクライナ侵攻が始まると、実は残ってほしいと頼んでいたんだ、と今になって打ち明けました。
EUはロシアに対して全面的な経済戦争を開始することを決定しました。
アメリカのマスターカードもロシアの複数の経営団体に対して使用を停止しました。VISAカードも追随するようです。
まだ停戦合意したわけではなく、でも交渉を続けましょうということに昨日決めたのに、ロシアはウクライナの第二2の都市ハリコフ市中心部にロケット弾を落とすし、ヘルソン市はロシア軍に完全包囲され、今はキエフに向かってロシアの戦車が進行中で、その車列の長さが20キロ以上あるらしいです。(詳細については60キロなどいろいろな情報があります。)
ハリコフ市の州庁舎にはミサイルが打ち込まれ、全壊しています。明らかに狙って攻撃をしています。
オペラハウスまで破壊。ただ、今は上演自体がないと思うので、劇場内部にあまり人はいなかったのではないでしょうか。
こういった建物は現地の人のシンボルマークであることが多いので、わざと狙ったように思えます。
住宅地にも被害が出て、少なくとも20人が負傷、1人が死亡したようです。
ベラルーシの弁護士・法律家が集団で戦争反対の声明を発表しました。ベラルーシでは戦争反対のデモをすると身柄拘束される可能性もあるので、異例のことです。
ロシアの独立系メディア「ドーシチ」のジャーナリストが脅迫を受けていると報道しました。このメディアがロシア政府から過激派認定されています。
ディズニーカンパニーはロシアの映画館へのディズニー映画の配信を停止しました。
ワーナーブラザースは、バットマンシリーズ最新作の初上映の前日にロシアでのリリースをキャンセルしました。
スウェーデンの自動車メーカー、ボルボは当面ロシアでの自動車の販売を停止。 ゼネラルモーターズ、スカニア、エリクソンもロシアへの輸出を停止しました。
シェル石油はロシアでの事業の撤退を決定しました。
ロシアだけではなくベラルーシの選手も参加できない決定を国際オリンピック委員会が決定したことにベラルーシ・オリンピック委員会は承服できないとしています。ロシアはもっと激しく反発していて、フィギュアスケートなどは、独自に参加を申し込むとか言っています。
ポーランドサッカー協会は、ロシアとの試合はボイコットすると決定しましたが、他にも親ロシアの国のチームとも対戦しない。さらには、ロシアのウクライナ侵攻を非難していない国や中立の立場を守っている国のチームすら、対戦しないと決定しました。
今、はっきりと、ロシアに反対なのか何なのか各国政府が態度を示すべきだというメッセージが隠されています。
(日本政府ははっきり言っているので正解です。発言がなくて、何を考えているのか分からないと国際社会の中で思われるのはよくないですよ。)
ブラジル大統領は最近ロシアを訪問してロシア大統領と会談をしていましたが、ロシアの経済制裁には参加しないし、反対だと表明しました。
ようやくトルコがボスポラス海峡とダーダネルス海峡の軍艦の通航を阻止することを決定しました。
ウクライナ大統領との約束を守りましたね。
ただ少々遅かったですね。すでにロシアの艦隊が黒海に入ってきています。
2月25日に投稿した記事で、オデッサ州にある黒海のズメイヌィ島がロシア軍に占拠され、ウクライナ兵13人が死亡したと書き込みましたが、昨日のウクライナ当局からの発表によると、捕虜になっているだけで死亡していない可能性が高いそうです。
昨日からベラルーシ鉄道のオンラインチケットが不具合を起こし、列車のチケットが買えなくなっています。ひょっとしてサイバー攻撃でしょうか。
今日になってもシステムが回復せず、駅の窓口では、チケットの印字ができなくなって、行き先や座席番号など全て駅員がボールペンで手書きしています。(ある意味においては懐かしい・・・ノスタルジーです。)
ベラルーシ大統領は改めて、ウクライナ侵攻(特別軍事行動)にベラルーシ軍は加担しないと強調しました。
経済制裁のとばっちりを避けたいのですよ。
と午前中にこの書き込みをした後で、ロシアのメディアが、ベラルーシ軍が午後1時頃、越境してウクライナ領内に入ったと報道しました。(ウクライナ発の情報だとも。)
どうなっているのでしょう。フェイクニュースかもしれません。
今ふと思ったのですが、ベラルーシ人兵士にロシアの軍服を着せて、ロシアの戦車に乗せて移動させるというのも方法としてありですよね。
ぱっと見ただけでは、人種など分かりませんよ。
ロシアから人手が足りないから貸して、と言われて、でも表面上ベラルーシ軍はウクライナに入っていないことにしておきたいし・・・となると、こういう着替える作戦も出てきますね。あくまで私の想像ですが。
バチカンが調停の仲介役に名乗りを上げました。
全ては平和のためですよ。
ただ、ロシア大統領はカトリックではなくロシア正教徒なので、素直に申し出を受け入れるでしょうか。
この1日でウクライナからベラルーシへ22人が避難してきました。22万人ではないですよ。22人です。
内訳は4人のベラルーシ人、5人のウクライナ人、13人はその他の外国人だそうです。
ウクライナから隣国へ避難した数は50万人を超えたと推定されています。
ヨーロッパの多くの国がウクライナ難民に対してはノービザで入国を認め、コロナの検査も撤廃。
ポーランドは、国境を越えたところの町で、ボランティアが食料や水、服などを用意して避難民に配り、民泊が宿泊施設を提供、他都市への移動のためにボランティアが自らの車で難民を運んでくれる、ポーランド政府はウクライナ難民が就職できるように就労ビザも発給。
優しいですね。
ほんの数ヶ月前までは、ベラルーシからポーランドへ不法入国しようとするアフリカや中東からの難民に対し、必死で入国を押し留め、真冬に難民に向かって放水までしていたポーランド政府。
今も難民収容センターにいるシリアやアフガニスタンの難民は、ウクライナ人に対して手厚く扱うポーランド政府のニュースをどんな思いで見ているのでしょう。
同じ人間、同じ生命であってもこんなに待遇に差があるのです。
「どうしてウクライナ人を受け入れるのか? それはウクライナ人は白人でキリスト教徒で、知的で、テロリストではないからです。」
と説明している人もいます。
私としては、同じキリスト教徒である点が最重要ポイントなんだろうと感じます。
しかし、中東からの難民を全員知的じゃない、みんなテロリストでしょ、こっちの治安が悪くなる・・・と決めつけて、受け入れないというのはまちがった判断だと思います。
いろんな考え、いろんな条件、いろんな背景があり、世の中は非常に複雑です。
ウクライナ大統領はウクライナ軍に志願兵からなる外国人部隊を創設することを決定し、志願者は各国ウクライナ大使館で参加登録を受け付けるとしていました。一番に名乗りを上げたのはデンマークで、デンマーク人が志願するのを止めないし、止める法律もないことを早々と国民に告知。
今日は日本人も70人が志願していることが明らかになりました。
きっと日本からも出てくると思っていました。全員男性で元自衛官が多いそうです。
ただ、日本外務省の勧告でウクライナは危険レベル4なので、渡航自体ができません。
実戦に参加できるかどうかは分かりません。
キエフでは一般市民に武器を渡すことにし、配給窓口に多くの市民が列を作っています。
ウクライナ政府はキルギスとジョージアの自国大使館から大使に帰国する命令を出しました。
ロシア国防相は、今回の特別軍事行動(侵攻)はドンバス地方をウクライナから守るためだと改めて発言。ロシアの大義名分です。どちらかというと自国軍兵士への説明のように聞こえます。
このようなりっぱな戦う目的が最初からあるのなら、ロシア国内に兵士がいた間にちゃんと説明しておけばいいのに。
捕虜になったロシア兵士たちが、訓練だと言われていた、到着してからウクライナに来たことに気がついた、本当の戦争だったのでびっくりした・・・などと言っているのはどうしてなのでしょう?
いや、これはそう言えとウクライナ軍に捕虜は強制されているんだから、信じてはいけないという日本人もいます。
ただ、本当にしっかり訓練された真のロシア兵だったら、拷問を受けても、「俺はウクライナが書いたシナリオ通りのセリフは言わないぞ。いくらでも殴れ。耐えてみせる。」と抵抗するはずです。
ロシア軍に対する忠誠心がないのか、動画撮影しているカメラの前で本名や年齢、演習だと思ってました、どこへ行くのかの知らされてなかったです・・・などとあっさりしゃべっています。
ロシアはロシア軍の損失(戦死者数など)を公表していません。
ウクライナ側は、これだけの数のロシア兵が死亡したと公表しています。
さらには、ロシア人向けにロシア語で、「ロシア兵のご家族、ご親戚の方で、安否を心配している方のために検索サイトを立ち上げました。」と親切に情報公開しています。
別の見方によっては、本当にこれだけロシア兵が死亡したという証拠を世界に見せていると言えます。
キエフのテレビ塔がロシア軍の砲撃を受けました。5人が死亡、5人が負傷しました。テレビ塔自体には命中しなかったようです。
日本に例えると、東京スカイツリーに向かってロケット弾が飛ばされたぐらいの衝撃です。
ロシアとウクライナの停戦交渉が明日にも行われる模様です。
とにかく早く停戦してほしいです・・・。
とそこへ、ウクライナ国家安全保障防衛評議会の報道官の話として、ウクライナ軍はベラルーシの領へのミサイル攻撃の可能性を除外していないとウクライナのテレビ番組で報道されました。
それはウクライナがベラルーシに今から攻撃するということではなく、例えばベラルーシから軍用機が飛んで来るなどしたら、ミサイルで迎撃する、ということです。その軍用機がロシア軍のものなのかベラルーシ軍のものなのかは重要ではなさそうです。
ベラルーシ国防省は、300両の戦車がベラルーシからウクライナに向かっているという情報はフェイクニュースです、と否定しました。
ウクライナのいくつかのサイトがベラルーシ政府によりブロックされ、ベラルーシでは閲覧できなくなりました。
ベラルーシ大統領は、1回目の停戦交渉の後、ウクライナ大統領に電話したそうです。
ベラルーシ大統領自身は、今回の停戦交渉は成功だったとし、仲介役を務めた国として自画自賛。
確かにロシアが最後通牒を叩きつけて交渉決裂・・・という最悪のシナリオもありましたから、そうならなかっただけでも成功かもしれません。
ウクライナ大統領は、難しい協議だったとベラルーシ大統領に話したそうです。という「感想」をマスコミに話しているとき、ベラルーシ大統領は、ロシアのウクライナ侵攻を初めて「戦争」と呼びました。ロシアはあくまで特別軍事行動としています。
日本政府は、侵攻と言っていたのを侵略と正式に呼称。
BBSのニュースではヘッドラインにWARと出てきます。
RIAノーボスチ通信が2月26日午前8時(モスクワ時間)にウェブ上で予定稿を誤送信していたことが分かりました。記事の内容は「ロシアと新たな世界の到来」で、つまり26日午前8時にはキエフ陥落、ウクライナ現政権は崩壊し、ロシアは勝利宣言している・・・という計画だったことがばれてしましました。
やっぱり2日間もあれば全て完了すると思っていたのでしょう。
24日ではなく22日に侵攻する予定だったという情報や証言も漏れ伝わっているので、4日間で勝利宣言する予定だったのかもしれません。
それが3月になっても勝てず、特別軍事行動も終わりそうになく、停戦交渉を何回も繰り返しそうな状況になっています。
この記事には他にも西側の対ロシア経済制裁のことも折込済みで、侵攻する前から厳しく制裁されることなど想定内ですよ、でも、大丈夫、ロシアの小麦を中国が大量買い付けする約束をしてくれたからと余裕のあることが書かれています。
ちなみに中国人民元は昨日、2018年依頼の最高値をつけました。ウクライナ侵攻という有事が起こって、その影響で中国人民元の価値が上がっているんですよ。アジア諸国の通貨の中で最も買われた通貨なのです。日本円よりも。
ただし、急激な人民元高もよくないので、中国人民銀行はレートを調整して、今日は安めになっています。
ちなみに今日、ベラルーシ・ルーブルも対米ドルと対ユーロでやや値を戻しました。一方、銀行の両替窓口でのレートはけっこうばらつきがあります。外貨を今のうちにかき集めておこうという姿勢が見えます。つまり近いうちにベラルーシ・ルーブルの大暴落が起きるのではないかと予想している銀行が多いということです。
昨日から行われている国連特別会合では、ロシアに非難が集中。
ベラルーシも加担しているとさんざん非難されました。
中国はロシアの肩をがっちり持つのかと思いましたが、冷戦を煽ってはいけない、どの当事者の利益にもならないと発言。ロシアは拍子抜けているかも知れませんね。
ウクライナの国連大使は「もしウクライナが生き残れなければ、次に民主主義が陥落しても不思議ではない」と民主主義国家の心臓に突き刺さるような表現で訴えました。
中国は冷戦という言葉を使って、世界が二分化されるのはよくないと意見をしたのですが、これは資本主義か社会主義かという経済的構造で分けた考え方ですよね。
ウクライナの二分化とは、民主主義とそれを壊す勢力との争いだと言っています。
上記の誤送信記事は、ノーボスチの記者が書いたことになっているけれど、ロシア大統領の考えが前面に出ていて、それによると、アングロサクソン(欧米)とゲルマン人(主にドイツ)を中心とした大陸ヨーロッパは、基本的に違うんだよ、と西ヨーロッパに亀裂を起こさせようとしています。
さらに、今はアングロサクソンのやり方でもってヨーロッパは欧米(アングロサクソン)に牽引されており、その彼等のルールを彼等は(日本を含む)世界中に押し付けようとしているが、それに対抗して誰かがやめさせないといけない(それができるのはロシアと自負)
・・・つまり、ドイツをロシアの味方にしたいようですね。
ドイツはロシアに天然ガスを依存しているんだから、仲良くしなきゃ・・・とウクライナ侵攻の勝利宣言(予定稿)にわざわざ書くとはどういう思惑があるのでしょう?
やっぱりロシアの大統領はウクライナだけではなく、ドイツ(当然ポーランドも)すら自分のソ連復活計画の中に入れていて、新ソ連構成国にドイツが加盟する計画であるということです。
こうして新ソ連はユーラシア大陸ほとんんどを占めるぐらいの超大国になります。そして世界は、新ソ連とそれ以外の国々に二分化されます。これがロシア大統領の二分化です。
そこまであと15年ぐらいでやってしまおうというのが、ロシア大統領の計画なんだなと見えてきました。
だから、この誤送信記事のタイトルは「ロシアと新たな世界の到来」なんですね。
現代にはびこる欧米主導の時代を壊して再構築するのがロシア大統領の夢でもあり、自らに課した使命でもあり、そして今回のウクライナ侵攻がそこへ至るためのプロセスの一つなんですね。キエフ陥落なんて小さいステップの一つでしかない。2日ぐらいでサクッと終わらせようと思っていたのでしょう。