ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者96万2707人。死者数6819人

2022-03-31 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月31日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は962707人になりました。1日の新規感染者数は1318人です。新規検査数は15161件です。

 死者数は6819人です。

 960047人が回復しました。

 1285万件を超える検査数となりました。

2022年3月31日。ウクライナ侵攻から36日目

2022-03-31 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月31日。ミンスクは突然雪が降り積もり、真っ白の雪景色になりました。朝起きてびっくりしました。

 チェルノブイリ原発からロシア軍が撤収したとウクライナ側が発表しました。ベラルーシの方向へ向かったようです。
 原子力発電公社によると、ロシア軍は原発を占拠した際、立ち入り禁止区域の中でも、最も汚染された「赤い森」のなかに、塹壕を掘ったという情報を確認。ロシア軍兵士が相当量の放射線を浴び、すぐさま病気の兆候が出たそうです。もちろん防護服など着ていなかったでしょう。
 赤い森のというのは、チェルノブイリ原発に近くの森で、事故のときに大量の放射性物質が降り注いだため、あっという間に木が枯れて赤茶色になったので、赤い森と呼ばれるようになりました。
 枯れた木は伐採されましたが、どこかへ運ぶと今度はそこが放射能汚染地域になるので、どこにも持ち出せず、その森の中に埋められました。
 放射性物質は重いのと水に溶けやすいので、少しずつ(1年間に1−2センチ)土の下のほうへ沈んでいきます。
 私が間違っているなあと思うのは、この森の木を伐採後、若木を植樹して、森を再生させようとしたことです。
 そうすると地中の放射性物質が水に溶けたのを若木が吸い上げるので、また地表部分に上がってきます。
 こうしていつまで経ってもこの森の放射能汚染度は高いままになってしまいます。
 当然、35年以上経った今でもこの森は立入禁止地域です。
 それを知っていたのか知らなかったのか、塹壕を掘ったら、地中の放射性物質を掘り起こしてしまうでしょう。
 今、地表から35−40センチの深さに大量の放射能が層になっていると思いますが、塹壕深さはそれ以上あるので、思いっきり掘り起こし、ロシア兵士は接触してしまったと思います。
 この森の今の汚染レベルですが、10ミリレントゲン毎時だそうです。ただ、土を掘り返した場合、この数字が上がるのは当然です。
 10ミリレントゲン毎時はそんなに高い線量ではないように思えます。ただ、これ、毎時ですからね。1日赤い森の中に塹壕を掘らずにいるだけで、240ミリレントゲンの被爆になります。換算方法が難しいのですが、これはだいたい0.2ミリシーベルト毎時で、1日で5ミリシーベルトの被爆になります。
 何日間ロシア兵士たちが塹壕を掘っていたのか知りませんし、土の中の放射線量ははるかに大きいと思われるので、想像以上の被爆をしてしまったと思います。
 ロシア軍兵士の中には放射線被曝の急性症状が出たと人もいると報道されたので、100ミリシーベルトぐらい被爆してしまったのかもしれません。
 バス7台分(200人から350人ぐらい?)に及ぶロシア兵達がベラルーシのゴメリにある放射線専門医療センターに搬送されたという報道もあります。
 ただこの人達が全員急性被爆症状を出したわけではなく、何の症状もないけど、このセンターにあるWBCで内部被曝を測定されている可能性が高いです。
 この点ベラルーシは得意分野なので、被爆した人たちに適切な処置をするでしょう。

 ロシア兵の遺体や負傷者がベラルーシのゴメリ州の病院に大量に運ばれているという報道があり、「やっぱりベラルーシはロシアを助けているではないか。ベラルーシを責めよ。経済制裁を加えよ。」といったコメントを書いている日本人がいますが、私は同意できません。
 上記のように被爆した人を急いで治療しているベラルーシ人医師もいるのです。ウクライナから一番近いロシア兵を収容できる専門病院はベラルーシにあるのですから、そこへ一刻も早く搬送しなくてはいけません。
 このロシア兵士も犠牲者ですよ。戦争に行かされて、放射能被爆をし、健康被害に遭うとは思ってもいなかったでしょう。
 それに苦しむ負傷兵を目の前にして、ロシア人だからとかウクライナ人だからと治療しないという医者はいないでしょう。いたら問題ですよ。
 医者は人種関係なく人を治そうとするものです。それなのに、ベラルーシ人の医者がロシア兵を治療したら、ロシアを助けているから、ベラルーシを制裁しろと言うのですか?
 はい、そうです、とここで答えた日本人のそこのあなたは、仮に将来日露戦争が起きて、大怪我をし死にそうになって、目の前にいるロシア人の医者があなたを助けようとしても、治療を受けることを断ってください。


 ウクライナ国内の軍事産業はほとんど破壊されたとウクライナ大統領が発表しました。

 ウクライナ政府はポーランド、リトアニア、ラトビアにベラルーシとの国境を封鎖するよう要請しました。

 ウクライナの首都キエフから20キロ離れたブロバルイ村で、ロシア兵による略奪行為が起こっています。民家に押し入り、家を占領。食べ物や泊まる場所を確保しようといているようですが、明らかに泥棒行為、犯罪行為です。
 ウクライナの警察も通常通り機能していないので戦争が起きると無法地帯になってしまいます。
 一方で、ロシア兵はそうとうお腹が空いているのではないかと思いました。
 ロシア軍上層部が食料をちゃんと兵士に供給していないので、兵士は各自現地調達の状態になっているということです。
 何だか戦国時代の戦いを思い出してしまいました。大名たちは食べ物は全部手弁当で戦に参加していましたからね。
 ロシア軍の戦争の仕方が中世時代と変わらないです・・・。最新兵器をたくさん開発していてもこれですよ・・・。


 アメリカはロシアの肥料の輸入を経済制裁に加えていましたが、外しました。
 やはり、今年は農作物の高騰、輸入農作物が激減すると見越して、アメリカ国内の収穫を増やそう、それには肥料が必要だから、ロシアから輸入できるようにしておくか・・・ということですね。