2022年3月29日。
ロシアでは砂糖の買い占めが起こりましたが、プリンター用紙も価格が高騰し、店頭からも消え始めています。
小売価格は従来の2、3倍になり、ウェブサイト上ではさらに高値で転売されているそうですが、これと同じことがベラルーシで起きています。
ロシアで紙不足になったのは、製紙用漂白剤の塩素酸ナトリウムの大部分を輸入に依存しているため、経済制裁で入手できなくなった一部製紙工場が操業を停止したからです。
ベラルーシはそもそも、こんなにたくさん森があるのに製紙業が発達していません。
国内で作られているのは、新聞紙、ノート用の紙、トイレットペーパーなどです。
そのためプリンター用紙はほとんどロシアから輸入しているのです。
ベラルーシでは値上がりが続き、とうとう買い占め、あるいはそれを防ぐため店頭に商品を出さなくなりました。
もとから値段が高い高級な紙は買える人がいないので、売れ残っています。
店によっては、新しい値段をつけるために、しばらく店頭から引っ込めてしまいました。
日本語教室で印刷物をたくさん使っている弊日本文化情報センターとしては、困った事態になりました・・・。
でも、授業用にいつも多めに予備の紙をチロ基金の寄付金で買っているので、今学年終了までは大丈夫でしょう。
念のためベラルーシ製のカラーのコピー用紙を昨日まとめて買っておきました。
正式な書類を印刷するわけではなく、授業用のプリントなので、色付きの紙でもいいと思ったからです。もし余ったら、子どもたちとの折り紙に使えます。
ただ、このベラルーシの企業もあとどれぐらい製造できるのかよく分かりません。
しかし、早くこの事態が解決してほしいです。
まずはべラルーシ国内でプリンター用紙を製造できるようにしてほしいです。贅沢品は別として、何でも自給自足できないと、戦争など始まったときには、生活が崩れてしまいます。
塩素酸ナトリウムってロシアでもベラルーシでも外国から輸入しないと手に入らないものなのでしょうか? 国内でも製造できそうな気がするのですが・・・。
2022年1月1日時点のベラルーシ人口が925万5524人であると発表されました。1年前と比べて、9万4121人人口が減少しました。つまり2021年の1年間の間に人口が1%減少したことになります。
総人口のうち都市部に住んでいるのは723万2095人で、農村部に住んでいるのは202万3429人です。
そして減少した人口は都市部が4万8225人で、農村部は4万5896人です。農村部人口が減った割合が高いように見えますが、実際は農村部から都市部に移った人が多く、農村部は過疎化が進み、都会の人口減少が目立たないだけだと思います。
さらに人口の減少数が最も多かったのはゴメリ州の1万7389人でした。ミンスク市は地方から流入して来る人が多いので、人口はそれほど減っていないのですが、ミンスク州と合わせると、最大の2万824人の減少数となります。
ちなみに2020年の1年の間に減少した人口は6万700人です。コロナの影響が大きいと思われます。
2021年のほうが人口の減少数が大幅に増えました。これもコロナの影響でしょう。また国外へ移住した人も多いです。
人口900万人強の国で、2年間で15万人も人口が減少したのは大きいです。
28日の予定だったトルコでのロシアとウクライナの停戦交渉が今日行われました。もう何回目の交渉なのか分からなくなってしまいましたが、今回の交渉では最も大きな進展がありました。
ロシア側の代表団は、キエフやチェルニヒウなどのウクライナ北部での軍事活動を大幅に縮小すると発表し、実際にそうしています。
ですが、撤退すると見せかけて、再軍備をする可能性があります。またウクライナ東部地域へ兵力を集中させようとしているだけかもしれません。
ウクライナは中立化で譲歩を見せましたが、第三国による安全の保障があれば、NATO加盟を諦めるとしています。
第三国とはどこの国のことでしょうか。それが決まらないうちは、中立化は無理なので停戦交渉も進まないと思います。
ウクライナのミコライウ州庁舎がロシア軍の爆撃を受け、7人が死亡し、22人が負傷しました。
停戦交渉がうまくいったと言っても結局攻撃が続いています。
フランス大統領は今日、ロシア大統領と電話会談を行いましたが、西側諸国はロシアから輸入する天然ガスの代金をルーブル建てで支払うことはできないと伝えました。
ロシア財務省は4月4日に償還期日を迎える額面20億ドルの国債について、ルーブル建てで買い戻す方針を発表しました。
深刻な外貨不足に陥っているようです。おそらくベラルーシも似たようなものでしょう。ベラルーシは中国とは人民元で、トルコとはトルコ・リラで支払いを進める予定です。
ベラルーシは国内から米などの穀物、小麦粉、マカロニを輸出や持ち出しを禁止しました。
ウクライナは、ロシアの軍事侵攻のためにウクライナが失った経済損失は約5650億ドル(約70兆円)にも上っり、ウクライナ国内で凍結したロシア資産の接収で一部を穴埋めするそうです。
ウクライナ財務省はロシアに賠償金を要求することを目指すとしています。
何だか気が遠くなる話ですね・・・。
ロシアの調査報道専門メディア、インサイダーによると、ロシア軍が26日に発射した52発のミサイルの総額は推計3億4000万ドル(約418億円)だそうです。
イギリスのシンクタンクの試算によると、ロシアの戦費は最初の4日間は1日あたり70億ドル(約8610億円)で、5日目以降は200億~250億ドル(約2兆4600億~3兆750億円)に膨らんだそうです。
本当に気が遠くなります・・・。
ポーランドはロシアから石炭を輸入することを禁止しました。
ロシア外務省は今日、モスクワに駐在するバルト3国の外交官計10人を追放すると発表しました。
同じく今日、オランダ、ベルギー、チェコ、アイルランドはロシアの外交官を追放すると発表しました。合計43人です。
ロシアの安全保障会議書記がウクライナの政権交代はロシアの特別軍事作戦の目標ではないと明言しました。
今日、ロシアのウクライナ国境に近いベルゴロド州の村で爆発があったとロシアのメディアが報道しています。
火災が発生しましたがすでに消し止められました。原因など詳細は調査中です。しかし、ウクライナ軍からの砲撃の可能性があるとも報道しています。(当然かもしれませんね。)
さらにウクライナのジャーナリスト、ユーリー・ブトソフが自身のフェイスブックで、これはウクライナ軍の攻撃だと書き込んでいます。
ロシアの特殊任務部隊スペツナズは、ロシア兵士捕虜に拷問を加えたウクライナ兵士2人を捕獲したと発表しました。この2人は今、足元で許しを請うている・・・そうです。
4月5日から、ロシアあるいはベラルーシの保険会社が出した保険の効力はウクライナ国内では失効すると発表しました。
所在不明や健康不安の噂が流れていたロシアのショイグ国防相がテレビ放送に登場し、ロシアの特別軍事行動の第一段階は成功したと述べました。
ロシアは、アゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノカラバフでアゼルバイジャン軍が2020年の停戦合意に違反し、24日、ナゴルノカラバフのファルーフを制圧したと批判しました。
ロシア国防省は27日、アゼルバイジャン軍はファルーフから部隊を引き揚げたとの見方を示しましたが、アゼルバイジャン側は、軍は村にとどまっていると主張。アルメニア外務省は28日、アゼルバイジャン軍が依然、ファルーフにとどまっているとしています。そして現地に平和維持部隊を派遣しているロシアに対して、対応を要請しました。
平和維持部隊は2000人ほどだそうですが、このような係争地もあるし、国が広いので、軍人が大勢いても足りません。ウクライナに今は集中させたいと考えているロシアにとっては頭が痛いですね。
仮定の話ですが、もし日本が軍隊を持っていたら、今こそ北方領土に攻め込んで、日本の領土にしてしまう絶好のチャンスだと集中する日本人が一定数いたでしょうね。
ウクライナでは600人の外国人義勇兵が死亡したと(なぜか)ロシア軍側が発表しました。
チェチェン部隊を率いてマリウポリ入りしたというチェチェン共和国首長が、ロシア大統領に対し、今回の特別軍事作戦をもっと活発に進めましょうよと要請しました。
ドンバス地域のルハンスク分離派の領域で、ロシアへの編入を求める住民投票を近く実施する可能性があるそうです。
おそらく「ロシア編入に賛成」という住民が大部分でしたという投票結果がすぐに出るでしょう。
票の操作を絶対しないと言いきれません。それにマリウポリの住民がパスポートを取り上げられてロシアへ強制移住させられていますが、そのパスポートを利用してウクライナの偽装パスポートを作り、ロシア人工作員がウクライナに潜入する可能性も出てきています。
投票のとき身分証明としてパスポートを提示するのに、これから偽造パスポートが大量に出回る事態になるかもしれません。