ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者92万7464人。死者数6535人

2022-03-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月4日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は927464人になりました。1日の新規感染者数は1949人です。久しぶりに2000人を切りました。新規検査数は21696件で前日とほぼ同じです。

 死者数は6535人です。

 918284人が回復しました。

 1251万件を超える検査数となりました。
 
 

 

2022年3月4日。ザポロジエ原発に攻撃

2022-03-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年3月4日。2回目の停戦交渉で民間人を避難させると合意して、数時間しか経っていない午前3時頃、ザポロジエ原発がロシア軍の攻撃を受け、火災が発生しています。
 消防隊がロシア軍の攻撃で現場に到着できていません。原発職員が燃え広がらないように応急処置をしたようです。

 こちらの午前6時頃のようすでは、火災は収まりつつあるようですが、燃えたのは敷地内になる訓練用の建物で、5階建て。そのうち3階より上の部分が火災になっているそうです。
 原発の主要部分(原子炉家屋)で火災が発生しているわけではないです。
 そのため放射線量の上昇は見られないとのことです。
 チェルノブイリ原発がロシア軍に掌握されてから、自宅に常備してあるヨウ素剤を飲んでいます。念の為今日も飲んでおきます。
 ザポロジエ原発で放射能が拡散される事態にならないよう祈っています。
 攻撃しているロシア軍は、怖くのないのでしょうか。兵士たちが防護服を来ているとも思えません。

 ザポロジエ原発は今日の朝、ロシア軍により掌握されました。
 地元住民の方々が、昨日ロシアの戦車を止めようと必死になっていたことを思うと・・・大変つらいです。
 火事は消防隊が消し止め、原発そのものに異常はありません。
 死傷者は確認されていません。

 ロシア国防省報道官は、原発付近で昨夜、ウクライナ側が挑発行為を仕掛けようとしたからロシア軍も攻撃を開始したと説明しました。まずウクライナの妨害工作グループが、ロシアの警備隊を攻撃したから、攻撃(報復)が始まったということです。


 最近、ミンスク上空にヘリコプターが飛び交っていることを投稿しましたが、今日、その理由についてベラルーシ非常事態省から説明がありました。
 私と同じように、なんでこんなにヘリコプターがしょっちゅう飛んでいるのか不審に思ったジャーナリストが質問したのですが、その回答によると・・・
 ベラルーシはセントラルヒーティング方式の暖房なのですが、つまり熱いお湯が通っているパイプが地面の下を通っています。ヘリコプターからサーモスタットで地表を見ると、パイプが通っているところは温度が高いので、見分けることができます。
 そうすると、パイプの破損箇所や漏れている箇所がすぐ分かるそうです。
 このようにパイプの点検をしていただけというのがベラルーシ非常事態省の見解でした。
 このような点検をしたのは今年は3月3日が最初です、という説明に、引っかかりましたが。ヘリコプターは3月3日より前から連日飛んでいたし、非常事態省のヘリではなく、軍用ヘリらしいのも飛んでいました。

 

 ロシア第7空輸師団長兼第41連合軍副司令官スホベツキー氏が、ウクライナでの特別作戦中に死亡したと報道しましたが、イギリスのメディア、インディペンデントは3日、軍事消息筋を引用し、ウクライナ軍の狙撃手が撃った銃弾にあたって死亡したと伝えました。
 ただ、具体的な場所時刻などは不明です。本当にスナイパーに撃たれたのかどうかも分かりません。
 ウクライナにも凄腕のスナイパーがいるでしょう。
 ロシア軍の砲撃に対して、スナイパーでなくてもゲリラ戦法を選択するウクライナ人が増えていくと思いますし、仮にロシア軍がウクライナを占領しても、地下活動は続き、抵抗するウクライナ人が必ず出てきます。 


 ポーランド政府は自国民に対し、ロシアとベラルーシからの退避を勧告しました。
 ベラルーシにはポーランド系住民がたくさんいるのですが、どうなることか・・・。

 チェコはウクライナ難民が流入すること懸念から30日間の非常事態宣言を出しました。
 ポーランドに比べたらウクライナ難民の数は少ないのに、もう非常事態宣言ですか?


 イギリスで、ウクライナ出身の億万長者ミハイル・ワトフォード(元の名字はトルストシェヤ)が死亡しているのが発見されました。警察によると、自分の家で首をつっていたそうです。
  1990年代のロシアで石油とガスの生産で大富豪(オリガルヒ、新興財閥)となり、2000年代の初めにイギリスに移り、姓を変更しました。
 イギリス政府がロシアへの経済制裁の対象となるオリガルヒの名前を発表した数時間後に起こったこの事件。
 しかしワトフォード氏はこの制裁対象リストには含まれていませんでした。イギリスに渡って年数も経過しており、プーチンに近いオリガルヒでもなかったそうです。自殺なのか他殺なのか分かりません。友人の話ではワトフォード氏はロシアの特別軍事作戦について非常に心配していたそうです。

 
 ウクライナは人道回廊のために、世界赤十字に支援を求めました。

 3回目の停戦交渉が早ければ明日(5日)か6日に行われる予定だそうです。

 マイクロソフト社も自社製品のロシア国内の販売、歳ービス提供を中止しました。

 ロシアはフェイスブックのアクセスを遮断し、ツイッターにも制限をかけることを決定しました。


 国連人権理事会は4日、ジュネーブで、ロシアの侵略を強く非難すると表明する決議を賛成多数で採択しました。
 ロシアによる国際人道法違反の疑いを調査する委員会の設置を規定。
 決議には、日米欧やブラジル、韓国など32カ国が賛成した一方で、ロシアとエリトリアが反対。中国、インド、パキスタン、キューバなど13カ国が棄権した。
 国際刑事裁判所も戦争犯罪などの疑いでロシアに対する捜査開始を宣言しています。

 大国インドが棄権しているのが気になりますね。
 しかし、こういった決議の場がリトマス試験紙のようにそれぞれの国家のありようをあぶり出しています。

 中国も棄権していますが、ロシア軍によるザポロジエ原発に対する攻撃については「ウクライナの核施設の安全保護の情勢を深刻に懸念している。関係各国は冷静さと自制を保ち、核施設の安全を確保するよう呼び掛ける」と強調しました。ロシアを厳しく批判はしていませんが、中国が懸念を表明すること自体が珍しいと思います。
 というより、やはり原発を攻撃するのは常軌を逸していますよ。
 もし爆発が起きたときロシアが風下だったら、ロシアに被害が出るのに。
 
 
 ベラルーシ大統領とロシア大統領は電話会談を行い、2時間かけて主に経済制裁について話し合いました。
 
 ロンドン証券取引所は今日、同取引所に上場する全てのロシア証券の取引を停止したと発表しました。

 ロシアから未来の戦争?経済的困窮?人権弾圧?国境閉鎖?を避けてロシア人もロシアから脱出することを始めました。
 ロシアからEU圏内に入れる現在唯一の鉄道は、ペテルブルグ・ヘルシンキ間だけになっており、今は飛行機が飛んでいないのでそれを使って陸路ロシアを出国するロシア人が増えているそうです。多くは戦争に巻き込まれるのを怖がっており、外国に永住することを希望しています。


 北京パラリンピックが始まりました。
 ロシアとベラルーシの選手はいません。ウクライナの選手が開会式に登場したのは、本当によかったです。北京までたどり着けるかどうか心配していました。しかし、家族や友人を戦火に残しながらの対戦。ウクライナ選手の皆さんの胸中はいかばかりか・・・。
 国際パラリンピック委員会パーソンズ会長の挨拶も感動しましたが、まさかこんなに平和を訴えるスピーチを開会式ですることになろうとは本人も予想していなかったでしょう。
 会長のスピーチの一部を中国国営中央テレビは中国語の同時通訳を行いませんでした。


 ロシア議会の上下両院は今日、刑法に「露軍に関する虚偽情報を広める行為」に関する規定を新設し、最大15年の禁錮刑を科す法案を可決しました。
 ロシア政府は、海外メディアが偏った報道をしていると批判しており、BBCは名指しでロシアの内政や安全保障に悪影響を及ぼすために利用されているとしました。
 そしてロシアの通信規制当局は4日、BBCやボイス・オブ・アメリカ、ドイツ公共放送ドイチェ・ウェレなどへのインターネット上のアクセスを遮断しました。
 ベラルーシはまだ大丈夫です。ただベラルーシではウクライナのニュースメディア2社のサイトが今日からアクセスできなくなりました。

 これらの状況を判断してBBCは、ロシアでの全ジャーナリストとサポートスタッフの業務を一時的に停止すると発表しました。取材や報道がしづらくなっています。


 ウクライナが求めている飛行禁止区域の設定について、NATOが直接的に介入すれば、ヨーロッパ戦争に発展する恐れがあるとして、現時点では設定しない方針を示しました。
 あれだけウクライナ大統領が必死で訴えていたのですが・・・
 ウクライナ大統領は、飛行禁止区域の設定が無理なら、空軍機を派遣してください、とやはり必死で要請していました。
 どうしたらよいのか・・・
 EU外務代表ボレル氏は、
「これはプーチン氏の戦争であり、プーチン氏しか終わらせることはできない」
と発言しました・・・。
 それはそうなんですが、たった一つの国の一人の国家元首に世界中の人間の運命が握られていて(放射能被爆の恐れがあるでしょう?)そういうシステムがこの世界にあることが、人類の大きな誤り、あるいは未熟度の表れなのではないかと思えます。どうして「一人の戦争」を他の何十億といる人間のうち誰も終わらせることができない構造の世界になっているのですか?