2022年3月12日。
昨日のモスクワでのロシア・ベラルーシ両大統領の会談の内容が公表されました。
ベラルーシに最新のロシアの軍事装備が供給されます。3月15日に改正された憲法が正式に発令されるので、その後ならロシア製核兵器をベラルーシ国内に配置できるようになります。
その代わりにベラルーシは、ロシアへの製品の輸出(供給)を増やす計画です。
さらに、経済制裁による問題に対して協力し合うことを合意しました。
昨日、ロシアがベラルーシの村を空爆したという報道についてですが、ベラルーシの中にもこのコパニ村出身者や「親戚が住んでいます。」というベラルーシ人がいるはずで、村の住民はもちろん、そういう人からの情報が全くありません。本当に空爆されたら、「うちの実家の近くに爆弾が落ちた。」とSNS上で証言する人が1人ぐらいいてもいいのに、全く静かです。言論統制されている可能性もありますが。
これはつまり、ウクライナの推察で、「ロシアがベラルーシを攻撃した。ロシアはベラルーシに『ウクライナが攻めてきたよ。さあ、ベラルーシもウクライナに派兵しなさい。』とそそのかそうとしている。ロシアはベラルーシを味方につけて、さらに合流するよう促している。」ということなんです。
しかし、ベラルーシは、「ウクライナが流したフェイクニュースです。」と一蹴。
今日はこのことは話題にも上っていません。
11日の会談で、ロシア・ベラルーシ大統領が何を話し合ったのか、細かいところまで公表されませんから、よく分かりませんが、ロシアが外国人ボランティア兵1万6000人を迎え入れるぐらいですから、ベラルーシに対して、ベラルーシの兵士7万人中、1,2万人貸してほしいと頼んだだろうと思います。
しかし、現時点ではベラルーシ大統領は、ベラルーシ人の兵士は一歩もウクライナに入っていない、と慎重姿勢です。ロシア大統領はイライラしていると思いますが、経済面で危うくなってきたので、ベラルーシ大統領が、経済面をサポートするから、兵士を出すのはもうちょっと待ってほしいという外交カードを見せて、ロシア大統領と渡り合っている可能性は高いです。
もし、ここでベラルーシ軍がウクライナへ進軍したら、ベラルーシはもっと重大な経済制裁を課せられますから、ロシアと違って資源のないもともと経済弱国のベラルーシはロシアより早く、経済破綻します。
なので、ベラルーシは兵士の提供はロシアに対してできないのです。
国内の飛行場をロシア軍機のために秘密裏に(みんな知っていますけど、公式ではないです。)提供するのがギリギリのラインで、それでえ、ロシアにこれで勘弁してください、え、許してくれない? だったら、経済的な協力はしないですよ・・・ぐらいのことは昨日の時点で言っていると思います。
ベラルーシ大統領もそうなんですが、世代なのか、ロシア大統領はネットは利用したことがないのだそうです。オンライン会議はしていますが、ネットニュースは見ないし、信じない、言い換えればアナログ派で、勉強家でもあるのですが、外の世界からロシアがどう見られているのか、言われているのか、またどんな影響力があるのか、理解していないのではないかとロシア知識層が指摘しています。
それに対しウクライナ大統領は、40代でやはり世代なのか、SNSを駆使して自分のメッセージ動画を次々と配信。ウクライナ語、英語、ロシア語も使い分けています。
やはり俳優だけあって、発声、滑舌ともに上手なんですよね。見せ方を分かっているんです。
停戦交渉の席で、ロシア代表団はスーツにネクタイなのに、ウクライナ側はノーネクタイ、普段着、野球帽で、それを見たベラルーシ人が「ウクライナは態度が不真面目だ。ドレスコードが分かってない。」とか言っていますが、私はあれはわざとあの服装で行ったと思います。
ウクライナ大統領が無精ひげなのも、わざとだと思います。着ているモスグリーンの服もあれは簡易軍服ですよ。
俳優だから衣装を決めるのも上手なんです。すごく計算されているので、完璧なウクライナ大統領という役を完璧に演じているようにも見えます。
演じているのが悪いとかずるいとかいうわけではありませんよ。
とにかく、ウクライナ大統領の支持が世界中で上がっているのは、そういう理由からだと思います。
ロシア大統領が、昨日のベラルーシ大統領との会談で、停戦交渉に前進があったと発言して、「?」と思った人が世界中に大勢いたと思いますが、停戦交渉の報道をネットニュースで見ていなくて、ロシア代表団が帰国してから、「どうだった?」「うまくいきましたよ。」と直接報告することだけを耳にしているのではないかと思いました。
大統領の周りに叱責を恐れて真実を話す側近がいなくなっているのでは?と感じました。
どうするとますます現実から乖離した判断を下すようになると思います。
ロシア大統領は元はKGB出身ですけど、論文を執筆するのが好きなんですよね。柔道が得意で体育会系のイメージもありますけど、机に向かって論文を書くのが好きなんですよ。
そういう能力に長けていて、分析したりまとめたり予測を立てたり机の上で1人黙々と作業しているのでしょう。その中で、今回の特別軍事行動についてもペンを走らせていたのだと思います。
軍事計画ではなくて、ファンタジー小説を書いてしまったのではないかと指摘する人もいますが、やはり机上の空論になりつつあります。予定では2月24日に侵攻、26日にはキエフ陥落だったわけですから。
ベラルーシ保健省によると、ベラルーシへの外国製医薬品の輸入は継続されるものの、ウクライナからの医薬品の輸入は停止し、今国内にある在庫分だけ販売するとしています。
ベラルーシ国内にも製薬会社があるのですが、全ての薬品の製造をカバーし切れておらず、多くの国からの輸入に頼っています。
ウクライナのメリトポリ市長がロシア軍により身柄拘束されました。ウクライナ政府は拉致されたという表現を使っています。
ロシア軍はメトロポリ市長がテロ行為を行ったので、拘束したという姿勢です。
市民が集って、市長を解放せよとデモ集会を始めました。
チェルノブイリ原発に一部送電が復旧したとIAEAが発表しました。ベラルーシから送電があったそうです。よかった。早く全面的に復旧してほしいと思っていたら、ザポロジエ原発をロシア国営原子力企業ロスアトムが接収したと主張しました。
他の原発も同じように接収しようとするでしょう。これえが21世紀の戦争のやり方なのですね。
ザポロジエ原発はデータ送信も復旧しましたが、今は不発弾の処理に追われています。
ロシア大統領は撤退した海外企業を国有化すると言い出しましたが、他にもロシアの航空会社が借り受けている旅客機515機を、ロシア政府は返却せず、そのまま没収すると通達しました。
しかし、部品の交換などができなくなるので、結局使えない、あるいは無理やり飛ばした結果、事故が起こる可能性もあります。
ロシアの富豪が所有する5億7800万ドルの値段の豪華客船がイタリア政府に差し押さえられました。
ウクライナから出国した難民が250万人を超え、その多くがポーランドに流入しました。
ワルシャワとクラクフは、これ以上受け入れられませんとポーランドの新聞Rzeczpospolitaが報じています。それによると、ワルシャワ市民の人口の10%がウクライナ人になったそうで、クラクフにはこの2週間で8−10万人のウクライナ人が流入しました。この他に6万人のウクライナ人が就労しています。この前からクラクフに住んでいたウクライナ人の親戚を頼って、さらに10万人のウクライナ人がやってきたということですね。
この難民を救うために市は予算320万ドルをすでに使い、今年中に430万ドル計上することになると予測していますが、国からの援助は出ないそうで、地方自治体に(今のところ)丸投げ状態です。
ワルシャワとクラクフ以外の町へさらに移動してほしいとポーランド側は考えており、ポーランドに親戚などいないけれど、とにかく逃げたというウクライナ人は、ポーランド政府の主導により、各地に広く浅く分散されていくでしょう。
一方でポーランド政府関係者は、移動を強制するものではないとしています。
多くのウクライナ人が、戦争が終わったら故郷に帰りたいと希望しているでしょうし。
また難民受け入れを申し出てくれているポーランド人と難民をマッチングさせる方法を模索しており、早ければ来週にもスマホから申し込みができるようになるようです。
今は親切なボランティアがウクライナ人を救おうと熱意を燃やしていますが、数の多さに、この熱意が消える、あるいは追いつかないことになるのではないでしょうか。
さらにポーランドの地方にも受け入れ施設があるのに、ウクライナ人はとにかく都会にいようとして、空いている施設には行こうとしません。
すでにポーランドでの仕事を探し始めたウクライナ人もおり、子どもの転校先の学校や幼稚園を決めた家族もいます。
すぐに帰国できないと判断している(あきらめている)らしいです。
ドイツとフランスとロシアの首脳が電話会議をしています。
結果は・・・進展なしです。
ウクライナ大統領はロシア大統領にイスラエルで直接会談をしようと提案しています。
ウクライナ人の兵士や軍人が侵攻以降1300人死亡したとウクライナ大統領が発表しました。
ロシアの独立系メディアは今日、ロシアのロシア連邦保安庁(FSB)の対外諜報部門のトップら5人が資金着服の容疑や、ウクライナに関する間違った情報を伝えていたという容疑で自宅軟禁に置かれた可能性があると報じました。
つまりウクライナでスパイ活動をしていた人たちです。
ロシア大統領の計画通りキエフ陥落などが進まないので、内部粛清を始めたのではないか(責任を押し付けた)という見方も出ていますが、真相はどうなのでしょう。
昨日のモスクワでのロシア・ベラルーシ両大統領の会談の内容が公表されました。
ベラルーシに最新のロシアの軍事装備が供給されます。3月15日に改正された憲法が正式に発令されるので、その後ならロシア製核兵器をベラルーシ国内に配置できるようになります。
その代わりにベラルーシは、ロシアへの製品の輸出(供給)を増やす計画です。
さらに、経済制裁による問題に対して協力し合うことを合意しました。
昨日、ロシアがベラルーシの村を空爆したという報道についてですが、ベラルーシの中にもこのコパニ村出身者や「親戚が住んでいます。」というベラルーシ人がいるはずで、村の住民はもちろん、そういう人からの情報が全くありません。本当に空爆されたら、「うちの実家の近くに爆弾が落ちた。」とSNS上で証言する人が1人ぐらいいてもいいのに、全く静かです。言論統制されている可能性もありますが。
これはつまり、ウクライナの推察で、「ロシアがベラルーシを攻撃した。ロシアはベラルーシに『ウクライナが攻めてきたよ。さあ、ベラルーシもウクライナに派兵しなさい。』とそそのかそうとしている。ロシアはベラルーシを味方につけて、さらに合流するよう促している。」ということなんです。
しかし、ベラルーシは、「ウクライナが流したフェイクニュースです。」と一蹴。
今日はこのことは話題にも上っていません。
11日の会談で、ロシア・ベラルーシ大統領が何を話し合ったのか、細かいところまで公表されませんから、よく分かりませんが、ロシアが外国人ボランティア兵1万6000人を迎え入れるぐらいですから、ベラルーシに対して、ベラルーシの兵士7万人中、1,2万人貸してほしいと頼んだだろうと思います。
しかし、現時点ではベラルーシ大統領は、ベラルーシ人の兵士は一歩もウクライナに入っていない、と慎重姿勢です。ロシア大統領はイライラしていると思いますが、経済面で危うくなってきたので、ベラルーシ大統領が、経済面をサポートするから、兵士を出すのはもうちょっと待ってほしいという外交カードを見せて、ロシア大統領と渡り合っている可能性は高いです。
もし、ここでベラルーシ軍がウクライナへ進軍したら、ベラルーシはもっと重大な経済制裁を課せられますから、ロシアと違って資源のないもともと経済弱国のベラルーシはロシアより早く、経済破綻します。
なので、ベラルーシは兵士の提供はロシアに対してできないのです。
国内の飛行場をロシア軍機のために秘密裏に(みんな知っていますけど、公式ではないです。)提供するのがギリギリのラインで、それでえ、ロシアにこれで勘弁してください、え、許してくれない? だったら、経済的な協力はしないですよ・・・ぐらいのことは昨日の時点で言っていると思います。
ベラルーシ大統領もそうなんですが、世代なのか、ロシア大統領はネットは利用したことがないのだそうです。オンライン会議はしていますが、ネットニュースは見ないし、信じない、言い換えればアナログ派で、勉強家でもあるのですが、外の世界からロシアがどう見られているのか、言われているのか、またどんな影響力があるのか、理解していないのではないかとロシア知識層が指摘しています。
それに対しウクライナ大統領は、40代でやはり世代なのか、SNSを駆使して自分のメッセージ動画を次々と配信。ウクライナ語、英語、ロシア語も使い分けています。
やはり俳優だけあって、発声、滑舌ともに上手なんですよね。見せ方を分かっているんです。
停戦交渉の席で、ロシア代表団はスーツにネクタイなのに、ウクライナ側はノーネクタイ、普段着、野球帽で、それを見たベラルーシ人が「ウクライナは態度が不真面目だ。ドレスコードが分かってない。」とか言っていますが、私はあれはわざとあの服装で行ったと思います。
ウクライナ大統領が無精ひげなのも、わざとだと思います。着ているモスグリーンの服もあれは簡易軍服ですよ。
俳優だから衣装を決めるのも上手なんです。すごく計算されているので、完璧なウクライナ大統領という役を完璧に演じているようにも見えます。
演じているのが悪いとかずるいとかいうわけではありませんよ。
とにかく、ウクライナ大統領の支持が世界中で上がっているのは、そういう理由からだと思います。
ロシア大統領が、昨日のベラルーシ大統領との会談で、停戦交渉に前進があったと発言して、「?」と思った人が世界中に大勢いたと思いますが、停戦交渉の報道をネットニュースで見ていなくて、ロシア代表団が帰国してから、「どうだった?」「うまくいきましたよ。」と直接報告することだけを耳にしているのではないかと思いました。
大統領の周りに叱責を恐れて真実を話す側近がいなくなっているのでは?と感じました。
どうするとますます現実から乖離した判断を下すようになると思います。
ロシア大統領は元はKGB出身ですけど、論文を執筆するのが好きなんですよね。柔道が得意で体育会系のイメージもありますけど、机に向かって論文を書くのが好きなんですよ。
そういう能力に長けていて、分析したりまとめたり予測を立てたり机の上で1人黙々と作業しているのでしょう。その中で、今回の特別軍事行動についてもペンを走らせていたのだと思います。
軍事計画ではなくて、ファンタジー小説を書いてしまったのではないかと指摘する人もいますが、やはり机上の空論になりつつあります。予定では2月24日に侵攻、26日にはキエフ陥落だったわけですから。
ベラルーシ保健省によると、ベラルーシへの外国製医薬品の輸入は継続されるものの、ウクライナからの医薬品の輸入は停止し、今国内にある在庫分だけ販売するとしています。
ベラルーシ国内にも製薬会社があるのですが、全ての薬品の製造をカバーし切れておらず、多くの国からの輸入に頼っています。
ウクライナのメリトポリ市長がロシア軍により身柄拘束されました。ウクライナ政府は拉致されたという表現を使っています。
ロシア軍はメトロポリ市長がテロ行為を行ったので、拘束したという姿勢です。
市民が集って、市長を解放せよとデモ集会を始めました。
チェルノブイリ原発に一部送電が復旧したとIAEAが発表しました。ベラルーシから送電があったそうです。よかった。早く全面的に復旧してほしいと思っていたら、ザポロジエ原発をロシア国営原子力企業ロスアトムが接収したと主張しました。
他の原発も同じように接収しようとするでしょう。これえが21世紀の戦争のやり方なのですね。
ザポロジエ原発はデータ送信も復旧しましたが、今は不発弾の処理に追われています。
ロシア大統領は撤退した海外企業を国有化すると言い出しましたが、他にもロシアの航空会社が借り受けている旅客機515機を、ロシア政府は返却せず、そのまま没収すると通達しました。
しかし、部品の交換などができなくなるので、結局使えない、あるいは無理やり飛ばした結果、事故が起こる可能性もあります。
ロシアの富豪が所有する5億7800万ドルの値段の豪華客船がイタリア政府に差し押さえられました。
ウクライナから出国した難民が250万人を超え、その多くがポーランドに流入しました。
ワルシャワとクラクフは、これ以上受け入れられませんとポーランドの新聞Rzeczpospolitaが報じています。それによると、ワルシャワ市民の人口の10%がウクライナ人になったそうで、クラクフにはこの2週間で8−10万人のウクライナ人が流入しました。この他に6万人のウクライナ人が就労しています。この前からクラクフに住んでいたウクライナ人の親戚を頼って、さらに10万人のウクライナ人がやってきたということですね。
この難民を救うために市は予算320万ドルをすでに使い、今年中に430万ドル計上することになると予測していますが、国からの援助は出ないそうで、地方自治体に(今のところ)丸投げ状態です。
ワルシャワとクラクフ以外の町へさらに移動してほしいとポーランド側は考えており、ポーランドに親戚などいないけれど、とにかく逃げたというウクライナ人は、ポーランド政府の主導により、各地に広く浅く分散されていくでしょう。
一方でポーランド政府関係者は、移動を強制するものではないとしています。
多くのウクライナ人が、戦争が終わったら故郷に帰りたいと希望しているでしょうし。
また難民受け入れを申し出てくれているポーランド人と難民をマッチングさせる方法を模索しており、早ければ来週にもスマホから申し込みができるようになるようです。
今は親切なボランティアがウクライナ人を救おうと熱意を燃やしていますが、数の多さに、この熱意が消える、あるいは追いつかないことになるのではないでしょうか。
さらにポーランドの地方にも受け入れ施設があるのに、ウクライナ人はとにかく都会にいようとして、空いている施設には行こうとしません。
すでにポーランドでの仕事を探し始めたウクライナ人もおり、子どもの転校先の学校や幼稚園を決めた家族もいます。
すぐに帰国できないと判断している(あきらめている)らしいです。
ドイツとフランスとロシアの首脳が電話会議をしています。
結果は・・・進展なしです。
ウクライナ大統領はロシア大統領にイスラエルで直接会談をしようと提案しています。
ウクライナ人の兵士や軍人が侵攻以降1300人死亡したとウクライナ大統領が発表しました。
ロシアの独立系メディアは今日、ロシアのロシア連邦保安庁(FSB)の対外諜報部門のトップら5人が資金着服の容疑や、ウクライナに関する間違った情報を伝えていたという容疑で自宅軟禁に置かれた可能性があると報じました。
つまりウクライナでスパイ活動をしていた人たちです。
ロシア大統領の計画通りキエフ陥落などが進まないので、内部粛清を始めたのではないか(責任を押し付けた)という見方も出ていますが、真相はどうなのでしょう。