寒い夜に寝ている僕の顔を
「ペロッ」となめて
僕が驚いて引くと
そのできた隙間から
布団の中へ入ってきたロッキー
はじめは遠慮がちに..
でも すぐに
グイグイ足を伸ばし始めて
気の弱い僕は
どんどん端っこへ追いやられ
布団から足が出て
寒くて目が覚める
「どけよ。」
「ワンワンワン。」
深夜の布団の
争奪戦が始まる
「オレの場所だろ。」
「ワンワンワンワン..。」
ロッキーは一度も
「寒い。」と言ったことがない
我慢強いのか
単に鈍いのか...?
とにかく僕は春まで
「寒い寒い..死ぬ..」と言い続けている
ロッキーがいなくなった
今でも.....