それは営業所がなくなる日で
これから家にいることも多くなるし
「犬でも飼ってみようかな..」と
「フラッ」と立ち寄ったペットショップ..
どの犬を見ても高額、
15万、20万なんて夢のまた夢..
「どのような犬をお探しですか?」
若い女の子がやってきた
「どれも高いですね。」僕がそういうと
「ただのもいますよ。」
「た、ただ ですか..」
夢が現実に「グッ」と近づいた
女の人が抱いてきたのは
目のクリットしたプードルと言う犬...
「この犬は、抽選になります。」
「申し込んでおかれますか..?」
「今、五名様ほど申し込まれておりますが..」
「ァー、僕、くじ運がわるいのでやめておきます。」
「そうですか、ちょっとお待ちください。」
「もう一匹、いますので...」
そして 世の中が信じられない..みたいな
深刻な顔のロッキーがやってきた
「抱いてみますか。」
「はい。」
ブルブル震えが止まらない
よっぽどさびしかったのかな..
それから一週間、
ただ側に寄り添っていて
「ワン」とも鳴かない
おとなしいロッキーがいました
でも それは
一週間だけ..でした