ロッキーが家へくるより
もっと もっと前、
家にはウサギと
インコがいました
☆****☆
あれは寒い日の午後
僕はいつものように
階段を上ってくると
部屋のドアの前に
子猫が一匹いたのです
驚いたけど
知らん顔して
僕は部屋に入りました
☆****☆
子猫は鳴きもせず
逃げる様子もなく
それから二時間後、
「もう 居ないかな..。」
出てみると、
まだいました
子猫の毛は白と黒で
乳牛みたいな模様
食べ物を食べていないのか
体はやせこけていました
何かあげたいけど..
一度あげるといつ居てしまうとか聞くし..
とりあえずそのままに
しておくことにしました
☆****☆
翌朝 ドキドキして
ドアを開けると、子猫は居ませんでした
「もうこないのかな..」
それでも僕は
底の浅いダンボールの
箱を見つけてきて
暖かそうな布を入れて
子猫の居た場所に置いておきました
その日は一日、子猫は現れず
「もうこないのかな...」と思っていたら
翌朝 箱の中には
子猫は二匹入っていました
☆****☆
鳴きもせず
食べ物をねだるでもないし..
いなくなったり
また帰ってきたり、
「僕と子猫の不思議な関係は
ずっと続くかに思われました...」
ところが
ある日、僕が会社から帰ってくると
置いていた箱ごと
子猫は居なくなっていました
☆****☆
数日前、下の物置の
タイヤの上に
あの箱が置いてあって
ネコが二匹入っている夢を見ました
おとなしくて逃げない
子猫だったから
どこかへ
つれて行かれちゃったのかな...
かわいそうな子猫
人もネコもみんな....
幸せに暮らせたらいいのに